曖昧さ回避
- 西洋の中世悪魔学において言及される悪魔。本項目で解説する。
- 『メギド72』の登場人物。→ウァラク(メギド72)
- 『魔入りました!入間くん』の登場人物。→ウァラク・クララ
- 『女神転生シリーズ』のキャラクター。→妖獣ヴォラク
概要
『ゴエティア』では62番目に、『悪魔の偽王国』では50番目に記載される。30の軍団を率いる総裁。『ミュンヘン降霊術手引書』では率いる軍団数は27となっている。
『悪魔の偽王国』と『ミュンヘン降霊術手引書』での表記はウォラク(Volac)。日本語ではヴォラク、ヴォラックとも音写される。
本項目では記事名に合わせ、Vを「ウ」音で表記する。
アレイスター・クロウリーとマクレガー・メイザース版『ソロモンの小さな鍵』ではウァラクス(Valax)、ウァル(Valu)、ウアラク(Ualac)の別名を伝えている。
双頭のドラゴンに乗る、天使の翼を持つ少年の姿をした悪魔。ただし、クロウリーとメイザース版『ソロモンの小さな鍵』では「子供(Child)」と性別を限定しない表現になっている。
『ゴエティア』に記された72体の悪魔のうち、子供の姿で現れると記されているのは彼だけである。
隠された財宝の在処と、蛇がどこに現れるかを教える。彼はこれらを召喚者からの強制や力によらずに与えるという。
『地獄の辞典』では宝の場所を伝える職能の代わりに、星宿(demeure des planètes)について教える、と記されている。
本書の第六版では挿絵が挿入されている。このイラストでは頭に二本の角がある、という原典に直接記されていないアレンジが加えられている。
『地獄の辞典』第六版にはもう一人、頭に二本の角が生えた少年の姿で描かれた悪魔が存在する。ルシファーである。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はイヤヘル(Iahhel)。