黄砂

こうさ

アジア大陸から飛来する砂塵

概要

黄砂（こうさ）は、中国・モンゴル（黄土高原・ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠）から発生し東アジア全域に飛来する砂嵐。3月から5月の時期を中心に飛来するが、それ以外の季節でも発生している。春の時期には海を越えて日本にまで飛来している。

黄砂の害

濃度が濃い時は霞のようになり、視界不良などを起こす。

車やビニールハウスに降り積もって汚れともなる。

これだけならまだマシだったのだが、中国などの大気汚染などの公害により黄砂に有害物質が付着し、それによる目や喉の痛み、肌荒れなどのアレルギー症状を引き起こすことが度々ある。

また、細菌やウイルス、カビが付着して飛んでくることもある。

さらに飛来時期が杉や檜の花粉症シーズンともかぶり、有害物質が花粉症の症状を悪化させるリスクも指摘されている。

これらの汚染物質はアレルギーだけでなく、循環器の疾患や脳卒中などのリスク上昇が指摘されている。

当然ながら発生源から近いほどその被害が大きく、北京などでは空が真黄色になるほどである。

日本では福岡県をはじめとした西日本の日本海側での被害が定番だが、多い年は北陸や関東に及ぶこともある。

黄砂の害予防

黄砂発生時にはマスクを着用すること。

濃度が高いと見込まれる時はゴーグルも必須である。

飛散量が多いとの予報が出ている時は外出を最小限にし、洗濯物を外に干さないようにしよう。

特に呼吸器や肌が敏感な人は帰宅時に必ず顔を洗うなどしよう。

関連タグ

花粉症PM2.5

黄砂に吹かれて