曖昧さ回避
- ソロモン72柱の悪魔の一体。
- 漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の登場キャラクター。⇒ブエル(ゲゲゲの鬼太郎)
- 漫画『足洗邸の住人たち。』の登場キャラクター。
- ロールプレイングゲーム女神転生シリーズに登場する悪魔(仲魔)。
- 漫画『紅殻のパンドラ』の登場キャラクター。⇒ブエル(紅パン)
- ロールプレイングゲーム『メギド72』の登場キャラクター。⇒ブエル(メギド72)
- アクションゲーム『Bloodstained』シリーズに登場する敵キャラクター。
- オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター⇒草神ブエル
- 特撮ドラマ『牙狼』に登場するキャラクター。⇒ブエル(牙狼)
- 漫画『魔入りました!入間くん』の登場キャラクター。⇒ブエル・ブルシェンコ
当記事では1、3、4、7について解説する。
概要
17世紀の著書不明の魔術書『レメゲトン』第一部の「ゴエティア」では10番目に記述されるデーモン。『悪魔の偽王国』では7番目に記述される。「ゴエティア」によると50の軍団を率いる地獄の大いなる総裁。自然哲学、道徳哲学、論理学や全ての薬草の薬効を教え、全ての弱った人(特に男性)を癒し、よい使い魔を与える。また、18世紀のアントニオ・ヴェニティアナ編『大奥義書』では上級精霊アガリアレプトの支配下にあるとされる。
『悪魔の偽王国』ではアスタリスクという抽象的な姿をしていると言われる。
「ゴエティア」では黄道十二宮の人馬宮(サジタリウス)の時期に現われ、それ(「弓を持つケンタウロス」を抽象化したゾディアックシンボルか)は彼の形でもあると記される。
マクレガー・メイザースとアレイスター・クロウリー版「ソロモン王の小さな鍵」ではクロウリーによる挿絵がそれぞれの悪魔の解説についているが、ブエルのパートでは弓を右腕に抱え、長い髪とひげをたたえたケンタウロス男性の姿が描かれている。
フランスの作家、コラン・ド・プランシーの著書『地獄の辞典』では「星か車輪のような五本の脚を持ち、自ら転がりつつ前進する」とされ、これを基に第6版以降で挿絵イラストとして採用された「ライオンの頭と5本のヤギの足を体の周りに持つ姿」で描かれることが多い。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はアラディヤ(Aladiah)。
創作での扱い
足洗邸の住人たち。
H.N「薬物誌(ディオスコリデス)」
政府機関「中央」の実働部隊「七支柱」第二軍従軍医。肩書きは「医学長官」。
触れるだけで傷を癒やす魔力を持つ悪魔。ライオンではなくライオンのような髪型の老人の顔をしている。
ヴェパールに召喚され、アイムの毒の炎を浴びた彼女とオセを治療した。特にオセは重傷だったため、「癒しのガントレット」という治癒効果を高める鎧を着せた。
女神転生シリーズ
知名度は高い悪魔だがなかなか出演せず、『真・女神転生if...』でようやく”堕天使”として登場した。有名な図像ベースの姿に五芒星のネックレスを付けている。しかしながら金子一馬による公式イラストは描かれておらず、その姿はゲーム中のドット絵でしか見られない。『魔神転生Ⅱ』には高レベルの「”妖魔”グエル」名義で、全身毛むくじゃらの身体に大きなクチビルを持つ姿で登場した。PC用ソフトとして発売された『偽典・女神転生』では”降天使”となり、『真・女神転生』のデカラビアと同じく一つ目のヒトデの姿で登場した。
Bloodstained
『Curse of the Moon』、『Ritual of the Night』のどちらでも原典通りの姿でザコ敵として登場する。『Curse of the Moon』では画面枠内をジグザクに反射しながら移動するだけのザコ敵だったが、『Ritual of the Night』では一定範囲内を低速で往復しつつ主人公のミリアムを見つけると猛スピードで突進してくる。
また、マップによってはリフトで運ばれてきたり、リフト乗り場まで転がってきて待機したりと妙な愛嬌がある。生息域も広く、初めて遭遇することになるディアン・ケヒト大聖堂を始め、禁忌地下水洞などにも出没。更にはブエルを投げてくる騎士の「ブエルアーマー」や、4体のブエルを車輪として動く戦車の「ブエル・トリシクル」等バリエーションが多い。
ブエル・トリシクルを倒すとファミリア(使い魔)としてブエルが使役できるようになり、踏み台にしてジャンプの補助に使ったり、攻撃を加えて飛ばして敵にぶつけたりと幅広い用途で使え、シャードを強化していくと炎を吹き出すようになる。基本ミリアムの後ろをついてくるのだが、手が無いもんだからマップ移動時にドアを開けられずに閉め出されて立ち往生する姿がよく見られる(マップからフェードアウトさせれば他のファミリアのようにワープしてついてくる)。ちなみに、隠匿されし砂漠からは「アロケル」という色違いのモンスターも出現。時折壁や天井を猛スピードで駆け抜け、炎を吹き出す厄介な敵となっている。