「俺に乗れねぇ波はねぇ!」
「なんだァ、その顔。綱海に〜にを忘れちまったか?」
CV:阪口周平
プロフィール
『波乗りディフェンダー』
概要
イナズマイレブン
大海原中3年生。出生日は7月3日(イレブンライセンスカードより)。
ポジションはDF。背番号4番。
一見軽そうな外見だが、広い心と気さくで熱い性格の持ち主。アニメ版では珊瑚に見とれて船から落ちた目金を助けた際に円堂たちと出会った。
サーフィンが趣味で、「273(ツナミ)」と書かれたサーフボードを愛用(世界大会本戦でも持参しており、彼の命ともいうべきアイテムである)。海から飛び出す際に、降ってきたサーフボードが円堂らの付近に刺さるため、目金たちの腰を抜かせていた。
物事を海や波に例えて話す事が多い。ただ、エイリア学園の襲撃事件を知らないなど世情には疎い面がある。
一般人にしては異常に身体能力が高く、ド素人であるサッカーで宇宙人や強化人間と渡り合うチームのメンバーとなり、さらにはFFI日本代表に選抜されたところをみると、超次元な運動神経の持ち主と思われる。実際にアニメ版ではサーフボードに乗りながら飛んできたボールを蹴り返したり、溺れた目金を抱えながら泳いだり、巨大魚を一人で担いでいたほど。
当初はサッカーに興味がなかったが、鬼道に煽られて雷門イレブンと練習を重ねるうちにサッカーの面白さに目覚める。
両足でボールをキャッチする絶技を持っているが、DFにしてはブロックはおろか、ドリブルすらもままならず、池宮城にドリブルの仕方を質問するなど習得には難儀していたが、それを自慢の高いキック力で補ったり(ツナミブーストが生まれたきっかけの一つである)、大海原イレブンとの交流を深めて見事モノにしていった。
アニメ版では正義の鉄拳習得のために円堂にサーフィンの技を伝授している。本人が海の危険性をよくわかっている為、教え方はかなり真面目であった。
また、海の男というだけあってビッグウェイブスには対抗意識を燃やしていた。
かなり後になって入ったメンバーである為、他のメンバーにあまり信頼されていなかったアフロディに対してはボールを回すなど基本的に他者を偏見の目で見る事はない。
必殺技であるツナミブースト(本来はサーフィン技の名前)も、初めてサッカーをしたその日のうちに完成させ、さらに三期の新技「ザ・タイフーン」も、サッカーではなくサーフィンの練習しながら編み出した。(ゲーム版では宿舎から出る事を禁止される中、単身正面から正々堂々と脱走し、外で練習して習得している)
加えてかなりタフであり、デザートライオン戦でマジディとのボールの奪い合いになり、そのままヘディングで押し切られてかなりの高さから落下したり、ファイアードラゴン戦でパーフェクトゾーンプレスの罠に引っかかって足を負傷したり(吹雪の一時離脱の原因となった)とシャレにならない目にもあっているが、初登場の『2』から『3』に至るまで一度もチームから離脱した事はない。
年齢は、円堂たちよりも年上で中学3年生だが、本人の性格と意向もあって2年勢とは呼び捨てため口で会話している。
1年生勢に撮っては良き兄貴分のような存在でありジ・エンパイア戦でチームKとメンバーのほとんどが怪我で人数不足になってたオルフェウスの試合に助っ人参戦してた円堂達が不在で士気が下がってた1年生組にカツを入れている。
一般的には高校受験という一大イベントを控えた世代であるが、受験勉強をしている気配がまったくないこともしばしば指摘される。
もしかすると、身体能力だけでなく頭のほうも超次元なのかもしれない。
最終話あたりで綱海が高校の話を持ちかけたため、どうやら受験は突破した様子。(スポーツ推薦の可能性も否定できないが…)
イナズマイレブンGO
ゲーム一作目及び映画に登場済み。黒縁メガネをかけている。
キャプテンを引き継いだ重圧に悩んでいる天馬の前に現れ、励ましの言葉をかけた。
昔よく面倒を見ていたチビッコたちには沖縄にいた頃の天馬も含まれていたようで、それなりに親しい間柄。
2012年の劇場版「イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W」では円堂率いる『イナズマレジェンドジャパン』の1人として登場。
この作品が綱海にとって劇場版初登場となる。
アレスの天秤/オリオンの刻印
2018年12月25日にレベルファイブから配信された「『イナズマイレブン アレスの天秤』発売延期に関する公式見解」内で新作に登場することが伝えられ、本作でのビジュアルが披露された(アレスの天秤からキャラクターデザインが旧作とは大きく変わっているため)。
本作の時間軸は1作目から1年後のパラレルワールドであるため本来ならば卒業するはずであるが、学年を1つ下げて登場した例があるため、同様のパターンと思われる(また公開時点ではユニフォームにスポンサーがプリントされていないため、旧作の世界としてのキャラクターの可能性もある)。
特徴
色黒で、長髪の逆立ったピンク色の髪にゴーグルが特徴。
当初、肌や髪の色が染岡さんに酷似しているため2期での染岡の離脱頃から「進化した染岡さんではないか」という予想・妄想ネタが多かった。
練習技はオレンジのシャツ、茶色のパンツを着用。ゲーム版『2』ではユニフォームが長袖となっていた。
当初公式には「ケンカっ早く荒々しいが、面倒見が良いため周りから慕われている」と書かれていたが、実際登場してみたら全く喧嘩っ早くないどころかむしろ真逆だった(ただ、偵察に来たオーストラリア代表の挑発に食って掛かったり、決勝戦出場を妨害しようとしたカラスに対しては危うく手を出しそうになった事はある)。
以降の公式キャラ紹介では気さく、おおらか、細かいことを気にしないといった点が強調されている。
そのため円堂たちとも仲が良く、上下関係にもちっともこだわらない。
また人のために怒れる性格でもあるらしく、アニメでは海に落ちて助けられてもなお不貞腐れていた目金欠流に、ゲームでは喜屋武梨花を叱る場面もあった。
ノリを重視する性格であるためか、ゲームでは「みんなイケイケ!」というスキルを覚え、このスキルは優勢時にはコマンドバトルの勝率が上がり、劣勢時には逆の効果を発揮する。
真剣な悩みを吐露した為にチームを空気を冷えさせた際には「ノリ」だといって誤魔化すなど基本的には気が利く人物だが、3期では円堂に(限って)ファンレターが来ないと発言したり、夜会姿に着替えたマネージャー3人に迂闊な発言をするなどデリカシーに欠ける一面も。彼が素直であるが故といった所か。
かなりのコミュ強であり、たった数日で大海原イレブン入りしただけでなく、彼らと信頼関係を築いており(家庭事情まで把握しているレベル)、ゲーム版では、チビッコたちから「に~に」と慕われていた。
なお、料理もできるらしく、釣ってきた巨大魚から刺身を作ったり(貝も調理している)、ゲーム版ではお手製の貝殻バッジをチビッコたちにあげる等、意外に手先は器用らしい。
円堂が鉄塔をオアシスとしているように、ゲーム版では灯台のある岬を憩いの場としている設定で、アニメ版では実際に鉄塔を訪れており、かなり気に入ったようである。
アニメでは円堂たちと初対面後、初めて大海原中のサッカー部に入部したにもかかわらず、何故かキャプテンマークを着けていた。やはり兄貴分なのはどこに行っても変わらないようである。
ダークエンペラーズ戦ではシャドウの『ダークトルネード』で「闇に飲まれてしまえ!」と言われた際には「ここに闇なんかねえ!」と言い返したり、風丸が円堂をボールで吹っ飛ばした時は「仲間だったんじゃねぇのかよ!円堂をボールで吹っ飛ばして何とも思わねえのか!そんなにエイリア石が大事なのか!」と風丸に詰め寄る、試合後には「円堂を胴上げだ!」と率先して焚きつけるなど何だかんだ年上らしいリーダーシップを見せる。
特に立向居や円堂との絡みが多く、ムゲン・ザ・ハンドや魔王・ザ・ハンド完成へのヒントを与えている(「無限の次が魔王」だの超次元的なヒントが多いが…)。立向居が後輩気質な事も合間って、中々の名コンビ(?)である。
アニメ85話でFFI本戦会場であるライオコット島へ移動の際に、飛行機が苦手ということが発覚。
機内では全身に冷や汗をかいてガタガタと震え「海に帰してくれー!」と絶叫、立向居とマネージャーたちの失笑を買い、着陸・降機後もまだ青ざめていた。
綱海の意外な弱点は「空」であった。
第102話では人参が嫌いであると判明したが、冬花が綱海でも食べやすいようににんじんゼリーにした事で美味しそうに食べていた(なお、このレシピは『イナズマイレブンGO限定ファンブック』(LEVEL5BOOKS)にて公開された)。
漫画版では初心者かつヘラヘラした言動から壁山に反感を持たれていたが、オーストラリア戦で壁山が誤ってオウンゴールをやらかしてしまい、観客からブーイングを浴びた際には怒号でブーイングを黙らせ、彼を励ました。
以上な性格付けからファンから『脅威の人格者』の異名で呼ばれる事も。
格言
「海の広さに比べれば、ちっぽけな話さ!」
アニメ47話での格言。
塔子がサッカーボールを綱海に当ててしまい、謝っているときに綱海が言い放った台詞。
この回は彼の初登場の話であり、彼の性格をよく現した発言と言える。
海の男の度量の広さを感じさせると同時に、何もかもどうでもいい気分にさせてくれる格言である。
「全ての川は海に通じる!」
アニメ71話での公式格言。
合宿所を一人抜け出した綱海が、稲妻町の河原にて、川に飛び込まんとする直前に発したセリフ。「すべての道はローマに通ず」の綱海的解釈かと思いきや、同様の意味で「百川海に朝す」という言葉が実際にある。
必殺技
- ツナミブースト
- 真パーフェクト・タワー(パートナーは搭子と木暮)
ツナミブーストよろしくボールをサーフボード代わりに荒れ狂う大渦潮を乗り回し、回転を付けた両足蹴りを叩き込むシュート。グレートバリアリーフ攻略の糸口となった。爆熱スクリューはこの技の回転力にヒントを得て製作された必殺技である。
途中まではツナミブーストと同じ撃ち方だったが、二発目で現在の形となった。
『GO1』で一旦リストラされたが、『GO2』にて復帰した。
- ザ・チューブ
厳密にはコーナーキック用の必殺タクティクス。大波と共にコーナーキックを叩き込む。
- スパークルウェイブ(GO)
ボールをサーフボード型に変形させて、天の河を波乗りした勢いでゴールに発射する。
こちらもロングシュート効果が備わっている。
- スピニングカット(ゲーム版『2』)
西垣のものと同じDF技。属性一致で貴重なSB技でもある。
- ホエールガード(ゲーム版『2』)
大型選手の背に乗って法螺貝を吹いて鯨を呼び出して敵に食わせるディフェンス技。
アニメでは未使用であり、綱海はほぼシュート技だけで試合を勝ち抜くのであった(一応、塔子、木暮との合同技で「パーフェクトタワー」があるものの、塔子が主体なので綱海自身のDF技とは言い難い)。
ゲーム版『2』でもDFというよりかはロングシューターとしての仕事が主である。なにせスピニングカットを覚えるのがLV35、ホエールガードがLV50と遅めであるからである。
アニメ版では終ぞ単独のDF技は覚えなかったが、イプシロン改戦ではゴールポストギリギリに放たれたシュートを捨て身で防ぎ、ダイヤモンドダスト戦ではガゼルの進路を空中からのストンプで防ぐ、ザ・カオス戦ではガゼルとバーンへのパスをカットしシュートを防ぐ、ザ・ジェネシス戦ではゴールネットギリギリで立向居が防ぎきれなかったシュートを弾くなど必殺技が無いなりにDFとして最善を尽くしている。
ちなみにゲーム版ではネオジャパンが開発していた必殺技という設定であった「竜巻落とし」であるが、アニメ版では壁山と綱海が開発していたという設定であり、風丸がファイアードラゴン戦で完成させたという流れになっている。
また、これ以外にも一応DFであるため、キーパーの技が破られた際には直前のキーパー技で威力は弱まったとはいえ技の使用無しで体を張って失点を防ぎチームを救うシーンもアニメ、漫画版問わず存在する。
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飛鷹征矢/アースイレブン:同じく、素人から急激にサッカーへの才能を開花させた選手たち。