『もう大丈夫!』
『何故って?』
『私が来た!!』
プロフィールが来た!!
拳一つで絶望を打ち砕く! 僕らの永遠のヒーロー!!
人々の胸に刻まれた雄姿 その魂は次世代に引き継げられる
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | オールマイト |
---|---|
名前 | 八木俊典(やぎ としのり) |
受け継いだ個性 | ワン・フォー・オール |
誕生日 | 6月10日 |
身長 | 220cm |
体重 | 274kg※ |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
性格 | 意外とお茶目 |
好きなもの | 屋久杉・映画 |
CV | 三宅健太(TVアニメ) / 玄田哲章(VOMIC) |
※公式プロフィールにあるかつての体重。
現在は255kgで、マッスルフォーム時のオールマイトが「この姿だと」と発言しているためトゥルーフォーム時は更に体重が軽くなっている可能性がある。
概要がシットリ来た!
絶大な力と人気を誇るNo.1ヒーロー。出久の師匠であり、彼らの通うヒーロー養成校雄英高校の教師を務める。1年A組の副担任。
存在そのものが敵犯罪の抑止力とされ、"ナチュラルボーンヒーロー"、"平和の象徴"と称される生ける伝説。
人物が普通に来た!
絶対的なパワーと親しみ深いキャラクターによって、長年不動のNo.1の座に君臨し続ける伝説的ヒーロー。正義の味方として常に命がけで悪と戦い続けるが、そんな中でも人々の前ではいつも明るい笑顔を絶やさない。
強面な濃い見た目に反して人当たりは良く、ファンサービス精神も旺盛。戦闘中に小粋なアメリカンジョークを飛ばすなど茶目っ気も強い。
10代の男女に対して「○○少年」「○○少女」(○○部分は名字)と呼称する。アメコミ画風の風貌で登場し生徒から時々「画風が違う」と言及される。
決め台詞は、「私が来た」。
これは正しく生きる人々にとっては「私が来たからにはもう大丈夫」という安心感を与える希望の言葉であるのと同時に、犯罪者達にとっては「どこにいても私からは逃げられないぞ」という絶望的なほどの恐ろしさを味合わせる警鐘の言葉でもある。
オールマイトの代名詞的な台詞であり、状況に合わせて改変バージョンを使うこともある。(例:わ・た・し・が・来・た !! → わ・た・が・し・機・だ !!)
彼がデビューした当時、超人社会は今とは比べ物にならないほど混乱しており、超常能力"個性"を悪用する犯罪が当たり前のように横行し、人々は犯罪者の影にいつも怯えながら暮らしていた。
彼はそんな世の中で誰よりも多くの人々を救い出し、凶悪なヴィランを次々と打ち倒すことで、犯罪への抑止力となり、混迷の最中にあった社会の在り方を一変させた。
作品世界ではオールマイトの出現前と後が一つの時代の区切りとされており、その存在は出久をはじめとする多くの登場人物達に絶大な影響を及ぼしている。
もはや世間においてその名を知らない者は居ないほどの有名人。しかしそのプライベートな素性は謎に包まれており、本名や年齢、"個性"を含めたプロフィールの多くは非公開としている。本人曰く「隠し事はするが、嘘は吐かない」とのことだが…?
私の秘密かい?、それは……
???「私はオールマイトさ」
出久「ウソだー!!!」
そんなオールマイトには、世間には知られていないとある秘密がある。
実は物語が始まる5年前、彼はとある凶悪ヴィランとの一大決戦によって瀕死の重傷を負ってしまい、なんとか一命はとりとめたものの、その後遺症によって現在では見る影も無いやつれた姿になってしまっていたのである。
普段の筋骨隆々な身体は、本人曰く「プールで腹筋を力み続けてる人」みたいなものらしく、つまりは全身を強張らせて大きく見せているだけのニセ筋なのである。
現在の彼は一日のうちたったの数時間しかヒーローとして活動することができないのだが、「『平和の象徴』の弱体化が知られれば、悪の勢力を勢いづかせることになる」という理由から、この事実は本人が関係者に頼んで世間に公表していなかった。
表向きは理想のヒーローの体現者として振る舞うオールマイトだが、彼のそうした在り方は必ずしも自然体ではなく、決して悪に屈しない完全無敵なヒーローであろうとする強い意思の現れでもある。
彼自身、出久に対して「自分が常に笑顔を絶やさないのは、ヒーローとしての重圧から己を騙すため」であるとも語っている。
ヒーローとして敵の前では決して弱みは見せないが、心の中では意外と弱気な発言をしていたり、人目に付かない所であたふたしたりしていることも多い。
"平和の象徴"には、どんな状況でも絶対に敗北は許されず、決して人々を不安にさせてはならない。その強迫観念とも言える使命感の強さは、サー・ナイトアイや恩師グラントリノからは「ある種の狂気に近い」とも評されている。
外見
前髪を角のように二本立てたオールバックの金髪と、白黒逆転した強い眼差し、きらりと光る白い歯。筋骨隆々のマッチョボディを誇る大男。なぜか彼だけはアウトラインや陰影が強調されたアメコミ画風で描かれる。
なお、逆立った前髪は、企画段階で彼がまだ「オールマイト」という名前ではなかった頃の名残であり、作者はVICTORYの「V」をイメージしたものという裏話を語っている。
コスチュームは年代によって幾つかのバリエーションがあり、現在の青を基調とした三原色カラーのヒーローコスチュームは、ゴールデンエイジのコスチュームと呼ばれている。
過去に使用していたシルバーエイジのコスチュームは、赤い上半身のスーツと赤い裏地の青マントが特徴。ファンサービスのためか、現在でも時折こちらのコスチュームで人前に現れることがある。
過去にはサポートアイテムの装着を検討したこともあったが、自身のフルパワーの反動に耐えることができる装備が存在しなかったため、結局は己の身ひとつで戦うことを決断したという。ちなみにその際の姿は生粋のオールマイトマニアの出久ですら存在を知らなかったほど貴重なものだとか。
トゥルーフォーム
現在の彼の本来の姿。
トレードマークの二本の角は垂れ下がり、画風もがらりと変わってまるで子供の落書きのような骨ばった姿となる。日頃の無理が祟ってか、この状態では少し興奮しただけで喀血してしまう。
マッスルフォーム時の気迫は目に集約されており、濃い影になった眼窩の奥では、曇りない瞳が強い光を灯している。
普段の姿とのあまりの違いから、一目見ただけでは誰もオールマイトとは気づかず、雄英体育祭でも保健室でうっかり出久のクラスメイト達と鉢合わせてしまったが、同一人物だと気づいた者は誰もいなかった。
見ようによっては痛々しいが、本人は正体が分からないのを良いことに、普段はこちらの姿で気軽にコンビニで買い物に行くなど、意外と便利に活用しているようである。
自身のヒーロー事務所には「オールマイトの専属秘書・八木俊典」という架空の籍を持っていて、塚内と初めて出会った頃はこちらの姿で仕事の依頼を受けていた。
一部のプロヒーローや雄英教員はこの姿と大怪我のことを知っているが、個性に関する秘密は極一部の者しか知らない。
ヤングエイジ
劇場版『2人の英雄』では青年期時代のビジュアルが公開された。
アウトラインや陰影が無く、目のくぼみもまだ浅く白目がハッキリと見えている。コスチュームも現在とはやや異なり、ライトブルーのマントと手足を覆う銀色の装甲が特徴。なんでも、留学先のアメリカで生活する内にあのアメコミ調の画風になっていったらしい。つくづく常識外れな男である。
またアメリカでは当時学生だった"個性"研究の第一人者、天才科学者デヴィット・シールドを相棒としていた。
入場者特典のコミック『Vol.Origin』に掲載された描き下ろしでは高校時代のビジュアルが明確に描かれており、雄英卒業の頃にはマッスルフォームの体格となっていた。顔立ちはヤングエイジより更にくぼみが浅くなっている。
オールマイトの個性考察のSNSでのコメントには、"優れたヒーローには付き物の学生時代の逸話"は残されていないが、グラントリノによるスパルタ教育の伝説が尾ひれ背びれが大量に付いた状態で雄英に伝わっている。
第4期後期のEDにおいて雄英体育祭で優勝したと思われる写真が描かれているにもかかわらず八木=オールマイトとは知られていないらしい。
個性
受け継いだ個性は『ワン・フォー・オール』。
本来は無個性だったが、継承する個性『ワン・フォー・オール』を受け継ぐ。オールマイト曰く、聖火の如く受け継がれてきた『力の結晶』。
詳細は個別記事を参照。
性質としては【自らの肉体を強化する】というとてもシンプルな個性。
後継者と認めた出久に個性を譲渡して以後は、僅かに残った"個性”の"残り火"を使用する。その力は時間の経過により、徐々に減退する。
だが、長年の経験と強靭な意志力によってカバーしており、衰えてなお他を寄せ付けない圧倒的な力を保持している。
幾人もの超人達によって極められたその力は作中を通しても破格の威力を誇り、重い荷物を持ち上げる感覚でハリケーンをベアハッグで霧散させ、東京大阪間(約550km)を14秒で走り抜くなどジャンプ一つで日本中を飛び回り、ありとあらゆる敵を圧倒的な力技でねじ伏せてしまう。まさに究極の脳筋。
なお、彼は個性の扱いに関しては天才肌であったようで、継承された直後には既に"OFA"の力を感覚的に扱うことができたという。継承以前から個性に耐えうるだけの頑丈な肉体に鍛え上げていたため、使用の反動で自身の身体が壊れることはなかった。
そのため、出久への指導には勝手がわからず苦労している様子が度々見られる。
"OFA"の性質や歴代継承者の掟からこの個性に関しては特に強く秘匿されており、世間的には「個性:不詳」となっている。「オールマイトの"個性"はなんなのか」はネット上で常に議論されていたらしい。勿論オールマイトは自らの個性については一切明かさず、常に爆笑ジョークでお茶を濁してきたという。
現在、味方内で個性の秘密を知っているのは後継者の出久、グラントリノ、根津校長、リカバリーガール、塚内、爆豪、サー・ナイトアイ(故人)位の少数。
必殺技
- TEXAS SMASH(テキサス スマッシュ)
パンチを繰り出して強烈な風圧で相手を吹き飛ばす。ヘドロヴィランを出久から引き剥がす際に使用した。
- DETROIT SMASH(デトロイト スマッシュ)
力を籠めて放つストレートパンチ。その一撃の威力は攻撃の余波で周囲の天候を変えてしまうほどに絶大。
- MISSOURI SMASH(ミズーリー スマッシュ)
相手の後頭部へ手刀を打ち込む。僧坊ヘッドギアを一撃で倒した。
- CAROLINA SMASH(カロライナ スマッシュ)
両腕を十字に組んで突進し、左右の手刀でクロスチョップを放つ。対オールマイト用に造られた脳無に使用した。
- New Hampshire SMASH(ニューハンプシャー スマッシュ)
進行したい方向の反対にパンチを空振りし、拳圧を推進力に急速移動する。爆発などで吹き飛ばされている滞空中でも抜け出せる。
演習試験で出久に使った際には、急速移動の勢いを利用しヒップアタックで攻撃する。
- CALIFORNIA SMASH(カリフォルニア スマッシュ)
『2人の英雄』にて、カリフォルニアへの留学中に使用。空中で前転による回転を何度も加えてから放つ下パンチ。
- Oklahoma SMASH(オクラホマ スマッシュ)
空中で体を急速回転させる。複数人の敵に拘束されていても、遠心力で相手を振り飛ばして拘束を解くことができる。
- UNITED STATES OF SMASH(ユナイテッド ステイツ オブ スマッシュ)
神野区でのAFOとの決戦の最終局面に放った。八代目"OFA"継承者としての残り火をすべて籠めた拳の一撃。
過去
「…許せないんです 奪った者が得をする世の中が… 奪われた人の悲しみが憎悪に変換される…この螺旋が…」
「皆が笑って暮らせる世の中にしたいです。その為には象徴が必要です────平和の」
「どれだけ建物を生やして復興したように見えたとしても、人は依然怯えて暮らしています。心は闇に覆われたままです」
「皆半径3mで手一杯です。だから私がやるんです」
「無個性(わたし)には 役割がないから」
正確な時期はわからないが、"OFA"継承までは無個性で、体だけは譲渡に値する強靭な肉体に仕上がっていた。「この国には"柱"がない。だから自分がその"柱"になる」という確固たる決意の下、八代目"OFA"継承者となる。
雄英高校在籍時に師である志村が亡くなり、グラントリノの勧めで雄英卒業後に渡米、力を蓄えた。子供時代、幼少期についてはこちらを参照。
絶対的な実力で犯罪抑止力とし、デビュー以来ヴィランによる犯罪発生率の低下に多大な貢献をしてきた。この全盛期における彼の活躍は凄まじく、丸々3日以上連続活動で日本全国を飛び回り、AFOがたった3秒稼ぐために数十体のヴィランを差し向けるなど、現在の姿が「衰えた」と言われるのも納得である。
サー・ナイトアイの熱意で根負けし、相棒に付けヒーロー活動していたが、約6年前のAFOとの戦いで実質相打ちとなり、呼吸器官半壊、胃の全摘出を必要とする重傷を負う。その後、度重なる手術と後遺症の影響で、極端に痩せた姿「トゥルーフォーム」となる。
サーに余命を告げられ、ゴールが見えたのならそこまで走ると決意を固める。そしてサーとはオールマイトの行く末を巡り対立し、コンビを解消。以来、サーとは疎遠となっている。
コンビ解消後、サーが抜けたことで、オールマイト事務所の事務処理能力はガタ落ちしてしまい、一時非常に困窮した。
"OFA"の後継者を探していた時に、根津校長から「決して褒められた成績ではないが、存在感のある生徒。最底辺の成績でも笑顔だけは絶やさない。君の言うヒーロー感にピッタリじゃないか?」とミリオを推薦されていた。
活躍
ある日、ヘドロヴィランに襲われる出久を助ける。出久から"個性"がなくてもヒーローになれるかを質問され、自身の現状を説明し"個性"があっても命懸けの職務であるヒーローを諦めるよう促す。
その後、出久はオールマイトから逃亡したヘドロヴィランが、爆豪を人質にしている現場に遭遇する。この時、自らを顧みず爆豪をなりふり構わず救おうとする「ヒーローとしての素質」を見出し、オールマイトは出久に「君はヒーローになれる」と認める。そして、他者に譲渡することが出来る"ワン・フォー・オール"の後継者に指名し、出久の身体を鍛えさせて努力の末に"個性"を受け渡した。
出久は無事に雄英高校へと入学し、彼もまた新人教師として自身の母校である雄英高校へと赴任することとなる。元々教職に就いたのは、弱体化のカモフラージュに加えて、雄英高校で自身の後継者となる人材を探すことが目的だった。
そうは言っても本人は教師としては全くの素人であり、元来の不器用さもあって日々苦労が絶えない様子。授業にはカンペや参考書が欠かせず、思いのほか優秀な生徒達を前に冷や汗をかくこともしばしば。
出久がオールマイトの後継者であることは周囲には秘密としているが、校内では2人で話し込んでいる姿が度々目撃されているため、出久がオールマイトの「お気に入り」であることは、半ば公然の事実となっている模様。
USJ襲撃の際は、敵連合はオールマイトを狙っての襲撃作戦だったが、出勤中でのヒーロー活動をしてたため不在だった。
いち早く危機を察知して駆けつけ、対オールマイト用脳無と戦闘し撃退する。だが同時に活動限界を迎えてしまい、オールマイトは死柄木に追い詰められるが、出久が救けに割って入ったことと、飯田が呼んできた教師陣が到着したことで危機を脱する。教師たちは死柄木が同伴した大勢のヴィランを捕縛するが、死柄木と黒霧に逃げられる。オールマイトは出久に、今回の戦いで無理をしたため、活動限界はさらに短くなったと告げる。
当初は誰かを救える人間になろうと必死な出久にヒーローとしての資質を見出し、師匠としてできる限りその姿勢を後押ししてきたが、アクシデント続きの高校生活の中で、余りにも自分の身を顧みず行動する出久の姿に次第に不安が募っていき、そして雄英体育祭にて一線を越えかけた際、自身の見込んだ出久の心の強さは、逆に彼自身の未来を摘みかねないことに気づいてしまう。
そのため物語の前半は、導く立場の人間として出久を叱責しつつも、悪の手から生徒達の未来を守り抜くために奔走することとなる。
夏合宿で攫われた爆豪奪還と敵連合の殲滅のため、プロヒーローと警察の連携による急襲作戦が行われ、あと一歩の所まで追い詰めたのだが、死柄木達を守るためにオール・フォー・ワンが現れ、直接対決する事になる。
お互いに衰えてもなお圧倒的な力を持っており、街を壊す程の凄まじい激突を繰り広げていくが、ついに活動限界を超えてしまい、さらに世間に「トゥルーフォーム」を知られてしまう。だが、
「ヒーローは…守るものが多いんだよ オール・フォー・ワン!!」
「だから 負けないんだよ」
象徴としてだけではない…!!
私も彼を育てるまでは…!!
それまでは…! まだ…!! まだ死ねんのだ!!!!!
それでも皆の声援と「生きて出久を導かねばならない」という使命感で限界を超え、渾身の一撃「ユナイテッドステイツ・オブ・スマッシュ」を決めて勝利を収める。
「さらばだ ワン・フォー・オール」
「次は君だ」
この戦いで"OFA"の残り火も全て使い切り、八代目"OFA"継承者としての役目を完全に終え、"平和の象徴の死"という大きな代償を払う事になった。
そのため、彼自身はヒーローを引退することになるが、当然"平和の象徴の消失"が世間に与えた衝撃は大きく、ヒーローと敵の双方が在り方を変化させていく激動の時代を迎える。
雄英高校の全寮制に伴った家庭訪問では緑谷家に赴き、出久の母、緑谷引子から萎縮しながらも、親の立場から断固として学校の教育を批判する姿勢を見せられる。だが、出久の強い決意と「命に代えても」と決意を語ったオールマイトの真摯さに引子は感化され、彼女に「必ず生きて導いて」と諭される。
彼女の母性的な強さは師匠志村菜奈に似ていると言い、出久の成長や、出久の母に生きて育てるよう告げられたことで、運命を捻じ曲げようと決意する。
ヒーロー仮免試験後に出久、爆豪が互いの想いをぶつけ決闘し、戦い終わったところで現れる。
爆豪はオールマイトに自分の感情をぶつけ、そして他の誰でもない出久を後継者として選んだ理由を尋ねる。オールマイトは「既にスタートを切っていた君らを後押しするよりも、スタートラインにさえ立てなかった彼を立たせるべきだと思った」と語り彼の強さと弱さ、そしてヒーローとしての素質を認めた上で、彼に対して"OFA"の真実を打ち明かした。
インターン先を探す出久からサー・ナイトアイの紹介をお願いされるが、過去のことがあるため紹介を拒む。そして数日後に、出久からサーとの疎遠の理由を聞かれ応える。
死穢八斎會潜入捜査でのサーの重傷の連絡を受け、コンビを解消してから実に6年ぶりに元相棒との直接の再会を果たした。
仮免補講へ同行した際に、エンデヴァーに会い苦悩を打ち明けられる。
エンデヴァーはオールマイトに対して、自分が形だけのNo.1ではなく「誰よりも強いNo.1ヒーロー」を目指していたこと、そして自分ではその頂に到達できないと悟ってしまったことを語る。
オールマイトは『平和の象徴』とは何かを問われ、逆に「何のために強くあるのか」を尋ね、今一度自分の人生を見つめなおしたエンデヴァーは、『平和の象徴』ではなくとも、自分なりの形でNo.1ヒーローとなるために再出発することを誓った。
雄英文化祭の準備が進む中、出久と遠距離攻撃の練習に取り組む。当日、出久に連絡が繋がらなかった事、ジェントル・クリミナルらと戦った事を注意する。自身もハウンドドッグから注意される。
A組・B組合同戦闘訓練では、出久に別の個性が現れ暴走・制御したことに驚く。その後、爆豪を交え自身が持っている歴代の継承者の情報と、出久の精神世界の中での体験などをすり合わせた。
全面戦争の後は、出久のOFAに宿る歴代継承者たちの意識が明瞭になったことで、出久のOFAの中の自身の意識と共鳴することで精神世界での会話の内容を感じ取れるようになる。その後、訪問して来たホークスとベストジーニストに死柄木が蛇腔市での戦いでエンデヴァーに言ったOFAについて質問されたことで、もはや隠す段階ではないと判断し、OFAの真実の全てをホークスたちに話した。
「ここでは場所が悪い。全てを話そう」
周囲の人間を危険に巻き込むわけにはいかないと雄英高校を去る決意をした出久をサポートする為に、出久やヒーロートップ3とチームアップを組んで、死柄木とオール・フォー・ワンを追う。
ダツゴクと戦い続ける出久はヴィランのアジトを突き止めるもAFOから端末越しの映像から「次は君だ」と自身に目標を向けられ、より一層孤独に鎮圧させる彼に弁当を食べるよう勧めるもののオールマイトの制止をも振り切り、また戦いに戻ってしまう。その際に「休んでもいい」という一言さえ言えない出久の師として自身の現状の無力さや不甲斐なさを痛感する。彼は同じ歩調で歩もうとする者達の活躍や幼馴染の心からの謝罪により、独りで戦うのではなく皆で戦う事を選び、雄英高校に帰還した。
しかし、オールマイトはその責任から上記の気持ちを抱えたまま、神野区に建てられていたオールマイト像の前に来ていた、そこに現れたのはダツゴクの一人であるステインだった。彼に見せられたのは、あの神野区でのAFOとの決戦時に助けた女性が自身の銅像に建て掛けられたヒーロー否定派による看板の撤去や清掃などを行っていたのを目の当たりにする。彼からの𠮟咤激励を受け、どれだけ惨めだろうと命が在る限りは最後まで戦い、抗う決心を固めた。
第二次決戦の際は塚内などと共に作戦立案や司令を務め、ヒーロー達のサポートに徹していたオールマイトだったが、黒いアタッシュケースを持ち出し、何処かへと去っていった。そして、郡訝山荘跡地の戦いにて巻き戻しの個性を使って、全盛期そして青年期の姿へと若返り死柄木の元へと向かっているAFOに対抗するため、平和の象徴が再び立ち上がる。
オールマイト自身が考案し、渡米時の元相棒の娘が設計、作り上げたA組生徒の個性を再現したフルアーマー装備『エルクレス』をその身に纏い、AFOに対しても一種の因縁的な観点から「親友」と評し、互角に渡り合ってみせた。しかし、機械故に限界がありジリ貧になってしまいがちで肋骨骨折や全身打撲の重傷を負いながらも喰らいつき
「魔王が聞いて呆れるぜ!
無個性でも戦れる程度とは!!」
(喋れ喋れ、煽り続けろ 俊典!!)
と己を尚も鼓舞し、残存した機能を解放し誰かの力になれる事からの嬉しさや喜びから高笑い。愛弟子への思いを馳せつつ、「なぁ!?、勝とうぜ!。緑谷少年!」と魔王へ再び立ち向かうのだった。
影響力
彼の影響力は単純に日本の治安維持に関わるだけでなく、世界中のヒーローにとっても絶大な影響を与えている。
このこと自体は作中で度々描写されていたが、舞台が日本に限定されていたために深く解説されたわけではなかった。
しかし、最終章に入ってAFОの活躍とその影響が大きくなったことで、相対的にオールマイトのヒーローとしての影響力の大きさも描写されるようになった。
そもそも、作中の日本において敵連合及び超常解放戦線が活躍するまでは大きな組織犯罪はほぼ撲滅されており、ヒーローは主に災害での人命救助や、チンピラをはじめとする小さな犯罪の捜査・逮捕が主な仕事内容であった。
しかし、AFOによると、世界的に見た場合ヴィランによる組織犯罪は現在進行形で続いており、未だに数多くの犯罪組織が活動を続けているという。
そんな中、オールマイトは世界的にも稀な、一国からヴィランによる組織犯罪を撲滅したヒーローとなっており、国際的にヒーローの目標となる存在であることが明らかになった。
また、アメリカに滞在中に数多くのヴィランによる犯罪を解決したことからもわかる通り、その活躍は日本国内のみならず、国外にも及んでいたようで、オールマイトからの応援要請に対して、文字通り世界中のヒーローが応援に駆け付けるべく国内での活動を一時切り上げてまで日本に応援に行こうとする事態まで引き起こしている。
余談
- 小説版『雄英白書』やOVA等での対ヴィラン戦闘訓練等では、マスクを被りヴィラン役を担当した。
- 過去のAFOとの戦いにより左上腹部に大きな傷跡があり、作中ではギャグのように咳をしながら血を吐く描写が目立つが「呼吸器官半壊」「胃袋全摘出」という医学的に深刻な状態である。当然ながら胃がないためオールマイトは食べ物をかなり咀嚼してからでないと呑み込めず、食べる量も激減している。雄英高校では、食堂で振る舞われるランチラッシュの料理ではなく、恐らく手作りであろう小さな弁当を持参している。相澤が一杯奢ると言った時、飲めないと発言していることから元々アルコールが飲めないのか、胃の摘出に伴い肝臓の機能が低下しているためとも考えられる。
- 自動車免許は有しており、目指せ合格アメリカンドリームプランで出久が片付けたゴミを乗せる軽トラを運転している。
- 年齢は明言されていないがエンデヴァー(45歳)が18歳で雄英卒業、20歳でNo.2ヒーローまで上り詰めた段階でオールマイトは既にNo.1の座に君臨していた。のちにOFAを40年保持していた事が明言されたため、譲渡されたタイミングにもよるがおおよそ56~58歳の間だと予想できる。またある回では「50も半ばを越えて」と本人が言っており、恐らくはその年代で間違いないと思われる。ヒーロービルボードチャートJPは半期制なこと、オールマイトの日本でのデビューは出久が何度も再生した動画にある通り未曾有の大災害であることから、帰国直後に1,000人以上の人々を助けたのだとすればアメリカでの活躍も相まってたった数か月でNo.1になってもおかしくはない。
- 『ユアネクスト』の特典「Vol.Next」にて女性経験無し(童貞)だったことが発覚している。
- ただしこの設定も大真面目に考察すれば
- パートナーや子供の存在が露見すれば彼女らがヴィランに狙われるリスクがあり、それならば最初からそうした存在を持たないほうがよいという思考。実際に先代はパートナーを失い、更なる悲劇を生まないために我が子を里子に出し自身やヒーロー業界から遠ざけた。……が、その更に子供(先代にとっての孫)がAFOによって「オールマイトへの嫌がらせ」に使われるという惨状になってしまった。
- 遺伝子を取り込むという継承方式上、射精によって望まないOFAの能力継承が行われてしまうリスク。OFAは譲渡する意思が無ければ譲渡は行われないものの、性行為中に気が緩んでしまう可能性があり、性行為による射精自体OFAが能力譲渡と誤認してしまう可能性も存在する。
今や色々なメディアに引っ張りダコだよ、なーハッハッハッ!!
MARVELコミックとジャンプ+のコラボ企画連載漫画『デッドプールSAMURAI』にサプライズ出演。第9話ラストにおいては、原作者堀越耕平氏直筆のマッスルフォームオールマイトが描かれた。まさに画風が違う。
なおその際デッドプールが「こんなときのために堀越耕平を地下に監禁しておいて良かったぜ」という何やら不穏な発言をしていたが、幸いにも(?)第10話以降の作画シーンは全て原作からのコピペであった模様である。
しかしその一方、週刊少年ジャンプ本誌の方では、第10話がジャンプ+掲載される前の週、偶然にもヒロアカ本編が休載されるという事件が起きていた。果たしてこのオールマイト出演の裏では一体何が起こっていたのか…真相は堀越先生のみぞ知るところである。
尚この時に日本のトップヒーローとして紹介されていたが、MARVEL世界における公式の日本トップヒーローはサンファイアである。
後に本作はデッドプールが好き勝手描いたマンガである事が明かされているため、このあたりもデッドプールが適当に描いたのだと思われる。
私の関連イラストを載せに来た!!
私の関連動画を観に来た!!
『オールマイトvs脳無』
『原点〈オリジン〉』
『UNITED STATES OF SMASH』
私の関連タグが最後に来た!!
僕のヒーローアカデミア 雄英高校 雄英高校教職員 雄英高校1年A組
スーパーマン - アメリカンなところも含め明確に彼のパロディ。
アンパンマン - 幼少期にたくさんの子供たちと同じように彼が憧れていた日本が誇るヒーロー。作中では実際に発売された絵本、そしてアンパンマンのマーチをJASRACへの申請付きで歌うほど明確にその影響の大きさが描写された。