概要
1978年2月1日生まれ。出身は東京都。血液型はB型。劇団UNINIRD主宰の男性。所属事務所はQueen-B。
日本の脚本家。作家・演出家・役者も兼ねている。また『エグゼイド』放送開始直前までアパレル店も個人経営していたようである。
下記の『金田一少年の事件簿N』や『type TOKUJO』を始めとしたミステリー作品を得意としている。
2016年~2017年には『仮面ライダーエグゼイド』のシリーズ構成を担当、見事テレビシリーズ全話&一部劇場版の脚本執筆を成し遂げた。
チーフプロデューサーである大森敬仁氏曰く「速筆」とのこと。
pixivでは本タグが付いたイラストは『ルパン三世』と『仮面ライダー』シリーズで占められている。
人物
・幼少期は漫画家を目指していたが、自分より絵が上手いクラスメイトがいたので断念した。だが高校生の時に文化祭の出し物で舞台を行ったときに物語を描くおもしろさに気付いたとのこと。
・締め切りは必ず守る主義、それは映像作品は自分だけで作るものではないという考え方に基づく。それは作家を始めた時から徹底して続けている。その姿勢のおかげか作家としての仕事が少しずつ増えていった。
・エグゼイドで仮面ライダーシリーズに参加して以降、TV本編、配信、ゲームのシナリオなど種類を問わず執筆している。それゆえ一部のファン内では「仮面ライダーシリーズを書かされ続けているのは東映に家族を人質に取られているからではないか」というジョークが存在している。当人も認識していることを宇宙船vol184にて触れている。
・自らを性悪説側の人間と評している。そのためかギャグ漫画の『行け!稲中卓球部』をダメな部分を隠していないのがスゴいと評していたことがある。繰り返すが『稲中』はギャグ漫画である。
・『エグゼイド』、『ゼロワン』でタッグを組んだ大森Pと非常に仲が良く、『ギーツ』のチーフPだった武部直美プロデューサーは高橋氏を『ギーツ』の脚本担当にするためにわざわざ大森Pにお伺いを立てたほど。快く了承してもらったことから、高橋氏は「武部さんは大森さん公認の不倫相手(笑)」と冗談交じりに語っていた。
作風
まず作品を作る際にこの作品でしか伝えられないテーマを考えるという。例(セレプロ:アイドルの輝き、ギーツ:願い)
作品の構成はとにかくスピーディーなテンポで進むストーリーにすることが多く、この手法によりテーマ性とエンタメ性の両立に成功している。ネットの話題にも敏感のようで、作品内で話題になったネタも割と本編内で引用することもそこそこある。
同じ仮面ライダーシリーズの脚本家でも速筆なことで知られる井上敏樹氏とも同じくこのスピード感やその場の展開を優先した話運びは賛否を分けやすいが、一気に話の内容をガラリと変える展開から熱狂的なファンも多い。実際、ギーツの年末である要素が明かされた時は高橋氏が関わった某作品の同時視聴会が行われた。
ギャグ展開自体も多いとはいえ根本ではかなりえげつない展開を描くこともザラで、貴利矢ショックやライダークロニクル、ハイパー無慈悲などで注目を集めた『エグゼイド』、終盤のアーク堕ちやVシネマで視聴者の度肝を抜いた『ゼロワン』、第一話でいきなりライダーが死亡したり、ヒロイン格のキャラクターが出生でモブ達に無数のバッシングを受けたり、敵陣営の策略により味方が闇堕ちすることになる『ギーツ』…と、メインキャラ・サブキャラ問わず大体みんな悲惨な目に遭う。
特にニチアサ外作品の『マイティノベルX』や『滅亡迅雷』、『バルカン&バルキリー』、『最後ノ審判』などは本編以上に悲惨の度合いが増しており、シリアスな作品だらけとなっている。
久しぶりの一般ドラマとなった『マウンテンドクター』でも遺憾無く発揮しており、枠やジャンル関係なくとにかく容赦が無い。
上述のように自身を性悪説側の人間と評していることから、一般人であろうと救いようのない悪党が登場する。特に、『ゼロワン』の劇場版『REAL×TIME』と『仮面ライダーギーツ』ではそれが顕著であり、前者ではシンクネット、後者ではデザイアグランプリの一部のプレイヤー及びギャングライダーズがその象徴として登場している。
また、登場人物の心情や不穏な描写を表現する手法の1つとして雨を多用している。
さらに、屋上での撮影も他の脚本家の作品と比較するとかなり多い。
作品内で言うと、ライダー同士の性能に関しては意外とそこそこ数値に忠実に描くことも多く、あまり高橋作品においては多少のキャラ本人の工夫がある場合を除けばあまりジャイアントキリングは起こらない傾向にある。
例のハイパー無慈悲しかりムテキ抜きではほぼ無敗のクロノスしかり初変身のオルトロスを容赦なくボコるゼロツーしかり、ジャマ神に呆気なく負けるナッジスパロウ…とスペック差は明確に基準化される場合が多い。一方で『REAL×TIME』で辺りを更地にかえるほどの攻撃をいなしたメタルクラスタや圧倒的格上のゲイザーとレーザーブーストをゲームの特性を用いて退場させたバッファなどのような本人の創意工夫による例外も存在する。
また作中では序盤~中盤に登場した形態を後半では思わぬ形で再登場&活躍させることも多く、この手の初期フォーム・中間フォーム愛好家達には概ね高い支持を受けている。平成二期以降では戦闘力のインフレから中盤の形態がやや出番が少なくなりがちなのだが、設定面・活躍面でもアイテムをフルに有効活用するのは高橋脚本ならではの強みと言える。
例で上げるなら、
- 最終盤でラスボスの分離に抜擢されたレベル1や2
- 中盤でも複数人のライダーに長期間使用されたドラゴナイトハンターZやコマンドフォーム
- 二人に分裂することに大きな意味を持つマイティブラザーズ
- エナジーアイテムを自在に操作するスキルで戦況の優位を取るパズルゲーマー
- バグスター攻略専門の特性を積極的に活かす歴代の仮面ライダークロノス
- 進化形態のニューオメガを差し置いて最終決戦に躍り出たアマゾンオメガ
- ランペイジ登場後にも敵組織製のアイテムな点を利用されたアサルトウルフ
- 本編での長期間の活躍に加え劇場版で更に意外な活躍をしたメタルクラスタホッパー
- 活躍は少ないが初期形態として格上に優勢に立ち回るなどの優遇が多いマグナムブーストなどの大型バックル
- 副作用の発覚後も人命救助などで幅広く活躍したブーストフォームマークⅡ
- 変身者の強化に合わせ能力が更新されたフィーバーゾンビフォーム
- 量産型ライダーの役割を応じて配備された小型バックル
- リスポーン機能を応用した最速の道で立ち直るギーツ
さらに、最強フォームの苦戦・敗北描写に関しても、なるべく最強フォームの格を落とさないように初見殺しの能力や不測の事態などを主な敗因としている。
この他にもVシネマや続編の小説作品にも活用されたリプログラミングやアサルトグリップなどがあり、諸設定のリサイクルや裏付けを明確に描写することが多い。
バグスターウイルスであるポッピーピポパポ、ヒューマギアのイズなど、担当作品には人外系ヒロインが多いのも特徴である。
主な関連作品
アニメ
6話分の脚本とノベライズを担当。
『ルパン三世PART4』(2015年版)
シリーズ構成ならびに12話分の脚本を担当。スピンオフシリーズの『LUPIN THE IIIRD』や、パート6第0話の『時代』も手掛けた。
『曇天に笑う』
シリーズ構成と舞台版、実写映画版の脚本を担当。
『ラクエンロジック』
原案・シリーズ構成・8話分の脚本を担当。ひなろじでも原案を担当。
『ドラえもん』(2018年~)
脚本家の1人として2018年から参加。
シリーズ構成・脚本担当。
シリーズ構成・脚本を担当。
シリーズ構成・脚本担当。
ドラマ
全9話の脚本を担当。
2014年の連続ドラマ『金田一少年の事件簿N』で全9話の脚本を担当。
『エンジェル・ハート』(2015年)
全9話の脚本を担当。
メインライターを務め、一部スピンオフ(脚本監修として参加の作品もあり)を除いて全話を担当。また、挿入歌の1つである「PEOPLE GAME」の作詞も担当している。
特撮では2度目のメインライターを務める。
『ミラー・ツインズ』
脚本を担当。
『簡単なお仕事です。に応募してみた』
脚本を担当。
脚本を担当。
自身3度目の仮面ライダーシリーズメインライター担当となる。『エグゼイド』と同様に一部スピンオフを除いて全話担当を成し遂げた。
脚本を担当。
他にも『怪物くん』『相棒』『35歳の高校生』等に参加している。
映画
『エイトレンジャー』『エイトレンジャー2』
脚本を担当。
脚本を担当。
『トゥルー・エンディング(仮面ライダーエグゼイドの劇場版作品)』
脚本を担当。
『仮面ライダービルド』のメインライターである武藤将吾氏と共同で脚本を担当。
『仮面ライダーアマゾンズTHE MOVIE 最後ノ審判』
脚本を担当。
『貞子DX』
脚本を担当。
『仮面ライダーリバイス』のメインライターである木下半太氏と共同で脚本を担当。
脚本を担当。
脚本監修として参加。
その他
スピンオフ作品「シークレット・ミッション type TOKUJO」全4話の脚本を担当。
『仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ 約束のdoremifa beat』
脚本を担当。
『【裏技】仮面ライダーパラドクス』
脚本を担当。
小説『仮面ライダーエグゼイド〜マイティノベルX〜』
執筆を担当。
Vシネマ
『仮面ライダーエグゼイドトリロジー アナザー・エンディング』
脚本を担当。
『ゼロワン_Others 仮面ライダー滅亡迅雷』
脚本を担当。
『ゼロワン_Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』
脚本を担当。
『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』
脚本を担当。
TTFC限定スピンオフドラマ
エピソード0『ゲンムズのおわりと計画のはじまり』及びエピソード5『創世の女神と第三のシンギュラリティ』、エピソード6『ラブ&ピースと次元の救世主』の脚本を担当。エピソード4『狂った時の運行とゼインの正体』には脚本監修として参加。
漫画
『モンスタブー』
原作を担当。
ゲーム
世界観構築・メインシナリオを担当。
余談
- あくまで傾向であるが、『ひなろじ』、『エンジェル・ハート』、『SELECTIONPROJECT』、『久保さんは僕を許さない』等、関わった作品では女性が目立って描かれている割合が高い。
- 理由は不明だが、ファンから「弓矢に相当な恨みがあるのでは?」と指摘されており、実際、『エグゼイド』『ゼロワン』『ギーツ』でも、弓系アイテムを使うライダーに対する扱いがそこまで良くない。高橋氏と弓矢の間に一体何があったのだろうか…。
- また、クリスマスの時期に4号ライダーを一時的に退場させることが慣習となってきている。(犠牲者:九条貴利矢(『仮面ライダーエグゼイド』)、迅(『仮面ライダーゼロワン』)、吾妻道長(『仮面ライダーギーツ』))
外部リンク
主宰を務めるパフォーマンスユニット『UNIBIRD』公式サイト