概要
和歌山県有田郡有田川町に本社を置くバス会社。会社名が示す通り、かつては鉄道事業も行っていた。
鉄道事業
和歌山県有田郡吉備町(現:有田川町)の藤並駅と金屋口駅を結んでいた。
全線単線非電化で、一時期は紀勢本線湯浅駅まで乗り入れていたが、利用者数は非常に少なく、晩年は樽見鉄道より譲渡されたレールバスが藤並と金屋口の間を1両で1日2往復するだけになっていた。
有田鉄道が鉄道線の廃止を表明しても、元々並行して走る路線バスの定期券・回数券で乗車もできたので、さほど本数削減・廃線の影響はなく、反対の声もほとんど出なかった。
2002年12月31日に営業を終了し、翌2003年1月1日に、鉄道事業は廃止された。
廃線後、線路跡のほとんどが自転車専用道路として整備され、金屋口駅構内は2010年3月20日に「有田川町鉄道公園」として開園し、廃線時の所有車であったハイモ180-101と予備車キハ58003、紀州鉄道から譲り受けたキテツ1が動態保存されている。
末期は金屋口駅の出札窓口を閉鎖した関係で鉄道の乗車券や定期券の発売を行わなくなった。路線バスの定期券や回数券で鉄道も利用できたのはその関係である。
バス事業
和歌山県有田川町を中心に路線バス・貸切バス事業を行っている。
路線バスは利用者の少なさと狭隘路線が多いことからマイクロバスが主力となっている。かつてはトヨタのセダン形乗用車であるクラウンを路線バスの車両として使用していたことがある。
主に有田川町内を運行し、一部和歌山市駅や高野山へも足を伸ばす。
高速バスは運行していないものの、ウィラーエクスプレスと高速バスの運行委託契約を結んでおり、格安続行便である「スターエクスプレス」に貸切車が動員されることがある。
関連タグ
十和田観光電鉄:同様の事業形態をとるバス会社。