「勝負とは 辛く険しく、 そして厳しいものなのだ!」
CV:疋田高志
概要
ファンの間での通称はデザーム様から転じてオサーム様。
その強烈なキャラクターと、脅威の侵略者編のイプシロン改戦でのエピソードなどから人気の高いキャラクターの一人である。マフラー状に伸ばしていた髪の毛はポニーテールとなっている。
エイリア時代はこちら→デザーム
プロフィール
出生日は9月10日(アレスの天秤のイレブンライセンスカードより)。
イナズマイレブン
かつてエイリア学園ファーストランクチーム『イプシロン』のキャプテンで『デザーム』と名乗っていた。
2期の円堂との出会いでサッカーの楽しさを知ったが、エイリア学園時とは基本的に性格は同じ感じのままであるが、エイリア学園という重荷から解放された事で、よりサッカーへの思いが熱くなっている。
3期ではイナズマジャパン候補者に選考されなかった(挙句、バーンとガゼルは韓国に引き抜かれた為、エイリア学園のキャプテンでは、彼だけが取り残されている状況だった。ジ・オーガのプロローグだと響木監督が彼の目の前で緑川とヒロトを選考試合に誘うという、より辛い状況となっている)。そのため吉良瞳子に自らの鍛錬と世界への思いについて嘆願し(アニメ版では大雨の中、瞳子を訪ねて来たという展開、ゲーム版では背広を着て吉良邸を訪れた展開となっている)、この経緯でネオジャパンというチームを結成することになる。本名はアニメ76話で初めて名乗り、このときのポジションはMF。
敗北後もイナズマジャパンを応援しており、アニメ101話で激励の手紙を送った(巻物かつ文章がメチャクチャ長い)。
放送終了後しばらくして某アニメ誌で中学3年生だということが発覚した。
イナズマイレブンGO
聖堂山中のコーチを務める。
どのような経緯で何故フィフスセクター傘下の学校についているかは、作中で語られていないため不明。
ゲームでは試合前に円堂に対してハイテンションで宣戦布告(?)しているが、アニメでは省かれており、静かなままでいる。
サッカーの熱さを知り、代表に選ばれなかったというサッカーのシビアさを知る彼がフィフスセクターに心酔しているとは到底思えず、監督のイシドの黒裂たちに自由な試合をさせるという意向にも反論はしていない上にフィフスセクターの越権行為には異を唱えていた為、やはりイシドらと共にフィフスセクターを内側から変えることが目的だったのではないかと思われる。
ゲームでの聖堂山メンバーの引き抜きに必要なアイテムが「熱血コーチの教え」なため、どうやらなんだかんだで相変わらずな模様。
イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印
「熱き逆境キーパー」。
2期のパラレルワールド編「アレスの天秤」ではエイリア学園の設定がなくなり、「イプシロンのデザーム」として振る舞う必要がなくなった為か、「普通のサッカー少年・砂木沼治」かつ永世学園の生徒の1人として登場。
一人称が「私」から「俺」に変わり、性格も旧作と比べると大人びた印象が無くなり、一人で「フットボールフロンティア決勝大会ごっこ」をやっていたという茶目っ気があったりと熱血な所は相変わらず、少年らしさが出ている。言葉の誤用もやらかしており、「メラメラ」というつもりが「ムラムラ」と言ってしまい、玲名に突っ込まれている。
設定変更の煽りを受けて、他のメンバーからの扱いも変わっており、『世界への挑戦編』とは異なり、緑川からはさん付けされず、タメ口で話されている。
2017年1月20日のレベルファイブ制作番組『イナズマウォーカーVol.3』内で行われたキャラクターへの質問企画で「フットボールフロンティア決勝大会ごっこ」とは入場行進であることが判明した。
後に公式サイトでのユニフォームのビジュアル公開でポジションはGKと判明。
相手が強ければ強いほど気持ちが高ぶり不敵な笑みで敵を煽る独特のクセを持つ。
気分がノッてきたときのゴールセービングは鉄壁。
一方で本作の時間軸が「1作目から1年後」であることが明らかとなり、本来なら既に卒業済みとなっているはずだが、その間に「(一部のキャラの年齢変更同様)年齢を1つ下げた」「留年した」など様々な憶測が飛び交っていた。2018年4月7日に発売された公式ワールドガイドでも他の永世メンバー同様、学年は表記されていなかったが、小説「イナズマイレブンアレスの天秤 3」にて3年のままであることが発覚した(パラレルのため彼以外のメンバーも1年繰り上がっていない)。
雷門中戦ではワームホールで小僧丸のファイアトルネードを止めてみせたが、フェイントなどで失点を許してしまう。本人は相手の強力なシュートを求めて煽り「逆境を乗り越えた時に内に眠る魂の力が呼び起こされる」と語っており、パラレルの影響か油断しがちな面が出ており言動と実力が噛み合ってないような描写が目立つ。
それでも気合が十分になったところをドリルスマッシャーでいくつかのシュートを止めてみせた。
同年8月26日開催の『イナズマイレブンフェス2018+日本代表発表会』ではアレスの天秤の続編「オリオンの刻印」での日本代表・イナズマジャパンのメンバーに選ばれたことが判明。正史の世界編では候補者に選考されなかった彼が正式に日本代表となったのは喜ばしいものである・・・だがその時に歓喜したファンはこの後の展開で迷走し、株を落としてしまうとは思いもよらなかっただろう。
アジア予選中は剛陣と共にベンチウォーマーのままだったが、予選第5試合・足球雑技団で遂に西蔭政也と共にDFとして交代出場。円堂を支える形で新必殺技を編み出そうとする。最初はドリルスマッシャーのモーションの遅さで連携が合わずに西蔭と揉めていたが、円堂の「仲間とサッカーを楽しむ」言葉で気持ちを切り替え、連携を合わせて必殺技「ザ・アシュラ」を編み出した。
とはいえ以降はキーパーとしての活躍も無く、基山タツヤがMFからDFにポジション変更、パーフェクトスパーク戦前の海腹のりかの加入によりキーパーが4人になってしまうことで自身の立場に苦悩した結果、ポジションをMFに変更して試合出場する。
試合中は不調気味だったが、相手チームがイレブンバンドから催涙ガスのカプセルを撃って視界を遮らせている不正行為を見抜き、退場覚悟と言わんばかりに相手からイレブンバンドを奪い取って威圧感を与えた。その際に趙金雲監督から「クリーンな試合では活躍できないが、試合が荒れると力を発揮する」ことが判明した・・・がやはりその場のノリで言った模様(アニメージュ2019年10月号のQ&Aより、以降も別の選手がイレブンバンドに他の暗器を仕込んでいたため効果も見られなかった)。ちなみに審判はこの行為をスルーしており、むしろ相手チームのアース・イナームにボールを顔面に叩き込んだ小僧丸サスケにレッドカードを出していた(いくら相手側が不正をやっているとは言え、公衆の場でスポーツマンシップに反したやり方であるのに変わりないが・・・)。その後、趙金雲の戦略で灰崎に交代された。
トーナメント準決勝・ガーディアンズオブクイーン戦でもMFとして出場するが一切の活躍もなく、後半で相手チームの掟破りの「グリッドオメガ」で負傷退場。
決勝戦・パーフェクトスパーク戦ではベンチ待機で、道中のシャドウ・オブ・オリオン戦に対抗する趙金雲の世界選抜チーム「チョウキンウンズ」に選ばれることもなく出番終了(少しあるならイナズマジャパン含めた各代表チームの選手たちと共に崩壊しかけたスタジアムの天井をボールで破ったぐらい)。
FFI後のフットボールフロンティア秋季大会ではGKに戻っている。
オリオンの刻印でのぞんざいな活躍と評価について
・・・ということで総合的に見て日本代表になれたはいいがキーパーのみならず、選手としてまったくの見せ場や新技も与えられなかったことでファンを呆れ返らせ、絶望に追い込んだ。
旧シリーズ(正史)でのイプシロンやネオジャパンの誇り高き活躍を本作の展開で全否定し、安っぽいネタキャラとして地のどん底に落とすような扱いの数々から「砂木沼を貶すな」「何の為にイナズマジャパンの一員に選んだの?」などの日野社長に対する批判が相次ぎ、旧作を知らない視聴者にも「かませ犬」「モブ」的認識をされるようになってしまった。
結果「ただファンを喜ばせたいという安直な狙いで代表入りさせた」、「代表に選んだはいいがその後の活躍を与える展開すら充分練っていなかった」とオリオンの刻印のシナリオとキャラクターの扱いの悪さが浮き彫りとなった被害者の一人とも言えよう。
もっとも
- エイリア学園が設立されなかった影響で大人びた、カリスマ性溢れる人物にならなかった。
- 選ばれたキーパーがフットボールフロンティアでのトップ校出身者が多かった(元雷門中・現強化委員の円堂、準優勝の王帝月ノ宮中の西蔭、優勝した雷門中ののりか)。
- 趙金雲が選出した割に公式試合のキーパーで彼を起用しなかった(DFとして初めて起用したのも監督代理である久遠コーチであり、仮に砂木沼が選出されなかった場合「ザ・アシュラ」は完成しなかった)。
- 永世での様子を見る限り、これまでGKを重視していたため他のポジションの経験が足りていない。
など、パラレルの設定や脚本に問題が有るのは事実でもある。
仮に砂木沼とのりかの順番が入れ替わって、追加メンバーとして選ばれるならまた違った結果になったとも考えられる。・・・ぶっちゃけ最初から選出されないほうが良かったと言うのは野暮であるが。
どっちにしろ新シリーズでの理想像を追い求めた結果として、前例の様なコミカルな熱血ネタキャラというレベルファイブ側と、海外チームを相手に逆境を跳ね除けドリルスマッシャーを超えるキャッチ技やMFでのグングニルやゴッドノウズの様な強力なシュート技を決めて、卑劣な手段を用いるオリオンを正面から打ち破ってくれる姿を期待したファンとでは、大きくズレてしまったとも言えよう。
特徴
デザームの時は荒波のような髪型で、砂木沼の時は太目のポニーテールとなっているなど、細部が異なる。
なお全体的に以前に比べ地球の人間らしい配色に変更されている。
成長後はハーフアップになっており、髪に謎の白い点線が入っており、服装と相まってファンから「オサーレ様」と呼ばれたり呼ばれなかったりする。
他に特筆すべきはその腰だろう。下手な女子よりもプロポーションが良く、pixivにおいても腰が特徴的に描かれているイラストが多く投稿されている。
主な使用技
脅威の侵略者編
世界への挑戦編
・ゴッドノウズ改…ネオジャパンのスタメンはこれまでの習得技とは異なる必殺技を習得しており、アニメに登場した技は他のメンバーが習得している技を模倣したものだが、ネオジャパンにはアフロディがいない為、どのようにして習得したかは不明。
アレスの天秤/オリオンの刻印編
・ワームホール…旧シリーズと違い、一部アレンジが加えられている。
・ドリルスマッシャー…旧シリーズと違い、基山タツヤの流星ブレード同様にモーションが一新されているので見比べるのも一興。ただしイレブンプレカでは旧モーションとなっている。
余談
2019年現在、新旧シリーズを通して全ポジションでの出場を経験している偉業を成し遂げている。
関連タグ
イナズマイレブン エイリア学園 イプシロン(イナズマイレブン) デザーム ネオジャパン
イナズマイレブンアレスの天秤/イナズマイレブンオリオンの刻印 永世学園 イナズマジャパン
チェック・メイト:序盤におけるボスキャラで実力があるにもかかわらず、味方入りして以降はまともな活躍も与えられないまま物語が終わってしまうという、不憫な扱いを受けたという点ではオリオン編の砂木沼と共通している。