「あいつらに会ったら 言っといてくれよ」
「てめェら クビだと」
概要
ガレーラカンパニー副社長。元1番ドック艤装・マスト職職長。
船大工としての技術も一流ながら、戦闘では縄を武器に様々な攻撃を仕掛ける。
アイスバーグを深く尊敬している。
プロフィール
本名 | パウリー |
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年齢 | 24歳→26歳 |
身長 | 195cm |
所属 | ガレーラカンパニー副社長、元1番ドック「艤装・マスト職」職長 |
出身地 | 偉大なる航路 ウォーターセブン |
誕生日 | 7月8日(縄=7,8) |
星座 | かに座 |
血液型 | S型 |
好物 | 苺のリキュール、イワシの酢漬け |
初登場 | 単行本34巻 第323話『「水の都」ウォーターセブン』 |
WT100 | 69位(13344票) |
CV | 吉水孝宏 |
人物
男ばかりの世界で仕事をしてきたため、露出の高い格好をした女性に免疫がなく、作中では事あるごとに顔を真っ赤にしながらナミやカリファを「ハレンチ女」呼ばわりしている。
ギャンブル好きで多額の借金があり、町に出れば常に借金取りに追われている。
偶然強盗から守った札束の入ったアタッシェケースを持ち主(海賊だが)の目の前でネコババしようとしたり、とりあえず持ち主に返すも間髪入れずに「礼なら一割よこせ」と口にしたりと、金にガメつく礼儀を知らない。
造船技術の師であるアイスバーグには今もなお強い憧れと尊敬の念を抱いており、彼の暗殺未遂事件には誰よりも強い激情を露わにし、容疑者とされたルフィを激しく攻め立てた。命懸けの単独行動を任せられるなど、アイスバーグからの信頼も厚い。ゾロから「ガレーラの若頭」と呼ばれた事もある。
戦闘能力
ガレーラカンパニーの造船作業で使用している頑丈な特性ロープを作業着の裏に何本も仕込んでおり、戦闘ではこれらを瞬時に組み合わせて伸ばす「ロープアクション」を駆使する。この技からルフィからは「ロープのやつ」というあだ名を付けられ、終始その名前で呼ばれていた。
ガレーラカンパニーの職長の中でもとりわけ多芸であり、戦闘力もトップクラス。
技
ほとんどの技の名前は、「船を扱う際のロープの結び方」にちなんだもの。ただし(作者が)うまい技名を思い付かなかった場合は適当に付けているらしい。
ラウンド・ターン
体ごと回転しながら伸ばしたロープで周囲のものを巻き取り、力強く引き込んで捕らえたもの同士を衝突させる。
ボーラインノット オシオキ一本釣り
相手の腕などにロープを巻き付け、それを強く引き込んで背負い投げのように地面へ叩き付ける。
ハーフノット エア・ドライブ
勢いよく伸ばしたロープを相手に巻き付け、そのまま力尽くで引き寄せて壁や地面に叩き付ける。
パイプ・ヒッチ・ナイブス
何本ものナイフを括りつけたロープを伸ばし、回転する刃で相手を切り裂く。
パウリーの技の中では直接的な攻撃力が特に高く、司法の島の裁判長バスカビルを真っ二つにしている(中はスカスカだったので服が切れただけだったが)。
フィギュアオブ・エイト・ノット
先端に固い結び目を作った8本のロープを伸ばし、相手を殴りつけるように結び目を叩き付ける。
ティンバー・ヒッチ・タグ
対象に複数のロープを括りつけてから自分が足場から飛び降り、落下する勢いと体重を利用して引き倒す。
その特性上、高所に存在する対象にしか使えない。
独楽結び(タップ・ノット)
相手の体を包み込むように何重にもロープを巻き付けて拘束する。
さらに力強く引くことで独楽のように相手を回転させ、目を回させることもできる。
シュラウズ・アンドラットリン・ノット
何本ものロープを巨大な網のように組み合わせ、それを敵陣に向けて投げ込む。
使用した瞬間は描かれたものの、技として完全に決まったシーンは描かれなかったため具体的な効果などは不明。ただ、展開される網の大きさからパウリーの技の中ではかなりの大技である事は窺える。
(一部のワンピースのゲームにおいてはパウリーの必殺技として使用されており、捕らえた敵を二連続で地面に叩き付ける技となっている。)
来歴
過去
14年ほど前になる少年時代、海列車パッフィング・トムの完成を目撃。
偉大なる航路編
ウォーターセブン編
ルッチやカクら船大工の仲間たちを深く信頼するとともに、アイスバーグがニコ・ロビンに襲われたことで麦わらの一味がアイスバーグ襲撃犯と認識し激しい怒りを燃やす。
しかし、真犯人はルッチ達CP9だと知ると、仲間だと思っていた彼らの裏切りに涙した。
その後は、ケジメとして麦わらの一味・ザンバイらフランキー一家と共にエニエス・ロビーまで同行し、ルフィらを援護。
ロロノア・ゾロに、ルッチやカク達へ「てめェらクビだ」と伝言を託した。
戦力差を前に捕縛されるも、自身は縄を使って捕まったふりをわざとし、バスターコールの混乱の際には脱出を手助けし、軍艦にオイモとカーシーらエルバフの巨人が狙われた時には縄で海の底につきおとされるのを防ぎ、海列車によって無事ウォーターセブンに帰還した。
クザンの手配で自分たちへの余罪は免れ、エニエス・ロビーでの一件後、ガレーラカンパニーの副社長に就任。
副社長就任後は借金取りだけではなくファンの女性の追っかけも絶えず、そっちにも苦労している日々を送る。
新世界編
タイルストンやルルと共に、海列車2号船「パッフィング・アイス」を完成させた。
エッグヘッド編
ベガパンクが語る世界が海に沈む事についての発言をルルたちと共に聞いており、ウォーターセブンでは毎年起こっている高潮の事もあり、信憑性が高いと(一応は)信じるも、世界規模で発生しているとなると干潮や満潮の問題ではないのでは?と懐疑的な反応も見せていた。
余談
ウォーターセブンの海列車の駅長らが、パウリーとナミの二人を深い仲と勘違いするアニメオリジナル要素が入れられた。
- ウォーターセブン篇
『ONE PIECE 総集編 THE 22ED LOG』での尾田氏の言葉によると、ウォーターセブン編で当初決まっていたことは、「フランキーが加入」「ゴーイングメリー号との別れ」の二つのみだった。
そのため、誰が麦わらの一味の船大工になるかについて読者を混乱させようと、最初にフランキーを嫌いになってもらい、加えてロブ・ルッチやパウリー、カクなど多くの個性的な船大工を登場させたという。
パウリーは技のバリエーションの多さやキャラクター性もあって、登場してからしばらくは一部の読者の間で麦わらの一味の船大工の枠にはパウリーが入るのではないかとも言われていたが、ウォーターセブン編にて途中までパウリーがルフィと行動にしたのは、フランキーの存在を隠すためのブラフだったといえる。
実際、ギャグ漫画『恋するワンピース』においても、パウリーが仲間になると誤解している読者が登場し、その誤解だけで1話使っている程である。ちなみにそのキャラクターの推察では
- カク:外見がウソップと被っているので、無し。
- ルル:おじさんすぎ、無し。
- タイルストン:でかいだけ、無し。
- ルッチ:こいつは多分敵キャラ
と、まあそれなりに納得がいき、それほど間違っていない結論が見出されていた(フランキーは完全にアウトオブ眼中で、後に味方になる事を知っただけで愕然としていた)。
ちなみに、登場させた船大工たちの中で、敵にふさわしいビジュアルということで「鳩を乗せた変な奴」ルッチがボスキャラになったということであり、パウリーが敵でルッチが味方側になった可能性もあったかもしれない。