概要
イナズマイレブンシリーズの作中で行われているサッカーの通称。
初出は初代イナズマイレブンのパッケージに書かれた「超次元サッカーRPG!!」という文言であり、TVアニメの次回予告の最後に円堂が「これが、超次元サッカーだ!!」と言ったことからユーザー間に瞬く間に定着した。
「これサッカーアニメ(ゲーム)?」との疑問には「超次元サッカーです!」と答えてあげよう。
一作目の実写CMから通常のサッカーではありえない現象が次々と起きる(必殺技でボールがゴールから外れ物置が爆発する、跳躍が脅威の身体能力、ファールの基準など)。
そんな場合も、この一言で説明が付いてしまう。
サッカーの試合で互いの選手が全力を尽くしてやってるいるからという前提はあるが物語が進むに連れて明らかにサッカーの試合外でも必殺技は使われてたり、(ゲーム版に限り)試合会場どころか国一つ程度は巻き込んでる必殺技もあったりと一見とんでもないことになってるように思えるが大前提が超次元だから仕方ない。
転じて、試合外での超展開なども「超次元」で説明がつけられてしまう。
我々からすれば『イナズマイレブン』世界の住人は超人と言わざるを得ないが、インフレが激しい世界観であり、超人的な必殺技を使える程度では世界レベルのプレイヤーにはなれない。
老若男女問わず、サッカープレイヤー以外も超人揃いなのはもはやお約束のレベル。
ちなみに外伝作品に当たる『ほのスト!〜豪炎寺のひとりごと〜』によれば、ドッジボールでも必殺技は使用可能との事である。
この漫画が公式設定に還元されているかどうかはさておき、『2』ではアフロディを怒らせた木暮夕弥がヘブンズタイムで動きを止められたり、アニメ版(FFI編)にて土方雷電が敵の追手から逃れるためにディフェンス技の「スーパーしこふみ」を使用するなど試合外でも必殺技を使用できる以上は他のスポーツに応用できても不思議ではない…はず。
これ1作のためだけに空想科学読本が書き下ろされたこともあるなど『イナズマイレブン』の最大の魅力となっている。
公式も「ゲーム中に登場する必殺技や特訓は架空のものです。危険ですので真似をしないでください」と注意喚起しているほどである。
超次元サッカーで起こり得る事
イナズマイレブンの場合
必殺技編
- ボールが燃え、ゴールが凍り、ビームやミサイルが飛び交い、雷鳴が轟き、突風が発生するのは当たり前。
- 選手の口から火炎や水鉄砲が飛び出す。
- 地面が隆起したり、大波が発生し、空間が歪んだり、フィールドに花畑が咲き乱れて虹が掛かったり、爆発が起こるのは日常茶飯事。挙句の果てには炭酸飲料が噴き出す始末である。
- 選手が分身する
- 必殺技で何かを召喚するのは当たり前
- ボールが有り得ない形に変化する
- 必殺技で身体変化が起こる
- 必殺技の為に道具を持ち出す
- 新体操用のリボンや団扇ならまだ可愛い方だが、爆弾や実体剣といったファウル率の高そうなものもチラホラある。でもファウル率は低め。
- 手足から剣やドリルを生やしたり、盾を作り出したり、地面から錨やハンマーを引き抜いたりと自力で生成するパターンも。
- おまけに黄な粉餅やスパゲッティ、風船ガムを使った技まであったりする…。
- アクセスした軍事衛星からビームを放ってボールを止める技も…。どうなってんだこの世界は。
- 『ダンボール戦機W』とコラボした関係で、LBXの必殺ファンクションを使ったシュートが存在している(ちなみにLBXはホビー用小型ロボットでありながら、運用次第では恐ろしい軍事兵器になり得る恐ろしいシロモノで、一度はその危険性故に販売中止になった事がある)。
- TCGとの連動でカードを使った必殺技が存在し、カードにシュートしたボールを反射させたり、カードを盾にすると言ったカードゲームでもあんまりありそうにない現象が起こっている(モーション自体は既存技の流用)。
- 時間や重力を操る
- 手からのビームでシュート!でもハンド扱いされない
- ジャンプだけで宇宙へ行く
- ゴールをずらしても反則にはならない失敗するとただぶつかっただけで済むが…
- やたら殺意が高いブロック技やドリブル技
- この手の技は爆弾を使う技よりもファウル率が高い。
- シュートで地球を爆撃したり、台風を発生させる
- ドリブルやブロック技で突風や竜巻を起こす技はあるが、後者の場合は地球から台風の目が観測できるレベルで天変地異が起こっている。
- ドリブルで空間移動
- サイボーグでもないのにスキャニングを用いた必殺技が使える
- 選手をバットやゴルフ代わりにしてシュート
- LBXの必殺ファンクションを相殺する
- 距離があればあるほど威力を増すシュート
- 味方を盾にしてゴールを守る
- これだけの必殺技でもボールやゴールが壊れない
- 必殺タクティクス
- フィールドにいる各チーム全員で放つ必殺技。数の暴力からか選手個人(最大3人で放つ必殺技もあるが)では基本的に防げないという特徴がある。
- 竜巻のような壁が発生したり、大波が発生したりと超次元的な演出はあるにせよ基本的に選手がフォーメーションを組んで放つ大掛かりな必殺技という扱い。
- なのだが、敵の動きを止める黒雷を落としたり、スピードを上げる後光を発したり、試合時間の早さを操作したりともはやフォーメーションが関係ない必殺タクティクスもある。
- ちなみに「オフサイドトラップ」といった実在する戦法も存在する。おい、超次元サッカーしろよ。
- 豪炎寺先生によるファイアトルネード治療法
特訓編
- サーベルタイガーや雪男を相手に戦う
- バジリスクよろしく運河を走ったり、埠頭のクレーンでバンジーを始める
- 特訓の内容がドカ食い
- 海の中でシュートの特訓をするだけで海が荒れる
- どう見ても身長の約三倍はあるハードルを飛ばせる
- 遊園地の地下に特訓施設がある
- 鹿に頭突きを食らわされる
- ノーマルシュートが滝を登る
- やたら殺意の高い特訓設備
- 例えば、『イナズマイレブン2』では特訓用のボールシューターがガトリングになっていたり、『イナズマイレブンGO』では虎の穴のような訓練施設があったり、『イナズマイレブンGO3』ではミサイルや爆弾が飛び交う中をドリブルさせられる(アニメ版に至っては崩れていく吊り橋を渡らされている)。
- タイヤで体を縛ってキーパーからリベロへ転向する為の矯正を行う。
- 特訓のためにわざわざ梯子車を借りる(アニメFF編第5話のみで原作にはないシーン。ちなみに借りてきた車種は実在する「モリタ・スーパージャイロラダー」)
恐ろしいことにゲーム版『1』の方が特訓内容がまだマトモだったりする。
登場人物編
- 人外が参戦するのは当たり前
- 場違いな衣装の選手がいるのは当たり前
- ボクシング用ヘッドギアだったり、シュノーケルだったり、肺活量を上げるマスクだったりとサッカーとは関係ない物を身につけている選手が多い。
- 感覚が麻痺しがちだが、ゴーグルとマントを付けている鬼道もこの部類である。よりにもよって騎士兜の選手にこの点を突っ込まれてしまっている。試合ではないものの剣城京介や最新作の桜咲丈二など改造制服を着ているキャラがチラホラ。
- ヘアスタイルも扇風機型だったり、モーニングスター型だったりと超次元である。
- 実況のためだけに全国を飛び回る将棋部員
- アニメ版では固められた雪だるまやヤシの実から出現するなど将棋部員の割に身体能力が凄まじい。
- 『GO2』に至ってはそこらにいた海の家の主人が毎回、実況として駆り出される始末である。
- マタギでもない中学生がヒグマを撃退する
- 追加メンバーが総理大臣の娘
- その娘は中学生にして総理大臣のSPチームの司令塔(このSPチームはサッカーチームでもある)。
- 素人が急激に世界レベルにまで成長する
- 尤も、初代の頃から他の部活に所属しているキャラクターをスカウトするのは当たり前であり、むしろ彼らを育成することがこのゲームの醍醐味である。
- 砂漠の国で育った選手と互角に渡り合う出前持ち
- 厳重に管理されているであろう機密文書をあっさりハッキングして入手してしまう中学生
- 巨漢キーパーのユニフォームの中に収まる双子のディフェンダー
- 明らかに物理法則上無理のある収納のされ方をされており、実況も突然のDF二人の出現に驚いていた。
- ゲームでは、他作品出演の老人が登場する。
- フィールドに出て来ないが監督達も普通じゃない。
- ラーメン屋の親父から敵対側のご家族、元指導者資格停止経験も持つ新監督にはじまり、各チームの監督の面々も選手に引けを取らない。
- 「GO」からはフォーメーション画面で監督を変更可能となるが(ゲーム上の都合とはいえ)敵チーム側の監督を選択して大丈夫なのだろうか。
- ラーメン屋の親父から敵対側のご家族、元指導者資格停止経験も持つ新監督にはじまり、各チームの監督の面々も選手に引けを取らない。
世界観編
- 試合に負けると装甲車やサッカーボールで学校を破壊される
- 世界の命運を賭けた戦いをサッカーで決着する
- 『イナズマイレブン3』は相手チームの事情に首を突っ込んでいたら世界規模の陰謀に巻き込まれていたというストーリー展開であった。
- サッカーボールで選手がボロボロにされるのは様式美
- なので「3分で決着を着ける」という宣言も実現が可能だったりする。
- ピッチにクレーターができるほどの試合でも死人が出ない
- 忍者が現代にも存在している
- 相手チームの倫理観が壊れている
- 選手に洗脳を施したり、相手プレイヤーに下剤を盛ったり、相手チームの頭上に鉄骨を落とそうとしたり、チームがテロリスト、禁断の必殺技や危険なアイテムなどを使わせて選手をボロボロにするという例がある。
- 果ては軍事用のドーピングをサッカーの試合で使用する始末である…それでも彼らは律儀にサッカーで勝負してくれるだけまだマシなのだが。
- 未来からサッカーを潰す為に襲来する組織
- そしてご丁寧にもサッカーで勝負してくれる。
- ぶっ飛んだ構造のスタジアム
- 円堂守時代にはギリシャ彫刻を思わせる空中スタジアムや潜水艦内部のスタジアムが存在していた。
- 松風天馬時代にはとうとうスタジアムにギミックが組み込まれるようになり、スタジアムの一部が急に海に沈んだり、ピンボールのバンパーやフリッパーが出現したり、竜巻が起こったり、フィールドが氷床になっていたり、流砂が発生するなど明らかに安全面度外視の設計である。
- トゥントゥクトゥントゥク…
- 20kgの重りを付けた上で必殺技を縛って世界大会決勝まで駒を進めるチーム
- 八百長がまかり通る管理サッカー
- サッカー禁止令
- 美意識が狂った世界
- ヒロインと重婚する主人公
- 試合中に選手全員交代が許されるルールがある
- 字が汚いノートが未来では聖典扱いされている。
- 恐竜とサッカー
- 優秀なサッカー選手の遺伝子から新人類が生まれる
- 最強のチームを作る為に偉人や英雄の力と融合する
- ゲーム版ではオーラの提供元となった偉人たちとサッカーする事もできる。
- 洗脳・封印・テレポート・攻撃なんでもありのデバイスの形状がサッカーボール
- 元テロリストが日本代表入り
- ファンタジーとSFが当たり前に共存する世界観
- 先述した参戦選手の種族を見て貰えばとんでもない世界観であるという事がわかるだろう。まぁ、これも超次元サッカーだから仕方ない。
- 部員専用のオタク部屋がある中学校
- 部員が現役の売れっ子クリエイター、マネージャーがメイドとかなり設定が盛り込まれている。
- 尤も今でこそ学生がクリエイターをやっているというのは珍しくなくなっているが。
- 商店街のメンバーで組まれたサッカーチームやアパートの居住者で組まれたチームがある
- 専用のチームが作られるほどご近所付き合いはかなり良い世界観らしい。
- 樹海の奥地でサッカーチームがサバイバルしている
言動編
その他超次元発言に関してはTVアニメ本編のおまけコーナーである「今日の格言」も参照。
おまけ
必殺技で出現するものの一例
随時追加希望
著名人からの反応
- ライブドアニュース公式チャンネルで配信されている「ゲームさんぽ」シリーズで『イナズマイレブン』が取り上げられた際にはなんとサッカー元日本代表の権田修一選手、乾貴士選手をゲストに招いてプロのサッカー選手の視点からの反応をうかがうという内容になっていた。
- 権田選手からは「(ムゲン・ザ・ハンドはキャッチの)基本に忠実」と好評であった一方で「ゴールずらし」は冷静に「退場でしょ」と判定を下すなどの様々な反応が飛び交った(参考)
- 医療従事者の経験がある某実況者からは選手の体調を心配される。
余談
実現は可能か?
第1作の注意書きにもあるように真似はしてはいけない。
しかし、実際に可能かどうかは度々議論になる事があり、先述したように『イナズマイレブン』一つのために空想科学読本『イナズマイレブン科学研究所』(ファミ通BOOKS/2011年06月刊行)が出版されているが、空想科学読本本誌や姉妹作でも度々取り上げられている。
第10巻では「イナズマブレイク」、ジュニア第17巻では「ホワイトハリケーン」、ジュニア第18巻では「ファイアトルネード」。公式チャンネル「空想科学研究所KUSOLAB」では「帝国学園の装甲車」(参考)、ラジオ版では「アストロブレイク」(2011年6月5日放送分)が議題に上がっている。
その他
『オリオンの刻印』ではオリオンの使徒による反射ミラーを使った目眩しや暗器を使った傷害行為(※必殺技ではない)、ドーピング薬を仕込むなどサッカーからあまりにも(悪い意味で)逸脱、反則が横行する描写が多く賛否両論を生んだ。
過去作でも試合開始前の妨害行為、八百長、選手の袋叩きといった描写はあったのだが、試合中では基本的にパスやシュート、ラフプレーなどサッカーの範囲内で行われる事が多かった為に『オリオン』ほど批判の対象には上がりにくい。
必殺技は他者にも見えている事がところどころで判明している。
例としてマジンザハンドのマジンを視認するアフロディ、白龍の技発生時に急激に出た積乱雲、解説が「ゴッドブレイクか!?」と発言するなど(地形変化技は本当にどうなってるのだろうか)。
エフェクトが見えないとしても、超飛躍力(ファイヤートルネードやデスゾーン)や空中での物理法則を無視した動き(ザ・エクスプロージョン等)といった説明がつかない身体能力を持っていることになるが。
超次元サッカーを題材とした作品の例
- コスモストライカー
- スターダスト11
- キャプテン翼(時々)
- 少林サッカー
- 清村くんと杉小路くんと
- LIGHTWING
- 仮面ライダーカブト(題材ではないが、主人公達が超次元サッカーっぽい事をやらかした回がある)
- ビーナスイレブンびびっど!
- たまごっち(イナズマイレブンのパロディ回が存在する)
- アウトブレイク・カンパニー(イナズマイレブンのパロディ回が存在する)
- ウルトラマンメビウス(イカルガ・ジョージが流星シュートという技を持っており、ボールが燃えるほどの威力を持っている)
- 劇場版仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
- マリオストライカーズシリーズ(ある意味先駆者となったゲーム。)
- くにおくんシリーズ(テクノスジャパンのファミコンゲームで何でもアリ系元祖)
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