概要
有害な細菌・ウイルスなどの生物兵器を使って多数の人間を無差別に攻撃するテロ行為。
細菌・ウイルスの場合はパンデミックで犠牲者が次々と増加していく等、爆発物によるテロと比べると被害が広範囲で対処が難しい。
なお、バイオテロが過去に行なわれた事例が少なく、有名なのは2001年にアメリカで起きた炭疽菌郵送事件ぐらいであるが、仮に感染力が強い細菌・ウイルスが一度バイオテロに使われればあっという間に被害が拡大すると言える。
バイオハザードシリーズにおけるバイオテロ
『バイオハザード=生物災害』という言葉通りにシリーズを通して生物兵器による事件が多発している。
こちらはアンブレラ社が開発したT-ウイルス等の新種のウイルスで突然変異した生物を文字通りに兵器として利用するB.O.W.がメインとなっているが、無論T-ウイルス自体を細菌兵器として利用するだけでも十分脅威と言える。
当初はアンブレラの関係者ぐらいしか生物兵器を入手できず、『0』で初めて行なわれたバイオテロもまだ小規模であった。
しかし、ラクーンシティ崩壊事件でアンブレラが倒産したのをキッカケにB.O.W.が世界各地へと流通してしまい、様々なウイルスや敵勢力が生み出される事となった。
現在では生物兵器を入手できるハードルが下がったためにその気になれば一個人で容易にバイオテロを起こせる状況となっており、それが社会的弱者をバイオテロへと駆り立てる要因にもなっている。
総じて、バイオハザードシリーズの世界観に蔓延する理不尽の権化と言える。
故にクリス・レッドフィールドのように初期のシリーズから現在に至るまでバイオテロと戦い続けている者も存在しているが、主人公達やBSAA、各国政府がどれ程動こうとも、目先の被害を食い止めることや一組織を摘発することに精一杯であり、事件が解決する度にいたちごっこでまた新たな勢力が生まれることも少なくない等、未だバイオテロの完全な撲滅は全く見えていない。
転じた言い方
自分が感染症にかかっていることを知りながら、療養せずに出歩く者もこう呼ばれ非難されることがある。
もっとひどい場合、「飛沫感染の病気にかかった状態で唾を吐きかける」「性病にかかっていながら避妊具なしの性行為や強姦を行う」などわざと感染症をうつそうとする者もいる。
冗談抜きでこれで死亡者が出たケースもあり、被害者が訴訟を起こしたケースもある(この訴訟が刑事か民事は不明だが、わざと病気を感染す行為は傷害罪に問われる可能性がある)。
国によってはこのような行為に罰則が設けられる場合もあり、韓国では「後天性免疫不全症予防法」という法律がありこれを「実娘に性的虐待をしていたHIV感染者の父親」への処罰に(性暴力処罰法とセットの形で)適用している。
関連タグ
自爆テロ…感染者が自爆を行う事で感染を広げる手段となる事が問題となっている。
バイトテロ…1文字違い。こちらはネットスラングの1種であるが、バイオテロとは別の形で人に被害を与える行為と言える。
科学者エンボス…バイオテロを行なった特撮悪役。
Tom Clancy's The Division…バイオテロにより崩壊したアメリカを舞台としたゲーム