概要
尼崎市交通局は尼崎市でバスを運営している。戦前戦中は尼崎市のバスは阪神バス及び阪急バスが運営していたが、戦争で徹底的に破壊され、戦後バスの運営がままならなくなってしまった。特に鉄道が存在する東西の交通に比べ、南北の交通はバスに頼っていたため、産業復興にまで支障を来していた。そのため、市当局は自ら市営バスを運行し足を確保しようと考え阪神バス・阪急バスと交渉を行った所、阪神バスは運休路線の譲渡に応じたため、徳島市交通局から電気バス3両を借りて市南部にて運行を開始した。
その後路線網は市北部へと延びていくが、阪急バスとの交渉は決裂してしまい、1970年代に路線調整が両者で行われるまで競争状態にあった。
1950年代までは工業地帯発展と比例し経営状態も良かったが、1960年代に入ると経営が徐々に悪化、ワンマン化や路線廃止などの合理化を進めた。
阪神大震災発生時、道路の通行止めやそれに伴う渋滞が相次ぎ遅延や運休が多発、これによって市民の市バスへの不信感が高まり、他の交通機関への乗客流出が進み、さらに経営が悪化した。
このため路線を阪神バスや尼崎交通事業振興に委託し、多数の路線を廃止するなどさらなる合理化を進め、同時に「あまっこガイド」と呼ばれるバス運行情報案内システムを導入した。
しかし、状況は好転せず2016年3月をもって全線を阪神バスに譲渡する事を発表。2016年3月20日に全路線を阪神バスに移譲し、68年の歴史を閉じた。
マスコットキャラ
尼崎市交通局のマスコットキャラは「あまっこ」と言う名前の女の子である。このキャラクターはとても人気で、彼女を全面ラッピングしたバスが3台存在し、あまっこガイドで位置を検索できるらしい。公式サイトでは塗り絵なども存在する。
その他
尼崎市交通局はバスまつりで毎回珍幕を披露し、バスファンを喜ばせている。
外部リンク
尼崎市交通局 現在は移譲先の阪神バスなどへのリンクのみとなっている。