曖昧さ回避
- アメリカンコミック『X-MEN』の登場人物 → ハンク・マッコイ(ビースト)
- アメリカンコミック『アントマン』及び『アベンジャーズ』の登場人物 → ハンク・ピム(アントマン)
- ゲーム『シャイニング・ハーツ』のキャラクター → ハンク・ディムロック
- ゲーム『Detroit:Become human』の登場人物 → ハンク・アンダーソン
- アニメ『トランスフォーマーアドベンチャー』の登場人物 → ハンク(TFADV)
- 映画『ファインディング・ドリー』のキャラクター → ハンク(ファインディング・ドリー)
- ゲーム『バイオハザード』シリーズのキャラクター。本記事で解説。
ここは戦場だ……運命は自ら切り開け……
概要
CV:キース・シルバースタイン(北米版)/ てらそままさき(日本語版)
アンブレラの特殊部隊『U.S.S』のアルファチームに所属する隊員。『バイオハザード2』にて、G-ウイルスを回収するためにラクーンシティーへと派遣されたが、G生物化したウィリアム・バーキンの襲撃を受け、部隊で唯一の生き残りとなる。
その後は数日間に亘りG-ウイルス回収に奔走し、レオンの投げ捨てたウイルスケースを回収、B.O.W.の群れをかいくぐってヘリとの合流地点に無事到着し、G-ウイルスを持ち帰った。
主人公であるレオンやクレアの前に直接現れることもないためシナリオ的にはモブキャラ的な立ち位置を出ない彼であるが、G-ウィルスのサンプル回収後からヘリと合流するまでの脱出劇がタイムアタック形式の短編『The 4th Survivor』として収録されており、プレイヤーが操作することができる。この『The 4th Survivor』はのちに『アンブレラクロニクルズ』にも隠しシナリオの1つとして採用された。
ヘリとの合流地点は『2』、『UC』では警察署の屋上だったが、『RE:2』では警察署の正門前に変更されている。
人物像
ほとんど謎。ハンクという名前もコードネームであり、どんな過酷な任務でも必ず生還する反面、彼以外のメンバーがその過酷さ故に任務中に全滅するため「死神」という異名を持つ。 また、正史には含まれないが「ベクター」という日本人の弟子がいる。
性格に関しても感情の起伏に乏しく、任務遂行を何よりも優先する冷徹な面が強い。『バイオハザードORC』において、彼が優秀でないなどと判断した部下に対する態度や発言などに顕著にみられる。
一方で「任務さえ果たせればいい」という単なる冷血漢でもなく、アンブレラクロニクルズでは、任務を振り返って「ミッションの目的は果たせたが、生還率はわずか4%、またしても貴重な人的資源が失われた」と発言しており、『ORC』ではサンプルを失った際、生きている仲間を全員逃がして一人で回収の為に変わり果てたバーキンに挑むという妙に熱い一面があることから、その冷徹さが高いプロ意識によるものであることがうかがえる。
初登場の二年前(1996年)には、ロックフォート島で訓練を受けていたらしく、司令官であるアルフレッドとも面識があり、その後も軍事訓練用の量産型タイラントの輸送任務で顔を合わせていた模様。
ちなみにその際の報告書もあり、アルフレッドに情報提供を求めるなどの苦言や過去に受けた軍事訓練の日々を懐かしむなど、書面上ではあるが感情を表さない彼にしては珍しく人間味が垣間見えている。
別部隊『U.B.C.S.』所属の監視員で同じく生存率の高いニコライ・ジノビエフとライバル関係にあるとされているが、実際のところ周囲がそう見ているだけで当人達は特に意識していないらしい。なお、同じ作品内に登場したことがあっても同時に登場したことは一度もない。
RE:2では初任務でバーキンを射殺してしまった隊員の一人であるゴースト(J・マルチネス)を「生きて連行しろという命令だ」と怒りながらも本部には「ターゲットの抵抗に遭いやむなく射殺」とやむを得ない正当性をつけて報告するなど、判断力の高さと妙に部下想いな一面もある。
また、『4th survivor』にて自身を迎えに来たナイトホークからミサイルによる発射で消滅されることを彼から聞いたことで「自身を置いて街から脱出しろ」と追い返そうとしたので、生存確率の高い者を生かす為なら自身の命を投げ捨てる覚悟もある。(結局は「死神に会いたくなった」というナイトホークの情けでハンクも助かった。)
体術
『4』では敵の膝を撃って怯ませることで敵を物凄い勢いでサッカーボールのように蹴り飛ばすことができる他、敵の後方から首をへし折り即死させる体術「処刑」が使える。 4で恐れられていたチェーンソーを一撃で倒すことができることから、ハンク=処刑が定着し、ORC等でも首折り処刑を披露している。
マーセナリーズ3Dでは、敵の喉にナイフを突き刺し、その直後腹を蹴り飛ばしナイフを抜く即死技「始末」や肘打ちで頭をかち割る「エルボーストライク」、脚に仕込んだ暗器を使ったハイキック「暗器蹴り」とバックハンドに持ったナイフで切り裂く「暗器切り」と言った攻撃技が追加され、ダウン技は特殊なハンドガンで3連射する「トリプルタップ」となっており、フィニッシュ技は暗器が仕込まれてない側の脚でのローリングソバット「サイスシュート」と強力な体術を見せる。ただし「処刑」は背中から暗器を突き刺すものになっている。
即死技の豊富さと特殊コスチュームも含めてまさに“死神”のごとく敵を屠っていく。
リベレーションズUEでも登場するが相手がウーズで首折りが使えないためか体術がマーセナリーズ3D準拠の暗器を用いるものになっている。
RE:バースでは光学迷彩で姿を消しつつ、スキル処刑で暗殺を狙う隠密系のキャラクターとなっている。また、マーセナリーズ3Dの特殊コスチュームも使用可能。なお、こちらでも首折りは使用しない。
RE:4では実に11年振りに首折り処刑が復活した他、マーセナリーズ3DやリベレーションズUEを意識した暗器によるメレーも披露してくれる。
オリジナル版では巨大チェーンソー男やガトリング男の前ではなすすべが無かったハンクだが、ガトリング男は大男連弩というクリーチャーへ、巨大チェーンソー男は暴走チェーンソー男にそれぞれ変更された上、どちらも首折りが効くため、どのマップでも活躍できるオールラウンダーな性能となった。
使用銃器
- VP70
- オリジナル版の2のThe 4th Survivor、アンブレラクロニクルズにて使用。レオンのものと同じ。
- レミントンM870
- オリジナル版、RE2にて使用。RE2では名称がW870。
- デザートイーグル
- オリジナル版にて使用。レオンの物と同じモデル。
- ステアーTMP
- 4のマーセナリーズ、アンブレラクロニクルズで所持。
- H&K P8
- USPのドイツ軍仕様モデル。マーセナリーズ3Dで所持。
- AK-74
- マーセナリーズ3Dでのメインアーム。
- H&K MP5A5
- ORCにて所持。
- MUP
- H&K USPのツートンカラーモデル。名称は架空の物。
- LE5
- H&K MP5A3。実銃とは異なり装弾数が32発。使用弾薬も.380ACPとなっている。ドットサイトが装着され、フロントサイトが切り落とされている。名称は架空の物。RE:4でも所持しているが、こちらはA5がベースとなっている。また、今作のMP5がサイト装着前提のモデリングでアイアンサイトが切り落とされている都合上、ハンクはアイアンサイトが無いMP5で戦っている。
余談
- 当初、バイオハザード3の主人公は彼の予定であり、豪華客船を舞台にGウィルスを彼が奪還するという内容の予定だったが、上層部の意向でジルがラクーンシティを脱出するスピンオフ案がナンバリングとして採用されたため、最終的にジルが主人公となった。(豪華客船が舞台の案は後に『リベレーションズ』の「クイーン・ゼノビア」として採用された。)
- ゲーム中では常にガスマスクをつけているが素顔は一部の作品で見ることができ、バイオ3のエピローグ集とアンブレラクロニクルズのラストシーンでマスクを取った顔が出てくるが、本編の印象とは裏腹に普通の30代の白人男性と言った感じである。(髭を生やしたニコライといえば分かりやすい)
- なお、本編でのハードコアな人物像に反したネタ要素を持ち合わせており、初出作品の『2』のもう一つのおまけゲーム『The 豆腐 Survivor』のクリア画面では、操作キャラクターの“豆腐”を湯豆腐に料理した食事シーンが描かれている(ちゃんと箸を使っており、ご丁寧にも鍋にガスコンロやポン酢まで完備)。傍らで倒れている、身体の一部を切り取られて青筋を立てる豆腐が更にシュール。
『4』で本編に登場予定だったようだがボツになった。同作のマーセナリーズの操作キャラにいるのはその名残とされている。ここで『2』の時からヘルメットやガスマスクなど外見のデザインが一新されており、以降の作品でもこのデザインが定着している。
ドラマCD『生きていた女スパイ・エイダ』ではハンクの上司であるクリスチーヌ・アンリが登場しており、RE:2でその設定がゲームに逆輸入された。
彼の格好は80年代の駐英イラン大使館占拠事件でのイギリス特殊空挺部隊SASの装備に準じている。ただし、S10ガスマスクのレンズの色がレッドに変更されている。(視力が落ちるとか見づらいとか言っちゃいけない。)
彼の異名である「死神」は英語版では英語音声では「Mr.DEATH」だったがRE2からはしっかり日本語字幕と同じ死神を意味する「Grim Reaper」になった。「Mr.DEATH」は彼自身が死であるということを意味していたが、翻訳ミスによって「Grim Reaper(死神)」になったのだろうか。(例えると「死神は死なず……か。」と言うセリフの英語音声は「The Death cannot die...」であり直訳すると「死は死なず」となる。)
RE2で、彼を下から見上げる構図の画像が存在するが、この構図はCoD4:MWのSASの画像の一つと構図が完全に一致している。(同じような装備をしている。オマージュだろうか。)
バイオハザードガンサバイバーに登場する掃除屋、U.T.ユニットたちの指揮官のモデリングの名前は「HANK」である。こちらのハンク(HUNK)との関連性は不明。
バイオハザードでは珍しい、英語版声優が一切変更されていないキャラである。(同じようにキャスティングが変更されていないキャラでクレアがいたが、彼女はRE2で声優が変更されたのに対し、ハンクの声優は一貫して続投している。)
冒頭に掲載している「ここは戦場だ……運命は自ら切り開け……」というセリフは『アンブレラクロニクルズ』にて、負傷しながらも下水道内で生き残っていた『U.S.S』の女性隊員の救援要請に対して放った独り言。
後の『RE:2』にも全く同じセリフが登場するが、こちらはヘリのパイロット(ナイトホーク)とのやり取りで使われており、
「ハンク! 時間がない!」
「行け、ナイトホーク、離脱しろ」
「置いていくわけにはいかない」
「ここは戦場だ、運命は自ら切り開け」
と、意味合いが全く異なるものになっている。原文では「This is war. Survival is your responsibility.」と言っており、直訳すれば「生存はお前の責任だ」という意図の発言になるため、『UC』では生きるも死ぬも自己責任だと見捨てる意味に、『RE:2』では生きて帰ることがお前の責務だと促す意味になる。
このように戦況から物事を天秤にかけ、場合によっては仲間や自身をも切り捨てる事を厭わない強靭な判断力が結果として生存に繋がり、彼を「死神」にたらしめているのだろう。
関連イラスト
登場作品
アンブレラクロニクルズ ダークサイドクロニクルズ オペレーションラクーンシティ
- ファイル内での名前登場のみ
- オマケモードのみ
- 会話での名前登場のみ
- コラボレーション
それぞれなりきりスキンとして登場。DeadbyDaylightではリージョンに対応するスキンとして、THE DIVISION 2では全部位を購入・あるいはイベントで獲得することによって、それぞれハンクになりきることができる。
関連項目
ハリー・ウォーデン、都々目紅一、ミゲル・モンテッサン…ガスマスクを被った黒ずくめのキャラクター繋がり。