「アーマーゾォォォォォン!!」
変身者
・山本大介(『仮面ライダーアマゾン』)
・山本ダイスケ(『仮面ライダーディケイド』)
概要
『仮面ライダーアマゾン』の主人公、アマゾンこと山本大介の変身した姿。
旧来の仮面ライダーが「仮面」を付けたライダーであったのに対し、アマゾンは体そのものが変貌したどちらかと言うと怪人寄りなデザインであり、さらにバイクに乗るのを嫌がって海にオートバイを投げ捨てるなど、物語序盤ではRiderですらなかったという極めて特異な形質を持っていた。
アマゾンライダーの名がついたのは、マサヒコがクモ獣人と戦うアマゾンの姿を見て「すげー、まるで仮面ライダーだ」と言ったことから。
『仮面ライダーディケイド』では小野寺ユウスケから「どっちも怪人みたいだな」と言われている。
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来歴
アマゾンは昭和ライダーで唯一メカニック改造が殆ど行われておらず、機械的人工物は関節部分などの強化機能として僅かに施されたのみで、いわば生体サイボーグである。
インカの長老・バゴーは十面鬼ゴルゴスを倒す最後の切り札として、大介の左腕に秘宝・ギギの腕輪を埋め込んだ。これによって超人的なパワーを身に着けた大介だったが、直後にバゴーはゴルゴスによって殺害され、大介はバゴーの古来の友人である高坂博士を探すために(船舶に密航して)来日。しかし高坂はゴルゴス配下のクモ獣人によって殺されてしまう。ギギの腕輪をゲドンが手にしたら、世界は地獄に変わる。アマゾンはゲドンを叩き潰すために戦うのだった。
外見
アマゾンライダーのモチーフはマダラオオトカゲという架空のトカゲである。
体は迷彩色で、ド派手な背鰭や額から生えたツノなど、今までの仮面ライダーとは大きく違う怪物のような姿だが、垂れた赤い目やマフラー、ピカピカのブーツなど基本は押さえている。
腰に巻いたベルトはコンドラーという名前であり、ロープやナイフなどが仕込んである。しかしこれは変身用アイテムではない。真の変身用アイテムは、後述するギギの腕輪である。
初期デザインは仮面ライダーを異形化したようなものやアマゾンにある程度造形が似つつも、触角や眼の形状がまるで異なるもの(仮称:ドラゴンライダー)が考案された。
なお、現在知られる決定稿のデザインのモチーフは上述の生物ということになっているが、東映公式サイトにて白倉Pはピラニアだったのではないかと推測している。
ちなみにNG版のスーツにはクラッシャーの下に白い牙が覗いている。本編では使われてこそいないが、OPでは普通に使用されている。
初期は画像の左側のように緑色の体に胸がオレンジ色だったが、本編11話以降は画像右側のような体は薄い水色、胸が赤色のスーツになっており、「後期アマゾン」「赤胸アマゾン」などの俗称がファンによって付けられている。
最近の映画出演などでは初期カラーだったが、生誕50周年あたりを境に後期カラーにリペイントされた様子で、グッズなども赤胸で出るようになっている。
変身!アァーマァーゾォーン!!
変身の掛け声が「変身」ではなく、「アァ゙~~~ッマァ゙~~~ッゾォオオオオオンッ!!!」という感情を震わせながらの全力シャウトなのも印象的。
両腕を「ア」で凹の字に掲げ、「マ」で交差させ、「ゾン」で腕をまた開いて掲げると、両目が赤く輝き、変身するのだ。
途中から腕の動きにテンポが付き掛け声も「アー・マー・ゾーーーンッ!!!」と変化した。
能力
スペック
身長 | 1.75m |
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体重 | 62kg |
ジャンプ力 | 80m(垂直跳び)、50m(幅跳び) |
視力は100m先の蟻がくっきりと認識できるほどで嗅覚は常人の100万倍(『仮面ライダー Official Mook アマゾン』より)を誇り、額の角はセンサーの役割を果たす。能力以外では「ケケケケケケケーッ!」「キェエエエエイッ!」「ケーィッ!」といった怪鳥音のような咆哮を発するのも特徴。
戦闘スタイル
ワイルドライダー第1号ということもあって、野獣のようなアクションを展開。
第11話以降はカンフーアクションも用いるようになった。
これは野獣アクションの大変さに加え、視聴率問題もあったことからの路線変更の一環ではあったもののカンフーのワイルドさとアマゾンの相性は良く、アマゾンが戦い慣れしたことや日本語が上達したことからの変化にも繋がったといえる。
ちなみにカンフーアクションに関しては同期も影響を受けているので当時のカンフーブームがうかがえる。
技
大切断
該当項目参照。
アマゾンキック
モモンガー獣人を倒した王道のライダーキック。80mものジャンプ力を誇る強靭な脚で相手を蹴り殺す。飛び蹴りの威力は2トン(出典:竹書房「仮面ライダー画報」P92より)。
後に映画『劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』にて仮面ライダーディケイドに対しても使用し、観客の度肝を抜いた。
スピンキック
コマにヒントを得て体得した新たな必殺技。名前こそキックだが縦回転で相手に突撃するいわゆるローリングアタックである。コマのように回転するガマ獣人の飛来する頭部をたたき落とした。
ジャガーショック
牙を使った噛みつき攻撃。
仮面ライダー1号などもクラッシャーで噛みつきができる設定なのだが、明確に攻撃技として持ち出したのは彼が初。
クモ獣人との戦いでは前足を噛みちぎり(というより両腕も使ってもぎ取った)、『ディケイド』ではゴ・ジャラジ・ダの首を噛み切って倒した。
あまりにも型破りな為、トーナメントで対決したディケイドも反則だと述べていた。
基本的に下記のアニマル3部作の技は本編で技名の呼称がなく区別がしにくいがこれだけは噛みつきという明確な基準があるので分かりやすい。後年のゲームや映画では技名の呼称が行われる場合がある
モンキーアタック
猿のように飛びかかって引っ掻く技。やはり本編では技の呼称なし。要するに本編でいつもやってる両腕を高く上げたバンザイポーズで相手に飛びかかるアクションである。
コンドルジャンプ
片膝を立てて空高く飛び上がる。体当たり攻撃は「コンドルアタック」と呼ばれる(出典:竹書房「仮面ライダー画報」P93より)
EDでも語られている技だが、実は「アマゾンダダダ!!」で歌われている動物で唯一「イルカ」はアマゾンライダーの技名に採用されていない(加えてモンキーアタックの由来になったサルは歌詞中に登場しない)。
この他スーパー1の劇場版では左右の腕を1振りして2体の怪人を爆死させる技も披露している(大切断や他の技と見做すかは解釈が疎である)
アマゾン投げ
獣人カタツムリを溺死させた投げ技。
(出典:竹書房「仮面ライダー画報」P93より。ただし、同書ではカマキリ獣人と誤植)
ギギの腕輪
該当項目参照。
余談
- 山本大介を演じた岡崎徹氏と、『仮面ライダーディケイド』でアマゾン/山本ダイスケを演じた坂本エンリケ氏の誕生日は同じ12月3日である。
- 放送前に行われた第3回撮影会時にはマスクに白い牙がつけられていた。(完成版のフィルムではOPでのみ使用)
- ちなみにマダラオオトカゲは実在しないが、マダラミズオオトカゲなら存在する。ただしこのマダラミズオオトカゲはアマゾンライダーとは異なり、黒いボディに黄色い斑点を持つフィリピンに生息するオオトカゲの一種。もうアマゾン要素すらない。
- あまり指摘されないが、主役を張った話数が歴代TVシリーズで最少にもかかわらず独力で(他の仮面ライダーの力を借りずに)ゲドン、ガランダー帝国という2つの悪の組織を滅ぼしている。これは昭和から平成を経て令和に入った今日でも仮面ライダー史上唯一であり、未だに並ぶライダーはいない。仮面ライダースーパー1は、TV本編ではドグマ王国、ジンドグマの2組織を独力で壊滅させているが、劇場版のドグマ戦で先輩ライダーと共闘しているので次点と言える(他に1組織でも独力で滅ぼした事があるのはTVシリーズでは仮面ライダーストロンガー、BLACK、クウガの3名のみ)。ライダーの複数化が当然となっている近年の事情を考えると、この記録を破るのは極めて困難であろう。
ゲーム作品
複数の作品で山田真一氏が声優を担当している。
スーパーヒーロー列伝
使用可能キャラとして登場。
なお、こちらではガガの腕輪を海に捨てる描写がある。
ガンバライド
第11弾でレジェンドレアで参戦。必殺技はもちろん大切断でオーズとのタッグキャンペーンでは相手の腕に噛み付いたりしていた。この作品で大切断の血飛沫を火花で代用するアイディアが初めて登場し、後続作品もこれに倣っている。
ガンバライジング
ガンバライジングでは無印の3弾から参戦。初登場からSRで高レアでの収録となった。
バッチリカイガン6弾、ガシャットヘンシン4弾にもSRで収録。
その後はしばらく低レアが出るのみだったが、50thレアになった際に「アマゾンキック」と「大切断(リメイク版)が2つ纏めて実装され一気に拡充された。リメイク版の大切断は15話のハチ獣人戦を再現しており、黄色い液体の代わりにやはり火花が切りつけた額から閃光のように吹き出す豪快な技になっている。
ガンバレジェンズ
ガンバレジェンズでは2弾から参戦した。同弾ではヨロイ騎士との戦いで連携したXライダーも一緒に参戦している。
基本的に主役はLRで参戦する傾向があるガンバレジェンズでLRをXライダーに譲りSR参戦となった。しかしながら初登場の高レアとなった2弾SRはイラストが赤い胸の後期カラーになっているパラレル版が存在していたり(通常版のイラストはオレンジの前期版)イベントサポートキャンペーンでは数多くの作品群の中から選ばるなど待遇には細心の注意が払われている。そしてイベントサポートのカード名はなんと勇気の士…その名称とイラストから多くのプレイヤーがマサヒコと化した。
さらに、必殺技『大切断』の演出も、前作の50thレア版から変更されており技17話でのガマ獣人を十の字に4等分した回をベースとした物になっている。再現の都合上、スピード感が上がった代わりに火花が吹き出す演出が殆どオミットされ、規制回避の演出から更に自主規制をしたような趣に仕上がっている。
ライダージェネレーション
1作目から登場。
ライダーアビリティは「ジャングルジャンプ」。
所謂2段ジャンプで、機動力が高い。強制スクロール面クリアにも役立つ。
クライマックスヒーローズ
4作目『フォーゼ』から参戦。超必殺技のスーパー大切断は空高く飛び上がり空中でガガの腕輪を呼び出してギギの腕輪と合体、そのまま縦一文字に切り付ける。
バトライド・ウォー創生
プレイアブルキャラクターとして登場。イメージ通りの接近戦キャラ……と思いきや、大切断による衝撃波が距離、範囲共非常に大きく、遠距離から複数のボスを一方的に攻撃することも可能である。またジャガーショックはガード不能、アーマー無視、さらには発動中完全無敵という優秀技。ボスのガードが固く、横からの攻撃でコンボ中断されがちなこの作品においては重宝する。
空中で挙動を終える技、空中発動技も多く、コンドラー(ロープ)を利用した技も絡めトリッキーな攻撃が可能。
弱点は体力、防御力共に低めなところか。
超必殺技ではガガの腕輪を出現させギギの腕輪と合体。スーパー大切断を放つ。以降の最強状態ではガガの腕輪が合体したまま戦闘を行い、大切断がビーム兵器になるなど、ある意味フォームチェンジみたいな扱いになっている。
シティウォーズ
サービス開始時から登場。必殺技は「スーパー大切断」。
メインストーリーでは32章にて登場。アマゾンを根絶させるためライダーシティもろとも壊滅させようとしているアマゾンアルファから街のトモダチを守るため、アマゾンニューオメガと共に闘う。
実は『アマゾンズ』のメンバーとまともな掛け合いが描かれた初の作品である。
仮面ライダーディケイド
ディケイドがアマゾンの世界にて山本ダイスケ(山本大介とは全くの別人)が変身するライダーとして登場。
劇場版でもアマゾンライダーが登場するが、口調から恐らく山本大介(本人なのか並行同位体かは不明)が変身したアマゾンだと思われ、ディエンドにギギの腕輪を盗まれても何故だかピンピンしていたが、返却されるとディエンドをトモダチと認めて去っていた。
MOVIE大戦MEGAMAX
CVは戸部公爾が担当。
財団Xを追う伝説の7人ライダーで恐らくは山本大介が変身したアマゾン。
後日談となる「ハイパーバトルDVD」ではフォーゼと交流、クリアドリルスイッチを託した。
スーパーヒーロー大戦シリーズ
スーパーヒーロー大戦
冒頭でゴーカイレッドの襲撃を受け倒されてしまう。が……
スーパーヒーロー大戦Z
苦戦する仮面ライダービーストの救援に響鬼、ゲキレンジャー、ライブマン、ギンガマンと共に駆けつける。
パンフレットによれば獣系ヒーローという括りの模様。
ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦乙(おつ)!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!
第7話「その3〜デカイエロー編〜開いたチャックは指摘する?」にて登場。
ファイブレッド(CV:石川英郎)の教え子役で体操服を着ている。
仮面ライダー大戦
昭和ライダーの一人として平成ライダーと激突。
ウィザードの魔法「ビッグ」に敗れるが、それはバダンを欺く芝居であり、鎧武の能力によってヘルヘイムの森から他のレジェンドライダーと共に帰還を果たす。
スーパーヒーロー大戦GP
ショッカーに洗脳されていたが、終盤で正気に戻った。
超スーパーヒーロー大戦
作品内のゲームでもある『超スーパーヒーロー大戦』内でジュウオウタイガー(動物戦隊ジュウオウジャー)やキョウリュウゴールド(獣電戦隊キョウリュウジャー)と戦った。
この作品には仮面ライダーアマゾンズのライダーも登場しているが、残念ながら共演シーンはなかった。
スーパーヒーロー戦記
他のライダーや戦隊レッドとともに、アスモデウスの軍団に立ち向かう。
ブレイズ、ガオーン、ギンガレッド、ガオレッドの4人と共闘。動物がモチーフ繋がりであり、だがアマゾン以外は全てライオンモチーフである。
アメトーーク
『仮面ライダー芸人』第3弾ドラマパートで登場。田中卓志を攫ったショッカーと戦う仮面ライダービルドの助太刀に参戦するが、ビルドからも怪人と間違えられた。スペース蜘蛛男をジャガーショックで倒した後、ビルドとの合体技をスペースイカデビルに繰り出すが……
CV
- 岡崎徹
- エンリケ(『ディケイド』)
- 関智一(『オールライダー対大ショッカー』、『アメトーーク』)
- 岸野一彦(『BLACKRX』)
- 戸部公爾(『MOVIE大戦MEGAMAX』他)
スーツアクター
- 新堀和男(メイン)
- 中村文弥/中村裕
- 佐藤巧/湯川泰男(トランポリン、湯川氏は『ストロンガー』でも担当)
- 荻前広信(バイクスタント)
- 内田博之(『BLACKRX』)
- 伊藤慎(『オールライダーVS大ショッカー』)
- 富永研司(『オールライダー超スピンオフ』)
- 寺本翔悟(『仮面ライダー令和のゴージャス運動会』)
関連イラスト
関連タグ
レジェンドライダー関連
生物系ライダー
仮面ライダーシン 仮面ライダーギルス 仮面ライダーアマゾンオメガ 仮面ライダーアマゾンアルファ 仮面ライダーアマゾンネオ
※「仮面ライダーSPIRITS」では、ギギの腕輪のはまった左腕を切断されたアマゾンは仮死状態に陥っており、ギギの腕輪から神経系を伝って全身に肉体を強化する力の伝達経路が構築されているという「仮面ライダークウガ」のアマダムのような描写が為されている。