グリモワール!
WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK INTERSECT REWRITE THE WORLD
「この世界の終焉は、荘厳で美しくなければなりません……」
「変…身」
OPEN THE GRIMOIRE THE END OF THE STORY!
KAMENRIDER STORIUS!
フハハハハハハハハ…!
概要
グリモワールワンダーライドブックをドゥームズドライバーバックルに装填する事で変身する、仮面ライダーストリウスの基本形態。
変身時にはワンダーライドブックをドゥームズドライバーバックルにセットした後、そのまま手で起動スイッチを押す。
変身音声の意訳は上から「聖剣と本が交わる時、世界が書き変えられる」、「グリモワールと共に物語の結末が開幕する」。
変身音声はエモーショナルドラゴン同様3人の声で語られる。
容姿
ストリウス怪人態を仮面ライダーにした(あるいは、仮面ライダーソロモンにストリウス怪人態の意匠を足した)様な外見である。
中でも目を引く頭部の「グリモワールバイザー」の顔に本を被せたようなデザインは、さながら「<全知全能の書>の結末しか見えていない」あるいは「涙を流した様な怪人態の顔を仮面で隠した」ストリウスを表しているようにも思える。
スペック
身長 | 214.1cm |
---|---|
体重 | 144.9kg |
パンチ力 | 68.0t |
キック力 | 116.8t |
ジャンプ力 | 120.8m(ひと跳び) |
走力 | 0.4秒(100m) |
数値スペックは極めて高く、クロスセイバーはおろか、その派生形態の中でも特に高い性能を誇るフィーチャリングセイバーすら僅差ではあるが全ての面で上回る。
(『セイバー』の強化形態及び中盤以降に登場したライダー達の数値スペックが高い傾向にあると言うのもあるが)歴代のダークライダーにおいても最高峰に位置する程の凄まじいハイスペックライダーとなっている。
能力
始まりの5人の持つ力が全て統合されているだけはあり、「全知全能の書に限りなく近い」と称される程の絶大な力を誇る。
基本的な能力として仮面ライダーソロモンと同様の能力を更にブラッシュアップさせた物が使用可能となっており、様々な事象を広範囲に起こしたり、死者を尖兵として復活させる事も可能。戦闘では赤黒い色をした禍々しい波動や、火炎、雷、冷気、暗闇、ピラニアの大群を放って攻撃した。これらの能力を後述の分身能力と併用することで、異なる能力の攻撃を四方から同時に行うという仮面ライダーソロモンを超える芸当を見せた。
複眼「グリモワールバイザー」は目次録であり、この世の真理を視覚情報として捉え随時情報を閲覧可能。
ストリウス怪人態から健在する2本の大きな角「ナラティブツリー」はストリウスの知識の源として機能し、現状に則した物語を選出・規範とする(よく見ると緑から赤に変色している)。
よって全てを見抜き、適時必要に応じて最適な知識や情報を得て対応する事が可能と思われる。
背中に装備された「オブスキュアマント」は異なる二世界の狭間に生じた不安定な物質が織り込まれており、その特性を利用して敵の攻撃を別世界へと受け流し、無効化する防具としても機能する。作中では始まりの聖剣の二刀流で生み出したソロモンすら一時的に撃退したブラックホールをもこれを翻すだけで無効化して見せた。
他にも「クロスセイバーの<刃王クロス星烈斬>を尽く受け流す」、「聖剣の攻撃が直撃しても膝を着く事すら無い」等、防御面も『セイバー』のライダーの中では異次元染みている。
強く念じるだけで限界を越えた挙動が可能となり、ソロモンが変身者の精神を糧に力を発揮するのに対して、ストリウスは人間よりも強靭なメギドの生命力を糧に全知全能の力を発揮する。
巨大なエネルギー弾を生成して敵にぶつける事も可能で、必殺技を発動しない攻撃ですらクロスセイバーの「刃王クロス星烈斬」による防御を撃ち抜いて街毎吹き飛ばす程の破壊力を誇る。
近距離戦では怪人態の頃から愛用していた剣ビルガメートを利用した剣撃を繰り出し、クロスセイバーと互角以上に斬り結ぶ実力を見せた他、クロスセイバーを只の斬撃一発のみで変身解除させており、能力に頼らない攻撃力も高い。
使えないのか使わなかったのかカラドボルグを用いる事は無く、それと連動する「巨大なる終末の書」を発生させる事も無かったが、代わりに破滅の塔や無数のシミーを出現させる所業を見せている。
カラドボルグは「使用者を中心に聖剣の能力を減衰させる力場を形成する能力」を持つが、ストリウスにはそう言った弱体化させる力は無いにもかかわらずクロスセイバーに勝利しており、実際の能力は数値以上にソロモンを上回っている。
この他に怪人態の頃から使用していた分身能力や触手による攻撃等「全知全能の書に限り無く近い」とされるだけはある様々な能力を使える。
必殺技
- ザ・ストーリー・オブ・ディスペア
GRIMOIRE READING!
THE STORY OF DESPAIR!
ワンダーライドブックを閉じた後、バックルの起動スイッチを1回押すことで発動する必殺技。
ビルガメートから電撃を浴びせる。ファイナルステージにて使用。
- アルティメット・ディスペア
GRIMOIRE READING!
ULTIMATE DESPAIR!
ライドブックを閉じた後、バックルのスイッチを2回押すことで発動する必殺技。
こちらは未使用。
- ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
GRIMOIRE READING!
THE END OF THE WORLD!
ライドブックを閉じた後、バックルのスイッチを3回押すことで発動する全知全能必殺技。
第46章では、上に手をかざす事で、地球の遥か上空にある魔方陣の様な物に力を注ぎ、現実世界をワンダーワールドで侵食していった(クロスセイバーが「刃王クロス星烈斬」を発動し、刃王剣十聖刃を投げて、下記にもある謎の大剣に突き刺した事で、侵食は途中で止まってはいるが)。
- オープン・ザ・ストーリー・オブ・ジ・エンド
OPEN THE STORY OF THE END!
起動スイッチを2回押し、変身ページから直接全知全能ページを展開して発動する必殺技。第44章で2回使用した。
または現実世界に謎の大剣や滅びの塔を出現させたり、ワンダーワールドを荒廃させる。
最終的に開かれるページは上記の「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」と同じではあるが、発動プロセスによって区分される。
- オープン・ザ・ストーリー・オブ・ディスペア
OPEN THE STORY OF DESPAIR!
起動スイッチを1回押し、変身ページから展開して発動する。
劇中未使用。
グリモワールワンダーライドブック
『WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK INTERSECT REWRITE THE WORLD』
余談
- 「グリモワール」とはフランス語で呪文集を意味する魔導書の呼び方の一つ。
- ソロモン72柱の解説書として有名な「ゴエティア(ゲーティア)」やそれを収めた「レメゲトン」、「アルスノトリア」などが有名。
- 首から下は仮面ライダーソロモン オムニフォースとストリウス怪人態の改造品と思われる。
- グリモワールはオムニフォースを再編集した物。ドライバーに関してはそのまま共通なので、容姿が似ているのはある意味当然と言える。
- レジエル・フォビドゥンやズオス・プレデターの様に黒をメインカラーとした姿であり、「グリモワール」の名はストリウス怪人態における強化形態にも当たると思われる。頭部のデザインに怪人態の意匠を色濃く残していることや、武器がビルガメートのまま変わっていない点もそれを裏付けている。
- 二人と異なり禁断の秘術や用いたり能力を限界まで引き出すような無理な強化を施した訳ではないためか、人間態に戻る事も可能で(冷静さを欠いた場面はあったが)終始理性も保っていた。
- 元となったオムニフォースとは、ライドブックの変身音の一部が対応している。
オムニフォース | グリモワール | |
ページを開いた時 | 伝説の聖剣と、選ばれし本が交わる時~~ | WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK INTERSECT~~(聖剣と本が交わる時) |
変身直後 | OPEN THE OMNIBUS~~ | OPEN THE GRIMOIRE~~ |
ライダー名のコール | KAMEN RIDER SOLOMON! | KAMENRIDER STORIUS! |
- 初登場回となる44章では、1体ですらクロスセイバーを圧倒する力を持つ四賢神の出現、満を持して変身したストリウス、そして何より自分ではほぼ手を下さずに主人公チームに完全勝利を果たすと言う絶望的な展開かつインパクトの大きな初陣となっており、ファンに強烈な印象を与えた。
- セイバーにおける「仮面ライダー」とは聖剣に選ばれた剣士のことであり、聖剣に選ばれた証「ソードクラウン」を戴くのが通例となっている。ストリウス同様変身に聖剣を用いないソロモンでも頭部にはオムニフォースワンダーライドブックの所有者の証として「ゴッズソードクラウン」が設置されている(ついでに言うとソロモンが聖剣を持っていないのは儀式が不完全だったからであり、それがうまくいっていれば対応する聖剣を手に入れていたはずだった。)。しかしストリウスの頭部にはブック所有者の証としての「ソードクラウン」も存在しておらず、当然聖剣に選ばれているというわけでもないため、唯一このセオリーから外れている。そのため「仮面ライダー」と名付けられていながら、劇中の定義に沿った場合仮面ライダーとみなすことができなくなるという極めて特異な存在になっている。上述した怪人態の強化形態としての一面を踏まえた場合、さながら「メギドが仮面ライダーの名を騙っている」または「眼前の目次録に従う剣士の模倣者」とでも言うべきか。
関連タグ
仮面ライダーセイバー 基本フォーム 仮面ライダーストリウス グリモワール
仮面ライダーエボル…変身音の最後に悪役の高笑いが入るラスボスライダー。
アークスコーピオン → グリモワール → リバイスドライバー
多摩センター…44話で飛羽真たちが横並びで滅びの塔に向かう、印象的な場面のロケ地。滅びの塔が生えている位置は本来、サンリオピューロランドである。(いいのか?)右の巨大剣の位置には送電鉄塔がある。
facebook…「顔」に「本」。