「敵か…味方か? ……そんな事 お前らが!!! 勝手に決めろォ!!!!」
概要
偉大なる航路後半の海「新世界」を支配する四皇の一角である"麦わら"ことモンキー・D・ルフィが結成した少数精鋭の海賊団。
東の海で結成され、現在は偉大なる航路の後半、通称「新世界」を冒険している。少数のクルーで結成されており、現在一味全員が賞金首となっている。
海賊団団員の役割としての肩書を各自もちつつも上下関係はなく、対等な関係同士(他のメンバーはルフィを船長ではなく名前で呼んでいるが、ルフィも特にそれについて怒ったりしない)であり、互いの絆も非常に強い。
海賊ではあるが、殺人や略奪といった民間人に危害を加えるような行為は絶対にせず、むしろ嫌悪している(これは一味の全員が大切な人を失った悲しい過去を抱いているため)。
アーロン率いるアーロン一味から支配され、奴隷同然にされていたココヤシ村を解放したり、アラバスタ王国の内乱の終結に貢献したり、パラレルワールドではあるが、映画「STRONG WORLD」では、東の海(イーストブルー)を金獅子のシキ率いる金獅子海賊団の脅威から守るという功績も多い。
冒険中に世話になった国や恩人などに迷惑を掛けないように、あえてお礼の品を「奪う」という形で戴いたりもする(バカ正直に「お礼」してやり取りするとその相手や国が「海賊に荷担した」と見なされるため)。
結果として「汚名」を被る事になるが、海賊として名を上げる事に繋がる場合もあるため本人たちは然程気にしていない。「奪われる」側も彼らと交流するうちにその考え方や行動理念を理解してくれるため、禍根はほとんど残らない。強いて言えば立ち去った後で「もう少しハッキリとお礼を言わせてほしかった」という愚痴をこぼされる事があるくらい。
本来ならば王下七武海にスカウトされても不思議ではないのだが、ルフィ以下一味は裏で様々な非道を行なっている世界政府を嫌っており、政府にとっても生かしておけない下記の数々の行為も行なっている為、その様な未来が実現する事はない。
作中でも海軍側の主人公的な立ち位置に居るスモーカーやコビーなどと言った一部の海軍の人間は、立場は違えども弱者を守り、自分たちなりの「正義」を貫くルフィ達にある種の敬意を抱いているが、それでも何をしでかすか分からない海賊である以上は捕まえなければならないという複雑な感情を抱いている。
海賊であるがゆえに噂が独り歩きすることもしばしばで、偽物の海賊団が残虐な行為を繰り返しても全く疑われなかったり、船長のルフィがまるで巨人のような人物というイメージがついたりと、見た目以上に凶悪な海賊団と勘違いされやすい。そんな警戒心から警察組織や軍隊などと交戦することとなり、それを返り討ちにしてしまう事で更なる誤解を招くという悪循環に陥る場合も。(しかも、2年後時点では最高戦力を欠いた状態でも一国の近衛兵団を壊滅させたり、敵対組織の雑兵程度なら非戦闘要員でも簡単に制圧可能な程度に強くなっている為、よりこの傾向に拍車が掛かっている。)
しかし、普段からそのような扱いを受ける場合が多い分、自分たちに協力してくれる人物や組織については可能な限りの真摯な対応を心掛けている。
また基本的に全員お人好しで、困っている人は放っておけず誰かしらが手を差し伸べようとする。
仲間に危害を加える存在は断じて許さず、どんな相手にも怯まず正面から戦いを挑む。また、メンバーが友人や恩人として認識している人物を虐げる存在は誰だろうと徹底して懲らしめる。
それは例え世界そのものを敵に回す事になろうとも躊躇わず、前代未聞の大事件を次々に引き起こす一味として世界政府からは強く警戒され、関わりの薄い海賊団などからは「イカレた連中ばかりのハタ迷惑な一味」と別のベクトルで危険視されている(実際、シャボンディ諸島では彼らの起こした騒動によって結果的に数百人もの海賊が一挙に拿捕される事態となっている)。
喧嘩は売られればとりあえずは買う方針を取る場合が多い(相手も海賊である場合はより積極的)が、基本的に無益な戦いはしない主義であり、海軍との一騎打ちもなるべく避けている。
ただし、本格的な敵対関係となった相手や組織に対しては容赦しない。結果的に組織の再建が不可能に近いほどの大打撃を与える場合もある。
麦わらの一味が中心となった戦いにおいて死亡者が出る事は(敵味方を問わず)滅多に無いが、これは本編の主要人物がどいつもこいつもビックリするくらいタフ且つ強運なのでどうにか一命は取り留めているだけであり、文字通り空の彼方までぶっ飛ばす、乗り物や建物ごと(物理的に)叩き潰すなど、普通なら命の保証は無いレベルで叩きのめす事は少なくない。
本人たちも基本的に犯罪行為を行ったり犯罪を肯定するような事は無いが、状況次第では多少の軽犯罪には躊躇いがなかったりする。
まあ海賊そのものが罪という時点で既に犯罪者ではあるため、アウトローなのは仕方ないというべきか。
メンバーごとに偏りはあるが、無銭飲食や器物損壊などは結構な頻度でやらかしており、場合によっては脅迫・恐喝なども辞さない。
しかし、当事者の人々にとってはまさしく「英雄」であり、「正義の海賊」「義賊」と呼ぶに相応しいのだが、ルフィ達はあくまでも自分達はヒーローではないと否定している。
ルフィ曰く
「ヒーローは大好きだけどなるのは嫌だ!」
「例えば肉があるだろ! 海賊は肉で宴やるけどヒーローってのは肉を人に分け与える奴の事だ! おれは肉が喰いてェ!!」とのこと。
なんのこっちゃ?と思う人も多いだろうが、「ヒーローは無私無欲かつ献身的な者であり、自分達は自由を求める海賊である以上ヒーローにはなれない」ということである。
別作品で例えるならあのパンの戦士がルフィの考えるヒーロー像に近いと思われる(事実、作者は64巻SBS内で「尾田っちの正義」としてそのキャラの名前を挙げている)。
実際、ルフィ達も「気に入らないやつをぶっ飛ばす」「友達を助ける」といった、自分の良心に従っての行動が結果的に上記の善い結果に繋がっていたというだけであり、一つ違えばインペルダウンの件のように「大事な人を助けるために、国を亡ぼすような大きな騒乱を巻き起こす」危険性もはらんでいる(勿論ルフィ達はそんな事は望んではいないが)。
しかし逆を言えば、「たった一人の友達を助けるために、王下七武海であろうが世界政府であろうが四皇であろうが天竜人であろうがひるまず挑んでいく」ことができるのが彼らなのである。
作者曰く四字熟語で表すなら「前代未聞」が彼らであるとのこと。
なお、ルフィによれば仲間は「10人は欲しいなァ」とのこと(1話にて。ルフィ+仲間10人の海賊団をという意味)。
メンバー
モンキー・D・ルフィ
異名 | 麦わらのルフィ |
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肩書 | 船長、四皇 |
CV | 田中真弓 |
懸賞金 | 3000万 → 1億 → 3億 → 4億 → 5億 → 15億ベリー → 30億ベリー(カイドウ打倒後) |
悪魔の実 | ゴムゴムの実 |
ロロノア・ゾロ
異名 | 海賊狩りのゾロ |
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肩書 | 戦闘員 |
CV | 中井和哉、浦和めぐみ(幼少期) |
懸賞金 | 6000万 → 1億2000万 → 3億2000万ベリー |
ナミ
異名 | 泥棒猫ナミ |
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肩書 | 航海士 |
声 | 岡村明美、山崎和佳奈(代役) |
懸賞金 | 1600万 → 6600万ベリー |
ウソップ
異名 | 狙撃の王様そげキング → ゴッド ウソップ |
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肩書 | 狙撃手 |
声 | 山口勝平 |
懸賞金 | 3000万(そげキングとして) → 2億ベリー |
サンジ
異名 | 黒足のサンジ |
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肩書 | 料理人 |
CV | 平田広明、大谷育江(幼少期) |
懸賞金 | 7700万 → 1億7700万(生け捕りのみ) → 3億3000万ベリー |
トニートニー・チョッパー
異名 | わたあめ大好きチョッパー |
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肩書 | 船医 |
声 | 大谷育江、伊倉一恵(代役) |
懸賞金 | 50 → 100ベリー |
悪魔の実 | ヒトヒトの実 |
ニコ・ロビン
異名 | 悪魔の子 |
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肩書 | 考古学者 |
CV | 山口由里子、小林優子(代役)、永井杏(幼少期) |
懸賞金 | 7900万 → 8000万 → 1億3000万ベリー |
悪魔の実 | ハナハナの実 |
フランキー
異名 | 鉄人(サイボーグ)フランキー |
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肩書 | 船大工 |
CV | 矢尾一樹、野田順子(幼少期) |
懸賞金 | 4400万 → 9400万ベリー |
ブルック
異名 | 鼻唄のブルック → ソウルキング ブルック |
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肩書 | 音楽家 |
CV | チョー |
懸賞金 | 3300万 → 8300万ベリー |
悪魔の実 | ヨミヨミの実 |
ジンベエ
異名 | 海侠のジンベエ |
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肩書 | 操舵手 |
CV | 郷里大輔 → 宝亀克寿(2代目) |
懸賞金 | 7600万 → 2億5000万 → 停止 → 4億3800万ベリー |
船を降りた者
CV:粗忽屋
ビビのお伴の超カルガモ
その他の仲間
CV:水島裕
元々はビッグ・マムの部下でナミの捕虜だったが、ワノ国編でマムと完全に決別してナミの正式な相棒となり、事実上一味への鞍替えを果たした。
子分(麦わらの一味傘下)
ドレスローザでの戦いの後、子分杯を交そうとしたが、ルフィ本人は窮屈だからと傘下入りを認めなかったため、勝手に前口上を述べたうえでルフィの子分となった海賊たち。
同盟関係にある海賊団
- 船長:トラファルガー・ロー(元王下七武海)
懸賞金:2億→4億4000万→王下七武海入りのため懸賞金停止→5億ベリー→→ 30億ベリー(カイドウ打倒後)
CV:神谷浩史
ファイアタンク海賊団
四皇ビッグ・マムを倒す為に結んだ同盟。倒せなかったために同盟解散。
懸賞金:1億3800万ベリー→3億ベリー→3億5000万ベリー
CV:龍田直樹
海賊以外の同盟関係
- 光月家跡取り:モモの助
海賊船
初代
ゴーイングメリー号
東の海・シロップ村~ウォーターセブン、エニエスロビー・決戦
2代目
サウザンドサニー号
ウォーターセブン~シャボンディ諸島
(二年後)シャボンディ諸島~
海賊団の来歴
※人物の肩書などは全て当時のもの
※一応、ネタバレ注意。
東の海編
- 賞金首に
”東の海”にてモンキー・D・ルフィを筆頭に海賊団として旗揚げ、航海しながら戦闘員ロロノア・ゾロ、狙撃手ウソップ、コックサンジ、航海士ナミを仲間として迎える。
無名のままアルビダ海賊団、バギー海賊団、クロネコ海賊団、クリーク海賊団、アーロン一味などの”東の海”で指折りの強豪海賊と交戦し、次々と撃破。
アーロン一味を撃破後、海軍本部にその詳細が報告され、船長モンキー・D・ルフィに初頭の手配としては世界的に見ても異例の3000万ベリーの懸賞金が掛かる。
偉大なる航路編
- ウイスキーピーク
ロロノア・ゾロ、ウイスキーピークにて賞金稼ぎ100人斬りを達成。同時期にネフェルタリ・ビビ、カルーが乗船(政府には報告されず、公にはならなかった)。
アラバスタにてロロノア・ゾロがダズ・ボーネスを、モンキー・D・ルフィが王下七武海サー・クロコダイルを撃破。さらに同時にクロコダイルが裏で率いていた秘密犯罪結社バロックワークスの壊滅に貢献。
これを受けてルフィの懸賞金が1億ベリーに増額、さらにゾロにも新たに6000万ベリーの懸賞金が掛けられる。
ただしクロコダイルやバロックワークスの件は政府によって事実詳細を隠蔽され、世間にはルフィとゾロに高額の懸賞金が掛けられたという事実だけが伝わる形となった(後に一部の情報が流出したらしく、バルトロメオなどがその詳細についても知る事となる)。
ネフェルタリ・ビビ及びカルー下船。入れ替わりに考古学者ニコ・ロビン(元バロックワークス副社長・ミス・オールサンデー)乗船。
ジャヤにてベラミー海賊団を撃破し、空島へ向かう。
スカイピアに到達した直後に犯罪者扱いになってしまい、更には神・エネル率いる「神の軍団」とワイパーを中心とした「シャンディア」のゲリラ部隊との抗争に巻き込まれる事態となってしまう。
しかし、ひょんなことから神域アッパーヤードに莫大な黄金が眠っている可能性をつかみ、これを手に入れるべくサバイバル戦に参戦。最終的にエネルの恐るべき野望を知り、それを阻止するためにも戦い、ついに神の軍団を撃破する(シャンディアとは利害の一致からサバイバル戦終盤から共闘に近い形になり、最終的には和解した)。
その後、目的であった黄金も欲しいだけ手に入れて青海に帰還した。
なお、空島に関する一件は世界政府には一切伝わっていない(そもそも伝えようもない)。
デービーバックファイトにてフォクシー海賊団を撃破。その直後に海軍本部大将”青キジ”クザンと接触。
ロビンを連れている一味を見て懸念を示した青キジが一味を襲うものの、船長であるルフィからの一騎打ちの申し込みと、アラバスタ王国での借りの帳消しを条件に青キジの独断で、その場は一味全員が見逃される。
また、この件によりロビンの参入が政府に伝わり、懸賞金総額が1億6000万ベリーから2億3900万ベリーに訂正される。
一味が所有している海賊船ゴーイングメリー号が限界まで損傷していることが発覚。
その処遇を巡ってウソップとルフィの意見が対立し、結果的に両者の決闘にまで発展。敗北したウソップは自ら退団した。
その翌日、ロビンと後に船大工として麦わらの一味に参入するフランキーがエニエス・ロビーに連行される。しかし一味(変装したウソップを含む)はガレーラカンパニーやフランキー一家も含めた総出でこれを追走し、彼らを奪還すべくエニエス・ロビーに直接殴り込む。
バスターコールまで発動され、麦わらの一味とCP9を中心とした激しい戦闘が島で繰り広げられた末にCP9のメンバーを全員打ち破り、ロビンとフランキーを奪還。ウォーターセブンへ帰還する。
なお、この一件は政府の情報操作によって「麦わらの一味によってエニエス・ロビーが壊滅した」とだけ世界に伝わり、CP9の存在やバスターコールの発令などは世間的には隠蔽された。
なお、この脱出劇の際にゴーイングメリー号が遂に大破。前後真っ二つになった船体を見たアイスバーグは「もう眠らせてやれ」と助言し、ルフィの手で"火葬"が行われる。
一味全員に見守られながら燃え上がるメリー号。その最期の声は周囲の者全員へと聞き届けられた。
- エニエス・ロビーでの事件後
この時点で懸賞金総額は6億6700万50ベリーとなる。また、これによってルフィだけでなくゾロも懸賞金が1億を突破し、この二人は後に11人の超新星に数えられる大海賊としても知られるようになった。
その後、船大工フランキーが正式に加入し、ウソップは一味に対し第一声に深い謝罪を入れて和解し、再び狙撃手として再乗船。船もゴーイングメリー号からサウザンドサニー号に乗り換え、海軍本部中将モンキー・D・ガープ(ルフィの祖父)の追走を潜り抜けてウォーターセブンから出立する。
- ”魔の三角地帯”
直後に政府から密命を受けたバーソロミュー・くまに襲撃されるも、逃げ延びてスリラーバークを脱出した(と政府には報告されたが、実際にはゾロとの取引によってくまが自ら手を引いた)。
ちなみにこの一件はほぼ全てが政府によって隠蔽され、モリアの敗北は公にはならなかった。
なお、この段階で音楽家ブルックが新たに加入したが、政府にそれが知られるのは大分後の話になる。
鉄仮面デュバルとの闘いで助け出したハチ、彼の知り合いのコーティング職人に会いコーティングを依頼することで、魚人島に行く準備を済まそうとする。
シャボンディ諸島に到達後、船長モンキー・D・ルフィが天竜人チャルロス聖を殴り飛ばし、キッド海賊団、ハートの海賊団と共に天竜人3名を人質に「職業安定所(実態は人身売買の会場)」に立てこもる事件を起こす。
これを受けて海軍本部大将”黄猿”ボルサリーノや戦桃丸がパシフィスタを連れ一味の逮捕に向かうが、突然現れたバーソロミュー・くまによって一味のメンバーは全員シャボンディ諸島の外へ弾き飛ばされ、ボルサリーノは追走できなくなってしまう。
その後、麦わらの一味はおよそ二年間に渡って海賊団としての活動を停止する。
シャボンディ諸島での騒乱から数日後、モンキー・D・ルフィの義兄であり白ひげ海賊団二番隊隊長でもあるポートガス・D・エースを救出するため、ルフィ本人が何らかの手段を用いて単身インペルダウンへ侵入。
一度は監獄所長マゼランの手で捕らえられ、最終的にエースの奪還には失敗するものの、先に投獄されていたバギーと結託し、サー・クロコダイル、ジンベエ、エンポリオ・イワンコフ、ダズ・ボーネス、イナズマ、ギャルディーノ等々、凶悪な囚人たちを多数解放した上で脱獄する。
この事件によって脱獄した囚人は総勢241名(ニューカマーランドへ逃亡に成功した者と黒ひげの襲撃でLEVEL6にいた者を含めるとより多い)インペルダウン史上最大最悪の失態となり、その責任を取ってマゼランは副署長へ降格した。
モンキー・D・ルフィ、インペルダウンの脱獄囚と共にマリンフォード頂上戦争に乱入。義兄エースを奪還するために白ひげ海賊団とも共闘関係を結び、戦場を引っ掻き回す。その最中、海軍本部元帥センゴクの口からルフィの「正体」が語られ、電伝虫の映像や音声を通じてそれが世界中に知れ渡る。
一度はエースの奪還に成功するが、海軍本部大将”赤犬”サカズキの手からルフィを庇った事でエースは死亡してしまう。
目の前で義兄を失ったショックでルフィは意識を失ってしまうが、黒ひげ海賊団やインペルダウンの脱獄囚、戦争の中止を訴える1人の若き海兵、赤髪海賊団、そして土壇場でさらに乱入してきたハートの海賊団船長トラファルガー・ローによってマリンフォードから脱出させられる。
この事件により、ルフィはエニエス・ロビー、インペルダウン、マリンフォードという世界政府の重要な三機関の全てに侵入し、そこから脱出・生還を果たした史上初にして唯一の海賊となった。
- 頂上戦争後
この行動の裏には散り散りになった仲間達へのメッセージが込められていたが、仲間でなければ全く分からない伝え方であったために世界中にそのまま報道され、一味のメンバーは全員メッセージを受け取る事に成功する。
そして2年間、麦わらの一味は世界各地に潜伏して消息を絶ち、死亡説もささやかれることとなり、偽者も登場した。
新世界篇
- シャボンディ諸島再集結
マリンフォード頂上戦争から二年、ルフィのメッセージの通り麦わらの一味全員がシャボンディ諸島に集結、海賊団としての活動を再開する。
この時になって初めて政府はブルックの正体がかつてルンバー海賊団船長代行”鼻唄のブルック”であった事、そして現在麦わらの一味に所属する現役の海賊である事を把握した。
ブルックの加入の発覚に加え、この二年間でルフィの懸賞金も上がっていたため、総合賞金額は8億50ベリーに改められた。
ニコ・ロビンは「歴史の本文」から得た情報とネプチューンとの会話から魚人島に眠る古代兵器ポセイドンの存在とその正体について一つの確証を得る。
この時、リュウグウ王国へお菓子の回収に訪れていたビッグ・マム海賊団幹部と揉め、電伝虫越しにケンカを売った。
トラブルから本来の航路を大きく外れ、世界政府管轄の立入禁止区域パンクハザードに上陸。そこで王下七武海となったトラファルガー・ローと再会し、彼の率いるハートの海賊団と同盟を組む。
何らかの事情があるワノ国の親子、錦えもんとモモの助とも協力関係を結んだ。
その後、世間から身を隠して島内にて非道な実験を繰り返していたシーザー・クラウンを、麦わらの一味を追う形で訪れたスモーカー率いる海軍G-5支部メンバーと共に撃破。パンクハザードを後にする。
ローたちを船に乗せ、共にドレスローザに到達。そこでドレスローザ国王にして王下七武海の海賊ドンキホーテ・ドフラミンゴ及び彼の率いるドンキホーテ海賊団と全面衝突する。
最終的にドンキホーテ海賊団を壊滅に追い込むが、麦わらの一味とハートの海賊団の同盟が完全に政府に知られ、ロー本人も海軍本部大将”藤虎”イッショウの前で公言したため、ローは王下七武海の称号を剥奪され、再び賞金首となった。
また、この事件にきっかけにメンバー全員の懸賞金が軒並み5000万ベリー以上増額され(未だペット扱いのチョッパーのみ50ベリーの増額)、手配書の写真も現在の姿に合わせて更新された(ウソップはそげキングではなく本人として、フランキーの写真はフランキー将軍になっている。また、ウソップ・ブルックは異名が変化、サンジは生け捕りのみとなった)。
- 麦わら大船団結成
- ゾウ到着後
ペコムズからの情報により、ファイアタンク海賊団が現在「四皇」シャーロット・リンリン率いるビッグ・マム海賊団の傘下であることを知り、サンジ奪還のために特別チームを編成。ルフィ、ナミ、チョッパー、ブルックはペドロとペコムズ(そして勝手に付いてきたキャロット)と共にビッグマム海賊団のナワバリへ殴り込みをかけるためにゾウを出立する。
一方、残されたメンバーやモコモ公国関係者、ワノ国の侍たちも四皇カイドウや将軍黒炭オロチの撃破へ向けてそれぞれ行動を開始する。
サンジ奪還チームはリンリンのナワバリにして活動拠点である万国へ到達、サンジとシャーロット・プリンの政略結婚の阻止及びサンジの奪還のために奔走する。途中でビッグ・マム海賊団を裏切ったファイアタンク海賊団と一時的な同盟を結び、再会したジンベエと魚人海賊団の協力を得、そして政略結婚を企てた側だったサンジの「実家」であるヴィンスモーク家とも最終的に結託、その他協力者やビッグ・マム海賊団の裏切り者や人質も巻き込んで「ビッグ・マム討伐連合軍」としてビッグ・マム海賊団へ逆襲を仕掛ける。
これによりビッグ・マム海賊団はルフィに三将星のうち二人を撃破されるなど、海賊団創立以来類を見ないほどの大打撃を受ける。一方のルフィたちはサンジの奪還には成功するもシャーロット・リンリンの討伐(暗殺)には失敗し、その目的が潰えたことで連合軍は解散となる。最終的には殿を買って出た魚人海賊団のアシストを受けつつビッグ・マム海賊団のナワバリから脱出する。
この一件は世界には「ビッグ・マムの暗殺にこそ失敗したが、海賊団には甚大な被害を与えた」「全ては麦わらのルフィが中心となった作戦であり、実質的にルフィ側の勝利」と報じられ、ルフィとサンジの懸賞金がさらに増額、特にルフィは「5番目の海の皇帝」とまで称されるようになった。ちなみにサンジは手配書の名前が「ヴィンスモーク・サンジ」に変更され、同時にまた生死問わずの手配に戻った。
なお、この一件の最中にジンベエが正式に麦わらの一味に入団することを宣言したが、魚人海賊団と共に殿を務めるため、またルフィたちと別れた。
ルフィたちがワノ国に到着し、(ジンベエを除いた)麦わらの一味の全員が集結。それぞれのメンバーはカイドウやオロチを撃破するために情報収集や戦力の確保に奔走する。
作戦遂行中にルフィがカイドウに直接対決を挑むも一撃の下に敗北し、囚人として捕らえられる、ローがハートの海賊団の仲間を人質に取られて拘束されるなどの重大なトラブルやアクシデントはあったが、最終的には危機から脱して赤鞘九人男を始めとするワノ国の侍たちと協力関係となり、年に一度の火祭りの夜の宴“金色神楽”の最中、カイドウ率いる百獣海賊団やオロチ側の侍たち、そしてルフィたちへの報復のために強引にワノ国に入国し、紆余曲折の末に百獣海賊団と同盟を組んだシャーロット・リンリンなどが集結した鬼ヶ島に討ち入りを仕掛ける。
この討ち入り作戦の中でようやく一味に追い付いたジンベエが操舵手として遂に正式に入団。また、ある程度目的が共通するキッド海賊団、応援に駆け付けたマルコ、諸事情から百獣海賊団を裏切ったX・ドレークなども事実上麦わらの一味側として参戦し、当初の予定以上の戦力で決戦に挑む。
余談
- 新世界篇
原作では「新世界篇」において、麦わらの一味だけが全員そろって航海したのは今のところ魚人島からパンクハザードの間のみ。以降は増えすぎたキャラを扱いきれなくなったという事情により、ワノ国まで暫く一味が2チームに分かれて行動する展開となった。
その為、この時期に公開された映画『FILM Z』『FILM GOLD』『STAMPEDE』はパラレル扱いとなっている。
※一応『FILM Z』は「原作との繋がりを強調させたい」という意向で作られており、魚人島編直後の出来事である模様。
関連イラスト
超新星編
新世界編