BSAA
びーえすえーえー
バイオハザードシリーズに登場する世界規模の対テロ組織であり、正式名称は『Bioterrorism Security Assessment Alliance』で略して『BSAA』と呼ばれ、名称の通り生物兵器を使用したバイオテロ専門の対策部隊である。欧州に本部を置く。
英語の発音の綴りは『バイオテロリズム・セキュリティ・アセスメント・アライアンス』と読む。
なお、「バッサー」と読むのは間違いなので注意。
元々はラクーンシティ事件が原因となり、アンブレラ社が瓦解したことによって、世界中に拡散してしまったT-ウイルスやB.O.W.をはじめとした生物兵器が、テロに悪用されるという事態に直面し、製薬会社の組合である『製薬企業連盟』が批判逃れを目的に共同で資金を拠出して結成されたNGO団体だった。そのためリベレーションズ時点ではまだ軍組織ではないからか、プロジェクトクロスゾーン2に登場した際のクリスは「俺たちは軍人じゃない。」と言及していた。
その当時はまだバイオテロに関する事案はオブザーバーとしてでしか関わることができず、先にアメリカ政府主導で設立されていた同じく対バイオテロ組織である『FBC』の補助的な役割でしかなかったが、クイーン・ゼノビア事件が原因でFBCが解散し、その装備・人員の大部分がBSAAに吸収されたことと、このままバイオテロの脅威が増していけば、オブザーバーや補助的な役割では限界があり、対応できないと判断され、直接的にバイオテロを鎮圧する実動部隊を編成するために新たに動き出した。
しかし、民間のNGO団体が、他国への捜査や入国を行うのは困難であることから、即応的かつ場所や国を問わずにスムーズかつ迅速に対応・対処できるように、国連加盟国がBSAAに対し、バイオテロに関しての事件が起こった際は制限なく活動する権限を与えることを、一部の国は条件付きではあるが大半の国家が承認し、国連傘下の組織として再編された。
なお、実質的な公的機関となった後も「加盟国に多額の負担金を強いながら出資することは難しい」という理由で国連ではなく未だに製薬企業連盟が資金を出しているらしく、こうした状況を批判する声が多く上がっているとのこと。
また、最も多く資金を出していた企業が『5』で暗躍していたトライセルであったせいか、一部の情報を隠蔽するためにBSAAに圧力をかけ、クリスとシェバを捨て駒のような扱いにしたり、罠にかけてBSAAの精鋭チームを壊滅に追いやるといった大問題も起きている。
所属する隊員は、各国の軍隊や治安・諜報機関などの所属経験者で構成され、発生した生物兵器の駆除を行う実働戦闘部隊『SOU』と、そのバックアップや生物兵器を使用・密売する組織の調査や諜報活動を行うエージェント『SOA』とに大きく分けられ、隊員一人の行動範囲がレベルで決められており、優秀な隊員は組織の創設メンバーであるクリスやジルなど11人のメンバー「オリジナル・イレブン」と同様に、支部を越えた捜査や作戦の参加が認められる。
『ヴィレッジ』では装備が7の青アンブレラに近いものになっており、トールハンマーを使用する。
オリジナル・イレヴン
その他
リベレーションズ |
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バイオハザード5 |
リベレーションズ2 |
バイオハザード6 |
BIOHAZARD THE STAGE |
マルハワデザイア |
ヘヴンリーアイランド |
|
ヴェンデッタ |
テラセイブ、DSO…同じくシリーズの主人公が所属している反バイオテロ組織。
プロジェクトクロスゾーン プロジェクトクロスゾーン2…2作続けて森羅に出向し共同戦線を張る
以下最新作でのネタバレ注意
ナンバリングタイトル第8作『バイオハザードヴィレッジ』にて、そんなBSAAも黒い裏側を抱えている事が明らかになってきた。
『バイオハザード7』で発生したベイカー邸事件だが、この事件についてBSAAは隠蔽措置をとっていた。
まず事件が発覚した直後、現地の保安局長に掛け合い現場周辺を州兵によって2日以上閉鎖させており、マスコミにも圧力をかけ詳細な報道を控えさせていたようだ。
数日後には事件はカバーストーリーにより「硫化水素ガスの流出事故」と発表され、生存者であるイーサンとミアは失踪扱い。ゾイに至っては、ベイカー一家やその他犠牲者と同様に死亡したものとされてしまった。
そして生き残った彼らに偽名と身分証を与え、別人として生きるよう言いつけたのである。
事件の裏側に「何か大きな力」が働いていると感じ、不信感を抱いたゾイの調査によって、以上の事実が明らかにされることとなった。
また、この事件の発端がBSAAにあることが発覚する。新型B.O.W.エヴリンの殺害を目的としコネクションの拠点への奇襲を計画していたが、これを察知されてしまい彼女の移送を許してしまったのだ。
しかしこの移送中に監視役の一人のミスによってエヴリンが脱走した挙句に暴走し、大破したタンカーは漂流しルイジアナ州ダルヴェイへと漂着。そしてエヴリンと生き残ったもう一人の監視役がベイカー一家に保護されたことで、彼らが言うところの「偶発的な汚染事故」が発生したのだった。
すなわち、BSAAとコネクション側の双方のミスが重なった事で事件に発展したと言えるのだが、BSAA側の失態の事実が発表された場合、「組織への責任追及は避けられないと思われる」としてBSAAがとったのが「事件の隠蔽」という横暴な処置だったのだ。
皮肉にもそれは、かつてのアンブレラの過ちと一致するものであった。
(捏造された報道については『ヴィレッジ』の最序盤、イーサンの家を歩き回るパートで確認できる他、DLCパックにゾイのレポートが収録されている)
クリスもまたそれらの件から不審感を抱き始めたようで、BSAA内でハウンドウルフ隊を結成、機密情報にもアクセスするなど独自の行動をとり始める。
「隊長 これを見てくれ」
「BSAAが寄越したのは兵士じゃない B.O.W.だ」
「やつら何考えてる?」
極めつけに、『ヴィレッジ』終盤にはなんとBSAAが派遣した兵士がB.O.W.であったと判明する。
生物兵器から世界を守るはずの彼らがB.O.W.を運用・使役する有様は、BSAAの実態が大きく変貌したことを暗示しているかのようであった。
かつてFBC長官のモルガン・ランズディールが口にした「BSAAは大きな間違いを犯しているぞ」という言葉が皮肉な形で現実味を帯びてしまったと言える。
明らかに組織の様子がおかしくなっていることを危惧したクリスは、上述したハウンドウルフ隊のメンバーなど一部の信用が置ける仲間を率い、欧州本部へ向かうことを決断するのだった。
「ツケを払わせてやる」
ちなみに『7』以前にテラセイブも似たような状況となっていたが、あちらは一部のメンバーがしでかした背信行為によるものであり、最終的に陰謀が潰えた事から現時点では正常に運営していると思われる。
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