🏚️概要
廃墟(英:Ruins)とは、維持も管理もされず、朽ちるに任せられている建物のこと。道や線路や橋なども廃墟に含まれる。
役目を終えたまま放置されているが、致命的な損害を受けて人が立ち入れないもの、諸々の事情から完成を待たずして廃墟化したものなど、建物ごとにそこにかかわる人々が織り成したドラマが隠されている。何らかの価値が認められ、遺構や遺跡として扱われるケースも少なくない。
よく「過去に殺人事件があった」「部屋で自殺があった」「幽霊が出た」(心霊スポット)などと語られるが、実際には事実無根である場合がほとんどである。
退廃的なたたずまいから不気味なオーラを放つ一方で、近年では朽ちてゆく人工物に独特の美しさを見出す人々からの人気が高まり、廃墟専門の写真集が発行されるなど、サブカル的なジャンルのひとつとしても確立している。(破壊行為を楽しむために新たにスクラップにして作るものではなく、諸事情で解体され、年月が経っているものに限られる)。
また、最近ではコスプレイヤーがロケ地として活用していたりもする。
危険性
実際に廃墟を訪れる人も多いが、接触・寄りかかり・踏み抜きによっていつ崩れるか分からない、下手すれば2階以上高低差からの落下+落下先の保証なしといった危険性がある上、不良の溜まり場や野生動物の棲家になっており非常に不衛生だったり、ワケありの人が住み着いていたりと大変危険が伴うため、興味本位での探索は慎むべきである。
また、無許可で立ち入ると不法侵入で御用となることもあるため、やはり迂闊に立ち入るべきではない。侵入先で不審者とのトラブルがあってもお互い不法侵入状態のため、御用覚悟で通報するか泣き寝入りするしかなく、そういった意味では不審者側有利となる。
アスベストの規制前に建てられた建物など、老朽化や崩壊によってそれが剥がれ飛散している(目に見えない)、中を歩くことでさらに舞い上がる場合もあるため、現在はなかなかお目にかかれないアスベストを目一杯に吸い込みたい、アスベストで中皮腫や肺癌になるよりも幽霊が怖いという物好きな(?)若者たちにはたまらないのかもしれない。
…言い忘れていたがアスベスト除去は有資格者が完全防護で行うような代物なので、マスク程度では防げないので注意。
その他
営業しているが廃墟化待ったなしの「終末物件」というものもあり、こちらは営業中なら入るのも合法。
日本で有名な廃墟は、広島県の原爆ドーム(広島県産業奨励館)や、長崎県の軍艦島(端島)などがある。
関連イラスト
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FRAGILE~さよなら月の廃墟~・FRAGILE・フラジール:コアな人気を獲得している廃墟ゲーム。
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外部リンク
一般
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