「“死んで骨だけ” ブルックです!!! どうぞよろしく!!!」
「パンツ 見せて貰ってもよろしいですか?」
「無責任に死んでしまった我々を 彼が許してくれるとは思いませんけど 身勝手な約束をして 声も届かぬ遠い空から 死んでごめんじゃないでしょうに……!!!」
「男が一度…!!! 必ず帰ると言ったのだから!!!」
「私!!! 生きててよかったァ!!!」
概要でございます。しっかり目を通してくださいねー!私、目無いんですけど!
改めまして、はいどーもpixivの皆さん! 私、死んで骨だけブルックです!
以前はルンバー海賊団で船長代理をしていたのですがONEPIECEのスリラーバーク編で、船長ことモンキー・D・ルフィさん率いる「麦わらの一味」に加わりルフィさんの8人目の仲間にさせていただきました!!
船員の皆様のためにも、粉骨砕身がんばっております! 私、骨とツヤッツヤのアフロだけなんですけど!
ヨホホホホ!スカルジョーク!!
歌と音楽とジョークが好きで、皆様からは陽気なヤツと言われております。楽器なら一通り扱うことが出来ます。
戦うのはあまり好きではありませんが、いざとなったら仕込み杖片手に果敢に相手に立ち向かいます!
肉を斬らせて骨を断つってやつですかね? 私、肉なんて無いんですけど!
見てのとおり骨の体なので、少々のダメージなら牛乳を飲めば直ります!
牛乳で骨折直りますよねー!!
あと、私、美人に目が無いんです。骨だから目無いんですけど!
私のプロフィールです、どうぞよろしく!!
本名 | ブルック |
---|---|
異名 | 鼻唄のブルック→ソウルキング |
年齢 | 88歳→90歳 |
身長 | 266cm→277cm |
懸賞金 | 3300万ベリー(生前〜新世界突入時)→8300万ベリー(ドフラミンゴ討伐後)→3億8300万ベリー(ワノ国出国後) |
所属 | 西の海にある王国の護衛戦団団長→ルンバー海賊団音楽家兼剣士、船長代理→麦わらの一味音楽家、麦わら大船団大幹部 |
所属船 | ルンバー海賊団 海賊船→サウザンド・サニー号 |
悪魔の実 | ヨミヨミの実 (超人系) |
武器 | 仕込み杖「魂の喪剣 (ソウルソリッド)」 |
出身地 | 西の海 |
誕生日 | 4月3日 (ヨ←4、ミ←3、ヨミの実) |
星座 | おひつじ座 |
血液型 | X型 |
弱点 | 海(カナヅチ)、お化け |
好きな食べ物 | カレー |
嫌いな食べ物 | レモン (すっぱいという顔ができないから) |
得意料理 | シュラスコ料理 |
気に入ったワノ国の料理 | みたらし団子 |
入浴頻度 | 週に1回 |
就寝・起床時間 | 午前0時 - 午前5時 |
好きな島と季節 | 春島の秋 |
ニオイ(チョッパー談) | 紅茶のニオイ |
家族に例えると | じいちゃん |
イメージ動物 | 馬 |
イメージナンバー | 09 |
イメージカラー | 黒、白 |
イメージ国 | オーストリア |
イメージ都道府県 | 鳥取県 |
イメージ職業 | 探偵 |
イメージ花 | バラ |
ドリンクの氷 | 食べる派 |
目玉焼き | 片面、半熟、ケチャップ |
脳内 | パンツ、パンツ、茶、茶、笑 |
イメージマーク | アフロ、シルクハット、ステッキをあしらったドクロ(2年前) アフロ、サングラス、王冠、ギターをあしらったドクロ、周囲には6本の骨が置かれている(2年後) |
夢 | 52年前に双子岬で別れたアイランドクジラ「ラブーン」との偉大なる航路を一周しての再会 |
初登場 | 単行本46巻 第442話『魔の海の冒険』 |
WT100 | 26位(75741票) |
CV | チョー |
あ、それではここで私は航海に戻らせて頂きます!
見出しは後の分も書いておきましたので、後は編集者の皆様に任せます!
それでは!ヨホホホホホホ…!
(身軽に走りながら去っていく音)
私についてです。ヨホホホホ!
容姿
260cmを超える長身と、黒髪の巨大なアフロヘアーが特徴の骸骨。
完全に白骨化しているため、皮膚や筋肉、臓器といったものが全く無いが、特に支障無く常人と同じように生活することが可能で、ゲップもするしオナラもする。表情に関しても、眼窩の形を変えながら様々な表情をみせており、当初は骨であるため泣くことも出来ないと語っていたが、後述されるラブーンの話を聞き大粒の涙を流しながら彼の無事を喜んでいる。なお、白骨化していながら何故髪の毛だけ残っているのかについては毛根が強かったからとのこと。
骨の体に常人以上の利便性も独自に見出しており、割れた頭部を収納スペースとして活用したり、首が取れても簡単につなぎ合わせることが出来る。また、肉や臓器もないため長身ながら常人よりも体が軽く、脚を高速でバタつかせることで(短時間ではあるが)自力で水上を走ることが可能でもある。
衣装は黒い礼装を纏っており、同じく礼装のサンジが現代寄りのフォーマルウェアであるのに対し、ブルックのものは中世期の紳士服に近い構成で、頭にはハット、インナーは袖がフリル、襟を立てたオレンジ色のシャツで、首元には3連ブローチのあしらわれた青いスカーフを巻いている。また50年近く同じ衣装を纏っていた(+直前まで海戦で負傷していた)こともあり、各所にささくれや綻びが目立つ。特に胸元は大きく欠損しており、腹部…というか背骨が正面からでも確認できるほど。
ちなみに、こちらが生前(52年前)の姿。
現在の額に入っているヒビと同じ位置に傷跡があり、目元には数珠状の装飾のついた丸いサングラス、厚めの唇から白い歯を覗かせて笑う人の良さそうな中年男性だった。
なお落命して倒れる際にサングラスが外れたが、顔が見切れてその目が描かれる事はなかった。
第2部では、一味と合流するまでの2年の間、世界的アーティスト「ソウルキング」として活動してきたこともあり、派手で綺羅びやかな出で立ちにイメージチェンジし、以降も様々な衣装を着用している。
また原作の巻頭カラーや映画など限られた場面のみだが、アフロの色を赤色や金色に染めることも。
性格
非常に陽気でおおらかな、大抵のことは笑って許せる器の大きい人物。
登場当初は『紳士な骸骨』と紹介されていたが、その本質は仁義に生きる侠客のそれであり、非常に義理堅く人情味溢れる人格者。フランキーをして「男」と言わしめている。生前の仲間達との別れや、ラブーンとの約束の事もあり、命を粗末に扱う者は絶対に許さない。
生前からの陽気さで時々空気を読まずに白骨死体の自虐ネタ『スカルジョーク』をぶち込む。一見チャランポランな印象を受けるが、これは約50年間、陽も射さない霧の海で彷徨い続けた孤独を紛らわすために培ったものでもある。むしろ己の目的を諦めず、発狂しなかっただけでもその精神力は凄いことだろう。その為、一味の中では特に精神攻撃に対し非常に強力な耐性が有る。
一味の中では最年長(と言うよりおそらく現役の(人間の)海賊全体の中でも最高齢クラス)だが、仲間は基本的にさん付けで呼び、(後述する部分以外は)最も礼儀正しく行動する。
海賊として年季を積んでいたこともあり、古い逸話や伝承には詳しい。
ただルフィが勢い余って海に落ちると、助けようとして自分まで飛びこむ。海の上は走れても、全身が水に浸かってしまってはブルックも泳げず、そのまま沈んでしまう。そして結局ルフィ共々他の仲間達に救出されるのがお約束。
なお、前述したように紳士を名乗っており、口調や態度もそれらしいものであるが、性欲に対しては「バカ」が付くほど正直でもある。美女との会話の際には挨拶代わりとでも言わんばかりに開口一番「パンツ見せて貰ってもよろしいですか?」などと言い放ち、ナミ等にツッコまれるのが定番。だが、人魚のケイミーに対しては「お金を貸してください」と要求。これは直前のスリラーバークにいた際、出航する時にリスキー兄弟の片割れから「人魚は………パンツなんかはかねぇよ……♡」と聞かされていたからだろう(実際下半身お魚だし)。ついでにこの「お金貸してください」発言にサンジが強烈なツッコミを入れていたが、彼もその時は一緒に聞いており、ブルックと2人で鼻血を噴いたり、リスキー兄弟の片割れも混じって3人でマーメイDO♪マーメイDO♫とバカ騒ぎをしていた(もう一度言うが人魚の下半身は魚である)。なお、血管もないのにどうやって鼻血を噴いたのかは不明。
また、紳士でありながらテーブルマナーがなっちゃいない。料理が来るまで食器を鳴らしながら騒いだり、食後の紅茶と共にゲップや放屁をぶちかますのは日常茶飯事。隣の人の料理の方がおいしそうだったりすると堂々と交換を要求する事もあり、挙句の果てには(主にルフィと一緒になって)試食品や他人の冷蔵庫の中身を手当たり次第に食いまくる。初対面の際にサンジから「てめェにマナーってもんを たたき込んでやりてェ」と呆れ顔で言われている。なお、ブルックはカレーが好物なのだが、何故か顔や衣類を盛大に汚しながら食べるため、いくら好物であってもサンジはブルックにカレーを食べさせたがらないらしい。
態度にはあまり示さないが、自分の姿が今や異形の者と化してしまっているという自覚は少なからずあり、それ故に自分の姿を見ても全く恐れないどころか仲間として勧誘してくれたルフィ、そして最終的に仲間として暖かく迎え入れてくれた麦わらの一味の面々に対しては非常に強い仲間意識を持っている。ルンバー海賊団の仲間たちとの一件もあってか、仲間に危害を加えようとする者に対しては普段の明るい雰囲気からは考えられないほど激しい怒りを露わにする。仲間であるペドロが犠牲になったと知った時は、チョッパーやキャロットのような若いメンバーと同じく、冷静な判断力を失って心を乱してしまった。
特にルフィに対しては船長としての非常に強い信頼と尊敬の意を示しており、入団の際には騎士団の任命式の如く片膝をついて自己紹介と初心表明演説を行った。モモの助から音楽を要求されて「ルフィさんの命令以外聞きたくない」との理由でそれを拒否しようとした事もあり、仲間・友人としての意識の他に、自分の「主」としてある種の「忠誠心」に近い感情も抱いているようである(と言っても良い意味で人の上に立たないのがルフィな為、基本的には一緒にふざけたりおちゃらけたりはしている)。
「我らが“麦わらのルフィ”船長は いずれ海賊王になられるお方!!!」
「──それを信じていれば 何をジタバタする事があるでしょうか!?」
絶体絶命のピンチが迫る中、余裕の表情で言い放った上記のセリフにルフィに対する絶対の信頼と敬意が表れている。そんな仁義や仲間を重んじる人格、誇り高い忠誠心からファンの間では「麦わらの一味の中でルフィへの忠誠心が一番高い」、「ルフィに対する絶対的信頼が半端ない」と高く評価されている。
普段は落ち着きよりも陽気さを見せているが、一味への加入時期がジンベエに次いで2番目に遅いにもかかわらずサンジの度を超えた優しさを理解しその上で行動したり、ビッグマムの所有するロードポーネグリフを奪うなど普通に凄いことを成し遂げても平然として「あ、はい」で済ますなど年相応の泰然さや観察力を見せることもある(ホールケーキアイランド編で顕著)。要するにやる時はやる。
骸骨となってからも生前からのトレードマークであったアフロヘアーだけは死守している。
これは、ラブーンとの再会時、最早骸骨となってしまった自分でもラブーンに本人だと分かってもらえるためだという、亡き海賊団の仲間たちの遺志を守り続ける彼の信念の表れとも言える。
また、ブルックは既に白骨化しているため、髪は失うともう二度と生えて来ないらしい。
因みに一味でも最年長である&その経歴からかサンジの苗字がヴィンスモークであることの意味を把握していた。
私の戦闘能力、コツとご覧あれ!
悪魔の実
「私の異名… 知らねェだろ!!? BABY」
「“魂(ソウル)”… “王(キング)”だぜ!!!」
二度の人生を約束された「復活人間」。
一度死ななければ能力が発揮されないという、数ある悪魔の実の中でもとりわけ異質な能力。その為、実を食べてから死ぬまでの生きている間はカナヅチ等の悪魔の実のデメリットだけが現れる。
命が尽きた後、黄泉の国から魂だけで舞い戻ることができ、さらにそこから自身の遺体に戻ることで復活できる。
ところがブルックの場合、後述のように「魔の三角地帯」に立ち込める霧に阻まれて、死亡から復活までに1年もの時間を掛けてしまい、発見・復活時の彼の死体は既に白骨化していた。その中に宿り蘇った結果が現在のガイコツ姿である。白骨死体でも蘇ってしまう点が悪魔の実の能力の異質さの表れであるともいえる事例である。なお、内臓も筋肉も失われてしまっているが、運動や飲食は普通にできるし、目も見えるし(しかも骨格を変えて睨んだり笑ったりしている)、排泄もするし、涙も屁もゲップも出る。なぜ出来るのかは作中でも最大の謎。
バイタル的には一般の人間と何ら変わりない。骨だけの体になったためか、カルシウムを摂取すると大体の損傷はあっという間に直る。なぜカルシウムだけは吸収できるのかは不明。
「一度だけの復活」というヨミヨミの能力は既に行使されているが、それによって悪魔の実の呪いが消えたわけではなく、相も変わらずカナヅチであり、水に浸かれば体は思うように動かなくなる。しかし、骨だけの軽い体と身のこなしは高いジャンプ力や俊足、短距離の水上を走って移動できる能力として機能する。ある程度とはいえ、海に対しての抵抗力を持つ珍しい能力者の一人である。
ただしこれは悪魔の実の能力というより白骨化してより身軽になったブルックだからこそできる芸当。また、骨になって身を無くしたことで、性質こそ違うものの一味の中ではゴム人間の船長に次ぐ雷への強い耐性を得た他、疫災のクイーンが開発したウイルス「氷鬼」にも感染しないなど、ウイルスにも強い体となった。
また映画版では生物探知型電伝虫のサーチライトに引っかかっても反応しないなどもはや生物の枠組みを逸脱している可能性が高い。
ちなみに肉も内臓も無い体なので(パンクハザード編のドラゴンの件)一部の肉食生物に(捕食目的で)狙われない・襲われないという強みもあるが、これに関してはブルック個人としては大変に不服らしい(曰く「骨だって栄養ありますもんね!!!」)。一方で、ゾウ編では犬のミンク族にしゃぶられたり舐めまわされたのが若干トラウマになったらしく、うまそうな客人呼ばわりにも不満満開という手のひら返しだった。
生前より剣術を得意としており、仕込み杖を武器として用いていた。ゾロが「力」に比重を置いた「斬り」主体の剛の剣士である一方、ブルックは「速度」に重点を置いた「突き」主体の柔の剣士といったところ。また、居合の達人でもあり、自分の数倍はある巨大な敵をも一瞬で斬り捨てるなど、その実力は高い。
ちなみにこの男、ワンピ世界における三大デバフ要素「老化」「怠惰」「毒」を全部経験した稀有な存在であったりする(老化と毒は一度死んだのでリセット、怠惰は環境上仕方なかったが2年をかけて改善)。
新世界編におけるヨミヨミの実の能力
当初はヨミヨミの実に戦闘に関する能力は無く、『白骨死体になったブルックを蘇らせただけ』に過ぎなかったが、新世界編に突入するまでの二年間で、ブルックはヨミヨミの実に隠されていた「能力の本質」に気付き、実の能力を応用した様々な戦法を生み出し、研ぎ澄ましている。
まず「死した魂を現世に留める」という、自然に反する現象を実現させるため、復活後のブルックの魂は限りなく実体に近い強力なエネルギーを発しており、骨の体が繋がり、動けるのは魂のエネルギーによるもの。
このため、体(骨)そのものが傷つかない限りはたとえ首を切り落とされようともダメージを受けず、それどころか切り離された関節を魂のエネルギーでくっつけて復活できる強力な再生能力を獲得している。また、牛乳を飲むことでも骨の損傷が瞬時に治る。
また、魂だけの姿となって自由に体から抜け出す、つまりは幽体離脱も可能となった。
前述の通りブルックの魂はエネルギーの塊なので、幽体離脱したブルックの魂は誰の目にも明らかなほどはっきりと見える。しかし実体は存在しないため、壁などに阻まれる事無くどこにでも侵入でき、呼吸なども必要ないので毒ガスの中などでも平気。これによって常人では侵入できない危険な場所を偵察したり、捕まってしまった時に仲間に直接助けを求めたりする事もできるようになった。ただ、完全に※霊魂の姿なので初見だと大概の人はかなりビビる。
さらにその幽体の冷気を利用して敵を凍らせるコールド魂(ソウル)という芸当も可能になった。
余談だが、幽体離脱能力に気付いた後、それを駆使してあんなことやこんなことをしていたらしい。90にもなって…。
※通常はアフロヘアーの髑髏の姿をして、周りに複数の人魂のような緑の火の玉が浮遊している。なおワノ国編でお庭番衆をビビらせる際は、白装束の巨大ながしゃどくろのような姿になっている。
そして、魂が能力の媒体となっているため、魂に通じる行動をより強く相手に訴えかける事ができる。「魂に通じる行動」、それ即ち「音楽」である。
ブルックの奏でる音楽は人の感性を強烈に刺激し、それは時に幻すら見せるほど。そしてそれを戦闘に応用する事で、幻覚を見せたり催眠を掛けたりして相手を翻弄する。しかし音波は周囲に関係なく響き渡ってしまうため、ルフィやチョッパーのような催眠に弱い仲間は一緒になって催眠にかかってしまう場合がある。また、例えば「ソルソルの実」の能力によってつくられた兵団のような「取ってつけた魂」を瞬時に無効化させ、そうでない猛者にも恐怖を覚えさせるほどの威容を持っている。つまり、ビッグ・マムの能力に対して極めて有効なファイトスタイルの持ち主と言える。
そして最後の一つ、ヨミヨミの実の攻撃能力である。魂(ソウル)を纏った剣は「黄泉の冷気」をこの世に伝え、「凍える剣」となって切り付けた相手を即座に凍結させ、打ち砕く。
新世界編では手長族に研ぎ澄ましてもらった「魂の喪剣(ソウル・ソリッド)」を武器とし、ヨミヨミの能力を併用してより強力な攻撃を繰り出せるようになった。また、かつては使用できなかった「飛ぶ斬撃」も体得している。決して音楽活動にばかり力を入れた二年間ではなかった事が窺える。
「音楽による催眠」と「凍える剣」という新たな武器を手にし、新世界編からのブルックは一味の中でも随一のトリッキーな戦法を駆使するようになった。実際、万国にて四皇の一人であるビッグ・マムと対峙した際、彼女に敗北はしたものの「見事な戦いだった」と称された。
ちなみにこれらの能力がヨミヨミの実本来の性能なのか、それとも白骨状態で復活というレアケースから生じたイレギュラーなのかは不明。
前者だった場合、ヨミヨミの実の能力は正確には「一度死んでも復活できる能力」ではなく、「肉体が死んでも魂だけで活動できるようになる能力」であったとも考えられる。
技
技名は音楽用語やフェンシング用語を足し合わせたような技が多い。
「斬る」技には和風な名前が付けられている場合もある。
なお、ブルックの影が入れられていたゾンビのリューマが披露したため、技の存在だけが知られているが、劇中でブルックが披露したことがない技が幾つかある。一部のゲーム作品などではこれらの技も正式なブルックの技として使用できる。
攻撃速度は作中でもトップクラスで四皇の一人であるビッグマムすら見切ることができない。
- 鼻唄三丁矢筈斬り(はなうたさんちょうやはずぎり)/鎮魂曲(レクイエム)・ラバンドゥロル
目にも留まらぬ超高速の斬撃を放つ。
あまりの剣速に斬られた相手は斬られた事実に気付かず、ブルックの納刀と共に傷が開いて倒れ伏す。
ブルックを代表する必殺技で、正式名称は”鎮魂曲・ラバンドゥロル”の方だが、その剣技を称賛したかつての仲間達によって後から”鼻唄三丁矢筈斬り”を異名として名付けられた。以来ブルックも”鼻唄三丁矢筈斬り”を技名として用いており、この技自体を誇りに思っている。
- 鼻唄三丁“魂(テャマスィー)の”矢筈斬り
ゼウスとの決戦で披露した”鼻唄三丁矢筈斬り”の派生技。
見た目は通常版と変わらないが、対霊体仕様と思われ、通常の剣技では傷一つ付けられなかったほどの驚異的な物理耐性を持つゼウスを一撃で真っ二つにする威力を見せた。
- 掠り唄吹雪斬り(かすりうたふぶきぎり)
”鼻唄三丁矢筈斬り”にヨミヨミの能力を加えた強化技。
斬撃のダメージに相手が気付いた瞬間、血も凍る強烈な冷気によって傷は凍て付き、砕け散る。
- 絵描き唄一節斬り(えかきうたひとよぎり)
”掠り唄吹雪斬り”と同様に、相手を素早く切り捨て傷口を凍て付かせる。ジョーラの能力にかかった状態で使用していた。凍結によって多量の出血こそしないが、捕縛・尋問しやすい状況に持ち込める。アニメ版では黄泉の冷気は使用していない。
- 夜明曲(オーバード)・クー・ドロア
腕を大きく後ろに引いてから、鋭い突きを行う。元々はただの突き技だったが、2年間の鍛錬で威力が向上した事により、スリラーバークのリューマ同様に「飛ぶ突き」を放てるようになった。
- 革命舞曲(ガボット)・ボンナバン
力強く踏み込んで相手に急接近、その勢いのままに鋭い突きを繰り出す。
空中へ飛び出し、落下の勢いを乗せて剣を相手に突き立てる”飛燕(スワロー)ボンナバン”という派生技もある。
- 眠り歌・フラン
取り出したバイオリンを仕込み杖で奏で、その音色で相手を深い眠りに落とす。
多人数を相手にする場合は特に強力だが、ルフィやチョッパーにまでかかってしまうので場所と状況を選ぶ。
- パーティーミュージック/キントーティアス幻想曲(ファンタジア)
陽気な音楽を奏で、相手をフェスティバルの夜に参加しているような幻覚の世界に誘う。そしてその幻覚に囚われている相手を斬撃で一掃する(もし術中に直接かからなかった敵がいたとしても、戦闘中とは思えない様子に短時間意識がそれるため、この技を途中で止めるのは少々骨が折れる)。
アニメ版ではブルックのキャラクターソング「フェスティバルの夜へ」のインストゥメンタルアレンジが流れる演出があった。ちなみに「フェスティバルの夜へ」は前半が丸々この技をイメージした曲である。
- 魂の(ソウル)パラード
新世界編から使用するようになった、ヨミヨミの能力を主とした技。剣を通じて冷気を送り込み、対象を凍結させる。
敵の攻撃を受け止めつつ凍らせるなど、攻撃にも防御にも応用が利く便利な技。地面を凍結させて相手をスリップさせる”魂のパラード「アイスバーン」”という派生技もある(日本には、よく似た名前のややこしいヒップホップグループがあるが、元ネタは路面凍結を表す単語の方と思われる)。
- 飛燕曲(スワロー)バンドゥロル
前方へ勢いよく跳躍し、その勢いを乗せた斬撃ですれ違いざまに敵を両断する。
ブルックお得意の早斬りだが、こちらはダメージが即座に反映され、一瞬のうちに切り口が凍り付く。斬撃そのものの規模も比較的大きい。
- フラーズダルム管弦楽(オーケストラ)
纏めて敵をト音記号状に縦斬りし凍結させる技。百獣海賊団の花魁達を一撃の元に沈める程。
- コールド魂(ソウル)
魂だけの状態で移動し、黄泉の冷気で周辺を凍てつかせる。
え、私の経歴ですか? えぇ構いませんよ~
過去
ルンバー海賊団として
生前は西の海のとある王国の護衛戦団の団長、そこからルンバー海賊団に入団して音楽家兼剣士として活躍していた。一味の船長ヨーキの掲げる入団条件「音楽が好きなこと」により集まった船員たちは皆、歌や演奏を愛する明るい性格の持ち主たちで、ブルックもまた彼らの輪に加わり音楽を楽しみながら冒険を続けていた。元々一国の戦士であったこともあり、戦闘では抜群の活躍を見せ、いつしか得意技「鼻唄三丁矢筈斬り」に肖り鼻唄のブルックと恐れられる剣豪として名を上げ、海賊団でも事実上No.2の実力者だった。
52年前のある日、西の海を航海している中で一味は群れからはぐれたアイランドクジラの子供と出会い、彼を元気づけようと船上で大演奏会を開いた。結果、すっかり演奏を気に入られて懐かれてしまい、一味はその仔クジラにラブーンと名付けて共に冒険することに。とくにブルックは、その大きなアフロヘアーが「ラブーンにそっくり」だと言われるほど愛着を込めて面倒を見ており、ラブーンもまた一味の中でもブルックに1番懐いていた。
しかし、いよいよ偉大なる航路に入ろうとした一味は、これまで以上の危険を予想される航海に幼いラブーンを連れてはいけないと判断し、彼に別れを告げようと説得するも受け入れられず、最後は荒療治として、一味全員で彼を徹底的に無視し演奏もしないことで彼を遠ざける。ラブーンの姿が見えなくなったことで、一味はリヴァース・マウンテンを通り偉大なる航路に入るが、なんとラブーンは双子岬までついてきてしまっていた。呆気にとられながらもまさかここまでついてきてしまったラブーンの度胸を讃え、その日は灯台守であるクロッカスも交えて宴会を開いた。そしてブルックは、改めてラブーンを説得、「世界一周を終えたら必ず戻る」「そのときはまた一緒に冒険しよう」と約束したことでようやくラブーンにも納得してもらい、それまでクロッカスに面倒を見てもらうことをお願いし、偉大なる航路へと漕ぎ出した。
しばらくは冒険を続け名を上げていた一味であったが、あるとき船長ヨーキをはじめ十数名の船員が未知のウイルスによる疫病に倒れ、最早冒険を続けることが不可能となってしまう。ヨーキは(感染する懸念もあったためか)船をもらう代わりに自分ら感染者は偉大なる航路の航海から離脱し、一か八か凪の帯からの脱出を試みる事を宣言。船員たちはその申し出を受けて悲嘆しながら部屋を後にする。最後に残ったブルックは、ヨーキの内に秘めていた「無念」という悲痛の言葉を受け取り、最後まで希望を捨てず、いつか笑顔で再会しようと彼を勇気づけながら強く手を取った。その後、ヨーキからのリクエストを受け、旅立つ船長達を残された船員らと共に歌で見送った。
その後は新たな海賊船を手に入れて、「船長代理」として海賊団を率い、自らも懸賞金を上げながら冒険を続けていたが、「魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)」に迷い込み、そこで他の海賊団との交戦で大敗。舵を破壊され船は制御不能となり、船医含む仲間の半数が死亡、ブルックら残された面々も敵が武器に仕込んでいた毒により致命傷を負い余命幾許もない窮地に陥る。
このとき船員たちの心残りとなったのは、双子岬に残してきたラブーンの存在であった。そこで一味は、ブルックが食べた「ヨミヨミの実」に望みを賭け、彼一人でもラブーンのもとに戻ることを願うとともに、冒険の中で手に入れた音貝(トーンダイアル)に歌を遺し、自身らが最後まで「明るく陽気なルンバー海賊団」であったことを示さんと、それぞれ楽器を取り、肩を組み合いながら「ビンクスの酒」の大合唱をはじめた。一人また一人と船員が倒れる中、最後に残されたピアノ伴奏のブルックは涙を流しながらも、在りし日のヨーキやラブーンのことを想いながら演奏を続け、曲の終わりとともに落命した。
約50年間の放浪
ヨミヨミの実の力で黄泉の国から現世に帰還したブルックの魂だったが、魔の三角地帯の濃霧により自身の遺体をなかなか見つけ出せず、結果ようやく母船を発見したのは死後1年も経過しており、自身の遺体も(頭髪以外)完全に白骨化してしまっていた。なんとか肉体に戻れたものの、魔の海域から脱する術がない現状は変わらず、以後、実に49年間もの間、ただ一人で海を彷徨い続けることになる。
麦わらの一味と出会う5年前(新世界編より7年前)、海上に浮いていた流し樽を興味本位で開けたことでスリラーバークに誘い込まれ、そこでゲッコー・モリアの能力により影を奪われてしまう。影を失った者は直射日光を浴びると体が消滅してしまうことも知り、奪還しようとゾンビから恐れられるほどの大立ち回りを演じるも、自分の影を仕込まれたワノ国出身のゾンビ侍・リューマの圧倒的な力の前に敗れる。なんとかスリラーバークを脱したものの、このままではたとえ海域から脱しても肉体を失うだけだということを理解し、再び影を取り返す機会を待つことになる。
第1部 サバイバルの海 超新星編
スリラーバーク編
それから5年後、魔の三角地帯に迷い込み偶然船の前を横切った麦わらの一味と出会うことになる。
「幽霊船」に興味を持って乗り込んできたルフィたちを紳士的に迎え入れ挨拶を交わし、ルフィのほうも骸骨なのに当然のように生きているブルックの姿に興味を持ち、即座に仲間入りを提案、二つ返事で了承する。…とはいえ、流石に自身の現在の事情もあり、その後彼らの船に招かれたブルックは改めてこれまでの経緯を(危険が及ぶことを危惧し大敵であるモリアのことは伏せながら)説明し、逆にルフィたちには早くこの海域を脱するように助言する。
しかし、実はルフィたちはブルックと出会う前に、5年前の彼と同じくモリアの罠である流し樽を開いており、ブルックと一味が談話している間に二隻はスリラーバークに閉じ込められてしまった。想定外の事態ながらも今度こそ影を取り戻すチャンスと踏んだブルックは、一味に感謝と別れを告げ、一人島の内部へと駆け出してしまう。しかし、ルフィが「入るな」と言われて従うハズもなく、寧ろそのおどろおどろしい島の様相に俄然冒険への期待が駆り立てられたことで、結局一味はスリラーバークに上陸。一方のブルックはホグバッグの屋敷にてリューマと5年ぶりの決闘に挑むも大敗し、高所から突き落とされる。そして、落下した場所でモリアの部下に襲われていたニコ・ロビンやフランキーの救援に入った。
その後再び別れることになるが、その際二人にスリラーバークやゾンビの全貌を説明すると同時に、自身やルンバー海賊団、そしてラブーンとの過去を明かす。ルフィたちと合流した二人はその話を彼らに伝え、ルフィたちも以前、双子岬にてクロッカスから聞いた話と全く同じであることに驚き、なんとしてもブルックの力になろうと行動を開始する。
その頃ブルックは、リューマとの再戦に挑むも、肉体的な強度や戦闘経験の差もあり、最後は鼻唄三丁矢筈斬りを影側に超えられるという形で大敗する。そのままトドメを刺されそうになるが、一味の戦闘員である剣士ロロノア・ゾロが乱入し、リューマの得物を奪うという目的もあり選手交代。フランキーと共に両者の激しい剣技の応酬を目の当たりにし、リューマが自身に対してまるで本気ではなかったことに戦慄した。最後は一撃の差でゾロが勝利を掴み、肉体を失った影はブルックのもとに戻った。
その後は一味と協力して、元凶たるモリアを撃破。途中、彼と同じ王下七武海のバーソロミュー・くまが現れるというトラブルもあったが、ゾロの決死の覚悟で及んだとある懇願により、彼一人が重傷を負いながらも見逃される。
戦後、麦わらの一味とブルック、そしてモリア討伐に貢献した求婚のローラとその一味は、モリアたちのいなくなった城で祝勝会を開く。ブルックも、美味しい食事や人々との賑わいを満喫し、城内にあったグランドピアノで「ビンクスの酒」の演奏をはじめる。昔、シャンクスら赤髪海賊団と一緒に歌ったことのあるこの曲を聴いたルフィから再度仲間入りを提案され、ブルックはその答えを渋るも、ルフィたち一味が偉大なる航路の入り口でラブーンに会ったこと、そして彼が今もなお自分達ルンバー海賊団を待ち続けていたことを知らされ号泣。その喜びを表すように、麦わらの一味とローラの一味、そして音貝のルンバー海賊団の仲間たちと共に「ビンクスの酒」の大合唱を始めた。
蘇生してからこれまでの約50年、辛いことばかりで良い事など一つもなかったが、この日このときに感じられた大きな幸せに「生きててよかった」と心から喜び、ラブーンとの約束を今度こそ果たすべくルフィに自ら仲間入りを願い、アッサリと承諾される。以後、麦わらの一味の音楽家として在籍している。
なお、ルフィは物語冒頭から「"コック"と"音楽家"が欲しい」、「船医かー、それもいいなー…、でも音楽家が先だよな」など、音楽家を仲間にしたいことをたびたび口にしており(曰く「海賊は歌うものだろ?」)、第8話から第489話までじつに480話以上経ち、ようやくその願いが叶うことになった。
シャボンディ諸島編
シャボンディ諸島での騒動の中、麦わらの一味は突如現れたバーソロミュー・くまによって各地に散り散りで飛ばされることになり、ブルックはナマクラ島・貧困の国「ハラヘッターニャ」に飛ばされる。
奇しくもこのとき国の人々は、長年人攫いなどの蛮行を働く手長族の3人組による被害をなんとか食い止めるべく悪魔召喚の儀式を行っており、丁度そのタイミングに彼らの眼前で着地したブルックは「悪魔王サタン」と勘違いされてしまう。状況もわからず困惑したが、とりあえず人々の中にいた美しい女性に、いつものように挨拶代わりにパンツを見せてもらおうと声をかけると、完全に彼をサタンと思い込んでいる人々は言われるままにパンツを見せてくれた。
しかし、そこへ件の手長族が現れ、先程の女性を捕らえて瞬く間に逃走。残された面々からことの事情を知らされたブルックは、彼らの望んだ悪魔ではないものの「一宿一パンツ」の恩義もあり力になろうと紙とペンをもらい、楽譜を書き始める。人々も、サタンが手長族を懲らしめる準備をはじめたと期待を寄せ、男物のパンツを見せて応援した。
結果、ブルックの作曲した「勇気の出る曲」の演奏を聴いた人々は、神や悪魔に頼るのではなく、自らの手で外敵に立ち向かう戦意を駆り立てられ、盗賊の3人組を捕縛することに成功する。
3人からの「もう悪さはしない」という反省の弁を信じ檻から解放するも、彼らは懲りずに今度はブルックを誘拐。そのままブルックは隣国である手長族たちの国「テーナ・ゲーナ」に連れ込まれ、檻に入れられ「世にも珍しい動くガイコツ」として見世物にされる。この際渡された新聞でルフィの起こした「16点鐘事件」の記事を読み、彼が自身ら船員に密かに送った“3D2Y”のメッセージを読み取る。麦わらの一味に加入した日数は決して長くはなかったが、それでも長い孤独と絶望から救い出してくれた彼らへの深い愛着から、自身も必ず戻ることを決意する。
そして盗賊たちに頼んでギターを受け取ると、手長族たちを相手に歌を歌い始め、これが好評を博すことに。以来、盗賊たちをマネージャーとして「歌うガイコツ」として世界中を回り、音楽性を広げてついには『ソウルキング』とまで称されるトップミュージシャンとなった。
第2部 最後の海 新世界編
2年後の初登場時には、全世界ツアーの最終公演地としてシャボンディ諸島に上陸。
この頃には派手で綺羅びやかな衣装を身に纏い、以前の紳士的な性格から一転、ワイルドな言動を周囲に振り撒くロッカーな性格に。しかし、飽く迄これはアーティストとしての世間体であったようで、その心根は2年前から変わっておらず、この公演を最後にミュージシャンを引退し、再び麦わらの一味と共に旅立つことを決めていた。
このことをステージに上る前にマネージャーたちに告白するも、激怒した彼らは海軍に通報してしまい、会場を包囲されることに。マネージャーたちも自ら引導を渡そうと拳銃を突きつけてくるが、ブルックの意志は揺るがず、以前のように穏やかな口調でこれまでの活動に協力してくれたことに感謝するとともに最後の一曲を歌いだす。その歌に心動かされた観客たちは、ブルックの旅立ちを助けようと大勢で海軍やマネージャーを制止。そのスキに会場から脱走して一味と同流することに成功した。
なお、加入時期が遅かった上、手配書の写真が生前の姿だったためにそれまで麦わらの一味に加入したことは知られていなかったが、この時に麦わら一味の船員であることが世間的に知られることになる。
魚人島編
2年の歳月を経て全員無事に合流した麦わらの一味は、ようやく次なる目的地である魚人島へ向かうため深海へと潜る。海上とは勝手の違う航海と、次々に現れる深海生物たちに悪闘苦戦するも、魚人島に到着。
リュウグウ王国では、国内で絶対的な信頼をおかれる占い師マダム・シャーリーの「一味が国を滅ぼす」という予言を受けて一時は捕らわれの身となるも、2年の間に新たに開眼した幽体離脱により、城内の調査や他の仲間への伝達などで貢献し、脱出の活路を見出すことに成功。その後、ホーディ・ジョーンズ率いる新魚人海賊団との交戦ではゼオと戦い勝利。
魚人島を出発し、新世界へ向かうために深海を突き進む中、一味はアイランドクジラの群れに遭遇する。その姿は一味がかつて出会ったラブーンに(頭に傷があることも含めて)ソックリであり、そんな言葉につられてか、ブルックも彼らをラブーンと勘違いし感極まってシャボンの外に飛び出そうとするほど取り乱していた。そしてラブーンも好きだった「ビンクスの酒」を演奏すると、クジラたちもこの歌を気に入り、チョッパーの通訳を介し、彼らの移動によって生じた海流に乗せて新世界の海上まで案内してもらうことが出来た。
パンクハザード編
当初ナミ、サンジ、チョッパー、フランキーらと留守番を任されていたが、シーザー・クラウンの手下たちにより仲間たちが眠らされている隙に拉致され、一人(白骨死体と勘違いされ)取り残されてしまい、単独で島に降り立つ。トラファルガー・ローの能力で体をバラバラに分断された錦えもんの胴体と遭遇し交戦するも、彼の下半身を連れたルフィたちに合流する。
その後、錦えもんの身体を元に戻すためにパーツ探しに協力し、彼が復活してからは小型竜を共闘して倒した。
ドレスローザ編
「サニー号安全確保チーム」として船番をしていたが、アトアトの実の能力者であるジョーラが襲来。ナミ、チョッパー、モモの助を自身の芸術の餌食にしようとするも、ブルックはそんなジョーラのアートに感化されたフリをして隙を誘い、油断しきった彼女を必殺の居合で撃破した。その後、ビッグ・マム海賊団の襲撃を受け、ドレスローザの仲間たちとの合流を諦め一足先にゾウのモコモ公国へ向かう。
ルフィがドフラミンゴを撃破したあと、ブルックの懸賞金は8300万ベリーに跳ね上がったが、手配書がソウルキングのライブのポスターを使い回したものであったため、フランキーにツッコまれていた。
ゾウ編
ビッグ・マム海賊団の追跡を逃れ、無事ゾウに到着。モコモ公国を襲撃していた百獣海賊団をなんとか退け、チョッパー指示の下、彼らから猛毒を受けたミンク族の介抱に当たった。なんとか皆が回復傾向に入った頃、サンジが突如、ビッグ・マムの傘下となったカポネ・ベッジらに連行されてしまう。
後日ゾウに到着したルフィたちに事情を説明し、同盟の今後の行動方針を確認したあとはサンジ奪還を目指すルフィに同行することを申し入れ、サンジが連れ去られてしまった責任を感じていたナミやチョッパーと案内役のペコムズ、そしてミンク族でペコムズの兄貴分であるペドロと密航していたキャロットと共にサンジ奪還チームとしてビッグ・マムの本拠地ホールケーキアイランドへと向かった。
なお、その風貌ゆえに到着したルフィ達に対し、ワンダが親しみを込めた愛称の『仲間の死体(ルフィと読者視点からすれば、まだ安否がわからない状態だった)』と言われたため、あらぬ誤解を招いてしまったり、髪の毛を除けば全身『骨』と言う、これまた犬好みの風貌をしている為に、隙あらば犬のミンク族(トップのイヌアラシ公爵もよだれを垂らしながら『なんてうまそうな恩人だ』という程)からガルチューと称して全身をしゃぶられる(ないし甘噛み、結果骨は大丈夫だったが服がボロボロになってしまった)羽目になるなど、だいぶ散々な目にあっている。ちなみに、犬のミンク族達からは「死体男爵」とも呼ばれている。
ホールケーキアイランド編
サンジをルフィたちに任せ、ブルックはペドロと共にビッグ・マム海賊団の保有するロード歴史の本文(ポーネグリフ)を奪うために行動。途中ペドロに囮になることを願い、なんとか歴史の本文までたどり着いたもののなんとビッグ・マム本人が登場。四皇相手に一人で交戦することになったが、臆することなく戦いに挑んだ。
この時「最悪サンジが戻らないと決めたとしても"すげえモンは奪ったからトントンだし気に病むな"とサンジと笑って別れられる様にロードポーネグリフを貰う」と凄み、「その最悪は想定が甘すぎる、誰も死なないのか?みんな死ぬかもしれない」というビッグ・マムの反論を相手に「死ぬ事を計画に入れるバカがどこにいますか お嬢さん」と言い返し、決して怯まず最後まで戦い抜いた。(実年齢90歳の彼にしてみればロジャーすらルーキー、マムなど20も年下のお嬢さんなのだろう)
最終的に敗れはしたが、「魂を切る」という彼女のソルソルの実で命を与えられた者たちへの特効が刺さったことで彼等を畏怖させるほどの実力を見せつけ、またビッグ・マム自身も「生きたガイコツ」という彼の個性的な姿に興味を持ち、そのまま捕縛することに。ペドロやナミたちによりなんとか帰還するも、なんとこのときロード歴史の本文を含む3つの歴史の本文を写し絵としてしっかり奪っており(しかもビッグ・マムが現れたのが3枚全てを写し終えた直後)、本編のMVPの一人と言ってもいいほどの活躍をみせた。
さらに、その後のお茶会では、ルフィやベッジたちと連携しウエディングケーキを滅茶苦茶にする大騒動の中、どさくさに紛れて作戦の要であるマザー・カルメルの写真の破壊を成し遂げた。
島からの脱出の際には、追ってきたビッグ・マムに「パンツ、見せていただいてもよろしいですか?」といつもの調子でビッグ・マムの動揺を誘い、その隙にビッグ・マムの足場であるゼウスを斬った。その後、ナミの技で強制放電させられすっかり弱体化したゼウスを回収、一味に戻ったサンジや、カタクリとの勝負に勝ったルフィを迎え入れ、錦えもんらと約束したワノ国へと向かった。
ワノ国編
第一幕~第二幕
ワノ国に到着時、近海の大渦によってルフィとはぐれてしまうが、紆余曲折を経て再会し、おでん城跡地に潜伏していた錦えもんやローと合流。「決戦の日まで正体を隠して潜伏し、情報集めや同志・武具・船の準備をする」という彼の作戦に従い、名前と装いを変えて各々行動することになる。ブルックは“幽霊のホネ吉”として潜伏し、主に都での食糧調達を任される。
後日、ナミとロビンと共に元将軍家である光月一族の居城であったオロチ城を調査し、固く閉ざされた倉庫の奥で歴史の本文を発見する。宴会場に芸姑のおロビとして潜入していたロビンが、オロチ傘下のお庭番衆に追われる身となった際は、幽体離脱した姿でお化けとして忍者たちを驚かせて撹乱。後日、潜伏していた他の仲間が敵に素性がバレはじめた頃に合流し、関所では指名手配されているウソ八、おロビが通れるように「二人に取り憑く悪霊」に成りすました。
第三幕
決戦当日、一味全員でサニー号に乗り込み錦えもんたちに合流。内通者だった黒炭カン十郎の差し向けた百獣海賊団の軍艦3隻と戦うことになるも、その最中にホールケーキアイランドで殿軍を務め別れたジンベエが救援に現れ、ルフィたち共々大喜びで迎え入れた。
鬼ヶ島の決戦では、ライブフロアの氷鬼の混乱に巻き込まれるも、なんとか切り抜ける。その後飛び六胞のブラックマリアの遊郭軍に捕まったサンジを助けるためにロビンと共に駆けつけ、手下たちの相手を請け負った。ロビンによりなんとかブラックマリアが倒されたが、今度はロビンがCP-0に狙われ始めてしまい、彼女の護衛をしながら逃げ回ることになる。
その後は無事に仲間達と合流を果たした。決戦後の宴ではモモの助の妹の光月日和と共に音楽を奏でていた。
ワノ国出航後、自身の懸賞金が3億8300万ベリーに増額していることを知り、億超えを果たしたことに歓喜していた。
エッグヘッド編
海上で出会ったベガパンクの猫リリスの案内で政府の島エッグヘッドにたどり着く。
サニー号を停泊させると、政府の島で仲間が捕縛された場合に助ける人員が必要という考えで船番を買ってでたゾロに同調し、自身もサニー号に残る。
ロブ・ルッチ率いるCP‐0がエッグヘッドに上陸し、研究層に到達した際には船の防衛を務めた。
余談に関しては少し分からないですね〜
作中の時間枠では一応、ルフィら麦わらの一味に加入してからの冒険再開であり、時系列では一旦死亡した50年前の作中の歴史の証人であり、ロジャーが海賊デビュー以前の時代を知っている意味で貴重な要員といえる。
そのため、出身地が西の海ということも相まって、天竜人が先住民一掃大会を起こす以前の世界政府非加盟国について何か知っている可能性も秘めている。(その島は一応王国だが、ブルックが伏せている護衛を務めたある王国とはそこなのか否かは続報次第。)死亡時は38歳だがヨミヨミ抜きで生きていれば実年齢90歳なだけあり、一旦死亡以前の過去を思い返すことによる作中の過去の伏線の解明要員にはうってつけの人物としては便利といえよう。
「ガイコツの音楽家」という仲間コンセプトは連載初期の頃から決まっており、バギーの仲間として登場させる案もあった。最初期(ゾロ加入~ナミ・バギーと会う前という序盤も序盤)の頃から音楽家の仲間が欲しいとルフィからも言及された待望の役割でもある。
SBS発祥の性転換ネタ「サラダ食べて海賊王」では基本的にハブられる事が多い(転換する肉体が無いため)。SBSでもブルックのみ全く変わってない様子で描かれていた。
ちなみに、本作品はやたら特徴的な笑い方をするキャラがやけに多いが、何気に麦わらの一味ではそういった笑い方のキャラとしては唯一である。
”鼻唄三丁矢筈斬り”の元ネタは、古典落語の「首提灯」にしばしばそのままの名前で登場する剣技である。侍(辻斬りの場合も)が酔っぱらって悪態をつく町人の首を一閃するが、あまりに見事な太刀筋であったために町人本人すら斬られたことに気づかず、首が取れかけたまま町を歩いていくことにより巻き起こるシュールな光景が見所の名作である。
声優について
ブルック役のチョー氏は、ブルックが登場する前の原作については「彼は自分と出会う以前の麦わらの一味のことは知らない」ということでラブーンが登場する双子岬編しか読んでいないという。そのためナミのみかんがコラボ商品として売られたときも理由が分からず何故みかんなのかを周りに聞いたとのこと。チョー氏はブルック以前にも旧名義時代にバルバロッサやヘンゾの役で出演していたが、両者ともアニメオリジナルのキャラクターである。
また本編収録の際にはバギー役の千葉繁氏のようにアドリブも度々仕込んでおり(WCI編ではメタ発言もあった)、それ故かは不明だがオーディション時の音声を尾田栄一郎氏の仕事場で流した際にはアシスタントも全員大爆笑したとか。週刊少年ジャンプ2007年43号の巻末コメントにも「ブルックの声優さん注目して欲しい!!僕はそのピッタリ具合に爆笑した。DSのギアスピでも聞けるよ。」と書かれている。
漫画本編814話(ゾウ編)のサブタイトルであり、81巻単行本サブタイトルにも採用された「ネコマムシの旦那に会いに行こう」は、元はチョー氏と彼の妻(チョー子)によって作られた即興曲のタイトルである。この曲を聞いて気に入った尾田栄一郎氏はチョー氏と話し合いこれに基づいたキャラを創作、歌そのものも作中でブルックにより歌唱され後にCD収録されるという大躍進を果たした。ただあくまでイメージ曲であり、実際に作中で描かれたネコマムシとはやや乖離したものになっている。
逃走中
人気バラエティ『逃走中』とONEPIECEのコラボスペシャルにおいて主要キャラで事実上のメインキャラとなる。本作では霊体を飾ってあったオブジェに乗り移る形で実体化、宝を探すべくエリア内を歩き回る。逃走者たちに「コツコツ探してまいります。骨だけに」など相変わらずのスカルジョークを言ったり、女性逃走者を口説いたりもしていた。全身骨だけに犬が苦手なようで劇中にてミッションに使用するチワワにビビり、たまたま通りかかったお笑い芸人の小籔千豊と日向坂46の渡邉美穂に助けを求めたりもしていた。
ゲーム中ではハンター追加阻止ミッションのため悪魔の実の能力者全員のモバイル認証を行わなければならなかったが、彼だけは歩き回っていたため探すのに苦労することとなる。上記の件で世話になった小藪にお礼として偶然宝箱から持ち去った『復活カード(牢獄にいる確保者に渡せばゲームに復帰できる)』を渡す(おそらく復活カードのことを知らない)という粋な事を見せる。
最終的にお宝である『金のエレキギター』を見つけるが、閉じ込められエリア内をコピーされた5体のブルック通報部隊(本物のコピーでプレイヤーを見つけるとエレキギターを鳴らしハンターを呼び込む)が逃走者を苦しめるようになる。その後、お笑い芸人の狩野英孝と小藪の活躍で解放された後は、偽物全員を切りつけ機嫌よく帰っていった。
グランブルーファンタジー
映画『FILMRED』の公開と大ヒットに伴い、Cygamesの人気ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』においてコラボイベント『ONE_PIECE_FILM_RED_to_BLUE』が開催され、もちろん彼も登場した。
超巨大なクラゲの体内にある異世界ならぬ“胃世界”で、共に召喚されたルフィ一向と主人公一向が出会い、協力して胃世界からの脱出を試みる冒険を繰り広げる。そこでそれぞれ両作のキャラ同士で交流が行われたが、ブルックは星晶獣のりっちょことリッチと交流する。当初は捻くれ者で陰キャな彼女から陽気な人柄を嫌がられ、更に案の定パンツ見せてもらってもよろしいでしょうか発言がきっかけで命を狙われる騒動にまでなったが、ある出来事でリッチがブルックにピンチを救われてからは、なんと彼女に恋心を抱かれるまでに至った。
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ウタ…劇場版『FILM RED』に登場。2年後の新世界編でデビューを果たした世界的人気の歌姫で、ブルックも彼女の歌声について「別次元」と高く評価していた。両者の共演は映画内に限らえるものの、互いに世界的ミュージシャンということもあり、ファンの間では直接交流のあったルフィとは別に、同業の二人の交流やセッションを想像するファンも意外と多い。ちなみに、ウタの歌唱パートを担当していたAdo氏は自身のYoutubeチャンネルにて「ビンクスの酒」の歌ってみた動画を公開している。