概要
仮面ライダーゼインが使用するカード型アイテム。橘朔也の手でラウズカードとライダーカードの技術を使用して開発された。
このカードには、ゼインに協力する主役ライダーの能力が封印されている。
ゼインドライバーの破砕式読取装置「ライドエクスマキナ」で読み込むことで、そのライダーが使用する武器、能力、必殺技を使用することができる。なお、一度使用したカードは破砕され、再使用することはできない。
仕様からも読み取れるが、ゼイン自体が元々歴代ライダーの力を「人類の管理による悪意根絶」に用いるべく集めていた、つまりライダー達を半ば騙して協力させたという経緯を考えると、ライダーシステムとしての本質は「それぞれの信念や矜持、誇りを持って戦った歴代ライダー達の能力を“正義”の名の下に平気で使い捨てる」という「仮面ライダー」の看板に泥を塗るようなアイテムであり、それを知ったブレンはゼインをダークライダー達を駒として使っていた「無」と同類とみなし、「不快で傲慢で許し難い」「個の想いを大切にする私の主が、一番憎む真の邪悪」と断じている。
しかし、後にその本質はライダー達と交わされた秘密保持条項により、乱用を防ぐ目的で裁断されるよう義務付けられていたことが『仮面ライダーガッチャード』の公式サイトで明かされた。
なお、裁断されたゼインカードはバラバラになったとはいえ、仮面ライダーそのものの力は残存していると思われ、ヒューマギアの演算能力とガシャコンバグヴァイザーを併用した檀黎斗はゼロツーのゼインカードから通信衛星ゼアの情報を奪取・復元し、「第三のシンギュラリティ」による仮面ライダーゼロスリーの誕生をもたらした。上記の「乱用を防ぐ」という文面は、あくまでもゼインにのみ向けられたものと思われる。
この件の類似例としてゼインカードで発現した効果を他者が利用するということも可能と思われ、ゼインが用いたギルドラウズカードを拾う形で仮面ライダーギャレン キングフォームに変身した。
また、ラウズカードの特性も有しているのか、撃破したライダーをカード化することも可能で、カード化したライダーをドライバーで裁断することもできる。こちらは恐らく上記のカードとは性質が異なる。
なお、橘朔也によると、カードを採用した理由にはゼインの目的を効率よく達成する目的でカードゲーム版の仮面ライダークロニクルを普及させるという意図があったためだという。
仕様
仮面ライダーディケイドや仮面ライダーディエンドが使用していたライダーカードのデザインと酷似しており、裏面にも「KAMEN RIDE」と表記されているが、中央には仮面ライダーゼインのライダーズクレストが描かれている。
なお、倒したライダーをカード化するという特性も仮面ライダーディケイド(激情態)と共通している。
劇中でゼインが実際に使用した平成・令和ライダー(ガッチャード・ガヴを除く)のゼインカードは全てテレビシリーズで登場した最強フォームがベースになっており、基本フォームのものは画像のみ登場する。
一方、昭和ライダーは全て基本フォームをベースにしており、強化フォームであるチャージアップが存在するストロンガーも基本フォームになっている。
一覧
登場順に表記する。なお、本編未使用は※を併記している。
ep.3「バトルファイトの再開とゼインの誕生」
- 仮面ライダークウガ※
- 仮面ライダーファイズ※
- 仮面ライダーフォーゼ※
- 仮面ライダーフォーゼ コズミックステイツ※
- 仮面ライダーゼロワン※
- 仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマー・・・ハイパークリティカルスパーキングの発動
- 仮面ライダークロスセイバー・・・刃王剣十聖刃の生成、刃王クロス星烈斬の発動
ep.4「狂った時の運行とゼインの正体」
- 仮面ライダー1号※
- 仮面ライダー2号※
- 仮面ライダーV3※
- ライダーマン※
- 仮面ライダーX※
- 仮面ライダーアマゾン※
- 仮面ライダーストロンガー※
- 仮面ライダーブレイド※
- 仮面ライダーブレイド キングフォーム・・・キングラウザー・ギルドラウズカードの生成、フォーカードの発動(不発)
『仮面ライダーガッチャード』第33話「伝説ライダー?100年早いな!」
- 仮面ライダースーパー1・・・赤心少林拳・スーパーライダー月面キックの発動
ep.5「創世の女神と第三のシンギュラリティ」
- 仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム・・・ファイズブラスターの生成
- ライドプレイヤー・・・不明(本人をカード化したものであり、変身者ごと裁断された)
- 仮面ライダーアルティメットリバイ・・・リバイスラッシャーの生成、リバイギファードフィニッシュの発動
- 仮面ライダーアルティメットバイス・・・仮面ライダーアルティメットバイスの召喚、バイスギファードフィニッシュの発動
- 仮面ライダーゼロツー・・・予測能力の発動(不発)
- 仮面ライダーカブト ハイパーフォーム・・・クロックアップ・ハイパークロックアップの発動、パーフェクトゼクターの生成
ep.6「ラブ&ピースと次元の救世主」
- 仮面ライダーギーツⅨ・・・ギーツバスターQB9・ギーツテールⅨの生成
- ディメンション・・・世界に次元のヒビを入れ、裁断する
玩具化
プレミアムバンダイ限定でPREMIUMDX版ゼインドライバーにクロスセイバー〜ギーツⅨ(+ディメンション)までのカードが付属している。また、「PREMIUMDX ゼインカードセット」も販売されており、クウガからゼロツーまでの最強フォームに加え、ライドプレイヤーや『ガッチャード』で使用されたスーパー1のゼインカードも同梱されている。
なお、劇中で登場した昭和1期ライダーのゼインカードは商品化されていない。
ちなみに、個別認識はないもののライダーごとにゼインカードのバーコードが異なっている。