G生物とは、(以下「G」)はG-ウイルスを接種した生物が変異した存在。
本来ならB.O.W.としての基準を満たしていない生物のため厳密にはB.O.W.ではないが、一応「バイオハザードに登場するクリーチャー」という点で親記事はB.O.W.とする。
G-ウィルス/G生物の概要
初出は『バイオハザード2』(1998年)。
前作から続投しているT-ウイルスを上回る脅威として認識されている生物兵器。
大脳組織の壊死による知能低下と、新陳代謝の異常促進などに由来する回復能力の発達などにその効果の範囲を留めるT-ウィルスに対して、G-ウィルスはさらに、遺伝子に変化を起こして宿主に激甚な変異・進化をもたらすという効果を持っている。そのため、一度感染した生物は自然変異を無限に繰り返し、予測不可能な変貌を果てしなく遂げていく。つまり、T-ウィルス以上に感染者を強化する恐ろしい能力を持つ。そのため、Tによって生まれるB.O.W.を超える生物を生み出す可能性が期待されていた。
G-ウイルスの接種、感染によって発生したG生物は捕食、生殖といった自己複製の本能に依って行動する。
個体数を増やすための繁殖行動は「胚」を植え付ける形式。触手の生えた肉塊のような胚を対象に経口で植え付け、体内で成長させる。
この胚が成長に従い宿主の身体を破り飛び出し、新たな個体の発生というプロセスを辿るようだが完全な成長には遺伝子の適合が欠かせない。適合候補は親子や兄弟といった遺伝子情報が近い血縁関係者に限定される。適合しない者に植え付けられた胚は、生殖能力を持たない不完全なG生物である「G成体」(後述)へと至る。
G-ウイルスによって生まれたため、体内にはやはりG-ウイルスを保菌しているものと思われるが伝染性は不明。ウイルス摂取直後のウィリアムに殺害された特殊部隊員がG生物化していない点を見るに、T-ウイルスのような体液を介しての感染は起こらないか、感染力は低いのかもしれない。
しかしながら、感染力に反して後述するような制御不能故の危険性から、後にBSAAではG-ウイルスによるバイオテロ発生を確認した場合は全支部で警戒レベルが最大に引き上げられるほどに対策を徹底している。
- 元々はアークレイ研究所にてT-ウイルスを開発していたアンブレラがある少女へと人体実験を行っていた際に偶発的に生まれたもの。この発見を元に、ウィリアム・バーキンの手によって研究が進められていった。
- 2019年の神谷英樹氏によるコメンタリー動画によれば、「G」とは「Golgotha(キリストが処刑されたゴルゴタの丘)」や「God」といった単語の頭文字であり、宗教色を避けるために頭文字となったとの事。
- G-ウィルスのワクチンの名称は「DEVIL(デビル)」。その投与のみが植え付けられた胚への唯一の対抗手段である。
ウィリアム・バーキンと「G」
無限の進化・変異をもたらすという特性は、安定した生物兵器を開発するというアンブレラの目的にはそぐわないものであり、当初こそ研究を認可したもののやがてリスクばかりが高い代物と認識され、一種の失敗作とみなされていた。そのため、ウィリアムの研究にもアンブレラよりG-ウィルス研究停止の指令が下されることとなる。
しかし、ウィリアムはG-ウィルスの持つ無限の可能性に取り憑かれており、アンブレラの指示を拒否。両者の衝突は、アンブレラが特殊部隊を派遣しウィリアムを襲撃する、と言う形で幕を下ろした。
だが、死の間際にウィリアムはG-ウィルスを自らの体に注射し、G生物と化して特殊部隊へ反攻。
結果として特殊部隊は一人を残して全滅し、アンブレラはその生き残り=ハンクの手でかろうじてG-ウィルスを入手するも、以後、G-ウィルスを利用した生物兵器を制作することのないまま倒産へと至った。G-ウィルスはその不安定性ゆえに生物兵器の作成には用いられなかったため、これがG-ウィルスが戦闘目的に利用された初のケースとなった。
- 『RE:2』のファイルによれば自我や言語能力は数日間に亘って徐々に低下していき最終的には喪失と、予測不可能な進化以外にも制御に欠かせない知能面も低下するという、量産には向かない特性が洗い出されている。
- 『RE:2』では発見出来る実験記録によると、被検体プールであった孤児院の子供たちも実験によってG生物化していたようだが、いずれも実験後に廃棄処分された模様。(ウィリアムの実験室に保管されていたGの生体サンプルは恐らくこの際のものと思われる)
- G-ウィルスによる変異の末に自我を失ったウィリアムは、無限に進化変異を繰り返す不死身の怪物となり、以降は繁殖本能から、遺伝子的に近い実の娘、シェリーに胚を植え付ける為に執拗に彼女を狙うようになる。
形態
劇中では1~5までの形態が登場しているが、設定上は死滅しなければ無限に進化を続けるとされており、『バイオハザード2』ではレオン・クレア表編で第4形態、レオン・クレア裏編では第5形態にまで変貌を遂げて、プレイヤーの前に立ちはだかる。表では第2・第4形態とG成体、裏では第1・第3・第5形態と交戦しなければならない。
『RE:2』では第4と第5のみがルート限定となり、どちら側のストーリーを進めても第1~第3形態と戦わなければならなくなった。
巨大眼球が弱点として設定されており、しっかり命中すれば1ST版ハンドガンやナイフでも(G2以外なら)倒せるが、弱点部位以外の軽減率は高く設定されているため、高威力の武器でも眼球を狙い撃ちする必要がある。なお第五形態以外は瀕死に近づくと眼球が赤くなるようになった。
第1形態
「シェェリィィ…」「どぉこぉだぁ…」「殺してやるぅ…」
「たあぁぁすけてえぇぇ…」「やめろぉ…死にたくなぁぁぁい…!」
まだG-ウィルスと融合したばかりのウィリアム。娘の名前を叫びつつ徘徊している。
人間の記憶がG生物の行動にも反映されているのか、鉄パイプという武器を用いて敵の排除を行う。
人の形を保ってはいるものの、この時に既にG生物の最たる特徴である巨大な眼球状器官が右肩に形成されている他、太い鉄パイプを難なくもぎ取って武器にする怪力を持っている。
見た目だけなら右腕が肥大化しただけの人間だが、内部は既に浸食が進んでその肉体密度や質量は劇的に増加しており、タフネスもゾンビとは比較にならない。
だが、右半身の質量増加によって歪な体型となると共に体の重心が不安定になっているため、ゆっくりとよろめくようにしか移動できないという欠点もある。
- 『2』では登場時に鉄柵をもぎ取り、右肩の変異が更に進む変異の描写があったが『RE2』では演出が変更となり、突然天井から降ってくる描写へと変更された。
- 武器である鉄パイプを持たない状態でも右手の爪は高い殺傷力を有しており、武装したハンク率いるU.S.S隊員の身体を容易に引き裂き死に至らしめる程。
- 『2』では作中トップクラスの威力のため、声を上げて振りかぶったらすぐに距離を取ってかわすこと。周囲の鉄柵に攻撃を引っかけるのも有効(鉄柵に鉄パイプが当たった時点で攻撃モーションがキャンセルされる)。また、戦闘が終了してもGが下水道に転落するまでは苦し紛れに振り回す鉄パイプにも当たり判定が生きているので、BGMが鳴り止んだら距離を取るべし。
- グレネードランチャーの場合、この形態のみ硫酸弾が有効。
- 『DC』では確認しやすいが、PS版の時点でも脇腹に新たな腕が形成されつつあるのが見て取れる。
- 『RE:2』にてデザインが見直され質感が一気に向上。筋組織が生み出され膨れ上がっているのがひと目で分かるほど生々しくなった。
- 感染から数日が経過しほとんど混濁した状態であるが、この形態時でもある程度は言葉を発する事から、僅かに自我が残っているような描写がある。
- 時折『G』としての意識が前面に出るのか、右腕の眼球が開き、獣染みた咆哮を上げ、早歩きで追いかけてくる。(時間を置くと自我や移動パターンが戻る。以降は『G』とウィリアムの自我が時間経過でループする)倒すと、ウィリアムの自我がメインになったのか、逃げるように下水へ落ちていく。
- 『2』のレオン表・クレア裏とクレア表・レオン裏で行動がそっくり入れ替わっていて、レオン表では留置場のベンに胚を植え付けたあと、クレア裏でアイアンズ署長を殺害しているのだが、これがクレア表・レオン裏になるとアイアンズ署長に胚を植え付け、ベンを直接殺害する格好になっている。『DC』及び『RE:2』ではクレア表・レオン裏をベースにしてこの入れ替わりは無くなっており、ベンを殺害するのはタイラントの役割になった。
- 『バイオハザードレジスタンス』ではアネットの固有スキルとしてスレイブ化し操作が可能。『RE:2』と同じく普段のパターン状態の攻撃と移動スピードが遅く、凶暴を発動してG状態になると移動速度が上昇。
- 『オペレーションラクーンシティ』でも登場。かなり序盤に登場し、操作に不慣れ、武器も貧弱、蒸気で視界が悪いという三重苦の中で戦う羽目になるプレイヤー泣かせ。この作品では人間キャラの方が銃弾に強いため、相対的に見れば弱い方である。
第2形態
バーキンの体内のG-ウィルスによる浸食が進み更なる変異・進化を遂げた形態。
鉄パイプを持たなくなり、衣服はズボンのみ残っている。
右肩から新たな頭部・脳が出現し、ウィリアムのものは胴体左脇へと埋もれつつある。彼の脳組織は完全に機能しておらず自我も記憶も失われ、『G』としての自我がメインになっている。
上半身全体に浸食が進行した関係から肉体全体のバランスが向上し、やや俊敏に動けるようになった。
主な攻撃手段は長大に成長した右手の爪。
- 『2』では鉄パイプを投げ捨て、頭と右爪の変異をさらに進めるという前形態との連続性をあらわす描写があったが、『RE2』ではカット。シャッターを強引にぶち破って登場する描写へと変更された。
- 『RE2』での変異が進んでG1→G2へ形態変化する描写はクレア編で目撃することになる。こちらではクレアとシェリーを追い詰めるタイラントを背後からの一撃で仕留めている。
- 脇腹に形成された新たな腕が更に発達しているが、まだ完全には機能していない。
- 『2』劇中では神曲と名高いBGMと共に降下するリフト上で戦うこととなる相手。レオン編ではさらにロープウェイの機上から腕だけを突き込み襲撃してくるほか、機関車をぶち抜いてエイダを負傷させている
- Gのぶち抜いた穴に向けてロケットランチャーを発砲すると、機関車内に透明なGが出現する。一応見えないだけで当たり判定があるので倒せるが、かなり耐久力が高く設定されている。表のG2戦だけでなく裏のG3戦でも可能。
- 『2』のみある程度のダメージを受けると本来の頭部がせりあがり弱体化するという現象が起きる。
- 『DC』では、この形態の時に妻のアネットにワクチンを撃たれているが効果はなかった。更に面影として、埋没した彼の頭部以外に左手には結婚指輪が残っている。また、この時点で本来の脳は機能停止しているはずだが、このシーンではアネットを見て一瞬首を傾げるような反応を見せている。
- グレネードランチャーの耐性が変化し、火炎弾の効果が高くなっている(硫酸弾も有効)。
- 『RE:2』では銃撃だけでは倒せず、ステージ上のギミックを使って撃退する方式となっている。
- ダメージ蓄積+クレーンに吊られたコンテナの衝撃で足場から落す必要がある。かなりダメージを蓄積させないと一回で落とすことは出来ず、ダウンから立ち直るタイミングと重なるとこちらを掴んで道連れを謀ってくる。
- この第2形態から下記の第4形態までの背面をよく見ると、左肩に向かって歪曲した脊髄(背骨)が体表に浮き出ている。恐らくこれは頭部が胴体左脇に追いやられたウィリアムのものと思われる。
第3形態
第2形態からさらに変異が進み進化した形態。この形態以降全裸になる。
従来存在していた腕がさらに巨大になり背面に移動、胴体から生えた新たな二本の腕が完成し、4本腕の異形と化した。
第二形態時に僅かに右胸に発生していた器官が更に成長、無数の牙のようなものが重なり合う器官を形成している。
そして新たな頭部が完全にその姿を現し、バーキンの頭部は左脇腹に残り滓のようにわずかに残るのみとなっている。
- 『2』では胸の中央の器官は口であり、後述する第4形態時には捕食器官として使用し「噛み砕き」攻撃などに使用していたが、『RE2』ではこの内部に目玉が発生している(後述)。
- 『2』では裏編で出現。主人公の体力が少ないと即死攻撃が飛んでくるので、体力はこまめに回復させるか、被弾しないよう立ち回りたい。グレネードランチャーは火炎弾が有効で、レオンの場合はマグナムかカスタムショットガンが大きなダメージを与えられる。
- 『DC』ではG2を倒した矢先にレオンたちの目の前で復活。腕がビキビキ大きくなっていく様は見ていて恐ろしい。
- 左右対称の肉体となり重心が安定。それにより、大ジャンプや後述する回し蹴りといった急速な体重移動を伴う行動を行うようになった。第2形態よりも強化された敏捷性と巨爪による凶悪な攻撃を繰り出す。
- 『DC』では回し蹴りというスタイリッシュな技すらこなす。弱点は第2形態と変わりない。なお戦闘BGMは第二形態と同じものが使用されている。
- 『RE:2』ではデザインに手を加えられた事で、より有機的かつマッシブに、かつ生々しい肉の質感がより強調された。
- 無数の牙が生えた胸の器官の内部には大量の眼球が発生しているなどおぞましい姿にアレンジされている。
- この胸の眼球は、左腰、背中、右腕といった露出している弱点部位にダメージを与えることで一時的にダウンし、この弱点を曝け出す。
- グラフィック技術の向上によって、戦闘エリア内のオブジェクトを投げつけたり、壁を破壊してプレイヤーを巻き込もうとするなど、より肉体強度が増したが故の「力」を強調した描写となった。
- 無数の牙が生えた胸の器官の内部には大量の眼球が発生しているなどおぞましい姿にアレンジされている。
- 『2』や『DC』までのスマートなものではないものの、昨今のゲーム・アニメなどのノウハウを取り入れたモンスターやクリーチャーとしての風格を印象づける姿となっている。
第4形態(2足歩行)
第3形態からさらに異形化し巨大な体躯へと進化を遂げた姿。表プレイではラスボスとなる形態で、天井を破壊し侵入してくる。
第3形態を更に大きく逞しくしたような姿で、見上げるような圧倒的巨躯を誇る。胸部の刺に覆われた器官は口に変化しつつある。
しかし、大きく重くなり過ぎた為か機敏だった第3形態に比べて動きは緩慢なものになっており、攻撃方法も近付いてきて爪で引っ掻くだけと単調化している。 ただし、一定までダメージを与えると下記の形態に移行する。
- ゲーム中でも対処は楽。だが時間制限があるので、有効武器であるグレネード弾やマグナム、カスタムショットガンで一気に方をつけよう。
- 『RE:2』にこの形態は出てこないがこちらと下記の四足歩行の形態の中間のような姿が事実上の第4形態として扱われている。
第4形態(4足歩行)
第4形態(2足歩行)に一定ダメージを与えると、その場でこの姿へと変貌を遂げる。レオン・クレア表編のラスボスで、脱出する列車へと向かう主人公に最期の戦いを挑んでくる。
巨大に発達していた腕を前脚のように使う、4足歩行の野獣のような姿へと変貌している。 (主人公を捕食するという進化の方向性を得て最適化されたためか)
胸部の器官は無数の牙を露出させ頭部と一体化し、上半身全体が巨大な口のようになっている。新たに出現した方の腕を使って相手を拘束し捕食する。これにより、巨大化によって得た馬力をそのままに俊敏な動き、細かな動作を両立させることに成功している。
その場の環境や状況に合わせて急激に進化していくという、G生物の脅威を象徴している。
動きが素早く時間制限もあるため、威力の高い武器で仕留めたい。有効武器は変化前と同じだが、カスタムマグナム・カスタムショットガンのいずれも隙が大きいので間合いを空けて撃たないと反撃を食らう。要注意。スパークショットも与えるダメージは大きめ。
- 『2』劇中ではトリッキーな動きと共に、作中一二を争う破壊力を持つ「噛み砕き」という凶悪技を繰り出す。
- 『DC』では登攀能力も披露。撃破されて奈落に落ちたかと思ったら速攻でよじ登ってきた。勢い任せにとびかかる攻撃でフロアをバキバキ壊しつつレオンたちを追い詰める。
- 『RE:2』ではクレア編のラスボス(クレア2ndは中ボス)。外見がリデザインされ、4本の腕は再び2本になり、回復の為に捕食したゾンビ等と思しき腕が体中から垂れ下がっている。全体的に体が膨れ上がったことで頭身も低くなっている。2本が退化して単なるお飾りの付属物になり下がり、残り2本が肥大化している。
- 強靭な生命力を感じさせた四足歩行形態への変化は無く、スピードも鈍重で、突進、腕の振り回し、飛び降りといった単調な行動パターンを繰り返す。ただし見掛け倒しの木偶の坊ということはなく、ステージの狭さに比して攻撃の範囲も威力も高いため、攻略する上では軽視は禁物。
- 4足歩行になるのは突進攻撃の時と瀕死の時のみになった。
- 『2』や『DC』とは異なり、この姿はG生物の特色である「進化」ではなく第3形態で受けたダメージを修復する途上のものである。よく見ると脚部は半分以上骨が露出、変形しつつある腕や胴体の筋組織も所々に綻びが生じている。
- 謂わば第4形態→第5形態への過渡期である第4.5形態ともいうべき状態で、進化するというG-ウイルスの特性は生かされていない形態。
- 強靭な生命力を感じさせた四足歩行形態への変化は無く、スピードも鈍重で、突進、腕の振り回し、飛び降りといった単調な行動パターンを繰り返す。ただし見掛け倒しの木偶の坊ということはなく、ステージの狭さに比して攻撃の範囲も威力も高いため、攻略する上では軽視は禁物。
第5形態
『2』裏編のラスボスとして登場。
第4形態で致命的なダメージを受け、巨大な口を使ってゾンビ等を大量に捕食した結果、より効率的に獲物を捕食できる形に進化し、これまでになく肥大化した姿。胸の巨大な口と頭部の面影は残っているものの、ナマコやワームのような姿と化している。
体は軟体動物のように柔らかく、腕は伸縮自在かつ強靭な触手へと変形し、地下鉄道の列車の中に潜り込んで研究所から脱出したレオン、クレア達一行を奇襲する。
なんとバイオハザードシリーズならどんな敵でも一撃で葬るはずの最強武器ロケットランチャーの攻撃を受けても即死しないという特異な耐久性を兼ね備えている。
ただし体格が大型化した弊害で機動力や戦闘力は全ボス最低クラス。攻略も至って簡単で、戦闘開始と同時に主人公を反対の壁へと走って移動させ、手持ちの武器で一番威力のあるものを撃ちまくればよい。一応、グレネード弾、カスタムマグナム、カスタムショットガン等が通じるが、グレネードランチャーの場合どの弾薬でもそこそこ効果があるし、スパークショットもそれなりに効果がある。一応効果はあるので弾が残っているならロケットランチャーを全て撃ち込んでやるのもいい。ナイフクリアを狙う場合でも安全地帯があるので、そこからちまちまと削ってやるだけで良い(ただし、たまに安全地帯から押し出されるので注意)。なお体力が尽きてもさらに一発当てないと死なない。意識するヒマはないとは思うが要注意。
仮に負けてしまった場合、巨大な顎でゴリゴリ咀嚼されるという屈指のグロテスクな死に方をしてしまう。
- 最終的には列車の自爆システムが作動し爆発に巻き込まれた末にGはようやく完全に死亡した(実際にこの爆発がとどめを刺したのかは不明)。
- なお、死亡する直前に爆発を悟ってか一瞬Gが目を見開く描写が入るが、これは『バイオハザード2』のタイトル画面そのものであり、ゲームクリア前とその後で印象が変わるニクい演出となっている。
- 『DC』では、既に『ウィリアム・バーキン』としての自我も人間としての発声器官すらも何一つ残っていないはずだが、なんと喋る。どの口で喋っているんだあいつは。\シェッリリリリリリィー/
- 『2』及び『RE:2』と違い触手での引っ掻きや瓦礫を使った攻撃をしたりと大幅に戦闘能力が向上している。制限時間もあるので前座のスーパータイラントで使ったロケットランチャーの弾が残っているなら使わない手は無い。
- 『DC』での戦闘曲は原作のラストバトルのムービー曲をアレンジした良曲なのだが、戦闘の激しさもあってゲーム中ではまともに聞くことができない。気になる方はサウンドトラックを買ってじっくりと堪能しよう。
- 『2』及び『RE:2』と違い触手での引っ掻きや瓦礫を使った攻撃をしたりと大幅に戦闘能力が向上している。制限時間もあるので前座のスーパータイラントで使ったロケットランチャーの弾が残っているなら使わない手は無い。
- 『RE:2』でも裏編に相当する2ndのラスボス。攻略法は同じだが、弱点システムが導入されたため、強力な武器は口内に存在する眼球が露出してから使う方が無難である。レオン編ではロケットランチャー、クレア編ではミニガンの弾が残っているのなら残り全弾お見舞いしてもよい。ちなみに『DC』と『RE:2』での第5形態の末路はそこへ至る描写は違うものの、陣取った車両の連結を切り離されて地下施設の自爆に巻き込まれる描写となっている。直前に一瞬目を見開く演出も健在。
- このとき主人公に銃を撃たせなくても「弾が好きなんだろ?」等のセリフを口走る。
その他のG生物
G成体
アリゲーターと同じく『2』の中ボス的な存在。
G生物によって人間に植え付けられた胚が適合出来ず、拒絶反応によって不完全なまま宿主の人間を食い破り誕生した存在。この胚が宿主の体内で異常な速度で成長し、某映画のクリーチャーのように胸を突き破っての誕生後、急速に人間大の大きさに成長した。
ただし不完全なため、能力面ではウイルス接種で生まれたG生物には遥かに劣り、遺伝子情報が適合しない者との間に生まれた交雑種である関係上、生殖能力も持たない。
手足や顔の形など、人間を不完全にコピーしたかのような非対称で歪な形状をしており、ゲーム画面上は確認できないが、体の一部は人間の皮膚のような質感の青白い表皮に覆われている。
左腕の付け根にある眼球状の器官が弱点で、ここを攻撃されると腕がもげて再生するまでもがく。グレネードランチャーの場合、硫酸弾が有効。マグナムやショットガンも効果が見込める。カスタムハンドガンのバースト射撃も有効なので、弾薬が豊富に入手できるカスタムハンドガンを使うのも良い。
巨大な腕を振り回しての攻撃や掴みかかり、口から吐き出すG幼体を攻撃に転用している。
- 『2』では引き返してタイプライター部屋に戻れるので、手持ちの弾薬があまりないときにボス戦に突入してしまったら、無理せず引き返して態勢を整えよう。
- 『2』と『DC』の他『OB』にも登場。
- 『2』、『DC』では無頭症の人間のような頭が共通の意匠であったが、『RE:2』では十字に開口するよくわからない形状の頭部がついている。
- 『RE:2』では他にも複数の個体が誕生してしまっており、なんと下水道ステージの敵として何体も登場する。 この下水道ステージの一画にはG成体が形成した内臓か肉塊のようなおぞましい住処がある。
- G幼体を吐き出す遠距離攻撃の他、拘束されると口から吐き出す液体を顔に浴びせられ毒状態となってしまう。
- やはり左肩にある巨大な眼球が弱点だが、中には肉腫のようなカバーで守られた個体もいる。
- 雑魚敵に降格した結果かメインストーリー以外にも登場するようになり、第4の生存者や、生き残れたかもしれなかった者たちにも襲いかかる。
G幼体
G成体が生み出すGの幼虫めいたもの。生殖能力はもたず、幼体とは言うものの成長もしない。
相手に取り付いて、頸動脈をピンポイントで狙ってくる。『2』の時点では3体以上に纏わり付かれ続けると一定時間後に即死する攻撃を持ち合わせていた。(同作のラージローチと同等の性質)
なお、設定イラストではこれ以外にも主人公にとりつくような細胞弾を使うという構想があったようだが、ボツになった模様。
- 『RE:2』では上述の細胞弾を意識したのか、『7』のリトル・クロウラーのごとく飛び付いて爆発する攻撃を仕掛けてくる。しかも厄介な事に時折毒持ちの個体が混じる事もあり、この個体の攻撃を受けると毒状態になる。
G変異体
『バイオハザードアウトブレイク』に登場。宿主との拒絶反応により飛び出した幼体が、成体へと成長する前に再び人間に寄生し誕生したタイプ。G成体に似た姿だが、こちらの方が幾分か人間に近い姿をしている。
体型こそ人間に近いが、G生物の特徴である眼球状組織のある巨大な肉塊を背負ったような不気味な姿。ウィリアムのGからの遺伝と思われる長大な右腕、撒き散らす酸性の体液と幼体を武器にする。
誕生した経緯こそ成体と異なれど、生み出す幼体は生殖能力はなく成長もしないので、やはりこちらもG生物としては不完全である。
カーティス・ミラー
CG映画『ディジェネレーション』に登場。
ウィリアム以外では唯一の完全なG生物で元アンブレラの回し者によってGウイルスを撃ちこまれた一研究者のなれの果て。
ウィルファーマ社の研究塔や戦闘員を散々破壊しまくった挙句、妹であるアンジェラに胚を植え付けようと襲いかかる。
レオンとアンジェラの連携で一度は倒されたかに見えたが、より巨大でおぞましい姿に変異して再び襲い掛かって来るという本家譲りのしぶとさ・強さを見せる。
しかし、変異から間も無いためかまだ意識があったようで、ペンダントの中の写真を見て一旦は自我を取り戻したりもした。
最終的にレオンによって撃破された。
死後、Gの細胞はサンプルとしてトライセル社に回収されるという皮肉な結末となった。
アネット・バーキン
没になったクリーチャーの1体。
文字通り、アネットが夫と同じG生物となった姿。
没アイディアの一つであるため、当然本編には登場しないものの、『バイオハザード アーカイブス』などの各種メディアで設定イラストを見ることができる。
フィリプ
ドラマCD『生きていた女スパイ・エイダ』に登場。ウィリアム以外で完全適合に成功した一人。
フランス空軍の空挺兵で、バイオハザードで壊滅したロワール村にてエイダと出会う。
メディアの都合上詳しい姿形は不明だが、対峙したジャコブの「歪んだ顔」「膨れ上がった筋肉」との発言から、『バイオハザード1.5』に登場予定だった初期稿のGに酷似した姿だと思われる。
本作で知り合ったエイダを救うために自らGウイルスを投与、G生物となって黒幕を倒した。
そして、投与した後の事を考慮してあらかじめ作動させた爆破装置で自分をも葬り去った。
時系列は『2』の後であるが、投与したG-ウイルスがエイダの所持品(ラクーンシティから回収した手土産)である等、正史と矛盾したパラレルと言える。
関連タグ
ノスフェラトゥ(B.O.W.)(バイオハザードシリーズにおける父親キャラがクリーチャー化した繋がり。ただしこちらは娘の陰謀で強制的にウイルスを投与されてクリーチャー化したという点が違う)
スキャグデッド(G第2形態同様新しい頭部が出現しているのが特徴的なクリーチャー)