「みんな! サッカーやろうぜ!」
「それにしても、雷門は大きくなったなぁ……。」
CV:竹内順子
概要
雷門中2年。ポジションはGK/DFで、背番号は1と15(リベロ時)。
出生日は8月22日(イナズマイレブン大復活祭で配布されたスペシャル・プロトタイプライセンスカードより)。これはイナズマイレブンのゲーム1作目の発売日が元ネタ。
母・温子、父・広志の3人家族。どちらかといえば顔は父親や祖父に似る。
ニンドリの人気キャラランキングでは4位タイ(もう一人は佐久間次郎)。
2017年に行われた「イナズマイレブンとのバレンタイン2017」では、貰ったチョコが111個と第11位だった。
イナズマイレブン5周年特別企画「ベストイレブン!国民投票!!」では、
「GK部門ぶっちぎりの投票数第1位!やはりあの男無しでイナズマは語れない!!」
というキャッチコピーと共にぶっちぎりの投票数で第1位に輝き、栄えあるGKの座についた。
名前の由来は「エンド(ゴール)を守る」から。
サッカーとの出会い
幼少期の大掃除の時期に倉庫に入れてあった大介のノートとサッカーボールを見つけた事がサッカーにハマる切っ掛けであったが、母はサッカーを大介を奪ったものとして嫌っていた為、満足にプレイ出来なかった。
やがて中学校に上がると冬海卓を顧問、木野秋をマネージャーに迎えて雷門サッカー部を復活させ、最初の新入部員である染岡竜吾、半田真一と共に練習に勤しんだ。
次第に母も円堂がサッカーを続ける事を認めるようになった。
プロフィール
イナズマイレブン
雷門サッカー部の熱血キャプテン。
雷門サッカー部の守護神で「サッカーやろうぜ!」が口癖。
彼あってこその雷門イレブンであり、彼のおかげでサッカー部員全員がやる気を出し、さらに豪炎寺や鬼道らの加入等があり、廃部寸前であった雷門サッカー部が成長していくことになる。
利き腕はマジン・ザ・ハンド発動時の描写から右手。
ゴールキーパーであるにもかかわらず、敵が一向に攻撃してこない時には自らが前線に出てシュートを打ちにいくなどし、攻撃型ともいえる姿勢が特徴的。これは漫画版でも同様。
しかし、「脅威の侵略者」編の途中では「前に出すぎている」ことが問題視され(実際、アニメ版ではダイヤモンドダスト戦でうっかりペナルティエリア外で正義の鉄拳を放つ所であった)、新たな戦術の開拓も兼ねて瞳子監督の指示によりゴールを立向居に任せてリベロへと転向する。
「世界への挑戦」編では再び正ゴールキーパーへと戻り、FFI日本代表イナズマジャパンの一員として世界へ飛びたった。
同じく雷門イレブンの一人風丸とマネージャーの冬花は幼馴染である。豪炎寺と鬼道とは出会ってわずかな時間で、守護神・エースストライカー・司令塔というフィールド上のポジションにおいても強い信頼関係を築き、イナズマイレブンGOにおいてはこの三人を指して「親友」と評されるまでに至っている。
元祖イナズマイレブンの監督であった祖父の円堂大介をとても尊敬しており、彼の記した特訓ノートを肌身離さず持ち歩いている。
その特訓ノートは、風丸曰く「恐ろしく汚い字」で書かれてあったが、円堂と幼馴染で大介のことを知る冬花には解読可能である。
劇場版では円堂カノンも解読ができるということが分かり、カノン曰く円堂の血筋の者なら解読可能とのことである。
基本的に親しい間柄の相手であっても身内以外から名前で呼ばれることは少なく(☡イナズマイレブンの作品においてファーストネームで呼ばれるものは、一部を除いて子ども及び女子・女性キャラクターのみと言っても過言ではない)、作中の主要人物で彼を名前呼びしているのはヒロト(ゲーム2のみ)、冬花(彼女は君付け)、フィディオ、ロココ、両親と祖父くらいである。
因みに、後の奥さんである夏未からは結婚後も「円堂くん」と呼ばれている(アニメ版)。
イナズマイレブンGO
雷門サッカー部の熱血監督。部員からは円堂監督と呼ばれている。
雷門サッカー部監督の座を追われた久遠道也の後釜として新たに就任した。
栄都学園との練習試合でフィフスセクターによる管理サッカーで覇気を無くした今の雷門イレブンを目の当たりにし、かつての雷門を取り戻そうとする。
本来フィフスセクターから雷門中に派遣される予定であった監督と何らかの手段を使って入れ替わっているが、なぜか組織側からは容認されている。
自身も体を動かして練習参加するなど、方向性や性格としては監督というよりむしろコーチに近い。
当初は剣城から目の敵にされていたが全く気にしておらず、彼が抱えている事情を把握していることを示唆するような発言も見受けられた。
本人は選手達の長所しか見れずその選手の短所やチームの弱点を見るのが苦手と語っており後述の理由で雷門を離れる際に臨時コーチに入ってた鬼道に自分とは別の視点から見れる指導者として雷門の強化を任せている。
少年時代は少々無謀だったり無茶をするようなことがあったりしたが、成年後は大人としての落ち着きを感じさせる言動が多くなった。試合では、基本指示は出さず、
天馬に化身を出させるために、あえて三国とポジションを変えさせたり、月山国光戦では、狩屋とのやり取りで頭に血が上っていた霧野の頭を冷やさせ今1度自分の役割を認識させるために、かつての韓国戦の自分と同じようにあえてベンチに引き込めさせるなど久遠監督を彷彿とさせるような采配をとる。
白恋中戦後に吹雪からフィフスに関する何らかの情報を聞かされ、監督を鬼道に任せて調査のために雷門を離脱。
劇場版に登場したゴッドエデンを始めとする半ば拉致状態で子供を集めていたフィフスの養成施設について調べ上げ、明るみに出す下準備を整えたのち、決勝戦前に復帰した。
なお既婚者である。
劇場版小説にて、海外のプロリーグで活躍していたが、故障のため一時的に戦線離脱して帰国していた際に久遠から監督業後任の申し出をされ、それを引き受けて就任したことが明らかになった。
ただ、ゲーム内での立向居の発言では国内で活動しているようにも取れるため、あくまで小説版のみでの海外記述を正史とするかしばしば議論の対象となっていたが、アニメにおいても海外だと明言された。
2期である『イナズマイレブンGOクロノ・ストーン』では中学1年時代に雷門サッカー部抹消を目的としたアルファたちプロトコル・オメガの干渉を受け、それを阻止するためにテンマーズの一員としてスポット参戦した。
この際、パラレルワールド同士の共鳴を受けて当時まだ持っていないはずの必殺技だけでなく化身までも発動させることに成功した。
元の時代ではプロトコル・オメガ2.0による「サッカー禁止令」を阻止するために監督として雷門イレブンに同行するも、ベータの圧縮空間に封印されそうになったフェイを庇ったことで標的を変えられ、自らが封じられることとなった。
この時代から姿を消したことにより、歴史のつじつま合わせによる作用で実際は生きているにもかかわらず、交通事故死したという事実が出来上がり定着しかけてしまっている(現代で封印された歴史を認識しているのは今のところ現雷門イレブンメンバーと豪炎寺のみ。顧問である音無と鬼道は認識はしていないが天馬ら、豪炎寺それぞれから説明され知ってはいる)。
クロノ・ストーン化した状態でエルドラド本部へ転送され、その後ザナークが持ち、ミキシトランスに利用されていることが三国志時代のザナーク・ドメイン戦にて明らかになった。
幕末時代での2回目の戦いの後では支援者Xに奪い取られ、フェーダの元に転送される。
その後、最終決戦ラグナロクでフェイがフェーダルームから封印されたクロノストーンを持ってきた事により、復活した。この時、ザナークが巨大台風クララジェーンとミキシマックスしたときに励ました事が判明されている。
3期である『イナズマイレブンGOギャラクシー』では新生イナズマジャパン(アースイレブン)監督である黒岩流星(影山零治)と連絡を交わしていたが、「ケモノの力」を持つとされる市川座名九郎を説得し、サッカー選手に仕上げるべくコーチとして指導にあたっていた。
その後宇宙に旅立つアースイレブンを見送ることとなる。
イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印
「伝説のゴールキーパー」。
本作の舞台はイナズマイレブン(無印一作目)の続きだが、主人公としては登場しない。
エイリア学園の襲撃が無かった1年後のパラレルワールドの世界の本作では「強化委員」として利根川東泉中のキーパー兼キャプテンを務めている。
なおPV第2弾では顔を映さず、名前も「????」と伏せられていたが、伝説のゴールキーパーという肩書、装備しているグローブが大介が使っていた物(FF決勝・世宇子戦でマジン・ザ・ハンドを発動するきっかけを作った)であるため、ファンからすればバレバレであった。
2017年11月2日号のファミ通より、アレス版のビジュアルが公開。
TVアニメでの登場は14話と遅めでAパートでは腰だけ、Bパートでは雷門VS世宇子の試合を見に来ていたようだが、同じく観戦に来ていた豪炎寺と風丸とは一緒に観戦せずに帽子を被り私服姿1人で見ており台詞も無かった。
そのときの姿は顔は良く見えなくとも特徴的なオレンジのバンダナが見えていたので知人(と過去シリーズの視聴者)に見られたらバレバレである。
次の15話のAパートの登場ではバンダナすら見えなくなり顔の下半分から胸元までしか映らなかった。
21話ではサッカー部が出来たての利根川東泉を大きく成長させた事と、恐ろしいまでの大会屈指のセーブ率の高さを成し遂げていたという情報を知るまで順調に勝ち進み、スポンサーをはじめとした周りの持ち上げでこのまま優勝出来るかもと浮かれていた伊那国・雷門中の面々を一気に叩き潰した。
公式サイトの8月10日の更新で遂に利根川東泉のユニフォーム姿の全身図が公開され、アニメ22話で遂に顔と声を出す。
回想では練習しているときに入ってきたタヌキを「サッカーが好きなんだろう」と快く受け入れて部のマスコットにする、試合では小僧丸サスケのファイアトルネードを必殺技も出さずに蹴り返して対処、ハーフタイム中にキャプテンとして劣等感を抱いていた相手チームの道成達巳を激励と、存在感の大きさは健在であったが団結力が上がった伊那国・雷門の前に敗退する。
その後は坂野上や豪炎寺、鬼道、風丸と共にフットボールフロンティア決勝戦の観戦に来ていた。
続編「オリオンの刻印」では本作の世界線においてもイナズマジャパンのキャプテンを務めることになるが、テレビアニメでのEDテロップ表記は1番上ではないため主人公は稲森明日人のままとなっている。
主人公では無くなったことと、エイリア学園との戦いでの急成長が無いためかセーブ率は高いとは言えず第2戦目のオーストラリア戦では相手の必殺技のトリッキーさに苦戦し、4点も失点させられ割りを喰らったが、駆けつけた夏未のアドバイス(三色団子)のおかげで新必殺技の風神雷神ゴーストを編みだした後は失点することなく面目躍如を果たした(ディフェンス陣も殆ど機能しなかったため、風丸に円堂の新必殺技が無かったら負けていただろうと言われるほど)。
その後もサウジアラビア戦で無印3期以降のアニメ放送では珍しい無失点の結果を残す。
新しいチームメイトの一星充が円堂を排除しようと狙っていることを鬼道に指摘されたが、本人は一星は仲間だと信じる旨をまわりに語り、彼にもどんなことがあっても仲間であると伝えた。
しかし後日、マネージャーの神門杏奈とお使いから帰る道中で一星が差し向けた不良たちに絡まれ、彼女を守ろうとしたところ彼らから「腕を折られた」と言いがかりをつけられ、仲間の一人が連れてきた警察官から事情聴取を受けることになり、次のウズベキスタン戦を欠場する事態となる。
試合後、事情聴取から戻った時に記者の紀村陽介から一星の素性を聞き、彼がオリオン財団の言いなりでスパイとなっていることをメンバーに伝え、共に一星を救い出そうと奮起し成功する。
第5試合足球雑技団戦は風神雷神ゴーストの弱点を突かれ破られるが、西蔭と砂木沼らの協力を経てザ・アシュラで対抗し失点を防ぎ勝利する。
その後のインタビュー会見でスペイン代表無敵のジャイアントとの試合を熱望したのち早くも実現。同時に彼らと度々絡むことになりクラリオとの大食い対決をしたときには凄い大食感ぶりを披露した。
FFI本戦では強化委員時代にクラリオのダイヤモンドレイに対抗するためゴッドハンドを改良した一直線型シュート対応の「スーパーゴッドハンド」の特訓をしており、初めは破れてしまうも土壇場で進化させたダイヤモンドハンドを編み出して止めてみせたが、2回目に発動した際には"曲がる"ダイヤモンドレイにより早くも破られてしまう。しかし西蔭の「キャスティングアーム」をヒントにしたダイヤモンドアームで止めてみせ、直角型シュートのダイヤモンドエッジにもパンチ型に置き換え弾いてみせた。
その後、ロシア戦前に稲森が一時拐われた事があり戻ってきた後にオリオン財団を救いたいという発言に対して全面的に同意しており、決勝トーナメント準決勝の強化サポーター使用による不正をしかけてきたイタリア戦で野坂は強化サポーターを制御仕切れていない相手チームを挑発して自滅を誘おうという発言にチームの面々が賛同した中で稲森だけがそれでは相手と同じやり方だと訴え反対したように見えるが、良く観察すると彼も首を縦に振っておらず様子を見ていた。
決勝戦のパーフェクトスパーク戦中にイリーナの妨害で投入されたシャドウ・オブ・オリオンに対抗するべく戦いの参加の意志を見せ、趙金雲の世界選抜チーム「チョウキンウンズ」のキャプテンに選ばれる。試合前半は相手キャプテンのユリカに3点も奪われるが、後半から新技を続々と披露して止めてみせた。
FFI後は強化委員の役目を終えたため、坂野上にキーパーとキャプテンを託し、雷門中へ戻る。
そしてフットボールフロンティア・オータムトーナメント(秋季大会)で雷門中として出場し、伊那国中との試合で物語の幕は閉じた。
特徴
オレンジのバンダナと、こげ茶色でネコ耳のように逆立った髪をしている。
祖父である円堂大介とよく似ているが、祖父と比べると顔立は幼め。
成人後は中学時代と比べて髪の逆立った部分が増え、肌色は少々黒めに、顎はなかなかシャープになった。
ただしかなりの童顔で、少年時代と変わらずオレンジ色のバンダナを着用している。
一人称は「オレ」。特訓を「おにぎり」と解釈したり(アニメを見る限り、よく食べる方)、地球を星々の光のゴールと解釈したり、究極奥義が成長する様をライオンに例える(最初に喩えたのは立向居だが)など思考も超次元。
たとえ、未来から助っ人が訪れても、一度は驚きこそすれ、同じサッカーが好きな仲間としてあっさり納得する順応性を持っている(劇場版と『GO2』にて)。
『イナズマイレブンGO』第5話から少しだけ姿を見せており、第7話にてついに全身ビジュアルが公開された。
GO2では上記の通りクロノ・ストーンとなっており、祖父の円堂大介とは違いピンク色で逆三角形、中心にCの文字がある。大きさは手のひらで隠せるほどである。
『アレスの天秤』以降の新シリーズではキャラクター全体の作画・頭身が変わったため旧シリーズと比べるとシュッとした印象となり、GOシリーズの成人時の雰囲気に寄っているが肌は白みが増した。
イナズマイレブンにおける円堂の立ち位置
響木監督曰く「宇宙一のサッカーバカ」であり、サッカーにかける思いは誰にも負けない。どんな危機に陥っても絶対あきらめない強い心の持ち主であり、土壇場で力を発揮して、チームのピンチを救ってきた。また、仲間思いな性格のため、周囲からの信頼も厚い。
彼の、前向きで熱血、そしてサッカーへの熱い思いがチームの精神的支柱となっており、円堂が仲間に言葉を投げかけるだけでチームメイトの士気を大きく高揚させることもしばしばある。それが帝国戦で逃げ出した目金でも、オタク魂を燃やして奮起した際には素直に賞賛の言葉を送っているぐらいに一癖も二癖もある人物でも大切にしていることがわかる。
脅威の侵略者編のダークエンペラーズ戦や、オリオンの刻印のパーフェクトスパーク戦では洗脳状態に陥った仲間・ライバルたちを「サッカーやろうぜ!」と共に放たれる緑の波動とエコーで正気を取り戻させるという常人離れした超能力(?)を持っている。
自分の大好きなサッカーを汚す輩は許さないが、そんな相手をも許してしまえる度量の広さを持っており、それが帝国のスパイであれ、神を気取る者であれ、学校を破壊して回る自称・宇宙人であれ、サッカーを捨てさせようとする鬼であれ、シードであれである。
そんな彼ら(アフロディ、緑川、ヒロト、不動など)がチームに加わった際にも良好な関係を築けている。
お互いに気持ちの良い試合をするためであれば、対戦相手の問題にも首をつっこむ事があり、『3』ではチームKやザ・キングダムの事件を通してFFIの裏側に潜む陰謀に立ち向かった。
しかし、そんな優しさや根性が仇になってしまう事もあり、帝国学園戦では鬼道の家庭環境を知って本気でプレイが出来なくなった他、アニメ版第45話ではヒロトがエイリア学園だった上、吹雪や風丸の悩みを聞いてやれなかった悔しさと責任感から戦意喪失し、あわや離脱寸前にまで発展するシーンも見られた(シリーズでも類を見ない落ち込みぶりであった)。
それでも、ダークエンペラーズ戦では終盤に自身の根性論が風丸がエイリア石に頼る一因になったことに責任を感じ自らの落とし前をつけたのは流石というべきである。
また、常に特訓特訓と主張することが多いが、上記の通り仲間をエイリア石に頼らせる一因になってしまったり監督として選手のいい部分しか見えていないことなど自分の欠点についても理解、自覚しており、単なる根性論者と言うわけではない。
「誰かからもらった力なんて ゼンゼンすばらしくない! 自分の力で戦わなきゃ!」(『イナズマイレブン2』・ダークエンペラーズ戦より。原文ママ)と語るほどの努力家であるが、円堂も祖父の考案した技に頼りきりだったという自覚があるらしく、大介本人に指摘されて以降は自分自身のサッカーを模索していく事になる。
また、『GO2』では時空最強イレブンの監督を務めており、否定的な意見を述べるシーンがないあたり、ミキシマックスに否定的な立場ではない様子。作中でも、オーラを受け取るには自分自身の実力が伴っていなければならないと描写されている。先述の通り、円堂も祖父のノートに描かれた必殺技を努力でモノにするという形で先人の力は借りているのでそれがミキシマックスに置き換わったというだけの話である。
監督となった後も以前と変わらない明るさと前向きさを見せ、管理サッカーの浸透と久遠の解任で意気消沈していたサッカー部員たちを大きく惹きつけた。
GO主人公の松風が「そよ風」と称されているのに対し、円堂は「太陽」と称されている。
まさにイナズマイレブンのカリスマ的存在である。
サッカー以外のスポーツの経験がどれほどかは不明であるが、脅威の侵略者編では特訓の為にスノーボードやサーフィンといったスポーツに挑戦し、猛特訓の末にコツを掴んでいる。
アニメ版では鉄塔付近でタイヤを使った特訓をする場面が多く、ライオコット島ではタイヤ特訓が出来ない事を惜しんで、古タイヤを探して回るという一面も(その古タイヤを譲った人物こそ…)。
劇場版によれば、円堂守の歴史への影響力は途轍もなく、下手に暗殺すれば歴史が大きく変わってしまう恐れがあるのだとか。さすが初代主人公…。
恋愛面
一方で、恋愛には非常に鈍感で、秋や夏未、冬花に思いを寄せられているのにまったく気づいていない。そのせいか、一級フラグ建築士の異名を(加えて次々に他チームの面子やスカウトキャラたちを落とし込み自チームに引き込んでいくという点からも)持っている。
だが、異性に対して極限に鈍感というわけでもないらしく、メイド喫茶に行ったり、塔子にキスされたりした時は赤面していた。
ゲーム版では、マネージャー等に誰と一緒に遊園地を回るかなど究極の選択をせがまれる事がある。
しかし、そんな彼も上記の通りイナズマイレブンGOでは結婚しているのであった。
上記にあるように他者を自分の周りに引き込んでいく力の強さもあり、単純にゲームのスカウトシステム面という点を抜きにしても、ストーリー中でしばしばその人柄やサッカーに惚れ込んだことを覗わせる発言を周囲にされたりしている。
パラレル編と旧シリーズとの「ズレ」について
当初アレスの天秤以降の新シリーズでは旧作からのキャラクターは基本的に個性は変わらないこととなっていたが、オリオンの刻印ではオーストラリア戦にて灰崎と吉良ヒロトが相手選手や一星にボールをぶつけるラフプレーを行っていたのを止めたりせず無反応であった、試合後も鬼道がドーピングで失格処分を受けたことに庇うような言動・一星の無礼な態度に反応する様子が無かったため、その点について違和感と疑問の声が出ていた。
鬼道離脱後も一星は敵で仲良くなれないと言った灰崎に対して「一星は仲間だろ、敵は他の国のチームだ」と円堂が相手チームを敵と呼んだことに違和感を覚えたファンもいた、旧作の円堂は無印3期にて「世界一を目指すライバル同士に、敵とか味方とか関係ない!」と言っている。(灰崎が敵と言ったので円堂も合わせて敵という言い方をした、反則をするオリオンの使徒がいる相手チームをライバル扱いしていないとも考えられるが)
またスペイン戦でダイヤモンドハンドの変化パターンを披露した際に豪炎寺は「あいつ(円堂)には天性のサッカーセンスがある」と発言していたが、旧作からのファンからすれば「特訓の末に必殺技を編み出した努力の天才」であったがためにこの表現に違和感が残るものとなってしまった。
他に1期FF編で豪炎寺のようなシュートを打ちたいという染岡に「豪炎寺になろうとするなよお前は染岡竜吾だ、お前にはお前のサッカーがあるだろ?」と発言していたが、豪炎寺になろうとする小僧丸には特に関係も無かったことか「あいつ本当に豪炎寺になりそうだな」とあっさり受け入れる発言をしたり、最終戦の友情のゴッドハンド発動の前にチームメイトに対して「どけっ!」と発言したりなど、旧作と比べ円堂らしくないと言われる事も少なくなかった。
(なお無印版でも心配してくれたチームメイトに対し「どけよ」と言ったことはあるが、こちらはアフロディに自分達の努力を笑われたうえ、彼の圧倒的な威力のシュートを止められず精神的に追い詰められていた時の発言である。)
日野社長や今シリーズ担当の脚本が円堂のキャラクター性を忘れているか充分理解していなかった、またはシナリオの演出で方向性がズレてしまったとも言い切れかねないが・・・。
漫画版
無印時代はアニメ、ゲームと比べると破天荒かつお調子者な性格をしており、口癖は「ズババーン!」。豪炎寺のスカウトを本気でキレるまで続ける、特訓に闘牛を呼びこんだりとかなり無茶をしていた。
しかし、その合間に時折冷静で落ち着いた一面を覗かせることも。
試合運びがアニメほどの点取り合戦にはなっていないこともあり、相対的に他メディアと比べてセーブ率は高め。コロコロコミックというのもあり恋愛フラグは無である(秋も「マネージャー」呼び)。
GOでは完全に落ち着き払っており、前向きさを見せつつも余裕のある態度で構えている。
ただし、外伝漫画で調子に乗った天馬相手に大人気なくムキになったりと無印通りの様相も時折覗かせている。
GKとしては天馬が化身を出した状態でのシュートをパンチングであっさり弾くなど高い実力を見せた。
ちゃおに掲載されたGOのバレンタインネタ読み切りでは、サッカー部員に手作りチョコレートを用意するなど意外な器用さを見せた。
また、他コロコロ系では特定の作家に限らずフリーダムさが増している傾向にあり、特訓中に天馬と全力勝負を始めたり、お祭り試合だからと試合中に相手選手を引き抜いたりなどしている。
必殺技
- 真ゴッドハンド
- 真熱血パンチ
- 爆裂パンチ
- トリプルディフェンス
- マジン・ザ・ハンド改
- 正義の鉄拳G5
- メガトンヘッドG3
- いかりのてっついV2
- 真イジゲン・ザ・ハンド
- ゴッドキャッチG5
- オメガ・ザ・ハンド(劇場版最強軍団オーガ襲来)
- ギガトンヘッド(GO)
- ゴッドハンドV(GO)
- 風神雷神(アレスの天秤)
- 風神雷神ゴースト(オリオンの刻印)
- ザ・アシュラ(オリオンの刻印/オーバーライド、パートナーは西蔭、砂木沼)
- スーパーゴッドハンド(オリオンの刻印)
- ダイヤモンドハンド(オリオンの刻印)
- ダイヤモンドアーム(オリオンの刻印)
- ダイヤモンドパンチ(オリオンの刻印)
- 友情のゴッドハンド(オリオンの刻印)
- スーパーメガトンヘッド(オリオンの刻印)
- グレネードショット(漫画版)
- ダブルゴッドハンド(漫画版)
等。その他にも「イナズマ1号」、「イナズマ1号落とし」、「イナズマブレイク」、「トライペガサス/ザ・フェニックス」、「デスゾーン2」、「ジ・アース」、「ジェットストリーム」といった連携シュート技を多数覚えている。主人公らしく、アニメで使った必殺技(連携含)は全キャラクター中最多である。
“イナズマ”イレブンの主人公らしく個人技は放電しているものが多いが、“山属性”のイメージが先行してイマイチそのことを視聴者に気付かれていないことが多い。
「脅威の侵略者」編(アニメ版)では連携技であるとはいえ、熱血主人公のイメージからかけ離れた帝国学園の必殺技「デスゾーン」を習得し、視聴者を驚かせた。
キーパー時代は「ゴッドハンド」や「マジン・ザ・ハンド」を多用していたが、双方とも番組後半では当たり前のように破られていた。
必殺技中に度々出てくる魔人(愛称マジンさん)は社長曰くGOの中核要素である『化身』の一種とのこと。
基本的にゴッドハンドで間に合わない場合は熱血パンチと使い分けがされていたが、途中からゴッドハンドやマジン・ザ・ハンドが主力化していくうちに出番は激減し、バタフライドリームを打ち返そうとして失敗するなど不遇な描写も見られたが、第92話ではいかりのてっついでも止められない皇帝ペンギンXを止めるべく、いつの間にか「真」に進化した熱血パンチを地面に打ち込み、吹き出した炎で威力を相殺するというまさかの使用方法を打ち出している。ちなみに倒木に使うと粉砕してしまえる威力らしい…(なお、第117話ではなぜか、真熱血パンチ表記では無くなっている)。
"爆裂パンチ"も熱血パンチで止められないシュートに対して更に数発打ち込む事でセーブ力の向上を図った技である。
化身
名称は魔神グレイト
本格登場はGO2からだが、『イナズマイレブンGO シャイン/ダーク』と漫画版にも先行登場していた。
ゲーム発売直後からWi-Fiで期間限定配信されていた中学生円堂がこの化身を使用可能。
化身技は「グレイト・ザ・ハンド」
初期のマジンとほぼ変わりない外見をしているが、若干顔が厳つくなり稲妻装飾や背中の文様などがある。
ゴッドキャッチのマジンが身に着けていた赤マントは未着用。
色数もそちらと比べると減っており、化身としてとしてだけでなく魔神としても非常にシンプルな構造となっている。
漫画版では、発動の際にオーラから形となる他化身とはまた少し違った帯電演出が入っている。
家族構成
円堂大介:母方の祖父
円堂温子:母親
円堂広志:父親
円堂夏未:嫁(アニメGO版・ゲームGO1シャイン版・ゲームGO2ライメイ版パラレルイベント)
円堂冬花:嫁(ゲームGO1ダーク版・ゲームGO2ライメイ版パラレルイベント)
円堂秋:嫁(ゲームGO2ライメイ版パラレルイベント)
円堂ハル:息子
円堂カノン:ひ孫
なお、大介の妻である祖母はアニメの回想シーンの後姿のみの登場であり名前は不明。
アニメGOでは夏未と結婚しており、現在は2人で暮らしている模様。
ゲームGO1ではシャイン版では雷門夏未、ダーク版では久遠冬花と結婚しており、それぞれで家の内装や食事の内容や夫婦の会話が違っている。
GO2以降は本編での嫁はぼかされてしまっている。
だが、ゲームGO2ライメイ版パラレルワールドイベント「円堂家の大混乱」では適正婚姻法という人の能力と適正に応じて複数の人と結婚できるという法律により、夏未と冬花、そして木野秋3人を妻にしていた。
「俺もこういうのはガラじゃないんだが3人とも強引でつい…OKしちゃったんだよ。あはは…!」
余談
- キャラデザの長野拓造氏曰く、バンダナをつけるか外すかは最後まで迷ったとのこと。さらにGOでの円堂についてはデザインした時点では既婚設定を知らされていなかったらしく、そのことを知っていたら今とはまた違った服装にしていただろうとも語っている。また、GOの初期デザインではバンダナを首にかけて前髪も後ろになでつけたオールバックに近い髪をしており、服装も今より渋めの色合いのものを着ていた。またコロコロでは、ゴッドハンドの応用ブロック技「ゴッドデコピン」があったがボツにされたと掲載されている。
- ゲームにおいて1と2以降ではコマンドバトル、会話などに使われるグラフィックが変更されており、3DS『1・2・3円堂守伝説!』のゲーム1再録版では2以降のグラフィックに変更された。
- GOシリーズが展開されていた頃に発売された3DS用ゲームシンデレライフに大人時代の円堂がゲスト登場している。
- 攻め姿勢の強い選手なのは上記の通りだが、サッカーを題材にした作品の主人公で専任ポジションがGK(一時期はDF)というのは珍しく、他作品では銀河へキックオフ!!の太田翔(DF)やアオアシの青井葦人(FWからDFにコンバート)くらいで大抵はFWかMFである。(後のイナイレ主人公も殆どがFWとMF)
関連イラスト
関連タグ
イナズマイレブン イナズマイレブンGO イナズマイレブンアレスの天秤/イナズマイレブンオリオンの刻印 一級フラグ建築士
表記揺れ
関連チーム
雷門中/旧雷門 雷門イレブン イナズマジャパン 利根川東泉中