徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である
(マクシミリアン・ロベスピエール)
解説
「テロリズム」とは「terror(恐怖)」と「ism(主義)」を合わせた言葉で、組織的な暴力行使により、恐怖心を引き起こすことにより、特定の政治的目的を達成しようとする行為。テロと略される。
歴史上テロリズムは右翼団体や左翼団体などの政治結社、宗教団体、民族主義者や愛国集団、革命などのほか、軍隊や情報機関、警察などの国家組織によって行われることが多かった。テロリズムによる組織的暴力を行使する人物や集団はテロリストと呼ばれる。
歴史上最初にテロリズムと呼ばれたのはフランス革命後の恐怖政治であり、これを主導したマクシミリアン・ロベスピエールは最初にテロリストと呼ばれた人物である。
早い話が、現在では反体制側・反権力側の行なった事が「テロリズム」と呼ばれる傾向が有るが、史上初めて「テロリスト」と呼ばれた人物は体制側・権力側の人物だったのである。
分類
反体制派(特に共産主義者)による破壊行為は赤色テロ、アナーキストによるテロ行為を黒色テロと呼び、体制側の権力者による国内での恐怖政治及び組織的暴力は白色テロと呼ばれる。ただし共産主義の場合は体制側として行う場合であっても赤色テロと呼ばれることが多い。
基準
動機の政治的背景が重要視されるため個人が車両を暴走させて歩行者を轢く、刃物を振り回して周囲の人を傷つけるといった通り魔的な事件がテロリズムとして扱われる事がある一方で、個人が特定の人物や団体を攻撃しより甚大な被害を出した事件でも動機が個人的怨恨の場合はテロリズムには該当しない。
しかし、こうした事件の中にも京都アニメーション第1スタジオ放火事件の様に被害の大きさから比喩的にテロと表現されたり、安倍晋三銃撃事件の様に社会や政治に与えた影響の大きさからテロリズムとして扱われる場合がある。
関連タグ
少し違うもの
外部リンク
公安調査庁公式サイト:世界のテロ・ゲリラ組織等の概要及び最近の動向が確認可能。