概要
珪酸系鉱石が繊維状に変形したもので、石綿ともよばれる。耐熱性・薬品耐性・耐久性・電気絶縁といった様々な特性に優れ、鉱石から取れるため値段も安く、「奇跡の鉱物」と呼ばれ様々な場所で使われてきたが、50,000分の1mm~3,000分の1mmという繊維の細さから肺に吸入されてしまいやすく、しかも生体による分解ができないため、飛散したものを長期間大量に吸入してしまうとやがて中皮腫や肺癌などの原因となるため、1975年から順次製造・使用が禁止され、2013年に完全に製造・使用禁止となった。その事から2005年以降から「静かなる時限爆弾」と呼ばれるようになった。
現在代替品として製造・使用されているグラスウールやロックウールは、繊維の径が300分1mm~100分の1mm程度(春になると飛来してくる黄砂の平均直径と大体同じくらい)と太くなっており、中皮腫や肺癌の危険性は皆無ではないものの発癌性のリスクはアスベストに比べると大幅に低く、また吸入しても繊維の径が大きいため大半は鼻や気管支で除去されるので、その危険性はアスベストに比べて大きく下がっている。
しかしながら、パッと見ただけでは素人には判別がつかないため、アスベストとの混同や同一視による誤解や風評被害がしばしば発生している。
ピクシブ投稿作品ではアークナイツの同語源の人物に対して検索精度を高めるために使用されている。
関連タグ
ワールドトレードセンター ベルリンの壁 - 大量のアスベストが使用されている
アスベストマン:MARVELのキャラ。初登場は1963年と禁止される前。