「首領の命令だ!」
概要
『仮面ライダーV3』第9、10話に登場する九州・佐伯湾に棲息するヒトデを元に剃刀の能力を付与して制作された機械合成怪人。
髑髏を思わせる人型にヒトデがくっついたかのような不気味な姿をしており、デストロン首領の勅命を受け『レーサー地獄部隊』を使って人工衛星用の核強奪を初めとする様々な破壊工作を企むレンズアリの作戦補佐及び、V3の抹殺を使命とする。鳴き声は「シャシャシャシャシャ/シーリー‼」
共闘を謳いつつも実際には我の強いレンズアリを立て自身は常に彼のサポート役に徹するという稀に見る悪の組織の怪人としては(首領の命とはいえ)相棒思いの良いヤツである。そのためレンズアリは当初渋っていたが、時折互いの得物をぶつけて共闘を誓い合うシーンが存在する。
レンズアリとの息の合った見事なコンビネーションでV3を追い詰めるが、レンズアリは想定外のV3・26の秘密の1つ『レッドランプパワー』の力が元で敗死。
自身も彼の仇を討とうと奮闘するが、健闘むなしく『V3きりもりキック』の前に敗れ去った。
能力
右腕に組み込まれた剃刀は鉄や岩をバターの様に切り裂けるほどの切れ味を誇り、例え叩き折られてもヒトデの再生能力で瞬時に元に戻す事ができる。
左手には人間の血を吸い取る吸盤があり、胸元にある口からは可燃性の毒液を噴出する。
また、海洋生物の改造人間だけあり水中適応能力をもつほか、陸上でも高いジャンプ力を発揮できる程の強靭な脚力を持つ。
客演情報
仮面ライダーZXを主役とした唯一の映像作品『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』において時空魔法陣の力によって生まれたコピー怪人の1人として登場した(何気に再生怪人軍団の中では最古参メンバーだったりする)。この時のスーツはたまたま現存していたアトラクション用を使用している。
すがやみつるによる漫画版ではミサイルヤモリやレンズアリと共に、自軍基地に乗り込んできたV3に襲いかかる。しかし、V3が発動した逆ダブルタイフーンに巻き込まれ、基地ごと粉砕された。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』では蘇ったドクトルGと共に高知県を襲撃して占領。市民を奴隷のようにこき使ってサタンニウムを採掘させていた。12巻ラストにて他の機械合成怪人と共に乗り込んできたV3を迎え撃つが、本編未使用のV3・26の秘密の技の一つ、V3レッドボーンリングでプロペラカブト、ジシャクイノシシ、ドリルモグラ、ハリフグアパッチとともに撃破された。
…が、続く13巻でもう1体姿が確認出来るため、ピラザウルスの様に試作型でもいたのかもしれない。