概要
カプコンのホラーアクションゲーム『バイオハザード』シリーズを題材とした漫画作品である『バイオハザード・マルハワデザイア』の登場人物であり、本作のヒロインである。
本作における事件の舞台であるマルハワ学園における高等部の生徒で、生徒会長を務めている褐色肌の美少女。
礼儀正しく物腰も丁寧なお淑やかな性格で、それでいてよそ者であるリッキー・トザワやダグ教授にも偏見を持たず、彼らを煙たがる他の生徒たちを毅然とした態度でたしなめるなど、良識ある人格者でもある。
学園内で起こっているバイオハザードにいち早く気づき、事件の隠蔽を図るマザー・グラシアに反発している唯一の生徒でもあり、事件の解決のためにリッキーやダグ教授に協力するようになる。
この先マルハワデザイアのネタバレ注意
実は彼女こそが本作におけるバイオハザード事件を引き起こした張本人である。
ナナンの父は世界的に有名なレストランのオーナーであったが、店内の内部対立が原因で店が潰れてしまい、彼女の父ヨシハラタロウは娘のためにと主人公のリッキーが通っている大学の学食で働きながら、借金もして高額の学費を払っていた。
そうした経緯から、家が貧しいナナンを他の生徒たちは見下して蔑むようになり、酷い嫌がらせやリンチなど虐め行為を働くようになる。
これに怒ったビンディは、マザー・グラシアに報告して上述した犯罪を働く彼らを警察に突き出すよう訴えたが、尊敬していた亡き父から譲り受けた学園の名誉を守ることに固執していたグラシアは、彼女の訴えを遮ってしまう。
外部から完全に隔離され、グラシアが絶対的な権限を持ち、生徒たちも初等部からずっと学園で育ってきた故に感覚が麻痺し、盲信的に彼女を崇拝していることから、自分の訴えではナナンが苦しむ状況を変えられないと悟ったビンディは、グラシアが隠す学園の異常性を世間に公表するため、彼女を連れて学園からの脱出を図った。
しかし、そのことをグラシアに勘づかれ、追ってきた学園の警備隊たちと揉み合いになった際に、ナナンは足を滑らせて岩場に落下、頭を強く打ち付けて命を落としてしまう。
その後、学園に連れ戻されてナナンを失った悲しみに暮れていたビンディの前に、フードを被った謎の女性が現れる。
彼女はビンディに試作型のC-ウィルスを手渡し、ビンディはそれをナナンの遺体に注入、ナナンはサナギ化した後にレポティッツァに似たB.O.W.となって蘇生する。
以降彼女は、B.O.W.化したナナンと共に、ウィルスのガスでナナンを虐めていた生徒たちをゾンビ化させ、騒動を起こすことでグラシアが外部と連絡を取り、学園内の隠蔽された事件や異常性が暴かれるように暗躍していた。
しかし、グラシアはそれを頑なに拒み、更にはビンディをデマを宣伝し学園の秩序を乱す者として部屋に軟禁してしまい、もはや学園を変えることは不可能だと悟ったビンディは、学園を崩壊させて全てを終わらせようと決意する。
彼女は事情を聞きに来たリッキーにドア越しに事の詳細を語った後に、自らに試作型C-ウィルスを投与してB.O.W.化、怪力でリッキーを気絶させた後に、ナナンに指示して学園中にウィルスのガスを撒きちらして大半の生徒たちをゾンビ化させる。
自身はグラシアを始末に向かい、彼女から拳銃で銃撃を受けたことで後にバイオハザード6に登場するジュアヴォの姿となってグラシアを殺害、感染せず生き残った生徒たちも皆殺しにしてしまった。
その後、ダグ教授の行方を追って駆けつけたBSAAのメラ・ビジと交戦し、ジュアヴォの再生能力もあって優位に立つも、攻撃の単調さから動きを読まれ、再生が追いつかない連続攻撃を叩き込まれたため、オーバーヒートを起こし発火してサナギ化、更なる変異により大蜘蛛のようなおぞましい姿をした巨大なB.O.W.に変貌し、生き残ったリッキーや彼を救出に来たクリスたちを追い詰めていく。
最期はクリス達の反撃で敗北し、ナナンもビンディの後を追うかのごとくピアーズに倒された。
事件後、マルハワ学園を壊滅に追い込んだバイオテロは「不可解な事故」として全世界に衝撃をもって伝えられた。
リッキー達が目の当たりにした真実は関係者が全員死亡した事で証明する方法が無かったため、BSAA内のみの極秘事項になってしまったのだが、のちに事件の真相を調べていた一部のマスコミの手によってマルハワ学園が隠蔽し続けていた事件の数々が明らかになり、皮肉にもビンディの思惑通りにマルハワ学園の異常性が全世界に暴かれる事となった。
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バイオハザードシリーズ バイオハザード 漫画 マルハワデザイア
カーティス・ミラー、グレン・アリアス…こちらも親しい者を失った過去を持ち、復讐心でバイオテロを起こしたバイオハザードシリーズの悪役。