概要
廃止された鉄道路線の事。旅客の減少、貨物輸送の中止など需要の減少による路線廃止のほか、自然災害の被災、新線など代替交通の整備で廃止されたものもある。
路線の経路変更により部分的に廃止になった区間や、列車が通らなくなった路線でも法令上は「休止」扱いで、正式には廃止されていない路線も存在する。建設途中で工事が中止されたものは「未成線」である。
敷地が細長い線路跡は、遊歩道やサイクリングロード、観光鉄道として整備されるケースが多い。中には線路や架線、変電設備が残されたまま、廃墟と化している場所も少なくない。近年では、廃線探訪のガイド本が人気になるなど、静かなブームになっている。
利用者の多い都市部にあっても国鉄勝田線のように(鉄道事業者にやる気がなく路線バスに客が流れるのを手をこまぬいていた結果)廃止された路線はある。稀に廃止された路線をその後復活させようと言う動きが出ることもあり、大半は計画倒れに終わるが、最近では2017年春にJR可部線の一部区間の復活が行われた他、被災により廃止となった第三セクター高千穂鉄道では鉄路復活を目標に観光鉄道が運営されている。
関連イラスト
鉄道旅客営業廃止路線の例(順不同)
国鉄勝田線 JR岩泉線 西鉄北九州線 名鉄岐阜市内線 旭川電気軌道
北海道ちほく高原鉄道 神岡鉄道 くりはら田園鉄道 三木鉄道 桃花台新交通 南部縦貫鉄道 定山渓鉄道 十和田観光電鉄 有田鉄道