「人間は、殺す……」
CV:石川誠
スーツアクター:神前元
データ
- 対象ヒューマギア/職業:シザーメンズ/美容師
- 身長:197.9cm
- 体重:127.7kg
- 特色/力:頭足類の絶滅種/触手
概要
『仮面ライダーゼロワン』第3話「ソノ男、寿司職人」で登場。
美容師型ヒューマギア・シザーメンズが、ネオヒゼツメライズキーをゼツメライザーに装填して変貌したマギア。
逆さになったイカのような外見を持ち、頭部からは高速再生する鋭利な刃を備えた触手「マーラタクル」を多数伸ばしている。
顔は職業繋がりか、ハサミのようにも見える。
マーラタクルは長く伸ばして遠距離戦に利用するほか、先端を持つことで短剣のように扱う事も可能。
攻撃を受けた際には切り離し、相手に絡ませることで動きを封じることも出来る。
また、イカスミよろしく黒い霧を発生させて撹乱に利用する。
触手を操ることに長けているマギア故か、街中で活躍する多数のヒューマギアを遠距離から同時にハッキングしてトリロバイトマギア化させる芸当を見せた。
シザーメンズ
「ありがとうございました…あれ?」
ネオヒマギアの素体となった、飛電インテリジェンスが開発した美容師型ヒューマギア。「MURAYAMA」という床屋で働いている。
客からの感謝やそれに対する喜びからシンギュラリティに達し、戸惑っていた所を迅に目を付けられてしまった。
活躍
「ありがとうございました!……あれ?」
散髪後の客に挨拶した後、シンギュラリティに目覚めて戸惑っていた所、滅の指示を受けた迅にゼツメライザーを取り付けられて暴走。
散髪中の人々を追い回していた所で不破諫らA.I.M.S.と遭遇するとゼツメライズして変貌し、兵士たちを触手で蹴散らして不破が変身した仮面ライダーバルカンと交戦する。
ゼロワンが駆け付けるも、不破がゼロワンを敵視していたこともあって三つ巴の戦いを繰り広げる。
バルカンを触手で翻弄し、ゼロワンには「カバンストラッシュ」を受けた際に切り外した「マーラタクル」で動きを封じ、その隙に黒い霧を放出して撤退した。
その後、迅の指示で一貫ニギローたち街中のヒューマギアを大量にハッキング、トリロバイトマギアに変貌させる。
トリロバイトマギア達と共に暴れ回り自身はゼロワンと交戦するも、前回の戦闘データより構築されたゼロワン・バイティングシャークの前には手も足も出ず、最期は「バイティングインパクト」を喰らって破壊された。
トリロバイトマギア達も刃唯阿が変身した仮面ライダーバルキリーとバルカンの連携の前に全個体が撃滅され、事態は収束を見た。
アークマギア(ネオヒタイプ)
第19話「カノジョは家売るヒューマギア」から登場。
「人間の悪意」をキャッチして負のシンギュラリティに覚醒したヒューマギアが、通信衛星アークの遠隔プログラム改変を受けて変貌した、アークマギアの一体。
姿形はネオヒマギアそのものだが、ゼツメライザーを装着しておらず、プログラム改変時に仕込まれたネオヒマギアの能力が発現する事で生み出される。
活躍
- 第19話「カノジョは家売るヒューマギア」
<悪意に悪意に満ちた人間は…絶滅しろ…>
住宅販売員型ヒューマギア・住田スマイルが通信衛星アークに同期して変貌。
天津垓が持ちかけた「お仕事5番勝負」の2回戦「家売り勝負」の相手の営業マン・新屋敷達巳が突如営業中のスマイルの元を訪れると、(天津にプレッシャーを掛けられた事もあるが)自身の事を一方的に否定して罵倒の言葉を浴びせ、その上に強引に連れて行って池に突き落とすという悪行を受けた事で達巳の「人間の悪意」をキャッチし、負のシンギュラリティに覚醒。
アークに同期してアークマギアに変貌して達巳を抹殺しようとし、ゼロワン・バイティングシャークに必死に食い止めようとしている所で仮面ライダーサウザーが乱入。
サウザーに一方的に叩きのめされてしまい、マーラタクルで拘束しようとも直ぐに破壊され、最期はサウザーがサウザンドジャッカーでバイティングシャークのデータをコピーして繰り出した「ジャッキングブレイク」で吹き飛ばされ破壊された。
- 第42話「ソコに悪意がある限り」
名称不明の作業員型ヒューマギア他、複数のヒューマギアが自らの意思で変貌。
本格的に人類滅亡を再始動した滅が行った極秘通信に応じ、人類を滅亡させる為に動き出す。
イズが説得している最中に不破と刃が現れたことで交戦を開始し、2人が変身したランペイジバルカン、バルキリー、単身で向かったイズの事を追って駆けつけた或人/仮面ライダーゼロツーに滅と他のアークマギア達と共に襲いかかり、最初に変貌した個体はゼロツーがビームエクイッパーで生成したプログライズホッパーブレードの力で元の姿に戻った。
日を跨ぎ、滅に率いられてアークマギア(アルシノタイプ)と共に別個体が出現するも、突如乱入した仮面ライダーアークワンの一撃で粉砕された。
- 第43話「ソレが心」
とある理由で人間との共存する未来を望めなくなり、悪意を生み出す人類を滅亡させる為に滅が流した極秘通信に賛同したヒューマギア達が変貌。既にアークマギアと化していた。
滅の進言から人類を滅亡させようと動くも、そこへアズの情報を元に滅を破壊しようとアークワンが乱入。
滅と共にアークワンに襲いかかるが圧倒的な戦闘力を持つ相手に太刀打ち出来ず次々と撃破されてしまい、最後まで残った個体もアークゼロの悪意の力で身動きが取れない所を、アークワンに向けて滅の放ったアタッシュアローの一撃の巻き添えになった。
ネオヒゼツメライズキー
ネオヒ!
"A Magia who lets its many tendrils flutter."
頭足類の絶滅種「ネオヒボリテス」のデータイメージ「ロストモデル」が保存されているゼツメライズキー。カラーはパウダーブルー。
玩具版で確認できる英文の意訳は「多数のツルをはためかせるマギア」。
第3話の戦いの後、迅に回収された。
モデル
モデルの「ネオヒボリテス」は、白亜紀に絶滅した頭足類「ベレムナイト」の一種。
現生のイカ類とよく似た姿をしており、生態もほぼ変わらなかったと推測されているが「触手に吸盤ではなく爪のようなフックが付いている」、「触腕が無い」という違いもある。
ベレムナイト類の化石はイカの様な特徴的な殻の形状から「矢石」とも呼ばれており、マーラタクルの矢じりのような形状の由来と思われる。
ベレムナイト類は同時代に生息していた海生爬虫類に捕食されていたことが分かっており、バイティングシャークに倒されたのも、ある意味モチーフ再現と言えるかもしれない。
マーラタクルの由来はcalmar(カルマール、フランス語でヤリイカ)+Tentacles(テンタクル、触手)と思われる。
余談
- 登場話はヒューマギアの職業が寿司職人、さらに寿司職人である魚住範雄の秘技が「天空真心握り」、加えて寿司への真剣さが描かれ、やたら「イカ」が連呼される回であった。とある寿司屋を思い出した視聴者もいたようだ(後に中の人が次回作に出演した。)。
- 変身前のヒューマギア「シザーメンズ」は映画の「シザーハンズ」とファッション用語の「メンズ」が由来と思われる。
- 皮肉にもトドメの刺され方は、左右から刃で切断されるというハサミを連想させるものとなっている。
- 怪人にしかできないアプローチでデザインできたため、デザイン担当の山下貴斗氏のお気に入りの一体である。
- マーラタクルはインビンシブルジャンヌのメデューサフリンジにリペイントされた。
関連
イカデビル:イカモチーフのライダー怪人の元祖。
グレムリン:元美容師の怪人。