概要
『仮面ライダーアマゾン』の主人公。第1話時点で23歳。
まだ乳飲み子だった時に飛行機事故で両親を失い、墜落した飛行機の中でただ一人生き残っていた大介は現地の長老・バゴーに育てられ、ジャングルの中でターザン同然の生活を送っていた。しかし十面鬼ゴルゴスの造反により村は壊滅、バゴーによって生体改造され、バゴーの導きで日本へと(何の許可も取らず)向かった。
この事情のため彼自身も自分の本名を知らず、立花藤兵衛を始めとする周囲の人間も「アマゾン」と呼んでいるため、作中ではほぼこの名は出てこない。
いつも上半身裸に腰巻きのみ(途中でりつ子がベストをプレゼントしてくれた)だったが、最終話では白いスーツを着て、正規のルートで南米に帰って行った。パスポートはいつ取得したのかは不明。
また、歴代ライダー初の学歴・職歴一切なしの無職ライダーでもある。ジャングルで生活していたから当然と言えばそうだが……大きな声では言えないが、第3話で立花藤兵衞にバイクの動かし方を教わってから野生のカンだけで(ヘルメット無しで)バイクを乗り回している無免許ライダーでもある。彼の存在は第5話で新聞報道されて大騒ぎになったが、身元引受人になった立花藤兵衞が色々と手続きをしたものと思われる。
平成シリーズで客演している際にはカタコトに戻っているが、こちらの方が話しやすいからか、こちらの方がキャラクターとして目立つからなのか、詳しいことは不明である。
性格
ジャングルで猿同然の生活を送っていたため、底抜けに純粋でいい意味でのアホ。子供や動物が大好きで、気に入った相手は「トモダチ」と呼ぶ。その反面繊細で傷付きやすいところもあり、無理解な人間達に迫害され落ち込むこともしばしばあった。(序盤では警察に捕まったり、「ニンゲン、キライダ!!」と叫びながら東京中を駆け回るなどの行動が見られた。)
歌にも歌われている通り当初は全く日本語が話せなかったが、マサヒコに教えられて片言でしゃべれるようになる。後半では多少ぎこちないものの、普通におやっさんやマサヒコと会話できるようになっていた。天才児である。
何かと器用であり、薬草を煎じて薬を作ったりとサバイバル技術が非常に高い。長老バゴーから古代インカの伝統文化を教授されており、現在では解読できない古代語を読み解くなど多彩な一面をのぞかせている。
トモダチを傷つける輩は絶対に許さないが、ゲドンの残虐なやり方には思うところがあるらしく、トモダチであるマサヒコを危険な目にあわせた筈のモグラ獣人を見捨ててはおけず、助け出している。やはり、改心しようとしている相手には情けをかける事もあるようだ。
身体能力
変身しなくても強い、と言えば「昭和ライダーは改造人間なんだからだいたいそうなんじゃないの」と思うかもしれない。しかしアマゾンはその比ではなく、素手でライフル銃を飴のように曲げたり、木製バットをへし折ったり、バイクを持ち上げて投げ捨てたり、ジェットコースターのレール裏にしがみ付いたりと完全に人間離れした体力を持っていた。
変身前でも獣人に猛然と襲い掛かって噛み付いたりひっかいたりしており、黒ネコ獣人戦ではコンドラーに仕込まれたナイフで獣人の片目を潰すなどの活躍を見せた。
これは長老バゴーによってインカの秘術を元に生体改造されたことも大きいが、野生児であるアマゾンの身体能力が元々強かったためであろう。
また、第1話の冒頭ではアマゾンから日本まで泳いでやって来た。彼がここまでできるのも、元からの身体能力に加えて改造人間になった事も大きいのだろう。
容姿
もっさりした黒髪に上記の通り腰巻き姿が特徴。
物語の途中ベストを貰って少しマシな恰好(?)になる(ディケイド版アマゾンもこちらの恰好が採用された)。
客演
「仮面ライダーストロンガー」第36、39話に登場。髪型は散髪していてすっきりした印象。36話では前作最終話と同じ白スーツ姿で登場後、前作前半での上半身裸に腰巻き姿に早変わりし、変身シーンでは前作後期のバージョンのバンクが使用されている。39話では前作と同じベストを着ていた。「全員集合!7人の仮面ライダー!!」では白スーツ姿で神敬介と一緒に登場している。その後中の人が引退したため以後のシリーズでの客演はないが、実は意外な形で登場している。1989年に製作された自主製作映画「新イナズマン」がそれである。服装こそ現代の一般的なオシャレ系になっているものの、戦闘スタイルはゲドンやガランダーと戦っていた頃を髣髴とさせた。
その他
pixivではストロンガーかライスピの影響か神敬介と一緒に描かれているイラストが多い。中の人的には隼人の人の方が仲が良かったりする。
余談
前述の通り特徴的な名前であることが多い仮面ライダーシリーズの主人公の中でも屈指の普通の名前を持つ彼だが、のちに仮面ライダービルドにて主人公、桐生戦兎の本名(と思われた)“佐藤太郎”が登場。こちらは普通の名前を持つことに意味があると推測される。詳しくはリンク先にて。
本名を自身も本編最後まで知ることは無かった。だが後の特別編『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』で風見志郎・仮面ライダーV3が彼のことを「山本大介」と本名で紹介していることから、本編終了後に何らかの手がかりを得て知る機会があった(それをV3にも伝えた)ものと推定される。
関連イラスト
関連項目
仮面ライダーアマゾン アマゾンライダー ジャングラー 野生児
関連・類似項目
- 山本ダイスケ:別世界のアマゾンライダー。
- 山本ダイスケ、風間大介:名前が同じ「だいすけ」である仮面ライダーシリーズの登場人物。