「次は俺がやる。奴らを餌にして喰らってやる!」
演:才川コージ
スーツアクター:寺本翔悟
概要
『仮面ライダーセイバー』に登場する敵、本の魔人メギドの一人。
「生物」のジャンルを司る。脳筋パワー系の肉体派。
人間態は髪を逆立たせた筋骨隆々の男で、ノースリーブの黒いシャツを着ている。この姿では宙返りなどのパルクールのような身軽な動きで圧倒する。
見た目通り粗暴で直情的な性格をしており、人間や剣士たちを「餌」と言い放つなど好戦的な性質を秘めている。
しかし、自らの生み出したメギドの特性や習性を理解している。独断行動をしていたデザストを牽制するなど生物が持つ本能的危機回避能力を持つ。
その上、同じく好戦的なレジエルとは違い、彼のような傲慢さがない分あまり相手に執着することが無く、勝敗の貸し借りについてはそこまで気にしていない模様(全く無い訳ではないが、それだけの理由で行動することのあるレジエルとは違い、ストリウスの指示はしっかり守り個人の目的よりも全体の目的を優先するなど切り替えの早い部分がある)。
この様な性格なのは、彼自身が戦う相手がどんな存在でも自分を強くするための糧としか見ていないかららしい。その為、せっかく追い詰めた相手をわざと逃がすことも平然と行う。
粗暴で直情的な性格である一方、どこか本能的に生きている子供っぽい面があり、ストリウスがカリュブディスメギドを作り出した際は、デザストが自分達に反旗を翻したことから彼の二の舞になるのではないかとレジエルと共に反対的だったが、復活後のカリュブディスが自分を「様」付けで呼んでくれるほど忠実だった為、いままでの態度が嘘のように気に入っている様子を見せる(彼自身、「コイツは、デザストとは違う!」「コイツは、オレの言うことをなんでも聞く。」と発言している)。
また、新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズの師匠である先代の水の剣士・長嶺謙信を殺害した張本人。
人知れず師匠の仇を探し続けてきた倫太郎にとって因縁の相手でもある。
正体
第26章において、その正体は最初にワンダーワールドに渡った「始まりの5人」の内の1人であることが判明。全知全能の書の力に魅入られた結果、その力の一部を取り込んだことでメギドへと変貌したという。
第41章ではタッセルの語る過去の話で登場。「力」を求めながらも人類の繁栄を願う人物だったが、強大な力に魅入られたことで全知全能の書を強奪。ストリウスらと共に、アルターライドブックと化した断片を取り込んだ結果、力と飢えを満たすべく食らい続ける凶暴な生物のメギドとなったことが改めて説明された。
また、同話と第27章ではレジエルと楽し気に語り合ったり肩を組むシーンもあったので以前からの友人である可能性が高い。
怪人態
データ
- アルターライドブック:不詳
- 身長:204.0cm
- 体重:135.2kg
- 特色/力:生物のメギドを司る
ズオスの本来の姿。
牛や山羊を思わせる黒い角と鋭い牙を持つ屈強な体格の怪人。白い体色には青い模様が入っており、身体の各所に獣の爪が生えている。また首元には引き千切ったのような短い鎖が垂れ下がっている。額には爪をモデルにした刻印が刻まれている。
姿そのものは第1章の序盤で少しだけ登場していたが、自分達メギドの目的をペラペラ話すデザストの口を封じるべく、第5章の終盤にて本性を現した。
その体躯から繰り出される強大なパワーを活かした真っ向勝負を得意とする他、青白い炎のようなエネルギー弾を放つことができる。また、装備した二本の蛮刀「グウヌ」と「ジドラ」を用いた二刀流で戦闘を行う事も可能。
環境へ適応する能力があるのか一度見た攻撃は無効化されるらしく、戦えば戦う程強くなる。第30章では「禁断の秘術」を使用してパワーアップを果たしたレジエルを倒したエレメンタルプリミティブドラゴンに明確なダメージを与えられる程に成長している。続く第31章では劇中で初めてエレメンタルプリミティブドラゴンの元素への変化による回避を破っている。
ズオス・プレデター
データ
- アルターライドブック:ズオス(EX)
- 身長:204.0cm
- 体重:135.2kg
- 特色/力:生物のメギドを司る
ズオスが極限まで力を高め、絶対的捕食者たる進化を果たした強化形態。
劇中や公式でストリウスが「禁断の秘術」を用いて手を貸したシーンや記述がないため、恐らく上述の能力を限界まで引き出したことでパワーアップしたものと思われる。
強化に伴い体色が大きく変化し、白い身体と青い模様が漆黒と赤へ変異しており金の装飾が増えているなど禍々しいカラーリングになっており、胸元にはセイバーとブレイズに付けられた二つの傷跡が生々しく残っている。
剥き出しとなった野性が理性を上回っており、ブレイズと決着を着けることだけに執着し、かつてない程の激情を表して暴れ回る様は、生物というよりは鎖から解き放たれた猛獣や野獣と呼ぶに相応しい。
肉体を極限まで追い込んだことで生存本能が爆発し、手を振りかざすだけでも発生した衝撃波で周囲を一瞬で焦土に変えてしまうほどの超常的なパワーとスピードを獲得。また水中への適応も可能となっている。2本の蛮刀は使用せず、獰猛な野獣の如き激しい肉弾戦を行い、立ち向かう仮面ライダー達をいとも簡単に変身解除へ追い込むどころか、力によるゴリ押しだけでソフィアの結界を打ち破って見せている。
ただ、野生や本能が上回ってしまった代償として力を使う度にズオス自身の自我が失われていってしまう。
人間態に戻れるかは不明だが、レジエル・フォビドゥンと同じように暴走していたことから以前の姿に戻れない可能性が高い。
各話での動向
- 第6章「疾風の如く、見参。」
第1章から第5章にかけてハンザキメギドといった「生物」のジャンルのメギド魔人を生み出していたが、第5章にてデザストが自分達メギドの目的を新堂倫太郎と須藤芽依に軽々しく話す事に憤慨し襲撃、しかしデザストには逃走されてしまった為苛立ちを募らせていた。
その後、Instagramを元に自身の居場所を特定した倫太郎と芽依と遭遇。
倫太郎「今度は逃がしませんよ」
「俺は今、最高に機嫌が悪りぃ…! 覚悟しろ!!」
怪人態に変身すると、倫太郎/仮面ライダーブレイズと交戦を開始するが、ブレイズの姿を見て倫太郎の師匠である長嶺謙信を殺害した張本人だという事を自ら明かした。
「ほお…水の剣士か。前にもいたな…。真っ直ぐで気骨のある奴だったから憶えてる。ハッ!15年前に俺様がズタズタに切り刻んでやったがな!」
それを聞き、仇敵に対する復讐心や怒りに囚われて普段の冷静さや理知性をかなぐり捨てて戦うブレイズを叩きのめすが、「殺す価値も無い」と自ら戦意を喪失。
「帰ってママに慰めて貰え」とブレイズが落とした水勢剣流水を渡し、半ば情けを掛けてその場を去っていった。
- 第7章「王の剣、アヴァロンにあり。」
序盤、メデューサメギドと交戦中の尾上亮/仮面ライダーバスターと緋道蓮/仮面ライダー剣斬を妨害。
レジエル、メデューサメギド、合流したデザストと共にライダー2人に襲い掛かる。
戦闘の最中、ストリウスが紛れ込んだ芽依を人質を取ってライダー2人がうまく戦えない状況を作り上げるが、「そんな事をしなくても奴らは倒せる!」とストリウスの行動を一蹴。芽依を放り投げて大口を開け食らおうとするも、リベラシオンの試練を乗り越えた倫太郎/ブレイズがそれを阻止、続けてファンタスティックライオンにチェンジする。
前回で完膚なきまでに叩きのめした事から「倒す事はできない」と高を括り交戦するも、ブレイズ・ファンタスティックライオンの繰り出す攻撃に翻弄され、そのまま戦闘を離脱した。
- 第12章「約束の、あの場所で。」
各地に現れたゴブリンメギドの1体を倒すべくワンダーワールドに向かおうとした飛羽真の前に、ストリウスと共に立ち塞がる。2人掛かりでクリムゾンドラゴンに変身したセイバーと戦い苦しめるが、そこへ駆けつけた倫太郎に妨害される。
戦闘を続行しようとするも、自分達の作戦が順調に進んでいることを察したストリウスから撤退を告げられ去っていった。
- 第14章「この思い、剣に宿して。」
作り出された大いなる力に繋がる本によって現実世界とワンダーワールドを手にすべくストリウスと共にズオスと合流、セイバー達を阻み、大いなる力へと繋がる本へと向かうカリバーの足止めを行う。
バスター「俺の相手は、お前だ!」
「一度、お前を喰らってみたいと思ってたぜ!」
バスター「フンッ! 俺がガツンと食らわせてやる!」
自身はバスター・玄武ブレーメンと交戦するもそれを退け、カリバーと戦うセイバーを3人がかりで始末しようと襲いかかる。
しかし駆けつけたブレイズ・キングライオン大戦記の「ライオニックバースト」をもろに浴び、連続でバスター、剣斬、スラッシュの合体技で喰らって怯んだところをライオンモードに変形したブレイズ・キングライオン大戦記によって吹き飛ばされた。
- 第23章「荒れ狂う、破壊の手。」
冒頭で、サウザンベースに保管されている禁書を奪うべく剣士達の気を引くようストリウスに頼まれ、因縁のある倫太郎と戦える事もあり、嬉々としてそれを承知。街中で暴れまわり、倫太郎/ブレイズと蓮/剣斬を誘き寄せる。
戦いを楽しむため、ブレイズにキングライオン大戦記に変身するように敢えて促し、互角の戦いを繰り広げる。
戦闘の最中、サウザンベースから持ち出された禁書が解放された瞬間を遠方から確認。ブレイズ達の後を追って、セイバー・プリミティブドラゴンとストリウス、レジエルが戦っている場に出くわすが、プリミティブドラゴンの放った必殺技の余波の巻き添えを食らうこととなった。
- 第24章「父の背中、背負った未来。」
前回派手に巻き添えを食らったが大したダメージは受けていなかったようで、禁書を奪われたストリウスとセイバーに深手を負わされたレジエルを煽っていた。
その一方、制御の効かない禁書の力に不安を抱いている様子でもあった。
- 第30章「絆、引き裂かれても。」
倫太郎/ブレイズがサウザンベースからノーザンベースに戻ってきた事をストリウスから聞かされる。全知全能の書の力を手に入れる為に聖剣を集めるべきとストリウスの提案を受けるも、それを自分がやると宣言する共に以前との戦いでブレイズの借りを返すべく単身で活動開始。
手始めにネコメギドを生み出し暴れさせるもセイバーとブレイズが駆けつけ交戦開始、しかし、生み出したネコメギドの素体にされていたのは須藤芽依だった。ズオスは確実に倫太郎/ブレイズを誘き寄せられる様に倫太郎に親しい人物を絞り、彼女を餌としてメギドへと変貌させていたのだ。
激しい動揺を隠しきれないままネコメギドの跡を追おうとするブレイズを妨害、蛮刀から放った剣戟をセイバーが塞いでいる隙に、「聖剣は俺様が貰う! じっくり痛ぶってからな!」と言い残してその場を退散。ストリウスから野放しにした事を追及されても心身共々徹底的に倒す事に固執し、全く意に介さなかった。
ストリウス「何故とどめを刺さなかったのです?」
「もう少し楽しませろ! 俺の血が叫んでるんだ…奴らを徹底的に踏みつけてからってなっ!!」
その後、芽依に駆け寄る倫太郎の前に出現。自身の魂胆を暴露した後に怪人態に変貌、出撃する。
「またそいつを助けてみろよ、白馬の王子さま。借りは返すぜぇっ!」
倫太郎「言われなくても、僕が芽依さんを救います!」
芽依が再度変貌したネコメギドと共に芽依を救う事にやけなって力を出しきれないブレイズを圧倒する。
「俺は、お前ら人間とは根本的に違う!強い奴と戦う度に強くなる! 今も、そしてこれからもなぁ! お前にやられた事も俺にとっては強くなる為の餌に過ぎない。お前に、1ミリも勝ち目はねぇんだよ!」
変身解除に追い込んでも生身の倫太郎を痛めつけ、駆けつけたセイバー・エレメンタルプリミティブドラゴンをも圧倒。
再変身したブレイズも物ともせず再度変身解除に追い込み、とどめを刺そうと襲いかかるも倫太郎を助ける為にセイバーが乱入するも、変身解除に追い込んだ。
「お前らとやるのは楽しいなぁ。良いぜ、仕切り直してやる。せいぜい足掻け」
一通りの戦いで満足したズオスは余裕満々に再戦までの猶予を2人に与え、そのままネコメギドと共にその場を去っていった。
- 第31章「信じる強さ、信じられる強さ」
目的の完遂のために、ネコメギドを護衛する形で芽依を助ける為駆けつけたセイバーと交戦。しかし、前回で心身共々ボロボロにしたブレイズが来なかった為、苛立ちと共に嘲笑の言葉をセイバーを投げかける。
「あいつは俺にやられるのが怖くて逃げ出したのか?」
飛羽真「違う!倫太郎はお前なんか恐れはしない。絶対来る! 俺は信じてる!」
「信じるだと!? お前を最後まで信じなかったって聞いてるぜ?」
飛羽真「いや、信じてた!だから倫太郎は苦しんだんだ。あいつはそういう奴なんだ! だから…それまで俺が何度だって!!」
倫太郎が必ず来る事を信じて戦うセイバーエレメンタルプリミティブドラゴンの攻撃に苦戦するものの、ネコメギドがコロコロと芽依の姿に変わる事で上手く戦えない上、以前に戦った事でセイバーの戦いを熟知、元素の変化が解除した隙に攻撃を当てることで形勢を逆転させセイバーを変身解除、トドメを刺そうとする。
しかし、ブレイズが乱入し水勢剣流水と火炎剣烈火の二刀流による居合一閃で煙幕を発生させた隙に逃走を許してしまい、地面に剣を叩きつけるほど悔しがった。
その後、今度こそ決着と目的を達成する為に飛羽真と倫太郎をネコメギドと共に待ち構える。
「やっと来たか!今度こそお前ら2人を倒して剣をいただく。俺達がメギドの世界を創る為にな!」
飛羽真「そうはさせない」
倫太郎「水勢剣流水に懸けて…」
飛羽真「取り戻す、あの笑顔…!」
倫太郎「絶対に!」
囚われた芽依を今度こそを救うべく変身したセイバーとブレイズと交戦。一度は2人が放つ必殺技に怯むも、ネコメギドが芽依の姿に戻り、2人が躊躇した隙を突いて反撃。
しかしここでライダー2人がそれぞれ分かれた為、自身はブレイズと交戦。圧倒的な力で追い詰めるものも、ブレイズは何度でも立ち上がる。
「お前が俺を止めるだと!? 笑わせるな! 悪あがきもいい加減にしろ!」
倫太郎「確かに悪あがきかもしれません。それでも、飛羽真くんも、芽依さんも、どんな時でもずっと僕を信じて、諦めてくれない人達がいるんです!」
「だからどうした!お前は弱い!!」
倫太郎「だから僕も、僕を絶対に諦めないっ!!」
自分を信じてくれる人の為、自分ことを信じるという倫太郎の想いの籠った一撃を喰らって押し返されてしまった。
その後も、ネコメギド撃破を試みる2人を邪魔しようとしたが、真の力を発揮したそれぞれの聖剣から放つ2人の斬撃に押し切られてしまい、続けてネコメギドも撃破され芽依の救出を許してしまう。
「よくもやってくれたなぁっ!!」
倫太郎「ズオス、お前には感謝しています。お前のおかげで僕は強くなれた! でも…」
飛羽真「ここで終わらせる!」
激しい怒りを見せつつ立ち上がるも、セイバーとブレイズによる2大ライダーキックをモロに喰らい、吹っ飛ばされて爆発、それでもしぶとく立ち上がるが、
「まだだァ、まだ…まだまだ…、まだだァァァァァァーー!!!」
凄まじい雄叫びをあげると体を炎が包み込み、先程の必殺技を受けた際にできた胸の傷が赤く発光し始めた。
突如現れたストリウスの助けもあって、2人に敗れた憎しみを噛み締めながら撤退した。
最期(第32章「僕の想い、結晶となりて。」)
ストリウス「良いですか? 狙いはノーザンベースの力…」
「俺に…指図するんじゃねぇッ! どこだ水の剣士!! ウガアァァッ!!」
激しい怒りを抱えたまま生き延びたことで闘争本能が極限まで高められ、強化形態「ズオス・プレデター」に変貌。
ノーザンベースに眠る全知全能の書の一部を奪う為にストリウスと共にノーザンベースを襲撃するも、ブレイズに対する怒りに支配されているズオスはストリウスの言うことも聞かず、ストリウスそっちのけで全てを喰らい尽くそうと暴れまわる。
同じタイミングでサウザンベースの差し金たる玲花/サーベラと凌牙/デュランダルの兄妹がノーザンベースを襲撃してきた為、二手に分かれてメギドの討伐へと向かう倫太郎と亮を襲撃、ノーザンベースの壁に無理矢理突っ込み、力任せに柱に叩きつけて気絶させた。
「見つけたぜ…水の剣士ぃ!!」
倫太郎「お前をここで倒す!!」
ブレイズに変身した倫太郎と交戦し、圧倒的な力でブレイズを変身解除に追い込む。更に倫太郎に本気を出させるべくまた芽依を再度メギドにしてやると挑発するも、復調した亮/バスターに阻まれ、倫太郎を仕留め損ねてしまうも、バスターを圧倒的な力で敗北に追い込んだ。
尾上を引きずりながら、全知全能の書の一部が眠る部屋へと向かい、扉を破壊し堂々と侵入。
「お前らも、ノーザンベースの力も、俺に食わせろーっ!!」
聖剣・ワンダーライドブック・全知全能の書の一部を全て取り込もうと襲いかかり、ソフィアが貼った結界をも破壊し、破壊衝動の赴くままソフィアを殴り飛ばそうとする。
ここで、ブレイズに阻まれてしまうも力を解放し続けた影響でとうとう理性を失い、力のタガが外れたズオスは再度ブレイズを圧倒、生身の倫太郎に容赦無い攻撃を与え続ける。
しかし、ボロボロになっても「大切な仲間を守りぬく強い剣士なる」という倫太郎の覚悟に全知全能の書の一部が呼応、タテガミ氷獣戦記ワンダーライドブックに変化し、ブレイズがタテガミ氷獣戦記に変身したことで、形勢が逆転。
ブレイズが織りなす数々の攻撃を喰らった事で戦意を喪失し、ノーザンベースの外へと飛び出して火炎弾や破壊したノーザンベースの瓦礫を投げつけて牽制するも「レオ・ブリザード・スカイ」で串刺しで氷河へと落下、水中でもそのまま逃亡を図るも暴れ回るも「レオ・ブリザード・シー」で地表へ炙り出されてしまった。
倫太郎「ズオス…! 誤った道を歩み、化物になったお前に、剣士達が紡いできた意思が負けるはずが無いっ!!」
止めの一撃を喰らわそうとブレイズに、ノーザンベースの剣の錨を怪力で引き抜き、投げつけるも躱され、ブレイズの「ブリザード・ブレイズ」を食らい氷漬けにされてしまう。
「強ぇじゃねぇか、またやろうぜ」
すると死に際に一瞬だけ意識が戻り、ブレイズに対して初めて「強者」であることを認め、どこか満足げな表情浮かべつつまた戦える事を望みながら、爆発四散した。
- 第46章「十剣士、世界を賭けて。」
ルナがグリモワールワンダーライドブックを通して見せた幻として登場。
かつての人間の頃の服装と人格で現れ、なぜ自分たちやストリウスが怪物になってしまったのかを問うた。
- 最終章「終わる世界、生まれる物語。」
本編最終回にて、他の始まりの5人と同じく新しいワンダーワールドにいることが明かされた。新しいワンダーワールドで新たな物語を書き上げ、現実世界で行方不明になった人々を帰還させた飛羽真を見て、自分たち自身が「世界を変える力」であることに気づき、親しげにストリウスの肩に手を置きながらそれを語った。
「俺たち自身が『力』だったんだな!」
ズオスアルターライドブック
「ズオス」の伝承を封じ込めたアルターライドブック。
ジャンルは「生物」で全知全能の書の一部であり、これを手にした者は生物のメギドを司る力を手に入れることが出来る。ライドブックが登場する前にズオスが退場したため、当初は詳細が不明だったが、第41章にてレジエル、ストリウス、オムニフォースのブックと共に実物が初登場した。
金の表紙に青いメギドの紋章が刻まれており、同色の背表紙で構成されている。題名には「ZOOOUS」と記されている。
立体化
2021年8月30日に黒い本棚の二人と共に食玩 装動シリーズで一般販売。
デザストやブレイス(エレメンタルドラゴン)と同時収録という因果なラインナップである。
余談
- 演者の才川コージ氏は、『仮面ライダーフォーゼ』第3、4話でクイーンフェスの司会を務めた天高生徒・西川司役以来の出演となる。
- 第32章でオールアップ発表がされたが第46章、最終章でまさかの再登場となった。
- 最後のアフレコ収録日に誕生日を迎え、新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ役の山口貴也氏からプロテインが送られたらしい。
- 名前の由来は、英語で動物園を意味する「ズー(Zoo)」と神を意味する「テオス(θεός)」だと思われる。
- 『別冊仮面ライダーセイバー短編活動萬画集』によると英語表記は「ZOOOUS」らしく、人間の英語教材に対し、ツッコミを入れていた。ノースリーブである事を弄られた他、よく食べる性格である事が判明している。
- 「Rock Scissors Paper」のコーナーではグーで熊の真似をするという可愛らしいところがある。
- 彼の持つ剣「グウヌ」と「ジドラ」の由来は『動物について』を記したドイツ人神学者「アルベルトゥス・マグヌス」と『シートン動物記』を記したイギリス人博物学者「アーネスト・トンプソン・シートン」からではないかと思われる。
- 黒い本棚の3人の内レジエルは自身が人間だった事を忘れており、一方のストリウスは人間からメギドへとなった経緯を含め全て覚えていたが、ズオスに関しては過去の触れる前にズオス・プレデターに変貌して理性がトンでしまったため、過去に関する記憶は不明である。
- 第46章ではレジエル共々ストリウスに問いかけていたため忘れていた可能性が高いか(尤もあれはルナがみせた幻であってズオス本人ではない)。
- 公式完全読本』の酉澤安施氏のコメントによれば、デザインのテーマは「生物」「古代のパワータイプ」で、白虎や爪牙や筋肉や革製品をモチーフに、強そうな古代の戦士といったイメージで怪人態をまとめたとのこと。また、当初生物モチーフはライオンであったが、ブレイズと被るためトラに変えられたという経緯がある。