概要
この項目には複数の意味が存在する。もともとは英語の単語、chopから来ており、これには動詞で「(斧や鉈などの鋭利でない刃物で)たたききる」、「(肉などを)細かく刻む」の意味があり、名詞では「(豚や羊などの)あばら骨付き肉」、スポーツの用語などの意味がある。
この項目ではこの中でスポーツの用語に関して説明する。
この単語が使われるスポーツとしてはテニス、ボクシング、それと格闘技が存在する。
テニスでの意味は「バウンドしたボールの下のほうをたたくようにして打ち、ボールに逆回転を与える打ち方」であり、カットともいわれる。
ボクシングでの意味は「グローブの側面でたたききるように打つ」行為であり、反則である。
格闘技においては空手や拳法などの手刀に似た技であり、手の小指側の側面にて相手を打つ(なお指先で打つ技は貫手である)技である。柔道や合気道の形においては「短刀を持っている」ことを示すものであるとされる。
なお空手等においては攻撃技というよりも防御用や緊急時の技であるとされる。
この技は特にプロレスにより使用されたが、当初は掌を広げた状態で首から胸元を張り手で叩く打撃であったとされる。
ところが力道山(力士、プロレスラー。金銭トラブルで相撲をやめたのち、プロレスラーとなる。日本のプロレスを立ち上げた張本人)が自分の武器であった張り手を改良し(一説によると大山倍達が手刀技を伝授したとも)、この種の技として使ったといわれる。
さらにその弟子であるジャイアント馬場は相手の頭に垂直に落とすという脳天唐竹割りを開発した。
この技のメリットとしては技の出が早いこと、連続して出せることである。ただしこの技は腕に反動が来るため、武器として使用するためにはかなり腕を鍛える必要がある。