伝説を背負いし者
平成 『ジオウ』
伝説を創りし者
令和 『ゼロワン』
決して、交わってはならない
概要
『仮面ライダーゼロワン』と『仮面ライダージオウ』のコラボ作品にして「MOVIE大戦」シリーズの第11弾。仮面ライダーコラボ映画としては初めて令和ライダーをメインに据えた作品である。
監督は『ゼロワン』、『ジオウ』のサブ監督である杉原輝昭、脚本は『ゼロワン』メイン脚本を務めていた高橋悠也が担当。『ジオウ』にてメイン脚本を務めた下山健人は不参加となっている。
なお、本作の公開後、COVID-19の感染拡大を原因とするコロナ禍により冬映画シリーズ自体が一時中断され(夏映画として公開予定だった『REAL×TIME』は2020年12月に公開。同時上映として『仮面ライダーセイバー』の劇場版『不死鳥の剣士と破滅の本』が公開されたがあくまで短編映画)、2021年公開の『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』から再開された。
ストーリー
「……夢を忘れず、戦え」 或人が目覚めるとそこは、いつもの日常ではなく人工知能搭載ロボ・ヒューマギアに支配された世界だった……!
社長の座もヒューマギア・ウィルに奪われ、ヒューマギアたちの人間抹殺が激化する最中、現れたのは仮面ライダーの記憶を失くし、学生として過ごしていたはずのソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ、そしてそこにはウォズの姿も。
元いた世界を取り戻すべくソウゴたちとともに12年前にタイムトラベルした或人を待ち受けていたのは、仮面ライダー1型なる兵器を開発しヒューマギアを守るために戦う父親ヒューマギア・其雄と、謎のタイムジャッカー・フィーニス。
何故、其雄は仮面ライダー1型になったのか。フィーニスの本当の狙いとは一体。そして世界のゆがみはどうなってしまうのか!? ゼロワン誕生に隠された、親子の“夢”の物語がいま始まる。
作風
展開的には超MOVIE大戦ジェネシス・平成ジェネレーションズの様な一本の物語として展開されているが、最大の特徴としてゼロワンメインで話が進められるという点が挙げられる。
ゼロワンに関しては時間移動によって判明するデイブレイクの真実や仮面ライダーゼロワン誕生の秘密、そしてその根幹にある親子の絆が語られている。
一方でジオウはメインよりかは舞台裏・・・言わば舞台装置と言える役割をしており、基本的にはアナザーライダーによって乱れてしまった歴史の修正が物語の流れとなっている。ただ、物語の発端はジオウサイドで始まっており、見方によっては「ジオウ・ゼロワン編」という見方も出来る。
ただ、ジオウサイドに目を通すと所々語られていない部分が見受けられる(まぁこれらの要素は本編でも一切判明していないので気にしない方が良いのかもしれない)。
アクションに関しては公開前から役者陣が「凄い」と言っており、実際映画ならではのド派手なアクションが映画の華となっている。
総じて、物語の展開は説明不足な点はあれど、説得力のある描写やジオウとゼロワンの特徴が噛み合った展開、今後の伏線等クロスオーバー物としてはかなり評価の高い良作という評価を受けている。
一応この映画で語られたデイブレイクや飛電其雄の真相は後にゼロワン第25話にて纏められており、ジオウ要素を抜きつつ本編の補完が行われている。
登場人物
『仮面ライダーゼロワン』より
マモル…演:吉田悟郎
『仮面ライダージオウ』より
今作オリジナル
レジスタンスたち…演:笠原竜司、竹中隼人、潮味勇輝、トム・コンスタンタイン、ガイモン、橋本ゆりか、鈴木ふみ奈、佐藤祐介、佐藤隆幸
避難民…演:ハッピー遠藤
今作の敵・怪人
タイムジャッカー
ヒューマギア
マギア
アナザーライダー
映画限定ライダー
主題歌
タイトルの『Another』はジオウにおけるアナザーライダー、『Daybreak』はゼロワンにおけるデイブレイクを表しており、そのまま読むのなら『もう一つのデイブレイク』と見る事ができ、アナザーゼロワン誕生により間違った歴史のデイブレイクを表している。
関連動画
時系列
『ジオウ』ではテレビシリーズの後日談として位置づけられている。本作品で『ジオウの世界』と『ゼロワンの世界』を同時に存在させている。
『NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』も後日談であり、今映画の後に位置するものである。
『ゼロワン』ではテレビシリーズ第1話からつながる、同話では描かれなかった真実として位置づけられている。
Blu-ray&DVD
2020年5月13日発売。Blu-ray&DVDでリリース。
余談
- 下山氏が不参加のため、高橋氏は『ジオウ』の登場人物たちの扱いに当初は苦悩していたそうだが、白倉伸一郎プロデューサーのアドバイスで解決することができたそうである。
- ジオウの二号ライダーの変身者、明光院ゲイツ役の押田岳は第29回ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリ受賞したが、その年の準グランプリに選ばれたのが、ゼロワンの二号ライダーであるバルカンに変身する不破諫を演じた岡田龍太郎である。しかも2人は早稲田大学の先輩後輩の関係でもある。
関連タグ
冬映画シリーズ
平成ジェネレーションズFOREVER → 今作(令和ライダーとして第1作目) → ビヨンド・ジェネレーションズ
ライダー映画
Over_Quartzer→仮面ライダー_令和_ザ・ファースト・ジェネレーション→REAL×TIME/不死鳥の剣士と破滅の本