概要
建物の最上部で人が立ち入れるよう平面になっている部分。フィクションにおいてはイベントが頻発するスポットのひとつとして重宝されている。
現実でも屋根がないので運動スペースなど憩いの場として利用される屋上もあれば、人目を憚るようなことをする連中が屯する人の寄りつかない屋上もある。また、「屋上」という扱いをされていなくとも2階以上に設置されるテラス席が階下から見れば事実上は屋上であることも多い。
どちらにせよ雨天に対してはほとんど無力。
「学校の屋上」というタグも存在しているのだが、「学校」というシチュエーションさえわかれば「屋上」だけで事は足りるため普及率は低い。
なお、現実においては学校でもそれ以外でも安全管理上の観点から施錠されていたり、更に行き来に脚立などを必要としたりと、関係者でも自由に出入りできない屋上も珍しくはない。対照的に、駐車場や後述のような庭園として活用されていて外部の人間でも出入りが自由であるケースもまた多い。
空調機器や給水タンクの設置場所としている所が多く、超高層建築物の中にはヘリポートが設けられることもある。
屋上に植物を植えて緑化することを屋上緑化と言う。空中庭園という響きも魅力的である。
このようなに便利な舞台装置であるため、上述のようにフィクションでも引く手あまたの場所だが、ステレオタイプな活用としては、「仲間だけで昼食を取る場」「逢引きに利用される」「いじめやケンカ、制裁、粛清、喫煙、サボりなど人目を憚る行為の現場となる」「飛び降り自殺が発生する」など、どちらかと言えば「人の寄り付かない場所」としての印象が強い。
実際には庭園などが設置された「開かれた屋上」の登場も決して少なくは無いのだが、その場合はあまり「屋上」という部分が注目されず、固有の名称が設定されていることも珍しくない。
そのため、単に「屋上」と言った場合はどちらかと言えば「余人があまり訪れず、身内だけでひそかに活用できる場所」と設定されていることが多いのだろう。
それ故に「何故特に利用されていない屋上が施錠もされず開放されているのか」「活用法が無くても解放されていれば部外者は少なからずいるのでは」と疑問が呈されることもあることから、「メンバー内に生徒会や教員など鍵を管理する立場の者がいる」「合鍵を不正に所持している」「抜け道や鍵の破壊された扉など知る人ぞ知る非正規のルートがある」など何らかの説明がされている作品も多い。
また、「外部と隔絶され、内部の者のみで管理・利用ができる屋外」としての性質を持つため、ゾンビパニックなど施設外との往来が制限される作品では自給自足を図るための菜園や、脱出ルートとして活用されることも多い。
別の用いられ方
タグとして「ちょっと屋上まで来い(ヤキ入れ的な意味で)」の略として使われることもまれにある。
例えば、こんなイラストを描いたときに。
屋上へ行こうぜ・・・久しぶりに・・・キレちまったよ・・・
元ネタは漫☆画太郎の「珍入社員金太郎」1シーンのAA。2005年から使われている。元ネタの元ネタは本宮ひろ志の「サラリーマン金太郎」の一場面より。
ただしこの用法で使うのは作者に対するあからさまな挑発にもあたるため、付けられていたらそっと外しておいたほうがいいかもしれない。
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