「“闇の正義”の名のもとに!!!」
「たとえこの島の形が滅んでも…!「世界政府」の志向を邪魔するあの女は地の果てまでも追っておれが消し去る…!」
「物心ついた時から自分の存在そのものが”罪”!!! 自分が消える事でしか人を幸せに出来ない」
「そういう不幸を背負っているんだ」
※この記事は単行本未収録の重大なネタバレを含みます。 |
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概要
劇中では『ウォーターセブン/エニエス・ロビー編』におけるラスボスを務めた。
本編初登場時には世界政府に反抗的な一般人を殺害できる特権があるCP9に所属していたが、エニエス・ロビーの一件の後、他のCP9のメンバー共々一時的に海軍から追われる身となる。
しかし、麦わらの一味が活動を停止した2年の間に状況が変わり、現在は世界貴族直属のCP‐0の一員となる。
また、その中でも特級エージェントである「仮面のエージェント」の1人になっている。
諜報員らしく任務のためには躊躇いなく一切の情を捨て去れる覚悟に加え、政府の英才教育による冷徹な殺し屋気質と少年期からの鍛練により体得した「六式」、そして何より並外れた身体能力を兼ね備えているため、戦闘能力はまさに桁違い。
実際、悪魔の実の特性で打撃が通じないモンキー・D・ルフィとウォーターセブンで対峙した際には素の体術で彼を圧倒した。
また、動物系悪魔の実「ネコネコの実・モデル豹(レオパルド)」の能力者であり、エッグヘッド編の時点で能力を覚醒させている。
ルッチの実力は王下七武海からも一目置かれており、バーソロミュー・くまはゲッコー・モリアに対して、ルッチがルフィに敗北する事は誰も予想できなかったと語っている(モリアも否定していない)。
そしてCP9史上最も強く冷酷な"殺戮兵器"と評される通り、後に判明した異名は「殺戮兵器」であった。
プロフィール
本名 | ロブ・ルッチ |
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異名 | 殺戮兵器 |
年齢 | 28歳→30歳 |
身長 | 212cm |
所属 | CP9諜報部員→CP“AIGIS”0諜報部員 |
悪魔の実 | ネコネコの実 モデル“豹(レオパルド)”(動物系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武術 | 六式 |
道力 | 4000(2年前) |
出身地 | 偉大なる航路 グアンハオ |
誕生日 | 6月2日(ロブ=62) |
星座 | ふたご座 |
血液型 | XF型 |
好きな食べ物 | ブランデー |
嫌いな食べ物 | スパム |
好きな島と季節 | 冬島の冬 |
イメージ花 | ルドベキア |
イメージ職業 | ハトのブリーダー |
掲げる正義 | 必要悪 |
初登場 | 単行本34巻 第327話『造船島造船工場1番ドック』 |
WT100 | 43位(24726票) |
CV | 関智一 |
人物像
容姿
シルクハットをかぶり、ウェーブのかかった黒長髪に鋭い目つき、厚い唇が特徴の長身の男。
眉毛と顎髭が音記号のような曲線を描いている。
背中には世界政府のシンボルに酷似した形状の傷痕があるが、これは少年期にある国へ派遣された際、海賊の放った砲弾を受けて負ったもの(その経緯は後述)。
CP9としては黒服を着用している。
新世界編では髭が伸び、振り子のような形になっている。
CP-0として白服を着用するようになり、中でも別格の実力者であることを示す仮面の所持者となった。
忠誠心
「我々の正義は、世界政府に既存する」
「「政府」があなたを「CP9」の司令官と認める限り、その任務を完璧に全うするまで!!」
上司に対して忠誠心そのものがあるのかは怪しい。
実際、CP9時代には上司だったスパンダムの事も「政府が長官と認めているから」割りきっていただけで内心では完全に見下しており、新世界編で世界貴族が殴られるところを目の当たりにしても動揺を見せないばかりか、何とも思っていない様子であった。
彼の忠誠心はあくまで「世界政府」という“組織”に向けられている。
ルッチの“正義”
ビブルカードによれば、ルッチの掲げている正義は必要悪。「闇の正義」を自称するように、「巨悪に対して、“正義”は悪をもってでもそれを討つべき」と考えている様子。
ただし、ルッチにとっての「正義」の基準とはある意味明確・明瞭。
それは「世界政府による統治」という、組織に殉ずるもの。
上司が尊敬できない人間であろうとも政府の命令には忠実に従う。
一方で、政府の意に反する者はたとえ真っ当な人物だろうと粛清の対象になることもある。
そうした犯罪者以外を仕留める任務であったとしても、ルッチは割り切っている。
また「悪に敗北した“弱き正義”」も認めておらず、13歳の時にある王国へ派遣された際のエピソードがそれを物語る。その国は海賊に侵攻され、兵士達は海賊に降伏して人質となっていた。
海賊は国王の座を要求し、王が人質を思うあまり亡国の危機になっていた際には、「弱きは罪」「己の命惜しさに簡単に人質になって国を危機に陥れるような兵士達は今後同じことを起こしかねず、そんな兵士達は生きている資格がない」として、兵士達をさながら敵前逃亡と同じ扱いをして粛清した上で海賊を討伐した。
政府の英才教育により完全な殺し屋気質となっており、“闇の正義”という信念を掲げ、任務遂行のためならどんな犠牲を出すこともためらわず、任務遂行の邪魔だと判断すれば味方にも手を下す。
ロビンをエニエス・ロビーに連行する途中、CP9の新入りであるネロが「フランキーを生け捕りにする」任務を忘れて殺そうとした時は、「何もかもハンパな奴はCP9に相応しくない」として容赦なく制裁を下した。
「仁義」「誇り」などを重んじる海の男達が多い中で、ルッチは「殺し屋」として命令に応じて諜報や殺しを実行する。
ルッチが望むもの
地位や称号、出世には興味がなく、純粋に"殺し"そのものに喜びを感じている。
それゆえにカクやカリファがウォーターセブンに多少なりとも愛着を持っていたのに対し、ルッチはその殺しが出来ない5年間を「名残惜しむ情も湧かない」と唾棄したり、厄介な強敵であるルフィとの戦闘を許可されたときには(ゾロと共に)凶悪な笑みを浮かべている。
上司の命令に対しても極力忠実に振る舞うが、自分たちの動向を窺っていたチムニーを明確な指令が下っていなかったのをいいことに敢えて見逃し、追ってくるルフィに情報が伝わるよう誘導することで直接対決に持ち込んだこともあった。
以上、任務遂行のためならどんな犠牲も外道働きも厭わない冷徹さと、強者との戦いに喜びを見出す戦闘狂的な面を兼ね備えた人物と言える。
「“血”ですかね ここにいると… “殺し”さえ正当化される」
世界政府の命令に基づく「大義名分ある殺し」を楽しむのがルッチであり、政府に非協力的な市民は殺しても構わないというCP9の"闇の正義"はまさに噛み合っていると言える。
ウォーターセブンでの殺しのできない日々にも黙々と耐えて船大工としての仕事を遂行し、命令にない殺しは基本せず、海賊や「戦うことと民を守ることを放棄した」兵士以外は殺さないなど、この基準を守ることがルッチなりのルールである様子。
しかし、最近(新世界編以降)のルッチは何よりルフィへのリベンジに執念を燃やしており、自らを負かしたモンキー・D・ルフィには彼なりの執着を抱いている様子。
ルフィを「なかなかのボスの器」と評価しつつも「だがその判断に実力は伴うかな」と値踏みしたこともあり、ルフィに一度敗れたことである種のライバルとして彼を意識していることがうかがえる。
エッグヘッドで遭遇した際には、ルッチが抹殺対象のアトラスを撃破したため、アトラスから飯をおごってもらった恩のあるルフィに敵視されて戦闘をすることに。
「四皇との戦いは五老星からの許可が無ければ戦いを挑めない」という決まりがある(迂闊に四皇に戦いを仕掛ければ、世界政府全体がその傘下の海賊たちなども含めた大戦力と真っ向から激突せざるを得ないという事態にもなりかねないため)にも拘らず、ルフィから仕掛けられたという理由もあるが、「(自分は) "麦わら"を四皇と認めていない」という屁理屈を用いてカクやステューシーの制止を無視する形で自身も積極的に戦った。
これは言うなればロブ・ルッチという一個人の純粋で明確な「目標」であり、そのチャンスを掴むためなら同僚の忠告や政府の指針、規定さえも平然と無視してしまうほどの大きなものとなっている。逆にルフィ本人からの発言はどんな内容のものでも無視できず、普段の冷徹ぶりからは考えられないほど感情を剝き出しにする場合も多い。
ある意味、ルフィと同じ空間に居る状況は「殺戮兵器」とまで呼ばれるルッチが良くも悪くも最も人間らしく振舞える瞬間となっており、方向性はともかく人間的には良い影響を受けていると言えなくもないかもしれない。
審美眼
世界政府を盲信するわけではなく、人を見る目はあり、アイスバーグの周到さには「呆れて物がいえない」と敵として認めたり、あくまで仲間を信じて自分と戦うルフィを「なかなかのボスの器」と評価したりもしている。
ただし認めた人間でも、任務の障害となるなら容赦なく排除する。
同僚との関係
パウリー「…おれは少なくとも…今までお前らを本当に“仲間”だと思ってた!」
「……………お前だけだ…」
まるで血も涙も情もない冷酷無比な人物にも見えるが、その一方でルフィとの戦闘で意識不明の重傷を負い、CP9を解職同然になってしまった時には、仲間達が自分を救おうと医療費稼ぎをしてくれたことが扉絵連載で語られており、どうやら仲間からの信頼は厚い様子。
また、ルッチから仲間に対しても、フランキーに苦戦して指銃を使おうとしたブルーノに対しては、フランキーを蹴り飛ばして救出したのちに苦言を呈すにとどめるだけで済ますなどネロの時とは対照的な対応を取っている。
他、スパンダムには「祝杯を挙げる気にならない」と宴席を断る一方でCP9の仲間とはすぐに酒を飲んでいたり、悪魔の実を前にしたカクとカリファに「どんな能力も使い方次第だ。十中八九弱くはならん」と極めて的確なアドバイスをするなど、仲間意識は相応に強い様子がうかがえる。
ルフィに敗れてからの仲間達が集めたお金で治療を受けられて復活した後は、町医者と別れ際に握手を交わしている。
その後も何の義理もない町の人々を海賊から救う(しかし人々からは骨身に染み付いた過剰なまでの暴力で恐怖を抱かせてしまう)、故郷に海軍の追手が来た際には「騒ぎは故郷へ持ち込ませない」として撃退する、善良な天竜人の命令にも従うなど、完全に冷酷非情な人物というわけではなく、世界政府の指令やルッチに悪とみなされなけば彼なりの正義感は出しており、仲間達との信頼・絆はあるようだ。
政府の任務のために裏切ったウォーターセブンでの同僚パウリーの言葉に対しても、何を思ったのか一瞬だけ沈黙するそぶりを見せている。
CP‐0移籍後もその仲間意識は度々見られ、エッグヘッドでは島の構造に詳しいステューシーの助言に耳を傾けたり、ステューシーに振り回されたカクを気遣うなどしていた。
年齢的にも先輩であろうステューシーのことは信頼していたようで、ステューシーの裏切りには驚愕していた。
基本的に任務を優先こそするが、五老星マーカス・マーズ聖に対しても、巻き込まれて死ぬ恐れがあるカクを「相棒」と呼びつつ助命を乞うなど普段の彼らしからぬ感情的な姿を見せた。
また、幼少時からハト(ハットリ?)を連れているなど、ペットにも思い入れはある様子。
ちなみに潜入任務の間は非常に寡黙であり、普段は肩に乗せた相棒の鳩「ハットリ」の腹話術で話していた。しかし割と毒舌家であり、同僚のパウリーに対してよく(腹話術を介して)苦言を呈することが多く、彼とは喧嘩が絶えなかった。
戦闘能力
悪魔の実
「迫撃において“動物系”こそが最強の種だ!!!」
豹に変身できる豹人間。
トニートニー・チョッパー曰く肉食動物に変身する動物系の能力者はその能力を解放すると凶暴性も増すという。
豹の柔軟かつ強靭な身体能力は、肉体を武器化する六式と抜群の相性を誇り、あくまで人として極めてきた六式の真価を限界以上に引き出すにはこれ以上無いほど相性のいい実であると言える。
- 人獣型
人獣型に変身すると人間型より二回り以上も巨大化し、筋肉も大きく膨れ上がってあらゆる攻撃の威力が段違いに跳ね上がる。
ルッチ曰く、純粋に身体能力が大きく強化されるのが動物系の能力の特徴であり、「迫撃」においては自然系ではなく動物系こそが最強であるという。
実際、人獣型で繰り出される「六式」の威力は凄まじく、特に鋭い爪による「指銃」は相手を容易く貫き、豹の脚力による「嵐脚」は建物や軍艦さえも派手に破壊してしまう。
さらに獣型に変身して豹の速度で意表を突いて相手に噛み付いたり、尻尾を相手の体に巻き付けて拘束し、確実に攻撃を当てるようにする小技もあるなど、ただ真っ向から戦うだけでは終わらない。
他の例で言えば世界最強の生物とさえ言われるカイドウは動物系であり、また「自分を無敵と勘違いした自然系の寿命は短い」と言われる通り、悪魔の実由来の能力のみでは限界がくる。
そういう意味では能力の応用等を一切考える必要がなく、鍛えれば鍛えるだけ相乗的に火力が上がる動物系は、後半の海になればなるほどその需要が高まり、彼の言に誇張の類は感じられなくなる。
また、同僚のクマドリと同様に生命帰還を体得しているため、人獣型の際に使用することで筋肉量などを制御した姿に変化させるなど、相手や状況に合わせて攻撃力や速力を自分で調節する事ができる。
能力を絶大に発揮できている理由は、ルッチの六式等の実力と熟練度の高さ故である。
覚醒
「強くなったのは!!何もお前だけじゃない…!!!」
エッグヘッド編の時点で能力が覚醒の段階に到達。インペルダウンの獄卒獣のように意識を取り込まれてしまうことが多い動物系の覚醒だが、ルッチは自身の意識を残したまま覚醒フォルムに変身できるようになった。
覚醒フォルムでは全身が“生命帰還”「紙絵武身」のように若干細身になり、胴体は人獣型の筋肉質のものからより豹のものに近づく。
また、ルフィのギア5と似た黒く禍々しい蒸気をさながら天女の羽衣のように羽織っている(アニメ版では若干青みがかっている)。
戦闘能力はスピードの上昇が目立つ(アニメ版ではまさしく豹の如き四足ダッシュも交えて立体で周囲を駆け巡り、一時ギア5のルフィを翻弄するほど)他、ワノ国で火災のキングを撃破した新四皇幹部ロロノア・ゾロの覇王色を纏った斬撃と素手でやりあい長時間拮抗してみせたほどの力量を身につけている。
また、ギア5を使用したルフィの奇想天外な技を受けたり、ゾロの大技を受けたりしてもギリギリ意識を保てる程度には耐久力も高くなった。
基礎戦闘力
長年鍛錬を積んできたルッチは能力を使わない状態でも驚異的な身体能力を誇り、エニエス・ロビー編時点でも、改造人間であるフランキーを真正面から叩き伏せる事ができるほど。
CP-0に移籍した新世界編現在の彼の実力はエニエス・ロビー編時点よりも大幅に増大しており、組織内で別格の実力者の証明である仮面を与えられている。
上述の通り作中で純粋な体術においてルフィを圧倒した初めての敵でもあり、事実ルフィは能力を使用していないルッチに致命傷は喰らわずとも苦戦し、ギア2を発動しても劣勢だった。
さらに僅か13才にして500人もの兵隊を素手で瞬く間に葬るなど、彼に関する逸話は伝説的ながらも恐ろしいもの。アニメ版においてはその経緯が顕著に描かれており、当時の主犯であった海賊の船長を武器や能力も無しに葬った。
一応、クマドリが語る生命帰還の習得条件「全身の隅々まで意識を張り巡らせる」を満たした出来事にもなってはいる。
ウォーターセブンに23歳の時から潜入任務を続けていたため、政府や七武海からの信頼の多くは23歳までの実績で築き上げたようだ。
抹殺対象と見做した人物に対しては首や頭部、胸などの人体の急所をピンポイントに狙って最初の一撃を叩き込む傾向がある。本人が意識して狙っているのかは不明だが、予想外の事態に激しく動揺しながらでも咄嗟の行動として表れているため、長らく暗殺者として生きてきた事で生じた癖のようなものなのかもしれない。
が、これが弱点や悪癖と言えるかは別の話であり、むしろ「この程度を捌けない時点で逃げる資格すらない」という死の宣告でもある。
新世界編では身体能力に更に磨きをかけ、「”迫撃”においては動物系こそが最強」という彼の持論を証明するがごとく、映画『ONEPIECE FILM GOLD』では、自然系の実力者のサボと渡り合う技量を見せた。
アニメ版のエッグヘッド編におけるルフィ戦では覚醒フォルム使用前の戦闘描写が補完されており、同じく通常時のルフィと互角に渡り合う実力を見せた(エッグヘッド編時点でのルフィは通常時でも覇気を活用して四皇に対抗できる基礎戦闘力を持つ)。
六式
六式のすべてを極めており、その派生技も操る。
その力は2年前時点でフクロウの5倍の強さで、CP9メンバーの中で最大の道力値を誇るが、さらに悪魔の実の能力が加わるため、総合的な戦闘能力としてはそれ以上の実力を誇る。
2年後は実力も上昇しているため、さらにパワー・スピード等のあらゆる戦闘能力が倍以上に上昇している。
また、能力を併用することによって完成した六式の究極形である「豹形六式」も操る(『ONEPIECE YELLOW』より)。
- 「指銃」
その一撃は人体を貫通してしまうほどの威力を持ち、更に相手が避ける余裕のない速度で連撃することが出来る。
2年前は人型ではルフィにダメージは与えられなかったが、その威力で吹き飛ばしている。人獣型ならば鋭利な爪によりルフィをも貫いている。
- 「嵐脚」
建物や軍艦に亀裂を入れる程の斬れ味を誇る。
映画『ONEPIECE STAMPEDE』では、能力を使っていない状態での「嵐脚」だけでも大型バレット(島一つ分の大きさはあろうかという「鉄の怪物」)の落下してくる分離した右腕を吹っ飛ばす程の絶大な一撃の威力を発揮した。
- 「剃」
ブルーノですら全く視認できなかったルフィの「ギア2(剃)」にも難なく張り合える速度を生み出し、「紙絵武身」による「剃」はルフィですら視認できない程の速度を備えている。
SBSによると、CP9の「剃」の速度はキャプテン・クロの「杓死」とほぼ互角らしいが、あくまでも基準値に過ぎないと思われる。
人型の彼が後出しで「剃」を使用しても、他のCP9メンバーより道力が低いであろうネロの「剃」に容易く追いつけるほど。
- 「月歩」
「剃」と組み合わせたであろう「剃刀(カミソリ)」という空中高速移動の応用技があり、空中戦でも戦いを有利に進めることができる。
- 「鉄塊」
その硬度は異様に高く、本編ではフクロウの「鉄塊」を打ち破ったフランキーのエネルギー全開の拳をあっさり受け止めた。
- 「紙絵」
生命帰還「紙絵武身」に応用している。
覇気
基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)を修得しており、新世界編(2年後)からは六式と関連のある“覇気”も強化されている(『VIVRE CARD~ONE PIECE図鑑 INDEX SET』にも覇気との関係性は明記されている)。
技
六式の派生技を自在に使いこなし、人獣型となれば、パワー・スピード等のあらゆる戦闘能力はルッチの道力以上に向上する。
さらに2年後からは実力も上昇しているため、さらに戦闘能力が倍以上に上昇し、覚醒フォルムを使用している状態では、ギア5に変身している状態のルフィと渡り合えるほどに上昇する。
- 指銃 ”黄連(おうれん)”
片手で「指銃」を連射して相手を蜂の巣にする。
- 剃刀(カミソリ)
鋭い軌道とスピードで空中を翔る移動技。
六式の移動技「剃」と「月歩」を融合させたもののようで、空中で自在かつ瞬時に移動を行えるのが強み。
- 嵐脚 ”豹尾(ひょうび)”
豹の尾のように渦を巻くような軌道で飛ぶ「嵐脚」。
他の嵐脚と比べてかなり独特な軌道を描き、完全に避けるのは難しい。
- 鉄塊 ”空木(うつぎ)”
相手の攻撃に合わせて「鉄塊」を発動させ、逆に弾き飛ばすカウンター技。
そのダメージは常人の拳なら砕き割れるほどだという。
- 飛ぶ指銃 ”撥(バチ)”
人獣型でデコピンの要領で空気の弾丸を発射する。
鎌鼬・飛ぶ斬撃に近いようで、通常の指銃なら効かないはずのルフィにもダメージを与えていた。
- 飛ぶ指銃 ”三撥(バチ)”
アニメオリジナル技。「撥」の3連射。
- 飛ぶ指銃 ”火撥(バチ)”
アニメオリジナル技。人差し指の爪の先に摩擦で発生させた炎の塊を弾き飛ばす。
- 嵐脚 ”凱鳥(がいちょう)”
体ごと回転させながら放つ、巨鳥のような大規模な斬撃。
「嵐脚」の中ではカクの最強技”周断”に次ぐ威力と規模を誇り、鉄製の軍艦の外板に一撃で亀裂が入ったり、巨大な石壁で出来た建物を一太刀で真っ二つにしたほど。
- 生命帰還“紙絵武身(かみえぶじん)”
生命帰還を利用して筋肉量を絞り、自身の肉体を軽量化する。
攻撃力は幾分落ちるが、代わりに俊敏性と機動力は跳ね上がり、ルフィのギア2の速度にも引けを取らないほどの素早さで戦える。
他にも尻尾を自在に操る生命帰還らしき技も披露している。
- 指銃 ”斑(まだら)”
両手で指銃を連射して相手を蜂の巣にする。
ルフィのギア2に張り合う速度を誇る。
- 六王銃(ロクオウガン)
六式を極限まで高めたものだけが使える最強の奥義。
両手の拳を相手に押し当て、強烈な衝撃を直接体内に叩き込む。
攻撃力はルフィ曰く、「空島の衝撃貝(インパクトダイアル)の何倍もある」との事。
覇気を応用した技にも見えるが、現状では明らかになっていない。
- 最大輪 六・王・銃(さいだいりんロクオウガン)
「生命帰還」を解除しフルパワーで放つ「六王銃」。ルフィ相手には相手が逃げられないように尻尾で掴みながら行った。
2年後には、通常技の要領で披露できるほどとなっており、たった一発でアトラスの左目を半壊させ、戦闘不能にまで追い込んだ。
技(2年後)
- 手銃(シュガン)
人獣型及び覚醒フォルムで使用する、鋭利な爪が特徴の指をすべて駆使した貫手による「指銃」。
覚醒フォルムでは使用対象が視認出来ない速度で撃ち込むことができる。
その威力は防御力自慢の戦桃丸の覇気を貫通して彼に重傷を与えたほど。
- 手銃”黄蓮”(オウレン)
人獣型で使用。
手銃を連射して相手を蜂の巣にする。
- 手銃”斑”(マダラ)
覚醒フォルムで使用。
両手で手銃を連射する。
経歴
過去
幼少期より、世界政府管轄下の修練場にて、CP9にされるべく集められた孤児達と共に、7歳上のジャブラやブルーノらと共に修練を行っていたことが0巻で語られている。
ワノ国編では、ジャブラと同年代なフーズ・フーも自身の優秀さを語る際に「ロブ・ルッチに引けを取らないぐらい有望だった」とジンベエに対して引き合いに出していた。
そしてエニエス・ロビー事件の15年前、すなわち13歳の時には既にサイファーポールに入隊しており、とある王国の兵士500人が海賊の人質に取られた事件の解決を依頼された時には、「国民を守るべき兵士が国を危機に陥れるということ自体が、(“ルッチ視点で見れば戦うことを放棄し己の命惜しさに海賊に屈して人質になった”兵士は)悪」として皆殺しに。
人質を失い怒った海賊達から砲撃を受け、背中に5つの傷を負いながら海賊の首領(CV:神谷浩史)の首を取って事件を収めた。
5年前、スパンダムの命令でアイスバーグが持つ古代兵器プルトンの設計図入手のため、カク、カリファ、ブルーノと共にウォーターセブンで諜報活動を開始。ルッチはアイスバーグ本人に接近する為に造船会社ガレーラカンパニーに入社し、木びき・木釘職職長にまで登り詰めた。
第1部 サバイバルの海 超新星編
ウォーターセブン編
麦わらの一味がゴーイングメリー号の査定を依頼してきた際には船大工として他の職長たちと共に応対し、メリー号が二度と海を走れないという査定結果を突きつけた。
同日、一味に身を寄せていたニコ・ロビンの身柄を手に入れ、彼女を利用してアイスバーグを襲撃することで麦わらの一味に暗殺の容疑を被せることに成功する。
翌日の夜に再びアイスバーグを襲撃した際には、仲間と共に正体を明かしてプルトンの設計図の在り処を突き止めた。また、ロビンを追ってきたモンキー・D・ルフィとロロノア・ゾロを六式で軽くねじ伏せつつ、ロビンとの契約もあってとどめはささず見逃した。
その後、仲間と共に設計図を持っていたフランキーを襲撃し、過去の罪を引き合いに出して彼を拘束。更にその場に居合わせたウソップも捕縛した後は3人の身柄と共に海列車に乗車。道中、海列車に乗り込んでいたサンジの策略でCP9の仲間以外は撃破され、ウソップを解放されてしまう。
しかし自身はまったく動じることなく己の任務を見失ったCP9の新入り海イタチのネロを粛清し、残ったロビンとフランキーと共に本来の拠点である世界政府直轄の"司法の島"エニエス・ロビーに帰還した。
エニエス・ロビー編
ロビンを追ってエニエス・ロビーにやって来た麦わらの一味をCP9全員で迎え撃つ。
ルッチはスパンダムの護衛を任されていたが、途中でルフィが追いついてきたため、ためらいの橋第一支柱で対峙。
ウォーターセブンの時とは違い迷いがなくなって全力を出せるようになったルフィと激闘を繰り広げ、ギア2やギア3を発動したルフィに対して地力の差で追い詰めるが、ウソップの叱咤とロビンを救いたい一心で再び立ち上がったルフィ渾身の「ゴムゴムのJET銃乱打(ジェットガトリング)」を受けて敗北した。
短期集中表紙連載「CP9の任務外報告」
ルフィとの激闘で意識不明の重体となっていたが、ブルーノのドアドアの実の能力によりバスターコールに巻き込まれつつも他の仲間共々難を逃れた。
しかしこの間にスパンダムが(自身の保身のために)エニエス・ロビー壊滅の全責任を押し付け、彼がけしかけた海軍に追われる身となってしまう。
メンバーに背負われながら海列車の線路を歩いて渡って脱出し、セントポプラという町に逃れる。
その後、仲間達が大道芸やアルバイトで治療費を稼いだ事で無事治療を受けることができ、意識を回復する。
退院後はセントポプラで束の間の休息に興じるが、町をキャンディー海賊団が襲撃。
海賊団と戦い、市民は正義の使者の登場に歓声を上げたが、戦闘不能になった海賊を必要以上に痛めつけるその過剰な正義から人々に恐れられてしまった。
追われる立場である為、騒ぎが大きくなる前に町を去ることを決めた(海賊から助けられた少女にはお礼として一輪の花をもらった)。
その後はキャンディー海賊団の船でCP9の養成地である故郷に一度帰還し、次世代の育成される姿を見学。ベリーグッド大佐率いる海軍の追っ手が来襲するも「騒ぎは故郷へ持ち込ませない」として撃退。
スパンダムにお礼参りの宣告をし、仲間と共に姿を消した。
第2部 最後の海 新世界編
ドレスローザ編
ドンキホーテ・ドフラミンゴが捕縛され、ドレスローザの騒乱が終息した後、町の一角でスパンダムのような風貌の部下を連れ、肩には同じような仮面を付けたハトがいるCP-0のメンバーが年寄りめいた口調の誰かに電伝虫で連絡を取っている姿があった。
『FILM GOLD』ムービーガイドによればスパンダインが病床に臥せって権力が弱ったことや、ルッチ達自体の価値もあってエニエス・ロビーの一件は不問となり、CP-0に所属するようになったとのこと。
世界会議編
人魚姫のしらほしを世界貴族のチャルロス聖が奴隷にしようとした際、それを止めようとした麦わら大船団の一員サイとレオを不意打ちで制止するほかネフェルタリ・ビビに「『神』が欲する物は全て差し出すのは必然」と言うなど、CP-0の一員として模範的態度を示した。
ブチギレたリュウグウ王国国王ネプチューンの殺戮をチャルロスに命じられたときは嬉しそうな表情を見せるも、ミョスガルド聖の登場でそれが中断。
ため息をつきつつもミョスガルド聖を静観していた。
ワノ国編
第三幕
世界会議解散から一週間後、ワノ国の火祭りの日に鬼ヶ島で活動中のゲルニカたちに連絡を入れ、世界政府上層部から下された「もしカイドウが最悪の世代に負ければワノ国は世界政府が直接支配する」という決定事項と、「どちらが勝っても海賊たちの鍵となるニコ・ロビンを連行しろ」という任務を通達した。
エッグヘッド編
カク、ステューシーと共にセラフィム「S-ベア」をエッグヘッドに返し、(本体と6体の分身体を含め)全てのベガパンクを消す」という任務に就く。
自身は世界一の天才ベガパンクを消す理由と利得に検討がつかず、先日の突如消えたルルシア王国の件との関連も疑っていたが、ステューシーやカクからは自分達まで抹殺されないよう詮索を止められた。
エッグヘッド到着時には仮面を装着し、ジュエリー・ボニーの目撃情報を受けた際には 「出会ったら消す」 と返した。
その後、島の入口でベガパンクと通信で会話。ベガパンクが自身らの目的に勘づいていることを悟ると、「S-ベア」の能力を使って強引に内陸へ侵入。工場層ではステューシーから内部の説明を受けつつ進み、立ちはだかったベガパンク「暴(アトラス)」を六王銃で容赦なく粉砕するが、そこで上部の研究施設に向かっていたルフィと遭遇。
政府の問題に口を挟まぬよう忠告を入れたが、アトラスに恩があるルフィが引くことはなかったため、上からの戦闘許可を待つことなく覚醒フォルムに変身してルフィとの交戦を開始する。
戦いの途中で戦場でセラフィムを指揮していた戦桃丸の意識を奪い、4体のセラフィムを自身の管理下に置くことに成功した。
しかしギア5を発動しカイドウ、ビッグ・マムという世界最強の海賊たちとの戦いをくぐり抜けたルフィとの実力の差は如何ともし難く、ギア5の奇想天外な技に翻弄され、吹き飛ばされその間に真空ロケットによってエッグヘッド上層「研究層」に逃げられてしまった。
アニメ版ではモデルレオパルドの覚醒フォルムの戦闘描写が大幅に盛られており、ド迫力の神作画戦闘シーンとなった。まさに豹の如き超スピードの動きで一時ギア5のルフィすら翻弄し、序盤は互角に近い超高速戦闘を展開するが、ルフィの世界一「ふざけた」戦闘スタイルに徐々に押され、劣勢に追い込まれていく。しかし、序盤ではルッチもルフィの攻撃を避け、攻撃を当てるなど(原作と比べれば)かなり善戦している。
ルフィとの戦闘が終了した後は「海軍の到着を待っていてはベガパンクに逃げられる」こと、そして「自分はルフィを四皇と認めていない」ことを理由に海軍の待機命令を無視することを決断。
研究層の防御システム「フロンティアドーム」が何故か一瞬解除されるとカクとステューシーと共に研究層に侵入。サニー号の破壊及び船番をしていたゾロの相手をカクに任せ、自身は自らの意思で研究層に登ってきた4体のセラフィムにベガパンクの研究所を破壊させ始めるが、ステューシーが突如裏切り、カク共々何らかの能力で昏睡させられた後、海楼石で拘束されてしまう。
任務とはいえ、かつて自身を信頼していた上司を無情にも裏切った彼が、今度は自身が信頼している仕事仲間に無情にも裏切られるという、余りにも皮肉な状況に追い込まれる事になった。
その後、研究所内でルフィとゾロに監視されることになるが、所内でセラフィムがベガパンクの命令も聞かずに暴走する事態が発生。目を覚ましたルッチはカクと共にルフィたちに一時的に共闘することを提案。
2人(特にゾロ)からは当然疑いの目をかけられたが、正(シャカ)からの質問に嘘偽りなく回答したことや、ルフィからの自身を弱者と見下されている旨の挑発に乗ったことで一応信用され、解放される。そしてすぐさま能力を行使し、ルフィと共にS-ベアと交戦。
戦闘中には珍しく、セラフィムとルナーリア族の共通点に遅れながらも気づいたゾロに対してフォローの言葉を述べていた。
翌日には、カクが重傷を負うことになったもののエッグヘッド内の混乱を麦わらの一味と共にほぼ完全に制圧。
当初の任務に従いベガパンクを殺害するでもなく、麦わらの一味の誰かを襲うこともなく、当の本人も特に拘束されることもなく、事件の首謀者を取り押さえながら食事や情報収集に勤しむルフィたちを静観していた。
しかし、ルフィたち気付かれないように独り言を装って海軍(世界政府)側に情報を流しており、黄猿が研究層に到着したタイミングでベガパンクを再び襲撃。結果、ベガパンクを庇ったステューシーを重傷に追い込んだ。
その後はいち早く刀を抜いたゾロと交戦。覚醒フォルムに変身し、今や「四皇のNo.2」となった彼と互角に渡り合うことで長期戦に持ち込み、麦わらの一味及びベガパンク一行がエッグヘッドから脱出できないよう足止めする。
かなりの長時間足止めしていたようで、戦闘中は隙あらばゾロに対して「お前が自分と戦っている限り一味は脱出できない」「お前は仲間に迷惑をかけている」といった旨の挑発を繰り返し、一時は刀を一本弾き飛ばして優位に立つが──────
サンジ 「足手まといが」
ピク!! カッチィー…ン…
そんな状況に痺れを切らしたサンジが呟いた一言によりゾロの中で何かが切れ、怒りのままに放った彼の新技「虎虎婆 彪狩り」によって白目を剥き吐血する程の大ダメージを負わされた。
しかしまだ意識を失っておらず、最後の力でゾロに牙を剥こうとするが、ジンベエの「五千枚瓦”手刀”」で阻止される。
同時に体力も限界を迎えたことで変身が解け、その場に座り込んだ。
程なくしてそこに五老星の1人マーズ聖が駆けつける。彼の異様な姿に驚愕するもすぐに冷静さを取り戻し、ベガパンクの配信開始時間や研究所内部の情報を的確に伝えた。そして情報を確認し飛び立つマーズ聖に加えて告げる──────
「それと!!司令室には…まだ…重傷の相棒がいる筈 どうか命は…!!!」
ゾロとの戦闘開始時に見捨てたと思われていたカクに関しても、やはり長年任務を共にした仲間への情はあったようで、彼の救出を懇願した。
だが不運にも相手は天竜人(五老星)。特級のエージェントと称されるCP‐0とはいえ、彼らからすれば「ベガパンクが世界に明かそうとする真実の阻止」任務と比べられるものではなく、返ってきたのは「難しいな…虫など踏もうとして踏むものではない……!!!」という冷たい一言だった。
劇場版での活躍
ONEPIECE FILM GOLD
本作の時系列はドレスローザ編の直後で、CP-0の一員となったことが改めて明らかになった。
海軍本部元帥サカズキにも上から目線で接し、ギルド・テゾーロが用意した天上金護送任務の名目で強引に軍艦10隻を用意させ、ギルド・テゾーロの元へ向かう。
いざテゾーロの旗艦グラン・テゾーロにつくと、テゾーロが暴れていたこともあってか砲撃を開始。グラン・テゾーロの天竜人お構いなしという相変わらずの姿勢を見せていた。
しかし、グラン・テゾーロにいるルフィ達を守るべくサボが砲撃を妨害。
彼を相手に戦闘を繰り広げていたが、テゾーロがルフィに敗れると彼を捕縛し目的を果たしたため撤退した。
サボ「じゃあなボブ!!」
「ロブだ」
サボを追跡しようとはしなかったが、作者によるネームでは「革命軍だぞ またいつかぶつかるさ…!」と述べている。
ONEPIECE STAMPEDE
ブエナ・フェスタ主催の海賊万博に一人で潜入し、ラフテルへの永久指針(エターナルポース)を手に入れるために暗躍。
任務中につき服装は他のキャラと違いいつも通りのもの(ただし羽織は白ではなく黒)。
オープニングでは、白ひげの像が飾られているそばで、カクやステューシー達と一緒にいる場面が一瞬だけある。
ルフィたちが共闘を開始した際にはローがスモーカーたちに話した作戦を密かに聞いていたのか、バギーがマギー玉を撃った機に乗じて覚醒した能力で巨大化したダグラス・バレットの右腕を嵐脚で粉砕。バレットの撃破に貢献した。
バレットの能力が解けた際には永久指針を奪おうとするもサンジに阻まれる。
その後ルフィが永久指針を手に入れた際にはサンジを突破したようで一度奪いに動くも、それをルフィが握りつぶしたことで任務は失敗に終わった。
ONEPIECE FILM RED
マリージョアに残り、ウタのライブによる世界中の混乱、犠牲者の予測数を五老星に報告。
普段は慇懃無礼な彼だが、さすがに五老星に対してはある程度の敬意があるのか至極真面目に接していた。
ハットリ
プロフィール
ルッチが肩に乗せて連れている、ペットの鳩。ネクタイをつけている。この鳥の存在によりルフィがルッチを「ハトの奴」と呼ぶようになっている。
船大工として潜伏していた頃のルッチはこのハットリを連れて腹話術を用いて会話していた。腹話術の実力も凄まじく、ルフィ達も最初はハットリが喋っていると思い込んでいた。
正体を明かすまでの間はルッチ本人が喋ることは無かったが、これによりパウリーは仮面をつけた敵の正体がルッチであることを見抜けなかったと思われる。
事実正体が判明した際にパウリーは声でルッチと仮面の敵が同一人物であることを認識した。
カクに関しては謎だが。
ルッチがCP-0に移籍したあとも変わらず連れており、任務の際にはルッチと揃って仮面を装着することもある。
余談
- 声優
担当声優の関智一は、TVシリーズ以前に劇場版『珍獣島のチョッパー王国』に登場するバトラー伯爵の側近の一人・ヘビー総裁を演じていた。
- 総監
『ONE PIECE FILM GOLD オフィシャルムービーガイド』ではロブ・ルッチがCP-0の「総監」を務めているとされている。
しかし原作はもちろん映画の特典巻・VIVRE CARD、そのいずれにもハッキリとそう明言された部分はない(例えば原作で登場した時にその表記が無かったほか、特典巻では「CP0の一員として任務を遂行する」となっていた)。
原作で他のCP-0と会話をする際にも特に敬われている描写は(スパンダムのゴマすりを除き)無いため、信憑性は低い。
- ボスキャラクターとなった経緯
『ONE PIECE 総集編 THE 22ED LOG』ではルッチのキャラ造型の経緯が明かされた。
ウォーターセブン編で当初決まっていたことは、「フランキーが加入」「ゴーイングメリー号との別れ」の二つのみ。
そのため、船大工としてだれが加入するか分からなくさせるためにルッチやパウリー、カクなど多くの個性的な船大工が登場。
そこでようやく「誰を敵にしようかな?ハトをのせた変な奴に決定」と、適当なビジュアルを持つキャラとして選ばれたとのこと。
- 映画『ONEPIECE FILM GOLD』での登場
「オフィシャルムービーガイド」にて登場の経緯が語られている。サボやルッチの登場そのものは、スタッフ側からの提案。しかし作者尾田栄一郎は、映画『ONEPIECE FILM Z』でクザンが原作の新世界編に先駆けて先行登場を果たしたことに対し、「原作で登場させれば驚かさせられただろうに、原作の読者にやんわり伝わってしまったことが残念だった」とのこと。
そのため、映画『ONEPIECE FILM GOLD』公開前に、原作ドレスローザ編ラストでロブ・ルッチらを登場させる形をとったという。
- CP-0として
世界貴族への攻撃をルッチが止めたのは前述の通りだが、実際世界貴族に手を出せば王族といえどただでは済まない(カク曰く「世界貴族の意に反するのを止めたことでいくつかの国が救われた」)ため、傲慢な態度ながらもビビらを結果として守ったことになる。
ルッチ自身の信条と性質もあったにしても、世界的な影響を及ぼしかねない事件を未然に防ぐのに貢献したとも言える。
- AIロブ・ルッチ
作者である尾田栄一郎が昨今流行りのAIイラストに描かせたロブ・ルッチ。最初のイラストでは女体化し、最終的には幼女になってしまったことで一部界隈では「ロリ・ルッチ」と呼ばれている。
ルフィと戦わせたイラストでは、向こうから「戦いづれぇ!」と言わせていたほか、ルフィもAIイラスト化した後は二人して「戦いなんてやめましょう」と本編ではありえない和解が成立していた。
関連イラスト
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ONEPIECE サイファーポール ネコネコの実 豹 暗殺者 戦闘狂 ︎︎用心棒 ︎︎冷血漢 ダークヒーロー 必要悪
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