「甘いどころかピリリと辛い。私めにお任せあれ…」
「トカゲではないっ!! 失敬な!」
データ
- アルターライドブック:ハンザキサンショウ王
- 身長:203.0cm/213.9cm(強化態)
- 体重:98.2kg/107.8kg(強化態)
- 特色/力:粘性体液/再生能力
概要
第3章「父であり、剣士。」から登場。
ズオスにより、生物のジャンルに分類される「ハンザキサンショウ王」のアルターライドブックから生み出された、サンショウウオ型のメギド。別の名称は、「サンショウウオメギド」。(『仮面ライダーセイバー超全集』にもこの表記で記載されている)
大きな口を開けた紫色のサンショウウオを思わせる姿をしており、口の中に鋭い目付きをしたドクロのような顔がある。
メギド共通のデザインである本の意匠は、胸と腹部に確認できる。
鋸の様な刃先を持つ大剣「サキガエシ」を武器としており、体表に粘度の高い体液を纏わせている為、あらゆる攻撃を滑らせていなす事が可能。
また、名称にある「ハンザキ」とはオオサンショウウオの異称の事で、生命力の高さから「体を半分に裂かれても死なない」という意味から来ており、それに由来する再生能力を持つ。その再生力は僅かでも肉片さえ残っていれば、完全に元通りに復元できるほど強力(ただし後述の描写を見る限り、肉体が残る状態でないと能力が発動しないように見える)。
更に再生能力で復活する度に、攻撃力および防御力が大幅に強化される特性を持っている。
それと同時に鎧などの武装が追加され、最初に復活した際は両肩にサンショウウオの尻尾のようなもの、次に復活した際は頭部に3本のツノが生えた姿の強化態となった。
なお、初遭遇時に飛羽真からトカゲの魔人と勘違いされてしまい、記事冒頭下段のセリフを吐いて怒っている(しかし、それが自身の能力をバラす結果に繋がってしまった)。
活躍
- 第3章「父であり、剣士。」
ズオスの命により、ブランクのライドブックを町中にバラ撒き、それを拾った人達をワンダーワールドに捕らえていた。
しかし、運悪く仮面ライダーバスター/尾上亮の息子・そらを捕らえた事で、ソードオブロゴスに存在を知られてしまう。
仮面ライダーセイバーと仮面ライダーブレイズとの戦闘では、身体の粘液で攻撃をいなしていたが、両者が変身したドラゴンジャッ君、ライオンファンタジスタの連続攻撃で劣勢に立たされ、最期は息子を攫われた事に怒るバスターの必殺の一撃「大断断」を喰らって倒された。
しかし、ハンザキメギドが倒されたにもかかわらず、消えた人々が元の世界に帰る様子は見られないのであった……。
- 第4章「本を開いた、それゆえに。」
再生能力により、冒頭でバラバラになった欠片が集まり復活。
消えた人々が戻らないのは、ハンザキメギドが完全に撃破されていない為であり、更に「物語に則って捕らえた人々をサンショウウオの王・サンショウ王を誕生させる為の生け贄にする」のが目的だと判明する。
しかし、芽依の奇策により、囚われた人々の所在が飛羽真達に知られてしまい、人々が解放された事に怒り再戦する事になる。
セイバーとブレイズが協力した習得一閃で撃破されるが、千切れた肩の尾の部分から再生、頭部にツノが生えた強化態となる。
セイバー達を圧倒するが、セイバーが3つのワンダーライドブックの力を用いて、ドラゴンヘッジホッグピーターに変身。
瞬く間に逆転され、最期は「火龍怒髪天」で発動した戦う妖精さんのラリアートでホールドされつつ、再生能力も機能しない程に無数の針で串刺しにされ敗北、肉片も残らず爆散した。
- 第21章「最高に輝け、全身全色(フルカラー)。」
冒頭でストリウスに連れられている別個体(強化前の姿)が登場。ゴーレムメギド、アヒルメギドと共にカリュブディスメギドを生み出す素材となった。
ハンザキサンショウ王アルターライドブック
ハンザキサンショウ王!
「ハンザキサンショウ王」の伝承を封じ込めたアルターライドブック。
ジャンルは「生物」。
最終ページの「テキストオブアルター」には岩場にへばりつくサンショウウオが描かれ、下のテキストには『再生能力を持つメギドの力が解き放たれ、ついに終焉の章を迎える』と記されている。
余談
- サンショウウオをモチーフにしたライダー怪人は、『仮面ライダー電王』のサラマンダーイマジン(映像作品以外を含めると『仮面ライダーW』・Zを継ぐ者のサラマンダー・ドーパント)以来の登場となる。
- アルターブックの元ネタは井伏鱒二の小説『山椒魚』、記事冒頭のセリフは「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と言うことわざに由来していると思われる。
- また、人食いサンショウウオの伝承は実際に存在し、中国地方に伝わるハンザキ大明神がそれである。
- 声を演じる間島氏は『MOVIE大戦アルティメイタム』から8年ぶりの出演となり、完全新規のキャラクターはこのハンザキメギドが初。
- サンショウウオと近縁で同じ有尾目に属するイモリは実際に高い再生能力を持っており、尾ばかりか目や足、更には脳や心臓の一部を切り取っても復元できる。ハンザキメギドの能力は、寧ろこちらに近いかもしれない。
- デザイン初稿では体表がサンショウウオのようにブツブツしたディティールで描かれたが、体表をツルツルしたものにしたいというスタッフの要望で変更になった。また、サキガエシがチェーンソーのような形になっているのは、細かくノコギリのように並んだオオサンショウウオの歯がモデルとなったためである。(『公式完全読本』の酉澤安施氏のコメントより)
関連タグ
ザンジオー、サンショウウオ獣人、サンショウジン、サンショウウオ怪人、サラマンダーイマジン:同じくサンショウウオモチーフのライダー怪人。
ハンザギラン:サンショウウオモチーフの超獣。こちらも高い再生能力を持つ。
ドドン(チェンジマン):こちらはサンショウウオモチーフの戦隊怪人。
クロコダイルオルフェノク、フェニックス、暗殺ちゃん(ドードーマギア):倒される度に強化されるライダー怪人。