概要
主に漫画・テレビアニメ『テニスの王子様』で見られる競技。
テニスコート上でラケットとボールを使って行う競技で、テニスに似ているがテニスではない。
基本的に相手のコートに打ち返せない玉を打ち込めばポイントとなるが、相手を吹き飛ばす、傷めつけるなど、何らかの方法で再起不能にしても勝利になる。
ぶっちゃけ「名状しがたいテニスのような何か」である。
作者の許斐剛氏も結構早い段階で現実離れの自覚はあったらしく、5巻の幕間では怪我をして頭から血を流すリョーマに医者が「君たち本っ当ーにテニスをしてるのかね!?」と聞いている。至極真っ当な疑問だろう。
…まぁ、ジャンプ的にはマトモにスポーツしちゃうと非常に地味になっちゃう(しかもテニスは少人数がプレイする競技)ので、作者の技量が低いと低評価を食らってあっという間に打ち切り行きになりかねないから、コレでいいのかもしれない。オーソドックスから移行した前例もあることだし。
特徴
打った後、ラケットに穴が開くのは序の口。
ボールの回転でおおよその現象に説明をつける独自の回転理論が存在する。
プレイヤーからオーラが出てくることがある。しかも他人がそれを目視できる。
ボールに異常な威力が込められており、打ち返そうとしても体ごと勢い良く吹き飛ばされてしまうことがある。場合によっては上部にある客席などに衝突する。
プレイヤーが分身する。ボールも分身する。だが分身したボールを全て打ち返す。
また、対峙しただけで身動きが取れなくなることもある。
炎が燃え上がる。竜巻が起こる。宇宙が出現した上にテニスボールが隕石の如く飛来し、恐竜が絶滅する。更に最近は空間を削り取ってボールを止める者まで現れたようである。
そして試合中、何が起きても全く動じず、ひたすらコールだけをし続ける審判。
なによりとんでもないのは、このレベルの試合を行っているのが中高生という点である。
そして、テニプリ世界のプロテニスプレイヤーは巨大化したりする。
「テニヌ」の由来
2005年8月に「全日本テニス振興会」という団体が、「テニスの王子様」が余りにもテニスからかけ離れたモノとなっており、実在のテニスに対して誤解されるから名称を「テニヌ」か「超テニス」に変えるべきだと東京地裁に申請したというニュースが由来である。
無論、あくまでもネタニュースであり、全日本テニス振興会という団体も存在しない。
だが、その時既に「テニスの王子様」は、テニスの皮を被った何かと化していた為、本気でこのニュースを信じ込んでしまった人もいたとか。
その当時のニュース
関連タグ
リングにかけろ:少年ジャンプにおける超次元格闘漫画の先駆者。
スパーク!!ララナギはりけ〜ん:ちゃおにおけるテニヌのそっくりさん。こちらは女子バレーボール。
仮面ライダーディケイド:第10話にて行われたテニス勝負がどう見ても「テニヌ」だった。
ディケイゴ:その時の中の人ネタ。
マリオテニスエース:シリーズでラケット破壊が勝利条件に加わってしまった。
まことちゃん:主人公ペアがテニス大会に出場した際、ルールを「相手にボールをぶつけたら勝ち」と認識しており、バイオレンスな試合運びを行っていた。
テニスワルド:機界戦隊ゼンカイジャーに登場する戦隊怪人。テニスでしか倒せないのだが、やっていることがテニヌのそれである。
SPY×FAMILY:原作の31話~34話(アニメでは22話~23話)に登場したテニス大会とその後の展開でテニヌが繰り広げられている。