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仮面ライダーV3

かめんらいだーぶいすりー

「仮面ライダーV3 」は、1973年2月から1974年3月まで放送された特撮テレビ番組、およびヒーローの名称。
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概要編集

仮面ライダー」の続編として放送された。最高視聴率38%を記録した大人気作品であり、放送終了から50年以上経った現在でも根強い人気を誇る。


物語の終盤では敵組織に協力するが独自の信念を持つライダーマンという、シリーズ初のライバルキャラのような存在が登場した。


仮面ライダーV3風見志郎は改造人間である。謎の秘密組織デストロンに重傷を負わされたが、仮面ライダー1号・2号の手によって改造手術を受け、仮面ライダーV3として甦った!


生い立ち編集

仮面ライダーシリーズ第二弾として制作されたライダー。1973年2月から放送された。前作仮面ライダーを超える派手なアクションと硬派なストーリー、主人公風見志郎を演じる宮内洋の格好良さが相まって、シリーズ最高視聴率38%を記録した。この記録は未だに破られていない……というより現代でこれを破れという方が無理である。


OPを見ればわかるが撮影に使われた火薬の量も半端ではなく、今では絶対撮影不可能な程の爆破シーンが拝める貴重な作品でもある。ファンの間では語り草であり、「よく死人が出なかった」と言われるほど。もっとも昭和ライダーでは死人が出そうなスタント撮影は日常茶飯事だったが。

おまけに爆発の規模も話が進むにつれてエスカレートし続け、劇場作品「仮面ライダーV3対デストロン怪人」における爆破撮影では爆発に使った火薬の量が桁違いに多かったため凄まじい爆発となり、室戸岬の海岸の地形が変わってしまったりくるしまドッグでの撮影では近隣住民から通報が来て関係各所から怒られた程である。

また、宮内氏は『林修の今でしょ講座』にゲスト出演した際に『海底で大量の火薬を爆破したせいで水面に大量の魚が浮かび上がり、四国の漁業組合に「二度と来るな」と怒られた』というエピソードを語っている。


なお、初めてシリーズでタイトルコールを主人公が叫んだ作品でもある。


仮面ライダーV3ィィィィ!!


仮面ライダーV3とは編集

本名は風見志郎。前作の主役の一人、仮面ライダー1号こと本郷猛の後輩。偶然悪の秘密組織デストロンの犯罪を目撃してしまったため命を狙われる羽目になり、そのせいで家族を皆殺しにされてしまった悲劇の男である。

その後デストロンの罠にかかった仮面ライダー達を助けた代わりに自身も重傷を負ってしまい、蘇生処置として1号・2号による改造手術を受けて仮面ライダーV3に生まれ変わった。そしてデストロンとの壮絶な戦いに身を投じる事となったのである。


ちなみに変身するとき「V3ィィ!」と最初は叫んでいたが、宮内のアドリブで「V3ィヤ!!(ブイスリャー)」と叫ぶようになった。この名乗りは非常に個性的であったためかその後のV3の客演でも必ずと言って良いほどこの叫び方で変身している。

1号・2号よりも改造箇所が多いため、風見志郎としての元の状態は脳と心臓以外では損傷されなかった身体部分が何ヵ所か残っているのみである。


V3・26の秘密編集

V3には26種の特殊能力が備わっており、26の秘密と名付けられている。26の秘密そのものについては省略するが、この26の秘密は実はライダー1号・2号しか知らず、V3にそれを語る前に退場してしまったので自分自身にすら秘密のまま戦わなくてはならないハメに陥ってしまった。


最初の頃はこの秘密の力を苦戦しながらも一つ一つ手探りで解き明かしながら戦う、言わばレベルアップ方式の戦い方だったのだが、メイン視聴者の子供達から「V3って弱いんじゃね?」とマイナスイメージを持たれてしまったため26の秘密のうち半分分かった時点で路線変更が行われた。そのため残りの力は設定上でしか拝めなくなったが、同時にその後の仮面ライダーの派生作品で好んで使われる題材にもなった。


ゲーム作品『バトライド・ウォー創生」や『仮面ライダー作戦ファイル2』では劇中未使用の26の秘密をお披露目している。


V3・4つの死の弱点編集

1.全エネルギーを放出する最大の必殺技『逆ダブルタイフーン』を使用後、3時間は変身することができない。

2~4.不明。


劇中では他にも「ダブルタイフーンを塞がれると機能低下する」「砂地での戦いに弱い」「強力な磁力を浴びると電子頭脳の機能が一時的に低下する」といった弱点が示されているが、これらが4つの死の弱点にカウントされているのかは不明。


ライダーマン編集

復讐の鬼

V3を語る上で忘れてはいけないのが盟友でありライバルキャラクターである、ライダーマンである。

デザイン、経歴、どれも歴代ライダーの中では異色の部類に入るのだが、極めつけは彼が右手以外は普通の人間であることだろう。そのため彼の実力は戦闘員以上、怪人未満である。

最初は敵組織に協力しており、V3に反目して彼の足を引っ張ってばかりいたため子供達からの人気は今一つであった。しかし、V3との魂のぶつかり合いを経て正義の心に目覚めた彼はV3のサポート役に徹し、物語のラストでは命をかけて人類を守る大活躍をやってのけた。その生き様の格好良さから根強いファンを有している。


ただし、後に生きていた事が発覚し、後輩ライダー達のピンチにV3達と共に駆けつけ、その雄雄しい雄姿を見せてくれている(ちなみに生還後の彼は改造手術を受けたと言う設定が一部であるが、TVでは明確に語られていないため不明)。


デストロン編集


ゲルショッカー壊滅後、ショッカー及びゲルショッカーの首領(または、本体のデルザー軍団大首領)が組織した暗黒の使徒の集団。ダブルライダーに基地に踏み込まれた際、首領自身が「最後の組織」と言っている(デストロン首領は骸骨の姿で、テープレコーダーが内蔵されていたので「大首領」の”中継地点”ともいえよう)。


初期は人間に動物と機械の能力を埋め込んだ「機械合成怪人」(「ハサミジャガー」、「カメバズーカ」など)が登場し、初代大幹部・ドクトルGの死と共に各地の部族集団を招聘した怪人を作戦に起用するようになる。

当初は二体同時にV3へデストロン怪人を送り込み、まだ自身に隠された秘密を引き出せない彼は二対一の闘いに苦戦していた。


大型兵器「プルトンロケット」を主要都市に打ち込む作戦がライダーマンにより、彼の命を賭けて阻止された後、起死回生の「D作戦」がV3に阻止され、最後の怪人・ザリガーナヨロイ元帥)が首領に粛清され、更に「人類に死をもたらす死神」がV3に撃破され、組織は崩壊した。


3号じゃないんだ…(byミオ編集

ライダー3号! その名は

スーパーヒーロー大戦GP』では歴史の闇に葬り去られたはずの「仮面ライダー3号」が登場。

1号・2号を3号/黒井響一郎が暗殺したことにより風見志郎は仮面ライダーにならなかった…はずなのだが、こちらではショッカーに捕まり、ショッカーライダーV3となっていた(普通に考えれば「NEXT」と同じく怪人素体として捕まったと考えるのが妥当か)。

スーパーヒーロー大戦GP


本来の歴史と同様ライダーマンと共にショッカーライダーを辞めて脱走した泊進ノ介/仮面ライダードライブを襲撃するものの、3号の妨害を受け逃げられてしまう。

その後もショッカーの戦士としてレジスタンスライダーと闘うがレジスタンスライダーの活躍により洗脳が解かれ、正義の心を取り戻す。終盤ではショッカー幹部のウェザー・ドーパントを粉砕した(ちなみにウェザーも原作では「夫婦と娘(にとって妹)を虐殺した怪人」である)。


ショッカー首領が倒され歴史改変が終わると、消えゆく黒井に向けて「君は、仮面ライダー3号だ!」とエールを送った。



主題歌編集


作詞:石森章太郎/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:宮内洋、ザ・スウィンガーズ


V3に関する色を3回強調したり、「父よ母よ妹よ」という歌詞が特徴的なOPテーマ。

宮内洋がソロが歌うバージョンや水木一郎子門真人RIDER_CHIPSがカバーしたバージョンも存在している。



作詞:八手三郎/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会


前期EDにして、V3をサポートする少年仮面ライダー隊のテーマソングでもある。

作中では、メロディー入りカラオケが選曲されている。


  • 走れハリケーン

作詞:能見佐雄/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:子門真人、コロムビアゆりかご会


後期ED。仮面ライダーV3の愛機ハリケーンのテーマソング。

作中では、メロディー入りカラオケが選曲されており初出はプロペラカブト戦。


挿入歌/イメージソング編集


ヒット曲集では、仮面ライダー讃歌、デストロン讃歌、V3アクション、V3のマーチのイントロなどに台詞や効果音がダビングされている。

これは同時期のキカイダー01ヒット曲集との差別化を図るためである。


作詞:田中守/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:コロムビアゆりかご会


ライダーマンのテーマソング。

作曲された当時V3の曲集はすでに発売されていたため、仮面ライダーXのヒット曲集に収録されることとなった。


  • 仮面ライダー讃歌

作詞:田中守、丘灯至夫/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:子門真人


3人ライダーのテーマソング。劇中ではインストゥルメンタル版が使用された。

ボーカル版は、映像作品は仮面ライダーストロンガーのみとなっている。

ウルトラマンVS仮面ライダー」ではライダーマシンの紹介シーンにて使用された。


  • 不死身の男

作詞:島田真之、丘灯至夫/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:水木一郎


風見志郎のテーマソング。

ワナゲクワガタとの決着からメロディー入りカラオケが選曲されている。


  • V3アクション

作詞:石森章太郎/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:子門真人


V3の戦闘テーマ。

メロディー入りカラオケはゴキブリスパイク戦が初出で、ボーカル版は最終回のみとなっている。


  • V3の一人歌

作詞:田中守、丘灯至夫/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:水木一郎


風見志郎のテーマソングその2。OP以上に家族への想いが歌われている。


  • V3のマーチ

作詞:伊上勝、丘灯至夫/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会


劇場版のエンディング曲として選曲されている。



作詞:土井信/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:日本合唱協会

デストロンのテーマソング。

作中では、メロディー入りカラオケでの選曲が唯一となっている。


  • V3の子守唄

作詞:中瀬当一、丘灯至夫/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:井上裕子


ライダーの子守うたに続く、子守歌シリーズ第2弾。

作中では、メロディー入りカラオケが二回ほど選曲されている。(V3の38話とストロンガー)


  • ぼくらの仮面ライダーV3

作詞:中瀬当一、丘灯至夫/作曲・編曲:菊池俊輔/歌:コロムビアゆりかご会


各話リスト編集

No.サブタイトル登場怪人
1ライダー3号 その名はV3!ハサミジャガーカメバズーカ
2ダブルライダーの遺言状ハサミジャガー、カメバズーカ
3死刑台のV3テレビバエイカファイア
4V3の26の秘密!?テレビバエ、イカファイア
5機関銃を持ったヘビ人間!マシンガンスネークハンマークラゲ
6ハンマークラゲ出現!放て、V3の必殺わざ!!ハンマークラゲ
7ライダーV3怒りの特訓ナイフアルマジロノコギリトカゲ
8危しV3!迫る電気ノコギリの恐怖ナイフアルマジロ、ノコギリトカゲ
9デストロン地獄部隊とは何か!?レンズアリカミソリヒトデ
10ダブル・タイフーンの秘密レンズアリ、カミソリヒトデ
11悪魔の爪がV3をねらう!!ピッケルシャークドリルモグラ
12純子が怪人の花嫁に!?ピッケルシャーク、ドリルモグラ
13恐怖の大幹部 ドクトル・ゲー!?ジシャクイノシシ
14ダブルライダー 秘密のかたみガマボイラー
15V3 死の弱点!!バーナーコウモリ
16ミサイルを背おったヤモリ怪人!ミサイルヤモリ
17デビルスプレーは死神の武器スプレーネズミクサリガマテントウ
18悪魔の裏切り あやうしV3!スプレーネズミ、クサリガマテントウ
19ハリフグアパッチの魚雷作戦!!ハリフグアパッチ
20デストロン四国占領作戦ギロチンザウルスドクバリグモ
21生きていたダブルライダーギロチンザウルス、ドクバリグモ
22恐怖のキャンプ 地底運河のなぞ!ウォーターガントド
23恐怖!墓場から来た吸血男プロペラカブト
24怪奇!ゴキブリ屋敷!!ゴキブリスパイク
25怪奇!!デストロンレインジャー部隊カマキリメラン
26怪人ヒーターゼミのミイラ作戦!!ヒーターゼミ
27生きかえったゾル・死神・地獄・ブラックワナゲクワガタゾル大佐死神博士地獄大使ブラック将軍ドクダリアンシオマネキングイモリゲスウニドグマ
285大幹部の総攻撃!!ワナゲクワガタ、ゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍、ドクダリアン、シオマネキング、イモリゲス、ウニドグマ
29ドクトル・ゲー最後の挑戦!カメラモスキート
30ドクトル・ゲー悪魔の正体は!?カニレーザー
31呪いの大幹部 キバ男爵出現!!ドクロイノシシ
32鬼火沼の怪 ライダー隊全滅!?オニビセイウチ
33V3危し!帰って来たライダー1号、2号!!ユキオオカミ
34危機一髪!キバ男爵対三人ライダー!!原始タイガー
35キバ男爵 最後の変身吸血マンモス
36空の魔人 ツバサ軍団火炎コンドル
37怪しの寺 ムササビ族の呪い!木霊ムササビ
38子連れV3 死のスカイダイビング!殺人ドクガーラ
39人喰い植物 バショウガンの恐怖!!バショウガン
40必殺!V3マッハキック!!死人コウモリ
41あッ!人間が溶ける!ヨロイ元帥登場ガルマジロン
42カタツムリ人間の人体実験!カタツブラー
43敵か味方か?謎のライダーマンカマクビガメ
44V3対ライダーマンカマクビガメ
45デストロンのXマスプレゼントサイタンク
46ライダーマンよどこへゆく?サイタンク
47待ち伏せ!デストロン首領!!シーラカンスキッド
48見た!デストロン首領の顔!!オニヒトデ
49銃声一発!風見志郎倒る!!カメレオン
50小さな友情吸血カメレオン
51ライダー4号は君だ!!ザリガーナ
52(終)デストロン最後の日デストロン首領、ザリガーナ、オニビセイウチ、バショウガン、死人コウモリ

余談編集

2016年にニコニコ動画で、31話が配信された際に一部音声に不具合が生じていた。


2019年8月17日、「東映特撮YouTube Official」にて当日22時公開予定だった第41話と第42話が予定の時刻になっても更新されず翌18日3時まで約5時間遅延し、この間第1話以外視聴する事が不可能になる事態に陥った(原因は公式曰く「システムエラー」であるとしているが、ユーザーの間では「手動で更新してるから『ヒューマンエラー』だろ」と見る向きが強く「予め配信時刻を設定して定時配信を行える『プレミア配信』機能を駆使出来なかったのか」と批判する者もいた)。

このため特例措置として配信期間を本来の24日22時ではなく29時間加算された翌日25日22時まで延長される事になった。また、この一件が作用したかは定かでは無いがこれ以降は「曜日問わず初回・最終回」「土曜朝夜・日曜朝」に限られるものの、プレミア配信がなされるようになった。

ちなみに2023年9月27日に第41話と第42話が再配信された際は当日21時からプレミア配信という形で実施され、何事も無く無事配信を終えた

なお、2021年9月29日には「仮面ライダーBLACK」第32話が視聴出来なくなるという事態が発生しているが、その後10月13日に2週遅れで第32話の配信が実施された。


2021年10月1日、HD版がTOKYOMXで地上波初登場。これは、先週までの仮面ライダー(初代)の枠から引き続きとなる。


2022年1月21日からはTOKOMXでのV3放送後にお昼のショッカーさんの放送が始まる。


2022年10月14日にV3再放送は最終回を迎え、その後には仮面ライダーXが引き続き放送される事に。


関連タグ編集

昭和ライダー 仮面ライダーTHENEXT

風見志郎 結城丈二 立花藤兵衛 珠純子


主なゲスト出演者

藤江喜幸 奥村公延 上田みゆき 松田洋治 三井恒 打田康比古


仮面ライダー仮面ライダーV3仮面ライダーX

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