ゼツメライズ!
概要
滅亡迅雷.netがヒューマギアをマギアに変貌させるために用いる変身ベルトの一つ。
主に行動係である迅がヒューマギアに取り付けて暴走させている。
元々は本編の12年前、飛電或人の「父」たるヒューマギア・飛電其雄と当時の飛電の社長秘書型ヒューマギア・ウィルが飛電ゼロワンドライバーと共に通信衛星アークを使い開発した一種の兵器。
当時想定されていた使用用途は不明だが、滅亡迅雷.netにより改造されて現在に至ったと思われる。
第15、16話において滅亡迅雷.netが鎮圧された後、ゼツメライザーを装着していないアークマギアが出現した上、ゼツメライザーに似た謎のベルト・レイドライザーが新たに出回る事態が発生した。
アークマギアやレイドライザーで変身する怪人・レイダーの台頭により完全に出番がなくなったかと思われていたが……。
第21話以降
第21話以降は天津垓がゼツメライズキーと共に所持しており、それをヒューマギアに無理矢理装着させ暴走させるという滅亡迅雷.netと変わらない行動に出ている。
滅亡迅雷.netにとっては仲間を増やす意味合いが強かったアイテムだったが、天津によってヒューマギアに対する個人的な制裁(正確には、そのための口実作り)目的の意味合いで使われるようになった。
第22話でそれを知った滅は、人間がアークの技術を用いることに激しい怒りを見せている(なお、或人達はここで滅に詳細を聞いたことで初めて「ゼツメライザー」という名前を知った)。
第24話においてプログライズホッパーブレードの機能で暴走するマギアを正常なヒューマギアに戻すことが可能になり、天津の目論み通りに暴走する危険性は下がった模様。
機能
腰にあてがうことでベルトが出現、ベルト裏の無数のトゲ「ソーンコネクタ」がヒューマギアの腰に食い込む。
そして滅亡迅雷.netに接続するようプログラムを改竄され、暴走プログラムをダウンロード・強制インストールされてしまう。
コネクタが食い込む性質上、一度装着したら取り外すことが出来ない。実際に迅がヒューマギアに装着したゼツメライザーを取り外そうとしたことがあるものの外れることはなく、更に先述した通り装着されるとプログラムを書き換えられた上で暴走プログラムを強制的にインストールされてしまうため、仮に外せたとしてもゼツメライザーが装着された時点で詰んでいる。
さらにゼツメライズキーを装填してキーに疑似オーソライズを実行、ボタンを押して「ゼツメライズ」することで、触手状の「ワームターミナル」(上記イラストの赤いチューブ状のパーツ)がゼツメライズキーの外装を破壊して強制接続を行い、ヒューマギアに吸い出したデータを付加させマギアへと変貌させる。
ゼツメライズを行うとゼツメライズキーにヒビが入る事から、再変身を考慮していない使い捨てのベルトである可能性がある。しかし、第12話にて滅に拘束されたドードーマギア改がゼツメライズキーを抜き取られたことで変身解除している。
また、変身後に起動スイッチを再度押し込むことで怪人には珍しい必殺技「ゼツメツノヴァ」を発動できる(使用したのはドードーマギアだけで使われたのも一回きり)。
ゼツメライズキーに合わせて作られたベルトであるためプログライズキーを装填した場合は誤作動(というよりエラーだが装填されたプログライズキーの能力を一瞬だけ発現させると思われる)を起こす可能性があるとされており、第7話では刃唯阿がこれを利用して暗殺ちゃんのゼツメライザーにフリージングベアープログライズキーを装填し、暗殺ちゃんを凍結させ鹵獲した。
『令和ザ・ファースト・ジェネレーション』における改変された歴史では、飛電インテリジェンスから発売された「兵器」となっており、一般のヒューマギアがゼツメライザーを使用していた。
正史である本編はどういう因果か天津垓が買収した飛電インテリジェンスによって、使用用途が似たレイドライザーが一般販売されようとしている。
残された謎
本編の前日譚では開発部の飛電其雄とウィルによって開発されていた。本編の時点では滅亡迅雷がテロ目的にて使っていたが、未だに本来の用途が不明である。本編における暴走したヒューマギアに対処する時に仮面ライダーの護衛に使われたのだろうか?
変貌する怪人
本編に登場
立体物
プレミアムバンダイからドードー・マンモスのゼツメライズキーとセットで発売。
ゼロワンも含め数年来の変身ベルト共通仕様である「電源をオンにするとベルトの名前が鳴る」ではなく「電源をオンにすると強制巻き付き効果音が鳴る」という専用仕様となっている。さらに、キーを装填していない状態でボタンを押すことで、ハッキングにより滅亡迅雷.netに強制接続する効果音が鳴る。
これにより、劇中のハッキング~マギア化までの一連のシーンを再現できる。
劇中での「ゼツメライズキーを割る」演出を再現すべく、付属するゼツメライズキーは表面パーツをヒビ入りのものに交換することが可能になっている。
これは後に単体で商品化されたマギア用DX仕様のゼツメライズキーでも共通仕様となっている。
当然ながらマギア用以外も含めた全てのプログライズキー・ゼツメライズキーと連動が可能。
なお、プログライズキーをセットして遊ぶと劇中とは違い他のベルトのように英文が流れたり、必殺技もプログライズキー毎に変わるのである意味レイドライザーのような色々な擬似ライダーのように遊ぶことが出来る。
ゼツメライズキーは読み上げが発生しないため、基本的に変身音声は共通である。
本編以外での活躍
よしもと新喜劇に腹筋崩壊太郎と合わせてまさかの再登場。
公式コラボであり、飛電インテリジェンス・ヒューマギア等の単語も劇中に登場する。
ベルトは舞台上での演出や取り回しの都合か、エイムズショットライザー、ザイアスラッシュライザー方式でベルト帯が最初から出現しており、ベローサゼツメライズキーがあらかじめ装填されて登場する。
機能については漠然と「巻かれると悪の手に落ちてしまう」と腹筋崩壊太郎自身により説明されており、腹筋崩壊太郎を悪用しようとする悪人に決してこれを巻かせないために腹筋崩壊太郎が立ち向かうようだが……?
なお、上述の通り他のベルトと玩具仕様が違うために、MONKEY_MAJIKによる『ゼツメライザー!』の音声はこれまでは存在していなかったのだが、新録されて初披露されている。
余談
名称は「絶滅」と「絶命」のダブルミーニングだと思われる。
怪人の使用するアイテムではあるが、変身ベルトとしてはバルカン、バルキリーが使用するエイムズショットライザーと並んで、久々となる名称に「ドライバー」とつかない変身アイテムである。
関連タグ
滅亡迅雷フォースライザー:滅亡迅雷.net専用の変身ベルト。こちらはプログライズキーを強制展開してから強制接続する仕様で、連続使用を想定した作りとなっている。
レイドライザー:同作品に登場する怪人専用ベルトだが、あらゆる点でゼツメライザーとは対になる。
仮面ライダーゼロワンに登場する変身ベルト一覧
飛電ゼロワンドライバー | 飛電ゼロツードライバー | サイクロンライザー |
フォースライザー | エイムズショットライザー | 滅亡迅雷フォースライザー |
絶滅ドライバー | 滅亡迅雷ドライバー | ザイアサウザンドライバー |
ザイアスラッシュライザー | アークドライバーゼロ | アークドライバーワン |
エデンドライバー | ショットアバドライザー | スラッシュアバドライザー |
ゼツメライザー | レイドライザー |
その他
Vバックル:装填する向きこそ逆だが、形状と使用方法が酷似している。ただしVバックルがどんな悪人でもライダーになれてしまうのに対し、ゼツメライザーはどれだけ善良なヒューマギアでも人類を滅ぼす怪物になってしまう点で真逆でもある。
ガイアドライバー、ガイアドライバーrex:同じく怪人が使用する変身ベルト。
アマゾン:作品を通しての主人公の一人とSeason1に登場した実験体アマゾンは、同様に内側に無数のトゲがある腕輪を装着していた。偶然にも同じ名前のアマゾンとヒューマギアも登場している。