概要
青森県の下北半島に路線を持つバス会社。元々は下北バスという名前だったが、鉄道事業を開始する際に下北交通へ改称。鉄道事業の廃止後は再びバス単独会社に戻った。
長距離高速バスは運行しておらず、青森市内と野辺地市・むつ市を結ぶ特急バス、下北半島のローカル線のみを運行している。
この会社は鉄道事業の経験はなかったが、国鉄の大畑線が第1次特定地方交通線に指定され、南部縦貫鉄道が黒石線とセットでの引受を表明した時に経営地盤防衛のために大畑線の引受を決定。バス事業で関係のあった京浜急行電鉄から鉄道事業のイロハを教わり、同時に社名を現在の下北交通へ改称した。
経営移管に際して国鉄からキハ22を3両譲り受け、自社キハ85として整備。国鉄とは線路を分断したため、終点の大畑駅に車庫を建設してここで一括管理とした。
国鉄から民間に経営が移っても乗客数が劇的に増えることはなく、2001年4月に廃止された。