CV:峰恵研、山下啓介(映画)、うすいたかやす(PSゲーム版)
人間態(偽吉村秀夫):練木二郎
スーツアクター:岡田勝
概要
『仮面ライダーV3』第13話「恐怖の大幹部ドクトル・ゲー!?」に登場するアマゾン原産のイノシシと磁石の機械合成怪人。鳴き声は「シャシャシャシャシャーッ」
時速300kmもの速さで敵に体当たりする「イノシシダッシュ」が必殺技。
また右腕についている「スーパー磁石」は空を飛んでいる飛行機の計器や仮面ライダーV3の電子頭脳を狂わせ、自動車を浮かび上がらせられるほどの磁力を持つ。この力で敵に物をぶつけることもできる。この磁石からは周囲に電磁網を展開して触れるものを吹き飛ばす「ジシャクバリア」を放つこともある。
人間に変身することもできるが、体に流れている電流までは誤魔化せないため周囲に電波障害が発生する。
丹沢の牙ヶ岳に伝わる伝説の猪男の写真を撮りに来た風見志郎の後輩である吉村秀夫を襲い、吉村のガールフレンドである陽子が入院している病院に吉村に化けて現れ「猪男はいなかった」と告げてその場を去る。
次に「G(ゲー)作戦」の下準備として自動車を襲撃し、運転手を救助したV3と戦闘。スーパー磁石の磁力で苦しめ爆殺させた。
だがV3の爆発が逆ダブルタイフーンの偽装であり実際は生きていることに気づいておらず、またしても吉村の姿でビルの屋上からスーパー磁石で新幹線を破壊しようと企んだが追ってきた風見と交戦。
逆ダブルタイフーンが原因で変身出来ない風見を追い詰めたが、制限時間が終わったことで再度変身したV3と路線が見渡せる丘で闘い、背後を取られてV3電熱チョップでスーパー磁石を壊される。だが、「G作戦」の実態はドクトルGの日本上陸を悟られない為の囮作戦であり、作戦成功をV3に明かした。
そして、V3を道連れにしようとイノシシダッシュを放つも避けられてしまい、自分だけ崖から転げ落ち立ち上がるもそのまま爆死した。
その後の登場
映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』にて再生怪人として登場。
デストロン基地にやってきた風見をピッケルシャークと共に迎え撃ったが返り討ちにあい、撤退する。
そしてデストロン無人島基地にてスプレーネズミ、レンズアリ、ガマボイラー、クサリガマテントウ、バーナーコウモリ、ピッケルシャーク、ドリルモグラと出撃し仮面ライダー2号を迎え撃ったが、ドクトルGの無茶な命令でタイホウバッファローの砲撃に巻き込まれ死亡した。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』では四国を襲撃した再生怪人の一人として登場。
高知のバダンニウム鉱山に殴り込みをかけたV3を襲撃するが、V3レッドボーンリングに巻き込まれて粉々に引き潰されて爆死した。
意外な共通点?
この回の物語の流れとセリフ回しは、帰ってきたウルトラマン第39話とほぼ同じである。
脚本担当はそれぞれ異なる(V3は伊上勝、帰マンは田口成光)が、奇妙なほどに共通点が多い。
共通点
- 怪人(宇宙人)が山の伝承を隠れ蓑にして悪巧みをする
- 猪男(雪男)を追う青年の名前が「ひでお」(吉村秀夫/津村秀男)
- 青年のガールフレンドの名前が「ようこ」(陽子/片岡洋子)
- 主人公の組織(少年ライダー隊/MAT)に山の遭難の報せが入る
- 村人が猪男(雪男)の恐ろしさを語る
- 青年のガールフレンドが診療所(ロッジ)で猪男(雪男)を目撃する
- 青年に化けた猪男(雪男)が現れて「猪男(雪男)なんて存在しない」と口にする
- 主人公が青年に触れて違和感を感じる
- 怪人(宇宙人)の仲間達が潜入する
相違点
- 主人公が青年に触れて偽物と気づく理由(猪男は電流、雪男は低温)
- 青年の偽物が正体を暴かれる(吉村秀夫は風見史郎に正体を明かされるが、津村秀男は誰もいない公園で宇宙人と分離する)
- 青年の行方(吉村秀夫は牙ヶ岳にまだいるが、津村秀男は公園でガールフレンドと再会する)
- ドクトルGは無事日本へ潜入するが、バルダック星人は部隊と星ごと消滅する