曖昧さ回避
- ヨーロッパの中世悪魔学における悪魔の一体。
- 『メギド72』の登場人物。→オリアス(メギド72)
- 『タクティクスオウガ』の登場人物。リメイク版「運命の輪」ではルートによって姓が異なる。詳細についてはニバス・オブデロードの項目を参照。
- 『女神転生シリーズ』のキャラクター。→堕天使オリアス
- 『魔入りました!入間くん』の登場キャラクター。→オリアス・オズワール
概要
『ゴエティア』では59番目、『悪魔の偽王国』では49番目に記される悪魔。30の軍団を率いる侯爵。
アレイスター・クロウリーとマクレガー・メイザース版『ソロモンの小さな鍵』ではオリアクス(Oriax)の異名が記される。
力強い馬に騎乗し、右手(right hand)に二匹のシューッと音を立てる(hissing、威嚇している状態である)大きな蛇を持ったライオンの姿で現れる。
見た目の描写として「蛇の尾を持つ」という表現があるが、『ゴエティア』ではオリアスの事とも彼が乗る馬の事ともとれる書き方になっている。
『悪魔の偽王国』では馬の側が蛇の尾を持つと断言されている。
星々の効用(vertues)、そして各惑星の星宿(地球から見た天球における「赤道」にあたるラインを分割したもの。占星術において大きな意味を持つ)を知り、
その効用を理解する方法を教える。
また、人を変容させ、威厳と土地(places、地位や身分の意味もある)と確認(confirmation、確証とも訳せる)、敵と味方からの好意を与える。
ジョセフ・H・ピーターソン編『レメゲトン』所収の「ゴエティア」テキストではplacesの所に「prelacies」と異読が記されている。
クロウリーとメイザース版『ソロモンの小さな鍵』や『悪魔の偽王国』ではprelaciesが採用されている。
この語の単数形prelacyが意味するのは高位聖職者やその制度や職務。具体的にはビショップ(カトリックの司教、正教会や聖公会の主教)以上の立場、教会組織内にある機関におけるポジションを指す。
高位聖職者と繋がりを得るのではなく、その立場を手に入れるという意味だとしたら、金銭によるシモニア(聖職売買)の悪魔パワー版というかなりの厄ネタということになる。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はハラエル(Harael)。