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概要編集

特定の政治目的の達成のため、組織的な暴力行使を行うことによって恐怖心(テロル)に訴え、相手の譲歩や抑圧を図ることをテロリズムといい、テロリズム行使者をテロリストという。


解説編集

テロリズムは左翼団体、極右カルト教団、宗教的過激派などの反体制派が展開するものというイメージがあるが、国家や体制側勢力による恐怖政治もテロである。


史上初めてテロリストと呼ばれた人物はフランス革命時に独裁を敷いたマクシミリアン・ロベスピエールだと言われている。彼は革命時の混乱を抑えるために「政治に必要なのは徳と恐怖(テロ)だ」と断言し、反対勢力をことごとく抹殺した。つまり、語源に遡ると、テロは本来体制側が行う行為だったのである。なお、革命に反対する王党派も同じく暴力的行為に走り、こちらはフランス王家を象徴する白百合の色に由来して「白色テロ」と呼ばれた。


これに由来して共産主義者によるテロはしばしば(独裁国家の反体制派や民主国家の過激派、共産主義国家によるものを全てひっくるめて)「赤色テロ」と呼ばれ、無政府主義者によるテロは「黒色テロ」と呼ばれる。また、20世紀の軍事政権は左派を粛清・弾圧する「白色テロ」をしばしば展開してきたが、民主主義国家における右翼過激派によるテロが「白色テロ」と呼ばれることはあまりない。


正規軍との違い編集

反体制テロリストの場合は、最大の特徴・問題として国家に所属していないことがあげられる。つまり、テロリストには明確な敗北条件が存在せず、自分達が勝たない限りテロを止める事は基本的に無い。

民主的な国家に所属する軍隊であれば、戦争を指導する政治家が国民の信頼を失えば戦争の継続は不可能になる。

独裁国家であっても指導者が失脚するか、最悪でも国土の主要部分を占領された時点で戦略的敗北が決定し、その後は主権国家同士が停戦協定締結のための協議に入る。


しかしながら、テロリストには守るべき国土も国民も無ければ遵守しなければならない法律も存在しない。当然ながら国際法を守る理由や必要性も薄いので、人を人と思わない様な非道行為にも躊躇を見せない。

さらには指導者の号令で動くような組織の体すらなしていない場合も多く、“現状の指導者”との停戦協議が為されたとしても、それを不服とする分派が指導者達から離反して勝手に闘争を継続する場合もある。

影響編集

テロリストのテロ攻撃により経済を始め数々のダメージが大きく、またテロリストを非難してもそれらを支持する者もいて厄介な存在であり、近年はテロ組織よりローンウルフ(単独犯)によるテロ攻撃が問題視され、テロのリスクが高まるばかりである。


関連タグ編集

ペロリスト 純情テロリスト

恐怖政治 対テロ戦争


外部リンク編集

公安調査庁公式サイト:世界のテロ・ゲリラ組織等の概要及び最近の動向が確認可能。

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