🎾競技
ネットで二つに仕切られたコートにプレイヤーが立ち、ラケットでボールを打ち合う。
相手に打ち返せない球を打つためにいろいろな技術が存在するが、
あまりにぶっとんだ技術を使ったテニスは「テニヌ」として別物扱いされている。
得点ルール
サーブ権を持つ者は25秒以内に始めた後、相手より1度多く打ち返したプレイヤーが得点する。
ボールを打ち返す場合、落下地点が相手のコートでなければならず、
コート外にボールが落ちた場合はアウトとなり相手の得点になる。
1度得点すると15点、30点、40点と増え、先に4回得点すると1ゲーム取得となる。
無得点のことをラブと言う、例0-40・ラブフォーティー
両者ともに3回得点するとデュースになり2回連続で得点するまで続く。
それを6ゲーム取ると、1セット取得となる。
互いに2ゲーム以上離されずに6ゲームずつ取り合ったところで、7点先取・6-6となった場合は2ポイント差がつくまでプレーを続けるタイブレークに移る。この場合のセットスコアは7-6と表記される。
四大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン<全英>、全米)では男子が3セット先取の5セットマッチ、女子が2セット先取の3セットマッチで行われる。
四大大会の内、全米以外の全豪、全仏、ウィンブルドン<全英>では最終セットにタイブレークが無いため2ゲームの差がつくまでプレイし続けるために最終スコアがとんでもない数字になることがある。
テニス史上最長の1試合のプレイ時間は2010年ウィンブルドン、一回戦ジョン・イズナー対ニコラ・マユの試合、総試合時間11時間5分・日没中断を二回はさみ3日間にわたって行われ最終セットのゲーム数だけで70-68というとんでもない数字でイズナーが勝利した。
ちなみにイズナーは8年後の2018年のウィンブルドンでも準決勝のVSケビン・アンダーソン戦にて上記のVSマユ戦に次ぐ長さの6時間35分の試合を経験している(この試合は最終セット26-24でアンダーソンの勝利)。
2セット先取の3セットマッチでの最長試合時間は、2012年ロンドン五輪・男子シングルス準決勝。
ロジャー・フェデラーvsファン・マルティン・デルポトロの試合の4時間26分。
その他のツアー大会では男女ともに2セット先取の3セットマッチ。
テニスを扱った著名な作品
ベイビーステップ(勝木光)
など
関連イラスト
著名なテニスプレイヤー
BIG4
ロジャー・フェデラー、ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル、アンディ・マレー
日本人選手
その他
アンドレ・アガシ、マリア・シャラポワ、セリーナ・ウィリアムズ
現在の世界テニスの世界ランキングベスト10
※2014年シーズン終了時
(詳細はWikipediaへのリンク)
男子
順位 | プレイヤー名 | 国籍 |
---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ(詳細) | セルビア |
2 | ロジャー・フェデラー(詳細) | スイス |
3 | ラファエル・ナダル(詳細) | スペイン |
4 | スタン・ワウリンカ(詳細) | スイス |
5 | 錦織圭 | 日本 |
6 | アンディ・マレー(詳細) | イギリス |
7 | トマシュ・ベルディヒ(詳細) | チェコ |
8 | ミロシュ・ラオニッチ(詳細) | カナダ |
9 | マリン・チリッチ(詳細) | クロアチア |
10 | ダビド・フェレール(詳細) | スペイン |
女子
順位 | プレイヤー名 | 国籍 |
---|---|---|
1 | セリーナ・ウィリアムズ(詳細) | アメリカ |
2 | マリア・シャラポワ(詳細) | ロシア |
3 | シモナ・ハレプ(詳細) | ルーマニア |
4 | ペトラ・クビトバ(詳細) | チェコ |
5 | アナ・イバノビッチ(詳細) | セルビア |
6 | アグニエシュカ・ラドワンスカ(詳細) | ポーランド |
7 | ウージニー・ブシャール(詳細) | カナダ |
8 | キャロライン・ウォズニアッキ(詳細) | デンマーク |
9 | アンゲリク・ケルバー(詳細) | ドイツ |
10 | ドミニカ・チブルコバ(詳細) | スロバキア |
テニスから派生した競技
テニスから派生してソフトテニス(軟式テニス)や車いすテニスも行われている。
ソフトテニス(軟式テニス)
テニスが日本へ紹介された当時、テニス用具の国産化が難しく輸入品が高価であったため、比較的安価に輸入できたゴムを材料としたボールが使われたのが始まり。
シングルスはなくダブルスオンリーなど、用具の違いも含めて硬式テニスとは別物と言える競技で、紳士のスポーツというより高校野球のような泥臭さもある。
ゴムボールを使用するため、硬式よりも凄い変化がかけられるうえ風・地面の状態の影響も受けやすいため、初級~中級テニヌ並みの打球を打つことも全く不可能ではない。運が良ければ「零式ドロップ」や「ブーメランスネイク」のような変化もかけられるため、硬式テニスとはまた違った駆け引きが行われることも。
また硬式ボールと違ってバウンド後はスピードが落ちるため意外とラリーが続く。もちろんバウンド前は早いのでバウンド後を取られないようにするという駆け引きもできる。
ソフトテニスを扱った作品
車いすテニス
車椅子に乗って行うテニス。2バウンドでの返球が認められている以外、ルールはテニスと変わらない。
1976年、アクロバットスキーの競技中のけがにより下半身不随となっていたアメリカのブラッド・パークスが中心となって成立。1980年にはパークスが中心となってアメリカ車いす財団(NFWT)が設立、1981年にはテニスの国際普及を目指して車いすテニス選手協会(WTPA)が設立される。
(1998年、国際車いすテニス連盟が国際テニス連盟に統合され、同連盟の車いすテニス部門として正式に組み入れられた。またアメリカ車いす財団もまた全米テニス協会に統合された。)
日本でも1985年には福岡県飯塚市で国際大会が行われた。
1988年7月、国際テニス連盟が車いすテニスにおける2バウンドによる返球ルールを承認し、この新競技を正式に認可した。
同年ソウルパラリンピックの公開競技に選ばれ、バルセロナパラリンピックでは正式種目になる。
また、全豪オープンをはじめ、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープンといったテニスの4大大会(グランドスラム)に車いすテニス部門が相次いで創設された。
日本では、男子の国枝慎吾選手がグランドスラム車いす部門で男子世界歴代最多となる計40回(シングルス20回・ダブルス20回)優勝、パラリンピックではシングルスで2個・ダブルスで1個の金メダルを獲得している。
女子では上地結衣選手がシングルス8回・ダブルス16回優勝、21歳135日で年間グランドスラムの達成は、「女子車いすテニスにおける最年少での年間グランドスラム」という記録としてギネス世界記録に認定されている。
立位テニス
障碍者スポーツの分野だが車いすテニスとは異なり、立って競技をする。ルールはテニスと変わらない。
2013年に競技団体「TAP FOUNDATION」が発足し、2017年には身体障がい者立位テニス協会(JASTA)が日本に設立された。まだ歴史が浅く、国際普及をめざして活動が行われている。