概要
サッカー実力主義となった社会を平定し、学校間の格差を無くすために存在する組織。
2年前に突然台頭し、平等な勝利のために得点まで定められた八百長を浸透させた。
「シード」(由来はもちろんスポーツ用語の「シード」)と呼ばれる監視者選手を各校に派遣しており、指示に逆らった場合はサッカー部を潰したり乗っ取ったりするのみならず、時には学校そのものを廃校にまで追いやっており、選手が二度とサッカーできなくなろうとも意に介さない(サッカー部全員がシードという例もある)。
現在は少年サッカー界のみに留まっているが、徐々に枠を広げつつある。
『少年サッカー法』にまでその魔手が広がっており、第5条には『フィフスセクターによるルール変更は可能である』とはっきり記載されている(『GO』第十二章より)。
これにより、試合中にメンバーと監督の総入れ替えや、教官が選手として試合に介入するなどの越権行為が可能となっている。
しかも、アニメ版ではこれに便乗して選手の親族が八百長を行うよう直接、試合相手に掛け合ったりするというパターンも見られた(クラシック音楽のコンサートチケットを餌に栄都学園に所属する一筆の母親が交渉に訪れた例がそれ)。
少年サッカーの祭典『フットボールフロンティア』はフィフスの台頭以降は『ホーリーロード』と名を改められた(解体以降は再び名前が元に戻っている)。
表向きは聖帝イシドシュウジが取り仕切っていることとなっているが、実際に組織を動かしているのは創立者である千宮路大悟であり、イシド自身とその思惑を知る虎丸はまた独自の方向性を持って動いている。砂木沼治もフィフス傘下だが、イシドの意向にも反抗する素ぶりがない辺り、組織も一枚岩ではないようだ。フィフス傘下の学校であっても、試合は正々堂々と行いたいと考えるまともな選手を擁する学校も一定数いる(新雲学園や聖堂山中など)。
それにしてもナリは怪しいが、明らかに鬼道のいる反フィフス側あるいはイシド派にいてもおかしくない五条さんがどうしてフィフス傘下に入っていたかは不明(少なくとも、究極のチームを作る事が目的の一つにはあったらしい)。
金銭面にも困っていないらしく、剣城に対しては兄の手術代を用意すると持ち掛けて揺さぶりを掛けた。
水上に浮かび、ピッチダウンを起こすウォーターワールドスタジアム、グラウンドが氷で出来ており、滑りやすいスノーランドスタジアム、大型ファンにより、竜巻が起こるサイクロンスタジアム、ピンボールを模したピンボールスタジアム、流砂が発生するデザートスタジアムといった奇妙な仕掛けのスタジアムを作れるだけの技術力も有している。これらスタジアムの中心部にはタワー状の『アマノミカドスタジアム』が存在する。
こうした特殊なスタジアムは『GO』シリーズのウリの一つであったが、以降のシリーズでは廃止された。
ホーリーロード決勝戦で雷門中が優勝、また聖帝を決める選挙で響木正剛が当選し、彼の宣言によって解体された。
劇場版の設定によれば、活動の背景には『支援者X』の影があったとされている。
ゲーム版GO2の設定にも反映され、その目的の一つとしてセカンド・ステージチルドレンを発掘する事が明かされた。天馬もその候補の一人であった事が明かされている。つまり…。
なお、シードのその後についてだが、学校に残る選手と追放される選手の二パターンがあり、前者は剣城、後者は帝国学園の生徒(御門や龍崎など)が該当する…が、帝国学園の生徒は追放されたと明言されたにもかかわらず、復帰しており、潜伏先と和解した選手も模様。
ちなみに第1セクターから第4セクターまでは実在する企業の分類用語である。
ゴッドエデン
どの地図にも載っていない絶海の孤島。厳密にはそこにあるフィフスセクターによるシード育成施設(ゴッドエデンスタジアムを含む)を指す。
ヤギなどが生息している自然豊かな島で、名前こそ神の庭を関しているが、天気は曇天で薄気味悪い雰囲気が漂う(アニメでは晴天のシーンもある)。
かつては先住民がいたようであり、その時に信仰に使われたと思しきサッカーボールを被った地蔵などの遺跡が確認できる。なぜか亀崎河童と同種族の河童もここに住んでいる。
日本各地にある特訓施設の中でも最高ランクの特訓施設で、それを裏付けるように実力派の剣城や白竜もこの施設の出身である。最高ランクというからにはもちろん、特訓もハードである。しかし、イナビカリ修練場やナニワ修練場が生易しく見えるレベルの特訓を課される。
劇場版とゲーム版では淀んだ空気の中で特訓させられる事が明かされている他、月刊コロコロコミック2012年1月号付録の『劇場版イナズマイレブンGO 超外伝コミックBOOK』収録の特別編「剣城VS白竜~ゴッドエデンの真実~」ではトゲ付きの壁に当たらないようにキャタピラの上を走らされる、燃え盛る鉄球を避けながらトゲ付きのフィールドを走らされる、ワニが蠢くプールの上に浮かぶ島を跳びながらシュートを決める、相手キーパーを模したターゲットにシュートを決める(おそらく相手選手を潰すための特訓)、足にスパイクを付けたラフプレー特訓用ロボの相手をさせられる(レベルを上げる事にも躊躇なし)などの過酷な特訓を強いられる。ここは虎の穴かなんかなのか?
このような有様であるので、選手からの異議は受け付けられない。この他にも独房も存在する(劇場版より)。
どうりでシードがここに来る事を恐れるわけである。
これを問題視したかつてのイナズマジャパンOB(円堂、不動、壁山、鬼道、風丸、吹雪の6人)はこの島の調査に訪れていた。
円堂が途中で監督を降りた理由もその為である。
劇場版ではフィフスからの「強化合宿」の通達が来たと称してバスに乗せられた雷門イレブンが催眠ガスで眠らされて(浜野、速水、倉間は留守番となった)、ゲーム版ではウォーターワールドスタジアムへの道に停泊している闇船に乗せられる形で訪れる事になる。
『GO2』では豪炎寺によって閉鎖されていたが、施設そのものは健在であり、天馬、剣城、神童、信助、錦、フェイ達は日本政府の目から逃れて化身アームド装着の特訓を行うべく、ゴッドエデンへ向かう事になったがそこでエイナム率いるチームA5の妨害に遭う事に。
マップ上のBGMは「究極を生み出す島」という島の寂れた物悲しい雰囲気を表した曲となっている。
所属者
イシドシュウジ(聖帝)
千宮路大悟(創立者)
黒木善三(黒の騎士団監督)
ゴッドエデン教官
五条と六塔以外は「風林火山」に由来。
シード
雷門中
剣城京介(後に離反)
天河原中
万能坂中
帝国学園
白恋中
雪村豹牙(ゲームにて発覚)
その他
黒の騎士団所属者(後に解散、剣城以外のメンバーはサッカー部以外の雷門中の各部活に入部)
海王学園所属者
ドラゴンリンク所属者
エンシャントダーク所属者
傘下校
月山国光中(離反)
白恋中(一時的)
地区予選時点では毎度そのチームの誰がシードなのか明言されていたが、全国に入ってからはその学校がフィフスの傘下にあるか否かの確認のみで個人のシード認定をしなくなったため曖昧になっている。
関連BGM
※主に戦闘用BGMを取り上げている。