ゼイン!
「変身」
ゼインライズ!
JUSTICE! JUDGEMENT! JAIL! ZEIN!
"Salvation of humankind."
スーツアクター:齊藤謙也
変身者
・ゼイン(憑依)
概要
『仮面ライダーアウトサイダーズ』に登場する仮面ライダー。
善意から生まれた人工知能「ゼイン」が宿る仮面ライダーであり、全ての悪を根絶するために全てのライダーの力(ガッチャード・ガヴを除く)を併せ持つ。
“善意を持つ”正義の仮面ライダーでありながら、本作のダークライダーに当たる(詳細はゼインのページを参照)。
ライダーズクレストは、目を象った^の字と口に該当するV字型のモールドで、簡素だが笑顔を浮かべているように見える形状になっている、言わば善の仮面を着けたライダー。
ジョージ・狩崎が開発した専用ドライバーに、西馬ニコが「仮面ライダークロニクル」のデータを読み込ませて起動した。
『仮面ライダー剣』、『仮面ライダーディケイド』、『仮面ライダーエグゼイド』、『仮面ライダーゼロワン』のライダーシステムが応用されており、シリーズ初となる世界観や背景が異なる他作品同士の技術を掛け合わせて生まれたライダーである。
劇中では、ラウズカードとライダーカードの技術を応用したゼインカードとプログライズキーが開発された。
変身音は対の存在であるアークライダーや開発者が共通する『仮面ライダーリバイス』のライダー達を思わせる3つの単語を並べた音声になっている(ゼインの場合は「正義、裁き、監獄」)。最後の英文は「人類の救済」を意味する。
ゼインドライバーとプログライズキーが収納されたアタッシュケースには、「Be very careful with this system. Have the potential to lead to dangerous situations.」(このシステムには十分注意してください。危険な状況を引き起こす可能性があります)と、注意書きがされている(詳細は後述)。
変身
プログライズキーを起動・展開後、ゼインドライバーに装填すると都心の光景が映った青い光球とファンタジー世界の光景が映った赤色の光球が出現し、変身者と同化して高速道路のタイムラプス映像が背後で流れ変身が完了する。
容姿
白と銀をメインに差し色の金と水色をあしらった高貴さを感じられ、マントをはためかせる聖騎士や救世主に似た外見をしている。
仮面ライダーアークゼロと対極になるデザインで、頭部のデザインが「笑顔」に近いモノが見え隠れしている。特に金色のライン(目の上部には眉のように^の形が、顎にはV字型のモールドがある)に着目すると笑顔を浮かべているように見える形状となっている。このラインがライダーズクレストの由来である。
しかし、その目元を見ると短いながらも涙を模したラインがあり、後述する必殺技の発動で光る姿は、まるで「嬉し涙を流している」、あるいは「笑顔の影で泣いている」「仮面で涙を隠している」とも取れるが・・・。
スペック
身長 | 209.9cm |
---|---|
体重 | 90.3kg |
パンチ力 | 51.2t |
キック力 | 109.0t |
ジャンプ力 | 77.3m(ひと跳び) |
走力 | 0.5秒(100m) |
初登場後長らく詳細が不明であったが、後述するガッチャード本編への登場に伴って配信スピンオフの限定ライダーにも拘わらず現行ライダーの公式サイトでスペックが公開される異例のケースとなった。
ライダーシステムとしてのベースは「ゼロワン」世界のプログライズキー運用システムであり、その中でももっとも変身者を選ばないアークライダー、その始祖たるアークゼロが基本になっている。
この影響で、頭部「ジャッジヘッド」のネットワーク介入機能や大腿部装甲「マーブルキュイス」のネーミングやクーロンバリア発生機構、斥力制御装置の存在にその面影が強い。
様々なライダーシステムを組み合わせたことで対となるアークゼロを上回っているが、アークワンにはキック力と走力で勝るがパンチ力とジャンプ力で劣り同等レベル。ゼロワンライダー最強のゼロツーには全数値で劣っている。
戦闘スタイルは少々動き辛そうな外見に反して、敵の反撃を許さない容赦の無い徒手空拳スタイルで戦う(ゼインの能力を考えるとそもそも専用武器は必要なかったのだろう)。
最大の特徴として、あらゆるライダーの力を持つゼインカードをドライバーに読み込ませてカードの能力を抽出し、自分の能力にする性能を持つ。
しかし、一度使用すると後述の仕様上ゼインドライバーで細かく裁断されてしまうので、再使用は不可能。
カードの力を複数併用することもできない様で、劇中ではほぼカード1枚スキャンで1能力の使用がデフォルト。このためか瞬間的に能力を切り替えるのはやや不得手としており、手数と攻撃手段の多さが強みである仮面ライダーゼロスリーには大苦戦を強いられた。
また、仮面ライダークロニクル(正確にはクロニクルガシャットで変身するライダー)の力に由来しているからかあるいはどのライダー経由かは不明だが、時間停止能力(劇中では「フリーズ」と呼ばれている)も有している。
これらの機能を発動せずにいくつものライダーシステムを作り上げた狩崎に裏打ちされたドライバーの高性能さ、ゼインによる予測と変身者の実力が相まって、既にアークゼロやブロンズドライブ、仮面ライダーゲンムを圧倒できる力を持つ。
パワードスーツの「アルゴリズミックスーツ」によって電磁誘導を応用した人間強化システムにより装着者の身体能力が活性化され、超人的な力を引き出しドライバーで読み砕いたゼインカードの情報を、特殊プログラムとした「仮面ライダークロニクル」を介してアルゴリズム化し、必要な武器やアイテムに関しては「エクイップマント」に搭載された『ゼロワン』世界の射出成形機能ビームエクイッパーで複製し、様々な仮面ライダーの能力や技を体現する。
また、両手の「エクスキューションガントレット」には仮面ライダーデモンズトルーパーに搭載されていた「I.M.P.R.O.V.E」の発展システム「I.M.P.R.O.V.E Ver.3.0」が搭載されており、これによってあらゆるライダーの武器を自在に操ることが可能。
強固な胸部装甲「ジャスティスジャケット」には全ての悪意を駆逐する決意を秘めているとされ、対象の悪の指数が高まる程リミッターを解除するらしい。
腕の「アサインドアーム」と脚の「アサインドレッグ」によりあらゆるマニューバを99.7%再現可能で、大腿の「マーブルキュイス」が発するクーロンバリアで物理攻撃を反発力で退け、それらを「イノセントグリーブ」で応用して跳躍力増強とマニューバ高速化を実現している。
足である「ゼインサバトン」に至っては対消滅フィールドによって抵抗や障害物質を自身のエネルギーに変換し、物理防御を無効化するとんでもない性能になっている。
頭部には超高性能の「ゼインアンテナ」、あらゆる場所の視界を得られる目「マルチコンパウンドアイ」、変身者とゼインの声を0.09%の差まで抑える口部「ディセイジョンクラッシャー」が搭載されている(劇中でゼイン本人が喋っている場面は、厳密にはゼインの声に極限まで似せた変身者の物と考えられる)。
つまり、それが変身者の意志なのか、ゼインに乗っ取られたゼインそのものの意志なのかは他者からは判別できないようにもなっている。
ep.4においては変身前の状態で侑斗の喉を少し操作することで西馬ニコの声に擬態させるという手段も用いており、この変声能力は仮面ライダーゼインというよりゼインドライバーに標準された機能と思われる。
他にもゼインが行動や言動から対象の善悪を判断する「Zジャッジシグナル」と呼ばれるシステムも追加されており、敵対者はゼインの独断によって善悪の区別を付けられる(『ガッチャード』においてはミメイに「アウトサイダーにしては弱すぎる。偽者でしたか」と言及している)。
使用アイテム
ジョージ・狩崎が開発した変身ベルト。
向かって左側にプログライズキー、中央上部にゼインカードを装填するスロット、右側にレバーがある。
ゼインに変身する際に使用するプログライズキー。キー自体には「KAMEN RIDER ZEIN」と記載されている。SPシンボルはレジェンドライダープログライズキー同様ゼインのライダーズクレスト、展開するとゼインの正面顔が描かれている。
形状はアメイジングコーカサスプログライズキーやエデンゼツメライズキー、トリケラトプスゼツメライズキーと同じ形状で、起動するだけで展開される仕様。
ゼインが使用する専用のライダーカード。
ラウズカードの技術を応用したと思われるアイテムで、歴代ライダーの能力(令和ライダーはガッチャード、ガヴ以外)が同意の元で作成されている。使用するとゼインドライバーで裁断されるため、再使用はできなくなる。
これはカード作成に伴って情報提供者との間で交わされた「秘密保持条項」により実装を義務付けられた機能で、カードの乱用を防ぐ安全装置である。
なお、この裁断されたカードはあくまでもゼインが使用できなくなった状態であって、より厳密に言えはバラバラになってもカードに込められた仮面ライダー本人の能力自体は消滅しないので、第三者が何かしらの方法でカードのデータを再利用することは可能である。
裏面もライダーカードと同じ「KAMEN RIDE」の文字が刻まれているが、ライダーズクレストはゼインのクレストで統一されている。
ラウズカードの技術が応用されているためか倒した仮面ライダー等をゼインカードに封印する能力も備わっているようで、EP5ではゼインに倒されたライドプレイヤーがゼインカードに変化した。
この能力によって、仮面ライダークロニクルを使って悪事を働いていた悪人を撃滅して回っていたと思われる。
必殺技
- ジャスティスパニッシュメント
『ジャスティスパニッシュメント!』
プログライズキーを押し込むことで発動。
ライダーパンチを放とうとしたが、相手の攻撃によって不発となった。
また後述するアルティメットバイスのゼインカードを使用した際にはライダーキックを放っている。
- ジャスティスオーダー
〇〇(ライダー名)!
執行!
ジャスティスオーダー!
中央のスロット「ライドエクスマキナ」にゼインカードを読み込ませた後、レバー「ライドエグゼキューター」を引いて右手側のプログライズキーを押し込んで発動する。
読み込んだカードに対応したライダーの力を引き出す。使用したゼインカードは乱用防止のためシュレッダーの様に裁断されて消滅する(なお、使用した技は原典よりアレンジしたものもあれば、原典で使用していないものもある)。
ep.5からはライダーのフォーム名まで含めて発声されるようになった。(理由としては恐らく仮面ライダーゼロワンの最強フォームに価するのが仮面ライダーゼロツーと形態名が付くのではなくライダーの呼称から変わっている為。)
正義の心で世界を救ってきたライダー達の顔が切り裂かれる瞬間は、「乱用防止のため」という名目があるとはいえライダー達を所詮は自分の「正義」のための単なる道具としか思っていないように見える。
悪を駆逐するために、原典以上の高威力で発動している節がある。何より、その使い方はどれも「冒涜的」「尊厳破壊」とまで称されるほどの苛烈さである。
ブレンもかつて相対したダークライダーといえど仮面ライダーを傀儡にした組織と重ね、その様を「不快で傲慢で許し難い」「個の想いを大切にする私の主が一番憎む真の邪悪」と断じられた。
また裁断機能は、ゼインカードに封印したライダーを完全に抹殺するためにも使われており、ライドプレイヤーがこの被害に遭っている。
- ハイパークリティカルスパーキング
仮面ライダーエグゼイド・ムテキゲーマーのゼインカードを読み込んで発動する。
本家同様にショートワープを繰り返しながら相手に猛烈な打撃ラッシュを浴びせる。
(原典は連続キックかガシャコンキースラッシャーでの連斬だったが、ゼイン版は右ストレートや飛び蹴り、中段蹴りを繰り返してアッパーカットでトドメを刺すものとなっている)。
しかし、発動する直前にブロンズドライブをフリーズさせた上で発動したため、対象は回避・防御が不可能な状態で技を受けることになり、組み合わせ次第で元から強い能力や技をさらに底上げ可能なゼインの力を知らしめた。
- 刃王クロス星烈斬
仮面ライダークロスセイバーのゼインカードを読み込んだ後、刃王剣十聖刃を召喚してクロスセイバー同様の手順で技を発動させる(発動時には一瞬だけクロスセイバーの姿が浮かび上がる)。
本家がシールド生成や聖剣の能力を一本一本活用した攻撃など様々な使い方をしていたのに対して10本の聖剣が逃げるブロンズドライブを追尾し聖剣を対象の全身に突き刺し殲滅するという冷酷な攻撃として使用。
前述のハイパークリティカルスパーキングをも耐えたブロンズドライブを跡形も無く消し飛ばす威力を誇る。このえげつない様子から、ニコには「エグっ…」とドン引きされていた。
- フォーカード
仮面ライダーブレイド・キングフォームのゼインカードを読み込んだ後、キングラウザーとラウズカードを召喚してキングフォームと同様の手順で技を発動させる。原典のフォーカードとは違い1人で使用かつ属性付与のカテゴリー6ではなく、カテゴリーK4枚を使用して威力を強化している。当然、威力は元の比ではないと思われる。
ラウズカードは発動後も消滅せずにその場に残るために、使用後エボリューションギラファを仮面ライダーギャレンに拾われキングフォームへの変身に使われている。
- スーパーライダー月面キック
「スーパーライダー!月面キィーーック!!」
仮面ライダースーパー1のゼインカードを読み込んだ後、赤心少林拳による格闘術を繰り出し、スーパー1同様のポージングと共にスーパーライダー月面キックを放つ。ちなみに、各動作から最後の爆発まで本家同様のSEが流用された。ゼインのジャスティスオーダーでは初の昭和ライダーの必殺技となる。
- ファイズブラスター・フォトンバスターモード
仮面ライダーファイズ・ブラスターフォームのゼインカードを用いてファイズブラスターを召喚し、原典のブラスターフォームと同様に発動した必殺技(ご丁寧にコードの入力も行なっている)。劇中では逃げようとするライドプレイヤーを容赦なく撃破し、ゼインカード化した。
発動時にはライドエクスマキナが赤く発光し、ファイズのクレストが浮かび上がり、エフェクトは光弾を放つ原典よりも真紅のビームを放つディケイド版に近い。
- アルティメットリバイバイスラッシュ
アルティメットリバイのゼインカードをスキャンし、リバイスラッシャーを召喚する。なお、リバイスラッシャー本体にはギファードレックスバイスタンプが押印されている。劇中ではゲンム・ハイパー不滅ゲーマーの腹を貫通させるなど相変わらず容赦のない戦法を見せているが、あくまでも単なる近接武器程度の扱いであり他のジャスティスオーダーと比べ威力は控えめだった。
原典のアルティメットリバイはこの技を使用していない(理論上は発動可能ではあると推測されるが…)。
- バイスギファードフィニッシュ
不死身の能力を持つゲンムに対抗するため、アルティメットバイスのゼインカードを用いて発動。なんとこちらではアルティメットバイス本人そのものを召喚し、擬似的にゼインがアルティメットリバイ役となることで原典のアルティメットリバイスと遜色のないライダーキックを叩き込む。
なお、この時は『リバイス』でお馴染みのお互いに手を組み合わせるポーズも取っており、必殺技後もバイスが再び手を合わそうとするもゼインは素っ気なく合わせようともしなかった。ある意味で一番尊厳破壊である。
ちなみに、召喚されたアルティメットバイスの声は木村昴氏のものではないが、誰があてたのかはクレジットされていないため不明。
- ゼロツービッグバン
バイスギファードフィニッシュにすら耐え抜いたゲンムに対し「仮面ライダーゲンムを倒す未来」を観測するためにゼロツーの超予測演算能力を使用…しかけたのだが、相手が変身解除してしまった分無用の長物と化したため、やむなく手から出した衝撃波で檀黎斗を木っ端微塵に粉砕した(なお、この時は「ゼロツービッグバン」の文字は流れていない)。
しかし、バラバラとなったゼロツーのゼインカードの破片から黎斗はゼアのデータを入手しており……。
仮面ライダーカブト・ハイパーフォームのゼインカードによって発動した。
初動では通常のクロックアップを用い、ゼロスリーに攻撃を仕掛けようとするも相手の予測によって行動を読まれ、やや劣勢に立たされてしまう。その後ハイパークロックアップも発動し、超高速移動能力と召喚したパーフェクトゼクターでの攻撃でゼロスリーを一時的に追い詰めた。
この時の直線的な攻撃範囲、そしてハイパーゼクターが「オールゼクターコンバイン」の状態だったこともあり、使った技は恐らく『マキシマムハイパーサイクロン』だった可能性が高い(マキシマムハイパーサイクロンは反動が凄まじいため、使用するにはハイパークロックアップも発動する必要がある)。
しかし、ハイパークロックアップが切れた段階で隙が生まれてしまい、ゼロスリーにサウザンドジャッカーでの「ジャッキングブレイク」で力をコピーされ反撃を許してしまった。
ギーツⅨのゼインカードを使用することで発動。ギーツバスターでオリジナル同様巧みな剣裁きで敵を攻撃する。本物の英寿同様、背中からギーツテールナインを思わせる青い尻尾を生やすことで斬撃や飛行をすることが可能(劇中ではギーツⅨが行っていた指を指して「シーッ…」と言う場面もオマージュしている)
ヴァルクサーベルやアタッシュカリバーを使用したゼロスリー相手にも互角以上の性能を発揮したが、相手の発動した「ランペイジオールブラスト」によって撃墜されてしまった。なお、創世の力までは完全にコピーできなかったのか、戦闘によって破壊された物体の修復や創造などは行っていない。
- ディメンション
必殺技ではないが便宜上記載。全ての次元の救世主として「DIMENSION」のゼインカードを使用することで発動したジャスティスオーダー。
人口の整理という名目で次元をリセットする規格外の必殺技であり、使用すると世界に縦に次元のヒビが入っていき、最終的には裁断されたかの様に切り刻まれてしまう。ただそのスケールの大きすぎる技だけに完全に世界が裁断されるには時間が掛かるらしく、世界の命運を掛けて仮面ライダー達とゼインが熾烈な戦いを繰り広げることとなる。
立体化
「装動 仮面ライダーガッチャード→4←」で、初のフィギュア化が実現した。プレミアムエディション版では同じく仮面ライダーの力を宿したカードを使う仮面ライダーレジェンドとセットで販売される。
刃王剣十聖刃、キングラウザー、ゼインカード持ち手首なども同梱されており、劇中アクションの再現も可能。なお、アクション性を重視し、マントは背中から伸びる部分と肩に掛かっている部分で分割されている。
更にゼインの登場から約1年余り、ついにゼインドライバーも10月24日にPREMIUM DX版の変身ベルトとして登場した。詳しくは記事を参照。
2024年4月26日、レジェンドライドケミートレカ投票で12位に入選し、ケミーカードとして商品化された。デザインはゼインの顔がついたシュレッダーになっている。
イラストには、仮面ライダーゼロワンのライダーカードをシュレッダーに掛けているというゼインのキャラクター性を象徴したかのようなデザインになっている。
なお、このシュレッダーにかけられているゼロワンのカードをよく見ると、背景にあるライダーズクレストが本来のゼロワンではなく、タイトルロゴの「01」になっている。
なお、ゼインは『アウトサイダーズ』に登場する仮面ライダーだが、ライダーシステムの構造上『ゼロワン』の仮面ライダーとして扱われている(『アウトサイダーズ』は、『ゼロワン』の世界を舞台にしている)。
ライドケミーカードでもゼロワンのライダーズクレストが描かれているため、電王ケミーカードやゼロノスケミーカードとガッチャードライバーに装填することでライジングライナーの音声を鳴らすことも可能と思われる。
客演
『仮面ライダーガッチャード』
第33話後半で登場。
ハンドレッドによる悪意を察知して『ガッチャード』の世界に来訪し、仮面ライダーヴァルバラドとラケシスが変身したヴァルバラドに敗北したミメイ/仮面ライダーグレア(ハンドレッド)の前に現れた。
仮面ライダースーパー1のゼインカードを使用し、赤心少林拳を発動。グレアに再変身して襲い掛かってきたミメイをほぼ一方的に叩きのめし、最後は「スーパーライダー月面キック」で撃破した。
その後、「アウトサイダーにしては弱すぎる。偽者でしたか」と告げ、その場を立ち去った。
変身者については明かされなかったが、公式サイトによると時系列的に『アウトサイダーズ』ep.4以降ep.5前にあたるとしている。
余談
- 本作の主題にして、ダークライダーであることからか、完全新規のスーツが作成されたと思われる。
- スーツアクターの齊藤氏は後に『仮面ライダーギーツ』で仮面ライダーリガドΩを演じており、これで2度目のダークライダーを演じる流れとなった。さらに『ガッチャード』では仮面ライダードラドや仮面ライダーエルドも演じており、連続でダークライダーのスーツアクターとして登板するというまさかの偉業を成し遂げている。
- 総評すると、ライダーの力と強い思いを正義の名の下に使い捨ての道具にするシステムであり、その様子を見たブレンはかつての戦いで相対した、人類の敵であっても信念だけはあったはずのダークライダー達を駒として操る「無」の同類と見なしている。
- 仮面ライダーの力を道具として利用し、使い捨てにする行為は、かつての滅亡迅雷.netやアークがハッキングして変身した仮面ライダーとも似通っているからか、真の目的を知った滅の反感を買っている。
- ゼインの容姿は上記に挙げた通りだが、「絶対正義」や「完全な善」「完全な悪」に対して否定的な仮面ライダーシリーズにおいて分かりやすいヒーロー然とした容姿は逆に異端とも言える。
- 上記の通り、複数の作品の技術が用いられている上に(カードは本作初登場ではあるが、見た目はライダーカードと同一)歴代の変身アイテムを複数使用する仮面ライダーは非常に珍しい。
- オーディオコメンタリーで語った中村氏のイメージによると、「基本ベースは(本編の)桜井侑斗で、同じ役ですけど気持ちを新たに挑戦しました」、「自分の正義を貫いた方が良いと思いました」と語っている。
- 変身時に侑斗の背景で現れる青と赤の光球と光景がタイムラプス状に写る演出は、柴崎監督によると「地球がぐるっと回って元の位置に戻って来るイメージである」と語っている。
- 『ガッチャード』でのスーパー月面ライダーキックの技名を発する演出は、アフレコ現場で登場回を担当した坂本浩一監督がアフレコルームに当時の音源を持参して大川氏にディレクションをしている。
- ゼインの声を担当する大川氏の仮面ライダーシリーズにおける初出演作は『仮面ライダー電王』のスノーマンイマジン役であり、奇しくも上記の変身者と関わったキャスティングになった。
- 変身音の3つ目の単語は当初「セイギ」であると考えられていたが、DXゼインドライバーの発売により「ジェイル」であったことが判明した。
- 英語部分を意訳すると「『正義』で『裁き』を下し『監獄』に入れる」「『ゼイン』は『人類を救済』する」という意味となり、ゼインの独善性が透けて見える。
- 「同じ頭文字から始まる英単語3つを並べた後、ライダー名が流れて変身完了」という変身音声は、奇しくも同じく「悪意を駆逐するために世界を滅ぼす」という考えを持っていた仮面ライダーエデンと同じである。最終的に善意ではなく悪意で行動する者にドライバーを奪われるという点まで同じ。
関連タグ
仮面ライダーアウトサイダーズ ゼイン(仮面ライダーゲンムズ)
配信作品限定ライダー