アリメギド
ありめぎど
- アルターライドブック:アリかキリギリス
- 身長:197.2cm
- 体重:84.1kg
- 特色/力:集団行動/毒
第2章「水の剣士、青いライオンとともに。」に登場。
ストリウスにより、物語のジャンルに分類される「アリかキリギリス」のアルターライドブックからキリギリスメギドと共に生み出された、蟻型のメギド。
蟻の全身を思わせる装飾と蟻の巣を思わせる模様が施された黒い装甲を持ち、顔は蟻を模しているが触覚部分に目があり、蟻の口の間に本来の口があるグロテスクな造形。蟻の頭部を模した兜を被った様にも見える。
饒舌な相方と異なり、一貫して言葉を話さず唸り声しか上げない。
メギド共通の本の意匠は右胸と右腕にある。
「ジャッ君と土豆の木」のワンダーライドブックを取り込んだ女王の個体が、右胸の本の意匠から兵隊の個体を無尽蔵に生み出す能力を持ち、集団で襲いかかって周囲を破壊する戦法を得意としている。
兵隊アリメギドは女王の個体と同じ容姿の者と、青黒い蟻そのままの姿の2タイプがあり、前者は口からコンクリートを溶かす程の強酸性の毒液を放つ。
この特性から、一個体の怪人であると同時に戦闘員としての役割も担うという珍しい立ち位置にある敵でもある。
- 第2章「水の剣士、青いライオンとともに。」
既にストリウスの手によって相棒のキリギリスメギドと共に生み出されており、現実世界の一部をワンダーワールドと繋ぎ、アルターブック完成を遂行すべく都市攻略を行う。
ここへ、兵隊アリメギドの内の一体が自転車に乗った須藤芽依に追突された勢いで侵入した神山飛羽真と新堂倫太郎に襲いかかり、そのまま倫太郎が変身した仮面ライダーブレイズ・ライオン戦記と交戦。
毒液を放つも即座にかわされてブレイズが放つ水流に怯み、増援としてシミーを召喚するも有効打にならずに蹴散らされてしまい、ブレイズの放つ「ライオン・ワンダー」によって騒ぎに駆けつけた別個体の兵隊アリメギド諸共一掃された。
続けて出現した兵隊アリメギドも仮面ライダーセイバー・ブレイブドラゴンの放つ「ドラゴン・ワンダー」で一掃されるも、女王アリメギドはキリギリスメギドと合流し逃走した。
その後も続けて、無尽蔵に巨大アリメギドを増産させ世界を書き換えようとしたが、キリギリスメギドとの関係性に気付いたセイバーの進言の元、アリメギドを叩く為にブレイズが出現。
女王アリメギドは咄嗟に巨大アリメギドを生み出すも、ブレイズが発動した「レオ・カスケード」ですぐに巨大アリメギドを一掃され、自身は水球に包まれて拘束された隙を突かれて敗北・爆散した。
爆破と同時に取り込んだ「ジャッ君と土豆の木」のワンダーライドブックをブレイズによって奪取されたが、それが相方を死へ誘うライダー側の切り札になるのは皮肉と言える。
- TTFC産直シアター第1幕「聖刃と砕け霧心、ありのままに。」
TV版とは異なり、メスの個体。キリギリスメギドとは、さながらヒモ男を養う女性のような関係である。
中崎貴璃子の周囲の人気タレントに嫉妬する心を利用し、彼女が成功する「物語」を綴った「KIRIKO'S SUCCES STORY」を拾わせ、彼女が手放さない限り、キリギリスメギドが無限に復活するカラクリを作り上げた。
しかし、貴璃子の目立ちたい心に影響されたのか本人も目立ちたがり屋であり、貴璃子が本心を告白した際にはうっかり表舞台に出てきてしまう。セイバーが人々の応援で立ち上がった姿を見て貴璃子がワンダーライドブックを破壊した為、キリギリスメギドに縋り付くも用済みと見なされてあっさり捨てられた。最期は「火龍襲撃破」を食らって爆散した。彼女の最期の言葉は「幸せに暮らせたのに…」という悲しみとも貴璃子への呪詛とも取れるものであった。
「アリとキリギリス」では見捨てた側がアリであるだけに、なんとも皮肉な末路である。
- TTFC産直シアター第2幕「みんなをすくえ、セイバーとブレイズ」
キリギリスメギドがセイバーのファンだというライバーの有紗をメギドに変えた姿。武器は先端が反り上がった蛮刀。
メギド化の影響でキリギリス相手にはデレデレであり、人間・有紗としての自我を徐々に侵食していく。おかげで、セイバーとブレイズは手を出せず、同士討ちをしてどちらかが勝てば人間に戻すというキリギリスからの条件を飲まざるを得なかった。無論、キリギリスは彼女を元に戻す気などさらさらなく、セイバーの心に迷いを生じさせた。最後は有紗から預かったセイバーのペンダントに宿った思いを受け取り、倫太郎の激励を受けたセイバーの火炎剣烈火の一撃を受けてメギド化から解放された。
- 「仮面ライダーセイバー不死鳥の剣士と破滅の本」
アリかキリギリス!
『目を覚ませ…。個と群が織りなす、ストーリーメギド!』
とある孤高の虫が空に戯れ、群を成す虫は地を埋めつくす
「アリかキリギリス」の伝承を封じ込めたアルターライドブック。
ジャンルは「物語」。
キリギリスメギドが生み出されたものと同一。
最終ページの「テキストオブアルター」には、目を赤く輝かせるアリとキリギリスが描かれ、下のテキストには『アリとキリギリスに宿るメギドの力が解き放たれ、ついに終焉の章を迎える』と記されている。
作中のアルターライドブックの中では、現時点で唯一ストーリーテキストが明記されている。
- アルターライドブックの元ネタは言うまでもなくイソップ童話の一つ『アリとキリギリス』である。
- 声を演じた江越氏は今作が特撮初出演。相方のキリギリスメギド共々江越氏が担当している。
- なぜジャックと豆の木から増殖能力が使用されたのかは不明だが、豆=食べ物をせっせと巣に蓄えて生活を営むアリの生態か、ジャッ君と土豆の木の再生力→生命力からの発想だと思われる。
- 作中ではキリギリスメギドを保護するような行動を見せていたが、現代の改変に置いて、自分の怠惰を悔い改めたキリギリスがアリに食べ物を恵んでもらうという改変がなされる事に由来しているものと思われる。正に世界を書き換えるメギドに相応しいキャラ付けだと言える。
- ちなみに、アリが他の昆虫を保護する事例は現実にも存在しており、シジミチョウ科の幼虫はアリに扶養して貰う事で成長する。
- TTFC産直シアターのアリメギド役の中崎氏は仮面ライダーゼロワンで住田スマイル/アークマギア(ネオヒタイプ)役を演じている。
アントホッパーイマジン:アリとキリギリス繋がりのライダー怪人。但し、こちらはアリとキリギリスが1つになっている。因みに、アリ人格の演者は後に30分後の番組に登場する怪人の声を務めることになる。