概要
フランス語で呪文集を意味し、特に19世紀にヨーロッパで流布した魔術の手引書・指南書・便覧を指す。
霊的存在の力を利用する「神霊魔術」(demonic magic)や「降霊術」(necromancy)に関するものが多いとされる。
日本語では「魔導書」・「魔道書」・「魔術書」などと訳される。
キリスト教では魔術はご法度なのだが、ヨーロッパでは数々のグリモワールが制作された。
怪しい本の宿命というべきか、ソロモン王やアポロニウスといった偉人を作者とするものも少なくない。
創作におけるグリモワール
術の内容が書かれているだけでなく、それ自体が魔法の杖のように魔術を使用する媒体として描かれるものも多い。