アヒルメギド2「フンッ! ヌハハハハッ!!」
アヒルメギド4「お嬢さん。お怪我はありませんかっ!」
アヒルメギド3「イッヒヒヒヒ! それそれそれ〜!」
アヒルメギド5「もうやだ、こっち来ないで!こっち来ないの言ってんのに! もう、バイバ〜イ♪」
アヒルメギド6「よぉ〜し! 暴れて剣士どもを誘き出して…イテッ! もう危ないな〜、俺はここにいるって!」
アヒルメギド1「お前は見えにくいから邪魔なんだよ。どいてろ」
スーツアクター:寺本翔悟
データ
- アルターライドブック:見えにくいアヒルの子
- 身長:199.0cm(透過能力を持つ個体)
- 体重:88.2kg(透過能力を持つ個体)
- 特色/力:翼/爪/透過能力
概要
第9章「重なり合う、剣士の音色。」から登場。
ストリウスにより、物語のジャンルに分類される「見えにくいアヒルの子」のアルターライドブックから複数生み出された、アヒル型のメギド。
作中では6体が連なって行動しており、側頭部から翼を生やしたアヒルを模した顔、上半身を覆う白い羽毛を思わせる装甲という共通点を持つが、そこから更に個体ごとに細かな外見的差異や性格・口調の違いが見られる。
メギド魔人共通のデザインである本の意匠は、腹部と背中に確認できる。
各個体の外見上の特徴は以下の通り。
番号 | 外見、性格の特徴 |
---|---|
1 | 頭部の翼が金色で大きく、眉の部分が緑色。リーダー格で厳かな性格だが、時折「クワ」と口にする。 |
2 | 右腕に鉤爪を有する。言葉をあまり話さない。 |
3 | 左腕に鉤爪を有する。好戦的な性格。 |
4 | 背中に赤い右翼が生えている。紳士的な口調で話す。 |
5 | 背中に赤い左翼が生えている。オネエ口調で話す。 |
6 | 嘴部分全てが金色で、透過能力を持つ。少々抜けた性格。 |
戦闘では集団での戦いを得意としている。また、上記の通り6体のうち1体は透過能力を持っており、普段は自身の身体を透過して姿を消しており、敵に不意打ちを仕掛けるなどして他の個体のサポートを行う。
活躍
- 第9章「重なり合う、剣士の音色。」
完全にキングオブアーサーの力を使いこなしたセイバーを打ち倒すべく、新たなライドブックの作成を目論むカリバーに助力するストリウスが誕生させた。
仮面ライダー達の持つワンダーライドブックを根こそぎ奪うべく、セイバー達を誘き寄せる為に現実世界の侵食を行い、駆けつけたセイバー、ブレイズ、エスパーダと交戦。
集団攻撃や透過能力を持つ6番目の個体の不意打ちで3人を翻弄し、更に乱入してきたカリバーが「月闇必殺撃」で発動させた闇の呪縛で動きを封じ込めたのをいいことに3人を痛めつける。
そこへ音銃剣錫音の修復を完了させた大秦寺哲雄が駆けつけ、6番目の個体が攻撃を仕掛けるも、哲雄の持ち前の耳の良さで動きを悟られて不意打ちに失敗。
哲雄が変身した仮面ライダースラッシュの「スナック・音・ザ・チョッパー」によって3番目の個体が撃破されたのに続き、スラッシュ・ヘンゼルブレーメンの「ガンズ・アンド・ミュージック」で2番目の個体も爆散。
そこからライダー側の反撃を許すことになり、1番目と5番目の個体がブレイズの「レオ・カスケード」とエスパーダの「アランジーナ・ディアブロー」を喰らって敗北、4番目の個体はカリバーがセイバー・クリムゾンドラゴンの「爆炎紅蓮斬」を防ぐ盾にされたことで次々と倒され、残るは6番目の個体のみとなった。
- 第10章「交わる剣と、交差する想い。」
唯一生き残った6番目の個体はメギドの本拠地に帰還後、ストリウスからブランクのライドブックを手渡され、改めて現実世界の侵食を実行。セイバー、ブレイズ、エスパーダをワンダーワールドにて待ち構える。
そして、自身が保有するブックの力で、ハクチョウメギドへと進化を遂げた。
- 第21章「最高に輝け、全身全色(フルカラー)。」
冒頭でストリウスに連れられている別個体(透過能力を持つ個体)が登場。ゴーレムメギド、ハンザキメギドと共にカリュブディスメギドを生み出す素材となった。
- 仮面ライダーセイバー 集え!ヒーロー!!爆誕ドラゴンてれびくん
ストリウスによって生み出され、飛羽真たちの前に現れる。
XソードマンにはまっていたユーリにXソードマンのヴィランである悪の科学者「ダックラー」扱いされ、戦闘に突入。最初は困惑していたが、ノリノリで戦闘という名のヒーローごっこに参加…したはいいが、三輪車につまづいただけで泣き噦る。曰く、ドジな性格のせいで本編とは別方向でトチ狂ったストリウスに役立たず扱いされてしまったようで、身の上を聞いてくれた飛羽真らに「ダックン」と名付けられる。
途中で「スワンマン」(ユーリいわく、ダックラーが覚醒した正義のヒーローらしい)になるという夢が芽生え、カリュブディスメギドの腹から原稿を吐き出させて消滅した。
見えにくいアヒルの子アルターライドブック
見えにくいアヒルの子!
『目を覚ませ…。隠れし鳥の、ストーリーメギド!』
「見えにくいアヒルの子」の伝承を封じ込めたアルターライドブック。
ジャンルは「物語」。
最終ページ「テキストオブアルター」には茂みの中に潜むアヒルが描かれ、下のテキストには『姿が見えにくくなるメギドの力が解き放たれ、ついに終焉の章を迎える』と記されている。
余談
- アルターライドブックの元ネタは言うまでもなくイソップ童話の一つ『みにくいアヒルの子』である。
- 漢字表記にすれば「見にくいアヒル」とも表記できるが、それでは原典と見分けが付かない為「見えにくいアヒルの子」というタイトルになったのだと思われる。
- ライダー怪人としては初のアヒルモチーフの怪人となる。
- アヒルモチーフの怪人は特撮全体を見ても非常に珍しく、前例があるとすれば『特捜戦隊デカレンジャー』のワンデ星人ニワンデしかいない。
- 関智一氏が全個体の声を担当しており、第9章の監督である坂本浩一氏のオファーを承けて今回のキャスティングが実現した。
- 関氏は劇場版を中心に仮面ライダーシリーズの多数の敵役を演じているが、「TV版に」「雑魚怪人として」出演したことは意外にも少なく、『仮面ライダー電王』のアントホッパーイマジン(キリギリス人格)以来となる(仮面ライダードライブでも雑魚怪人を演じているが、本編ではなくハイパーバトルビデオ内のエピソード)。
- 『公式完全読本』の酉澤安施氏のコメントによれば、当初はアヒルメギドでなくハクチョウメギドの方が透明になる予定であった。