概要
宮城県仙台市を拠点に路線バス事業などを営む企業。名古屋鉄道グループに属している関係からか、名鉄バスで退役した車両の第2の就職先となっている一面もある。
略称は「宮交(ミヤコー)」で、仙台市外の路線は分離子会社の「ミヤコーバス」が担当する。
営業所
- 本社
- 宮交仙台高速バスセンター
- 仙台営業所
- 仙台南営業所
- 仙台北営業所
- 富谷営業所
- 泉営業所
- 泉営業所 野村車庫
- 山形営業所
この他仙台市交通局の路線バスの一部路線の管理受託のための出張所もある。
車両
名鉄グループにありながら三菱ふそう一択ではなく、いすゞ・日野・日産ディーゼルの車両も保有している。名鉄グループ内では他に一時期の岐阜バスがこうした車種選定をしていた(こちらは岐阜市営バス統合等による)。
カラーリング
名鉄グループ共通の赤と白のツートンカラーだが、この赤白カラーそのものは仙北鉄道の2代目から塗られており、塗り分けは異なるものの伝統といえる。
最近導入された新車のうち名鉄バスと共同購入したものは同社の塗装に準じているが、前面の台形部分に何も書かれていない。冒頭でも記述したが、名鉄バスで退役した車両がミヤコーに譲渡された場合、正面の塗り分けだけ変更して側面はそのままという例が多い。
中古車
古くから中古車が多く導入されており、グループ会社の名鉄バスを中心に、神奈川中央交通・東京都交通局・西武バス・京浜急行バス・京王バスなど首都圏の事業者のほか、名古屋市交通局などからの譲渡車も活躍している。
東日本大震災においては、多くの営業所が被災したこともあり、東京都交通局をはじめ、尼崎市交通局、明石市交通部、神姫バスなどの関西圏の事業者や、名鉄グループの岐阜バスや北陸鉄道などから復興支援車が贈られた。急を要する事態であったことから、ほとんどは元事業者の塗装で使用開始され、一部は退役までそのままの姿であった。
歴史
宮城県内の私鉄であった秋保電気鉄道、仙台鉄道、仙北鉄道などが戦後の私鉄経営難の中でバス転換を図り、宮城バス・宮城中央バス・仙南交通となった。その上で1970年に3社が対等合併して宮城県広域に路線を広げる宮城交通株式会社となった。
1979年に経営が悪化して賃金欠配となり、宮交労組は無期限ストを予告するも回避され、宮城県の仲介で名古屋鉄道の支援を受けて再建する事となった。経営再建は成功し、2008年には仙台市交通局の一部バス路線について運転業務委託を受けるようになっている。
関連タグ
北鉄バス:こちらも名古屋鉄道の支援を受けて再建を果たしたバス会社だが実は別に本職があったりする。
宮崎交通:同じ「宮交」を略称として使うバス会社。