概要
『X-MEN』で初登場したミュータント。日本人で、本名は吉田四郎。
初登場時はヴィランで、ヒーローに転身。X-MENに協力するも正規メンバーにはならず。日本のチームであるビッグヒーロー6の初期メンバーとして活動するも、後に脱退している。
熱と炎を操る能力を持ち、日本では最強の国民的英雄として認知されている。また、飛行能力も有する。性格的に、やや短気なところがある。
同じ能力を持つ妹の吉田玲優は、サンパイアとして活動。また、シルバーサムライこと原田剣一郎は従兄弟。
なお、なお、あるヴィランによる歴史介入により作られた、そのヴィランにとっての「理想の世界」であるリブート版アルティメット・ユニバースや現実改変もののエピソードである「ハウス・オブ・M」では、日本の皇帝(天皇?)になっている。
経歴
1970年、X-MENの敵として初登場(『X-Men(Uncanny X-Men)#64』)。
1975年、プロフェッサーXにスカウトされ、ウルヴァリンらと協力する(『Giant-Size X-Men』)。
1998年、日本政府と大企業ギリが結成したビッグヒーロー6の一員となる(『Sunfire & Big Hero 6 #1』)。
2013年、アベンジャーズの一員となる(『Uncanny Avengers #5』)。
オリジン
広島県出身。母は原爆の火により被爆し、胎内にいた四郎はミュータント能力に目覚める(妹も同様)。母は被爆が原因で死んだ。
父・三郎は親米派の外交官だったが、多忙であったため、四郎は叔父のトモに育てられた。しかしトモは反米活動家で、四郎は反米思想を吹き込まれた。母の敵ということもあり、四郎はアメリカを恨みながら育った。
やがて三郎とともにアメリカを訪れるが、その目的はテロリストとしてホワイトハウスを破壊することだった。
X-MENとの戦いになる。能力面ではX-MEN5人を相手に凌駕するほどだった。しかし四郎を説得しようとした三郎がトモに殺されたのにショックを受け、四郎は自らの過ちを悔い、火炎でトモを焼き殺すと投降した。
コスチューム
1:
初登場時は、70年発売「X-Men」#64からであり、その時に登場したのが、マスク込の、赤色のコスチュームである。
この赤いコスチュームは20年以上続き、サンファイアをイメージづけた。
2:
92年「Uncanny X-Men」#284~285にゲスト出演した際、コスチュームは変更される。
マスクは無くなり、赤いコスチュームに銀色のソーラーアーマーを装着した、サムライをイメージしたコスチュームとなっている。この姿になってから、トレーディングカードやフィギュアも発売された
(参照)
(参照)
(参照)
※pixiv上には、このデザインのサンファイアは残念ながら見つからず。
3:
95年、パラレルワールドである一大イベント「エイジ・オブ・アポカリプス」にも登場。
この世界観では、Xメンの仇敵、アポカリプスにより人類が支配され虐げられており、日本はすでに制圧、生き残った日本人はサンファイアを含めわずかしかいない。
この世界観のサンファイアは、能面のようなマスクに、全身から炎が噴出した姿をしている
炎は本物で、この炎が消えるとケロイド状の皮膚が露わになる。
※ちなみに、「ディスクウォーズ・アベンジャーズ」に登場したサンファイア(CV:杉田智和)は、炎こそ上がっていないものの、このエイジ・オブ・アポカリプス版をモデルにしている(参照)
4:
96年「Wolverine」アニュアルでは、再びコスチュームが変化。
MARVELの一大イベント「ゼロ・トレランス」の直前に、全身タイツにガントレットや(初期の聖闘士の聖衣のような)小型のプロテクターが付いた、新たなコスチュームになっている。マスクは無し。
98年の「SUNFIRE&Big Hero 6」でも、このコスチュームで登場(ちなみにこの時は色々あって、ガンに犯され右半身が黒に変色していた)。
5:
99年「X-Men」#93~94で、旧コスチュームで再登場(ガンは治療を受けたらしく、肌は元に戻っていた)。
この際、マスクの目の部分にはテレスコープ機能が内蔵されている描写が成されていた。
※ちなみにこの時期のMARVELでは、各ヒーローたちが昔のコスチュームに戻ったり、死んだはずのキャラが復活するなど、原点回帰的な事を全般のタイトルで行っていた。
その他:
『X-Men : The Animated Series』では、七話「強制収容所からの脱出」に登場。ミュータントを奴隷として使役するジェノーシャ政府の捕虜として登場。
この時には旧コスチュームを着用していたが、マスクは無し。
なお、本作は当時に複数の日本人漫画家にてコミカライズが行われ、日本でも発売していた(この回を担当した作家は、市川裕文氏)。
妹の玲優ことサンパイラは、2001年「Uncanny X-Men」#329~393、「X-Men」#111~113にて初登場。兄の旧コスチュームとほぼ同じようなデザインのマスクおよびコスチュームを身に付けている。
また、吉田四郎および玲優と異なるサンファイアも存在する。
吉田真理子(吉田四郎の親戚で、ウルヴァリンの元婚約者)は、パラレルワールドを題材としたタイトル「EXILES」にて、サンファイアとして登場する。ツインテールで、過去のサンファイアと異なるコスチュームを着用。
※イラストは吉田玲優だが、「EXILES」劇中のサンファイアはだいたいこんな感じ。
ちなみに同性愛者。劇中で、別ユニバースのスパイダーウーマンことメリージェーンと恋仲になり交際していた)。
上記「ハウス・オブ・M」で、日本国皇帝となったサンファイアも、独自のコスチュームになっている(参照)。
マスクは、戦国武将の兜のようなそれになり、背にはマントを羽織っている。
また、近年では「エイジ・オブ・アポカリプス」版に(正規世界でも)コスチュームが変わったり、ミュータント国家の太陽になったりと、それなりに変化が多い。
ちなみにアベンジャーズに参加の際には、旧コスチューム姿になっていた。
関連タグ
ライジングサン:MARVELのライバルDCコミックの作品に登場するヒーロー。サンファイアと同じく、原爆投下による被曝で熱と炎を操る能力を得た日本人。